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FP技能検定 · 学習ガイド

株式投資の分析

株式投資とは

株式投資の分析では、PERは利益、PBRは純資産、ROEは自己資本に対する利益の割合を見ます。一つの指標だけで割安・安全と決めません。

利益と純資産と株価を三角形でつなぎ、PER・PBR・ROEが異なる比較であることを示す図
PER・PBRは株価との比較、ROEは自己資本に対する利益の割合です。数値の基準をそろえ、一つの指標だけで割安さや安全性を断定しません。

PERは利益、PBRは純資産、ROEは自己資本に対する利益の割合を見ます。指標の数が増えても、何と何を比べているかに戻ると混乱しません。

株式投資の分析
指標比較するものこの例の値
PER株価÷1株当たり利益2,000÷100=20倍
PBR株価÷1株当たり純資産2,000÷1,000=2倍
ROE(単純化)1株当たり利益÷1株当たり純資産100÷1,000=10%

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。上部に「同じ基準」の帯を置き、その下に「PER20倍」×「ROE10%=0.10」=「PBR2倍」を左から右へ一直線に配置する。式から下部の「覚えること」へ矢印を引く。
覚えること:同じ基準でPER×ROE(小数)=PBR

株価2,000円、EPS100円、BPS1,000円ならPER20倍、PBR2倍です。同じ基準の数値で単純化するとROEは100÷1,000=10%で、PBR=PER×ROE(小数表示)の関係も確認できます。

ROEが高い理由は利益率の良さだけではなく、負債を増やして自己資本の割合が小さくなったことかもしれません。低PERも成長期待が低いことを反映する場合があります。一つの指標で「必ず割安・安全」と結論しないようにします。

株式指標と取引単位

株式指標と取引単位の図解。中央の1枚の数式ボードに「株価÷EPS→PER」と「株価÷BPS→PBR」を上下に配置し、式の間だけ細線で区切る。同じ「株価」から両方の式へ枝分かれする矢印を描く。
覚えること:PER=株価÷EPS/PBR=株価÷BPS

EPSは当期純利益÷発行済株式数、BPSは純資産÷発行済株式数、PERは株価÷EPS、PBRは株価÷BPS、ROEは当期純利益÷自己資本です。配当利回りは1株配当÷株価、配当性向は1株配当÷EPSで求めます。期中平均株式数や自己資本など、問題に与えられた定義に従います。

上場株式は原則として単元株(100株)単位で売買し、単元未満株には議決権がありませんが配当は受けられます。株式累積投資(るいとう)は毎月一定額を買い付けるドル・コスト平均法、単元未満株取引は1株単位の売買です。

株式指標と取引単位
指標分子÷分母
PER株価÷EPS
PBR株価÷BPS
ROE当期純利益÷自己資本
配当利回り1株配当÷株価
配当性向1株配当÷EPS

信用取引・株価指数・受渡し

信用取引・株価指数・受渡しの図解。左から右へ「1営業日目(約定日)→2営業日目→3営業日目(受渡し)」の3枠を矢印でつなぐ。約定日を1営業日目として数えることが分かるよう、1枠目に両方のラベルを置く。
覚えること:国内上場株の受渡しは約定日起算3営業日目

信用取引は委託保証金を担保に証券会社から資金や株券を借りて売買する取引で、差し入れる保証金の約3.3倍まで取引できます。制度信用取引は返済期限が最長6か月、一般信用取引の期限や品貸料は証券会社が決めます。値下がりしても追加保証金(追証)が必要になる場合があります。

日経平均株価は東証プライム市場の代表225銘柄の株価平均型指数で、値がさ株の影響を受けやすくなります。TOPIXは時価総額加重型で、時価総額の大きい銘柄の影響を受けやすくなります。国内上場株式の受渡日は約定日から起算して3営業日目です。

信用取引・株価指数・受渡し
項目主な内容
委託保証金約定代金の30%以上かつ最低30万円
制度信用取引の返済期限最長6か月
日経平均株価225銘柄の株価平均型
TOPIX時価総額加重型
受渡日約定日から起算して3営業日目

試験に出る

  • PERは株価÷EPS、PBRは株価÷BPS、ROEはEPS÷BPSで求める。
  • 株価2,000円・EPS100円・BPS1,000円なら、PER20倍・PBR2倍・ROE10%。
  • PBR=PER×ROE(小数表示)の関係。
  • ROEが高い理由は利益率だけとは限らず、負債の増加でも上がる。
  • 低PERが成長期待の低さを反映する場合があること。
  • 制度信用取引の返済期限は最長6か月、委託保証金は約定代金の30%以上かつ最低30万円。
  • 日経平均株価は225銘柄の株価平均型、TOPIXは時価総額加重型の株価指数。

重要な言葉

PER
株価を1株当たり利益で割った指標。
PBR
株価を1株当たり純資産で割った指標。
ROE
自己資本に対する利益の割合を示す指標。
信用取引
証券会社に委託保証金を差し入れ、資金や株券を借りて行う売買。

確認問題

確かめよう利益が半分になり株価が同じならPERはどうなるでしょう。

2倍になります。株価が上がったからPERが上がったとは限らないことを、式から説明します。

PERは、株価を1株当たり純資産で割って求める。

利益が半分になり株価が同じなら、PERは2倍になる。

制度信用取引の返済期限は、最長6か月である。

株価2,000円、EPS100円のときのPERは?

自己資本に対する利益の割合を見る指標は?

は利益、は純資産、ROEは自己資本に対する利益の割合を見ます。指標の数が増えても、何と何を比べているかに戻ると混乱しません。

株価、EPS100円、BPS1,000円ならPER20倍、PBR2倍です。同じ基準の数値で単純化するとROEは100÷1,000=で、PBR=PER×ROE(小数表示)の関係も確認できます。

が高い理由は利益率の良さだけではなく、負債を増やして自己資本の割合が小さくなったことかもしれません。も成長期待が低いことを反映する場合があります。一つの指標で「必ず割安・安全」と結論しないようにします。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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