アプリでの毎日の復習から、試験に向けた学習計画と仕上げまで。自分の学習段階に合うところから読み進めてください。
学習の始め方
おぼエルでの学習ステップ
Step 1: 基礎固め — テキスト+おぼエル並行(1〜2ヶ月)
2級は3級と違い、いきなり問題を解くよりもテキストで体系的に学んでからおぼエルに取り組むのが効果的です。
- テキストまたは動画で1分野を学ぶ
- その分野をおぼエルで演習する
- 1分野ずつ「インプット→アウトプット」のサイクルを回す
- 1日30〜50問ペース
- 1周目は理解重視で進め、暗記は2周目以降で固める
Step 2: 弱点克服 — 苦手分野の集中演習(1〜2ヶ月)
- おぼエルの習熟度をチェックし、低い分野を重点的に
- 計算問題は解法パターンを覚える(6つの係数、利回り計算など)
- 1日50〜80問を目標に
Step 3: 実戦演習 — 模擬試験+過去問(1ヶ月)
- おぼエルの模擬試験で本番形式の練習
- 過去問も併用して出題パターンに慣れる
- 時間配分の感覚をつかむ
- 合格ライン(60%)を安定して超えることが目標
計算問題対策
2級で特に重要な計算パターン:
- 6つの係数(終価係数、現価係数、年金終価係数、減債基金係数、年金現価係数、資本回収係数)
- 利回り計算(最終利回り、所有期間利回り、応募者利回り)
- 不動産の建蔽率・容積率
- 相続税の計算(基礎控除、法定相続分、税額計算)
- 所得税の計算(給与所得控除、各種所得の計算)
合格後の次のステップ
| 方向性 | 説明 |
|---|---|
| FP1級 | 最上位のFP技能検定。実務経験が受験資格に必要 |
| AFP → CFP | 国際資格。FP協会ルートで上位を目指す |
| 関連資格 | 宅建、社労士、税理士など、FPの知識を活かせる資格へ |
→ FP1級 合格ガイド ← FP3級 合格ガイド
試験の仕組み
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 |
| 根拠法 | 職業能力開発促進法(国家資格) |
| 実施団体 | 日本FP協会 / きんざい |
| 試験方式 | CBT方式(休止期間を除き随時受検可能) |
受験資格
以下のいずれかを満たす必要があります:
- FP3級合格者(最も一般的なルート)
- AFP認定研修修了者(3級をスキップして2級を受験可能)
- FP業務に関し2年以上の実務経験がある者
- 金融渉外技能審査3級の合格者
学科試験
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 60問 |
| 形式 | 四答択一式 |
| 試験時間 | 120分 |
| 合格ライン | 36問以上正解(60%) |
3級からの変化
- 選択肢が3択→4択に増加
- 細かい数字や条件が問われる
- 「正しいものを選べ」だけでなく「不適切なものを選べ」も多い
- 複合的な知識を問う問題が増加
実技試験
FP協会: 資産設計提案業務
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 40問 |
| 形式 | 記述式(計算、穴埋め、選択等) |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格ライン | 60点以上/100点満点 |
きんざい: 個人資産相談業務
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問題数 | 5題 |
| 形式 | 事例形式 |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格ライン | 30点以上/50点満点 |
きんざいのその他の実技
きんざいの実技試験は複数の科目から1つを選択して受検できます。個人資産相談業務のほか、以下の科目があります。
- 生保顧客資産相談業務
- 中小事業主資産相談業務
- 損保顧客資産相談業務
受験料
| 科目 | 受験料(非課税) |
|---|---|
| 学科試験 | 5,700円 |
| 実技試験 | 6,000円 |
科目合格制度
- 学科・実技のどちらか一方に合格した場合、翌々年度末まで免除可能
- 免除申請は受験申込時に行う
CBT申し込み
- CBT-Solutions(外部:cbt-s.com) でアカウント作成
- 試験種別・日時・会場を選択
- 受験料を支払い
- 試験当日にテストセンターで受験
効果的な勉強法
3級との学習アプローチの違い
FP2級は3級と同じ6分野ですが、求められる知識の深さが格段に上がります。
| 3級 | 2級 |
|---|---|
