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FP技能検定 · 学習ガイド

税額控除

税額控除とは

税額控除とは、算出した税額から直接差し引く控除です。所得から引く所得控除とは段階が異なり、適用条件や上限を確認します。

既払税額15万円から年税額12万円を充当し、差額3万円を還付へ移す図
年税額12万円、源泉徴収等の既払額15万円なら、他の調整がない単純例では3万円が還付の方向です。既払額が不足する場合は追加納付になります。

住宅ローン控除や配当控除等は税額から引く仕組みですが、対象となる所得や住宅等の条件が異なります。適用順序と控除できる上限まで含めて考えます。

税額控除
段階計算例
算出税額20万円
税額控除を差し引く20−12=8万円
源泉徴収済み税額と精算する8−10=−2万円(還付の方向)

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。正方形の上段に「算出税額20万円 − 税額控除12万円 → 控除後8万円」を左から右へ配置する。横線で区切った下段では、控除後8万円と源泉徴収額10万円を比べ、「還付2万円」へ矢印をつなぐ。
覚えること:適用可能な税額控除後、源泉徴収額を精算

算出税額20万円、問題上適用できる税額控除が12万円なら控除後8万円です。源泉徴収額が10万円なら、さらに精算して2万円の還付となる単純例です。税額控除と源泉徴収済額は同じ制度ではなく、別の段階で差し引きます。

配当控除は、どの配当でも、どの申告方法でも使えるわけではありません。対象配当、総合課税の選択等を先に確かめます。税率の低さだけを見て申告方法を選ぶ問題でも、他の所得や控除との関係を落とさないようにします。

課税所得から納付額まで

課税所得から納付額までの図解。中央に縦一列の流れを置き、所得金額から所得控除を引いて課税所得へ、税率を適用して算出税額へと下向き矢印でつなぐ。算出税額から税額控除を引く段と、既納税額を精算して納付・還付に至る段を横線で仕切る。
覚えること:税額控除後に既納税額を精算

収入から所得区分別の経費・控除を引いて所得金額を求め、損益通算等を行い、所得控除を引いて課税所得を出します。税率を適用した算出税額から住宅借入金等特別控除や配当控除などの税額控除を引き、その後に源泉徴収済額・予定納税額を精算します。所得控除、税額控除、既納税額を同じ欄で引かないでください。

配当控除は、国内法人の配当を総合課税で申告した場合に適用され、申告分離課税・申告不要を選んだ配当には適用されません。控除率は課税総所得金額等のうち1,000万円以下の部分が10%、超える部分が5%です。J-REITの分配金や外国株式の配当は対象外です。

住宅借入金等特別控除は、年末借入残高(限度額あり)×0.7%を税額から引きます。合計所得2,000万円以下、返済期間10年以上、原則床面積50㎡以上、取得から6か月以内の居住などが要件です。入居年と住宅区分で限度額・控除期間が変わり、令和8年度改正で適用期限が延長され限度額等も見直されたため、適用年分を先に読みます。

住宅ローン控除の初年度は確定申告が必要で、給与所得者は2年目以降を年末調整で受けられます。所得税から引ききれない分は、一定の限度で翌年度の個人住民税から控除されます。

課税所得から納付額まで
段階引くもの
所得金額必要経費・所得区分別控除
課税所得損益通算等・所得控除
算出税額からの控除配当控除・住宅借入金等特別控除など
納付・還付の精算源泉徴収税額・予定納税額

試験に出る

  • 税額控除は所得控除と違い、算出税額から直接差し引く。
  • 住宅ローン控除や配当控除は対象所得や条件、上限が異なる。
  • 税額控除を引いた後、源泉徴収済額と精算する順序。
  • 配当控除は対象配当や申告方法の選択などの要件がある。
  • 税率の低さだけで申告方法を選ばない。
  • 配当控除率は課税総所得金額等1,000万円以下の部分が10%(超える部分5%)。J-REITや外国株式の配当は対象外。
  • 住宅ローン控除は年末残高×0.7%。合計所得2,000万円以下、返済期間10年以上などが基本の要件。

重要な言葉

税額控除
算出税額から直接差し引く控除。所得控除とは段階が異なる。
配当控除
対象配当について、一定の要件で税額から差し引く制度。
源泉徴収
支払時にあらかじめ差し引かれる税金。確定申告で精算する。

確認問題

確かめよう税額控除を引いた後に源泉徴収を精算する道順を言えますか。

所得金額−所得控除=課税所得、課税所得×税率=算出税額、算出税額−税額控除、最後に源泉徴収税額・予定納税額を差し引いて納付か還付、の順です。すでに納めた税額と制度上の軽減は別の段階です。

税額控除は、算出税額から直接差し引く。

配当控除は、どの配当でもどの申告方法でも使える。

J-REIT(上場不動産投資法人)の分配金は、総合課税を選択すれば配当控除の対象となる。

算出税額20万円、税額控除12万円、源泉徴収額10万円のとき、精算結果は?

税額控除と所得控除の違いとして正しいものは?

や配当控除等は税額から引く仕組みですが、対象となる所得や住宅等の条件が異なります。と控除できる上限まで含めて考えます。

20万円、問題上適用できる税額控除が12万円なら控除後8万円です。が10万円なら、さらに精算して2万円の還付となる単純例です。税額控除と源泉徴収済額は同じ制度ではなく、別の段階で差し引きます。

は、どの配当でも、どの申告方法でも使えるわけではありません。対象配当、の選択等を先に確かめます。税率の低さだけを見て申告方法を選ぶ問題でも、他の所得や控除との関係を落とさないようにします。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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