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FP技能検定 · 学習ガイド

2025年1月 2級 中小事業主資産相談業務の問題・解答解説

日本FP協会・金融財政事情研究会の公式問題・模範解答を、級・学科/実技・公開年度に分けて収録しています。CBT公開問題は1セットの公表問題で、全受験者への出題を網羅するものではありません。

2025年1月 2級 中小事業主資産相談業務の概要
30:00

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老齢年金の受給額の計算(老齢基礎年金・老齢厚生年金・経過的加算・加給年金)

中小事業主資産相談業務 · 老齢基礎年金 / 老齢厚生年金 / 経過的加算 / 加給年金額

Aさん(1961年10月14日生まれ、63歳)が65歳に達した時点で勇退した場合の、65歳時の老齢基礎年金および老齢厚生年金の年金額(2024年度価額)について、計算の手順に従って①〜④の数値を求めなさい。なお、Aさんおよび妻Bさんは繰上げ受給をしないものとし、資料の計算式および条件に基づいて計算すること。

解答・解説を表示

解答

① 765,000(円) ② 1,512,205(円) ③ 51,480(円) ④ 1,971,785(円)

解説

老齢基礎年金は、20歳以上60歳未満の保険料納付済月数に応じて計算します。老齢厚生年金は、報酬比例部分と経過的加算額を合わせたものです。厚生年金の加入期間が20年以上ある人が65歳になったとき、一定の要件を満たす配偶者がいると、加給年金額が加わります。

解き方

  1. Aさんの20歳以上60歳未満の保険料納付済月数を出し、満額816,000円にその割合をかけて老齢基礎年金額を計算します。
  2. 2003年3月以前の期間と2003年4月以後の期間に分けて計算式を使い、報酬比例部分を足し合わせて円未満を四捨五入します。
  3. 被保険者期間の月数(上限は480月)と、20歳以上60歳未満の被保険者月数を使って、経過的加算額を出します。
  4. 厚生年金の加入期間が20年以上あるか、生計を維持している65歳未満の妻がいるかを確認し、加給年金を加えて合計額を出します。

答えの内訳

①:765,000
老齢基礎年金の保険料納付済月数は、20歳以上60歳未満の厚生年金被保険者期間である450月です。計算式は816,000円×(450月/480月)=765,000円となります。
②:1,512,205
報酬比例部分はⓐ2003年3月以前分が360,000円×(7.125/1,000)×228月=584,820円、ⓑ2003年4月以後分が600,000円×(5.481/1,000)×282月=927,385.2円となり、合計すると1,512,205.2円です。円未満を四捨五入して1,512,205円となります。
③:51,480
経過的加算額の計算式は、1,701円×被保険者期間月数(上限480月)-816,000円×(20歳以上60歳未満の厚年被保険者月数/480月)です。1,701円×480月-816,000円×(450月/480月)=816,480円-765,000円=51,480円となります。
④:1,971,785
Aさんの厚生年金被保険者期間は510月(20年以上)あり、65歳到達時に生計を維持している65歳未満の配偶者(妻Bさん)がいるため加給年金額408,100円が加算されます。よって報酬比例部分1,512,205円+経過的加算51,480円+加給年金408,100円=1,971,785円となります。

覚えるポイント

  • 経過的加算の定額部分における被保険者期間の月数には上限(480月)がある点に注意が必要です。
  • 加給年金の加算対象となる配偶者が被保険者期間20年以上の老齢厚生年金を受給できる間は加給年金が支給停止されますが、妻Bさんはまだ受給権が発生していないため支給されます。

間違えやすいところ

  • 経過的加算の計算で、総被保険者月数(510月)を上限の480月に制限し忘れて計算してしまう誤りです。
  • 妻Bさんの厚生年金の加入期間が20年以上あるので、加給年金はすぐには加算されないと早合点してしまう誤りです(妻が年金を受け取れる段階になると支給が止まります)。

出題の前提:2024年10月1日現在施行の公的年金各法令および2024年度(令和6年度)の公的年金額基準

出典:金融財政事情研究会『2025年1月 2級 中小事業主資産相談業務』
公式問題 p.3(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp) / 公式問題 p.4(公式掲載ページ) ↗(www.kinzai.or.jp)

2025年1月 2級 中小事業主資産相談業務

参照した公式資料

金融財政事情研究会が公開した2025年1月 2級 中小事業主資産相談業務の問題・解答資料です。

金財のPDFは公式掲載ページからご覧ください。古い資料は現在の一覧に掲載されていない場合があります。