| 用語の意味が分かればOK | 具体的な条件・数字まで覚える |
| 計算問題はほぼなし | 計算問題が多い |
| 選択肢で消去法が使いやすい | 4択で紛らわしい選択肢が増える |
| 暗記中心 | 理解+暗記+計算 |
おぼエルを最大限活用する
1. 分野別のアプローチ
2級はすべての分野を均等に学ぶのではなく、出題パターンが安定していて得点しやすい分野を優先するのが効率的です。
優先度の高い分野
- ライフプランニング — 年金や社会保険は範囲が広いが、出題パターンが安定しており対策しやすい
- タックスプランニング — 計算パターンが決まっており、練習すれば確実に得点できる
- 相続・事業承継 — 計算が複雑だが、パターンは限られており頻出論点が安定している
後回しにしがちだが重要な分野
- 金融資産運用 — 計算問題は公式を覚えれば解ける
- リスク管理 — 保険の種類が多いが、暗記で対応可能
- 不動産 — 法規制が多いが、建蔽率・容積率の計算は必出
2. 計算問題への取り組み方
2級最大の壁は計算問題です。おぼエルで以下の計算パターンを繰り返し練習しましょう。
必須の計算パターン
| 分野 | 計算テーマ |
|---|---|
| ライフプラン | 6つの係数を使った計算 |
| 金融 | 債券の利回り計算、PER・PBR |
| タックス | 給与所得、退職所得、損益通算 |
| 不動産 | 建蔽率・容積率の最大値計算 |
| 相続 | 相続税の基礎控除、法定相続分、相続税の総額 |
3. おぼエルの効果的な使い方(2級版)
基礎固め期(1〜4週間)
- テキスト or 動画で1分野を学ぶ → おぼエルでその分野を演習
- 1日30〜50問
- 正答率は気にしない。間違えてこそ学習
定着期(2〜8週間)
- おぼエルで全分野をまんべんなく
- 1日50〜80問に増やす
- 習熟度が低い分野を意識的に多めに
仕上げ期(試験前2週間)
- 模擬試験モードを繰り返す
- 苦手な計算パターンを集中演習
- 1日80〜100問
インプットとアウトプットのバランス
2級の黄金比率
| フェーズ | インプット | おぼエル |
|---|---|---|
| 初期(初学) | 50% | 50% |
| 中期(定着) | 20% | 80% |
| 直前(仕上げ) | 10% | 90% |
インプットの方法
- 動画学習: まず 受験級に対応した解説動画 で分野の全体像をつかむ
- テキスト通読: 動画で理解した内容をテキストで確認・補足
- 要点ノート: 苦手な計算公式や数字をメモ(スマホのメモアプリでOK)
- おぼエル解説: 問題を解きながら解説を読むのも立派なインプット
分野別の学習アドバイス
1. ライフプランニングと資金計画
- 公的年金の受給額計算が追加される
- 6つの係数の応用問題に対応
- 住宅ローンの繰上返済の効果計算
2. リスク管理
- 法人契約の経理処理(保険料の損金算入)
- 保険の見直し方法(払済・延長保険等)
- 損害保険の細かい条件
3. 金融資産運用
- ポートフォリオのリスク・リターン計算
- 債券のデュレーション(概念の理解)
- オプション取引の基本
4. タックスプランニング
- 所得税の計算を実際に通しで行う
- 損益通算と繰越控除のルール
- 確定申告書の記入に必要な知識
5. 不動産
- 建蔽率・容積率の複合計算(異なる用途地域にまたがる場合)
- 不動産の有効活用(等価交換方式、事業受託方式等)
- 区分所有法の基本
6. 相続・事業承継
- 相続税の計算を通しで行う
- 非上場株式の評価方法(概要)
- 事業承継の基本的なスキーム
よくある失敗パターンと対策
❌ 3級の延長線で暗記だけに頼る
→ 2級は「理解」と「計算力」も必要。なぜそうなるかを考えながら学習する。
❌ 計算問題を避ける
→ 計算問題はパターンが決まっているので、繰り返せば確実に得点源になる。
❌ 実技試験の対策をしない
→ FP協会の実技はマークシート方式だが、計算問題が中心。おぼエル+過去問で出題形式に慣れておく。
❌ 全分野を完璧にしようとする
→ 合格ラインは60%。苦手分野を0点にしなければ、得意分野でカバーできる。
本番のテクニック
学科試験
- 最初の10問は基本問題が多いので確実に取る
- 「不適切なものを選べ」を見落とさない(2級で最も多いミス)
- 4択のうち2つは明らかに誤りなことが多い → 実質2択
実技試験
- 問題文の資料を丁寧に読む(見落としが命取り)
- 時間配分に注意(90分は意外と短い)
学習計画
学習期間・一日の問題数は計画例です。経験や確保できる時間に合わせて調整し、解説を理解する時間と復習日も確保してください。
プラン A: 標準6ヶ月コース
対象: FP3級合格者、計画的に合格を目指す人
