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FP技能検定 · 学習ガイド

ポートフォリオ理論

分散投資とは

分散投資は、値動きの異なる資産を組み合わせて全体の変動を抑える考え方です。鍵となるのは、資産どうしがどれだけ一緒に動くかという相関です。

二つの資産が同じ方向に動く場合は変動が残り、逆方向に動く場合は変動を打ち消す相関の比較図
同じ変動幅の二資産を半分ずつ持つ例です。同方向に動くと変動が残り、逆方向に動くと変動を打ち消し合います。分散効果は資産の数だけでなく相関と保有割合に左右されます。

分散投資は、値動きの異なる資産を組み合わせて全体の変動を抑える考え方です。単に商品を二つ買えばよいのではなく、同じ方向へどれだけ一緒に動くかという相関が重要です。

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に資産Aと資産Bの可動バーを並べ、Aが下がるときBが支える向きを矢印で示す。2本のバーから下の「全体の振れ」へ線をつなぎ、振れが小さくなる可能性を描く。
覚えること:下落時に他方が支えれば振れ減も

資産Aの期待収益率4%、Bが8%で半分ずつ持つなら、期待収益率は4%×0.5+8%×0.5=6%です。一方、リスクは同じように単純平均するだけでは求まりません。二資産の相関が関わるからです。

Aが上がるとBも同じように上がるなら、組合せの効果は限られます。一方が下がるとき他方が支える傾向なら、全体の振れを小さくできる可能性があります。ただし分散しても市場全体の下落リスクまで必ず消えるわけではありません。

期待収益率・リスク・相関を分ける

期待収益率・リスク・相関を分けるの図解。1つの図の上部に資産A・Bの相関スライダーを横向きに置き、右端を「相関+1」、左側を「相関+1未満」とする。下部には同じ組入比率での標準偏差を比較する棒を置き、+1では加重平均の基準線と同じ長さ、+1未満では基準線より短く描く。
覚えること:相関+1未満で標準偏差は加重平均未満

ポートフォリオの期待収益率は各資産の期待収益率の加重平均です。資産Aを40%、Bを60%持ち、期待収益率がそれぞれ2%、7%なら、全体は2%×0.4+7%×0.6=5%です。リスクを表す標準偏差は、二資産の標準偏差だけでなく相関係数も使うため、単純な加重平均では求まりません。

相関係数は−1から+1で、+1なら同方向に連動し、−1なら逆方向に連動します。+1ではポートフォリオの標準偏差が各資産の加重平均と等しくなり、リスク低減効果はありません。+1未満ならリスクは加重平均より小さくなり、−1では組入比率次第で理論上ゼロにできます。

個別企業固有のリスク(アンシステマティック・リスク)は分散で抑えやすい一方、市場全体のリスク(システマティック・リスク)は分散しても残ります。相関が低いほど分散効果が見込めますが、損失がなくなる保証ではありません。

期待収益率・リスク・相関を分ける
相関係数二資産の動き
+1完全に同方向
0線形の相関なし
−1完全に逆方向

シナリオとシャープレシオで比べる

シナリオとシャープレシオで比べるの図解。上部に好況・普通・不況の3行を縦に並べ、各行の確率×収益率から出た4.5%・2.5%・−2.0%を矢印で下部の合計欄へ集める。合計欄には「4.5%+2.5%−2.0%=5.0%」と示す。
覚えること:この3シナリオなら期待収益率5.0%

生起確率が与えられる問題では、期待収益率=各シナリオの確率×収益率の合計です。好況30%で15%、普通50%で5%、不況20%で−10%なら、4.5%+2.5%−2.0%=5.0%になります。

シャープレシオは(ポートフォリオの収益率−無リスク資産利子率)÷標準偏差で、リスク1単位当たりの超過収益を示します。収益率の高さだけでなく、同じリスクでどれだけ上回ったかで運用成果を比べます。

試験に出る

  • 分散投資の効果は、資産の相関(一緒に動く度合い)による。
  • 期待収益率は加重平均で求められる(4%と8%を半分ずつなら6%)。
  • リスクは単純平均では求まらず、相関が関わる。
  • 同じ方向に動く資産の組合せでは分散効果が限られる。
  • 分散しても市場全体の下落リスクまで消えるわけではない。
  • 相関係数+1ならリスク低減効果はなく、−1なら組入比率次第で理論上リスクをゼロにできる。
  • シャープレシオ=(収益率−無リスク資産利子率)÷標準偏差。大きいほど効率がよい。

重要な言葉

分散投資
値動きの異なる資産を組み合わせて変動を抑える考え方。
相関
資産どうしが同じ方向へどれだけ一緒に動くかを示す度合い。
期待収益率
資産から見込まれる平均的な収益率。
標準偏差
収益率が期待収益率からどれだけ散らばるかを示すリスクの尺度。
シャープレシオ
無リスク資産を上回る超過収益を標準偏差で割った、リスク1単位当たりの収益。

確認問題

確かめよう同じ国の同じ業種の株式ファンドを三つ買うことと、異なる資産へ分けることは同じ分散でしょうか。

同じではありません。同業種の株式ファンドどうしは相関が高く分散効果が限られるため、商品数ではなく中身と相関を見ます。

資産を二つ買えば、相関に関係なく分散効果が得られる。

期待収益率4%と8%の資産を半分ずつ持つと、期待収益率は6%になる。

期待収益率4%と8%の資産を半分ずつ持つときの期待収益率は?

分散投資の効果を左右するのは?

無リスク資産利子率1%。ファンドAは収益率5%・標準偏差4%、ファンドBは収益率8%・標準偏差10%のとき、正しいものは?

は、値動きの異なる資産を組み合わせて全体の変動を抑える考え方です。単に商品を二つ買えばよいのではなく、同じ方向へどれだけ一緒に動くかというが重要です。

資産Aの期待収益率、Bが8%で半分ずつ持つなら、期待収益率は4%×0.5+8%×0.5=です。一方、リスクは同じように単純平均するだけでは求まりません。二資産の相関が関わるからです。

Aが上がるとBも同じように上がるなら、組合せの効果は限られます。一方が下がるとき他方が支える傾向なら、全体の振れを小さくできる可能性があります。ただししてもの下落リスクまで必ず消えるわけではありません。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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