第1期: 基礎固め(1〜2ヶ月目)
| 週 | 学習内容 | おぼエル目標 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | ライフプランニング(テキスト+おぼエル) | 30問/日 |
| 3〜4週目 | リスク管理(テキスト+おぼエル) | 30問/日 |
| 5〜6週目 | 金融資産運用(テキスト+おぼエル) | 30問/日 |
| 7〜8週目 | タックスプランニング(テキスト+おぼエル) | 30問/日 |
第2期: 範囲完了+復習(3〜4ヶ月目)
| 週 | 学習内容 | おぼエル目標 |
|---|---|---|
| 9〜10週目 | 不動産(テキスト+おぼエル) | 40問/日 |
| 11〜12週目 | 相続・事業承継(テキスト+おぼエル) | 40問/日 |
| 13〜16週目 | 全分野の復習。苦手分野を重点的に | 50問/日 |
第3期: 仕上げ(5〜6ヶ月目)
| 週 | 学習内容 | おぼエル目標 |
|---|---|---|
| 17〜20週目 | 模擬試験+弱点補強 | 60問/日 |
| 21〜22週目 | 計算問題の集中演習 | 60問/日 |
| 23〜24週目 | 最終仕上げ+模擬試験 | 80問/日 |
1日の学習時間: 45〜90分
プラン B: 短期集中3ヶ月コース
対象: FP3級の知識がまだ鮮明な人、学習時間を多く取れる人
| 期間 | 学習内容 | おぼエル目標 |
|---|---|---|
| 1〜4週目 | 全6分野のインプット(1分野/4〜5日) | 40問/日 |
| 5〜8週目 | おぼエルで全分野を集中演習。苦手分野を克服 | 60問/日 |
| 9〜12週目 | 模擬試験+過去問+弱点補強 | 80問/日 |
1日の学習時間: 90〜120分
プラン C: 働きながら4ヶ月コース
対象: 平日の学習時間が限られる社会人
平日のルーティン(30〜45分)
- 通勤中: おぼエルで20問
- 昼休み: おぼエルで10問
- 就寝前: テキスト15分
休日のルーティン(2〜3時間)
- テキスト or 動画で新しい範囲を学習
- おぼエルで50〜80問
- 計算問題の練習
| 月 | 平日 | 休日 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | おぼエル30問/日 | テキスト+おぼエル50問 |
| 2ヶ月目 | おぼエル40問/日 | 苦手分野+おぼエル60問 |
| 3ヶ月目 | おぼエル50問/日 | 模擬試験+おぼエル80問 |
| 4ヶ月目 | おぼエル60問/日 | 模擬試験+総仕上げ |
計算力を上げるスケジュール
2級の合否を分けるのは計算問題です。以下のスケジュールで計算力を鍛えましょう。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 学習開始時 | 計算公式をメモアプリに一覧化 |
| 毎日 | おぼエルの計算問題を解くたびに公式を確認 |
| 2ヶ月目〜 | 公式を見ずに計算できるか試す |
| 3ヶ月目〜 | 制限時間内に計算できるか練習 |
| 直前期 | 苦手な計算パターンだけを集中復習 |
試験直前の2週間
| 日 | やること |
|---|---|
| 14日前 | 模擬試験1回目。弱点を特定 |
| 13〜10日前 | 弱点分野をおぼエルで集中復習 |
| 9日前 | 模擬試験2回目。改善を確認 |
| 8〜5日前 | 計算問題の最終演習 |
| 4日前 | 模擬試験3回目。合格ラインを確認 |
| 3〜2日前 | 暗記事項の最終確認 |
| 前日 | 軽く見直し。持ち物確認。早めに就寝 |
| 当日 | リラックスして臨む |
教材の使い分け
教材を選ぶ基準
テキストは受検する級と試験の法令基準日に合う版を選びます。税・社会保険の数字は改正されるため、出版社の正誤表・改訂情報も確認しましょう。学科で制度を理解したら、選択した実技科目の事例を解き、条件を拾って計算する練習を加えます。
理解・反復・実戦を組み合わせる
- 初めての範囲は教本や解説で全体像をつかみます。
- おぼエルでは少量ずつ解き、誤答の理由と正しい考え方を確認します。
- 一巡後は時間を計った演習で、知識を自力で使えるかを確かめます。
- 教材を増やしすぎず、同じ教材の解き直しと弱点の補強に時間を使います。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
編集:Pinternet Works · 更新日:
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