接地線と接地極とは
接地線と接地極は、保護する対象から大地までを一つの経路としてつなぎ、接地抵抗を継続して保つための設備です。

接地は線を一本取り付ければ終わるものではありません。保護する対象から接地線を通り、接地極を経て大地へつながる一つの経路として確認します。
| 項目 | 施工条件 |
|---|---|
| 接地線 | 対象から接地極まで連続させ、損傷しないよう保護 |
| 接地極の例(公表問題で適切) | 銅板900×900×1.6mm、銅覆鋼棒 直径14mm・長さ1.5m、厚鋼電線管 内径36mm・長さ1.5m |
| A・B種の接地極(人が触れるおそれ) | 地下75cm以上に埋設。鉄柱に近接するときは底面から30cm以上の深さか1m以上離す |
| A・B種の接地線の防護 | 地下75cmから地表上2mまで合成樹脂管等で覆う(金属管は不可) |
| 確認 | 導通と接地抵抗を分けて測る |
基本の仕組み

金属ケースから接地端子まではつながっていても、その先の接地線が切れていれば保護の経路は途切れます。図で経路を最後まで追い、接続箇所や損傷しやすい位置を見つけます。
接地線の種類・太さ・保護、接地極の設置条件は、必要な性能を継続して保つためのものです。接地抵抗の測定値と線の機械的な状態を両方確認します。
接地線を水道管など手近な金属へつなげば必ず同じ機能になる、とは考えられません。接地として使える条件と経路の確実性が必要です。
接地線・接地極の連続性

接地線は対象の金属体から接地極まで、途中で外れたり損傷したりしないよう保護・接続します。公表問題では、銅板(900×900×1.6mm)、銅覆鋼棒(直径14mm・長さ1.5m)、厚鋼電線管(内径36mm・長さ1.5m)を適切な接地極とし、アルミ板を不適切としています。
A種・B種の接地線を人が触れるおそれがある場所に施設する場合、接地極は地下75cm以上に埋設し、接地線の地下75cmから地表上2mまでを合成樹脂管(厚さ2mm未満のものとCD管を除く)等で覆います。金属管で覆う施工は不適切です。
試験に出る
- 接地は、対象から接地線・接地極を経て大地までの一つの経路で確認する。
- 接地線が途中で切れていると、保護の経路が途切れる。
- 接地線の種類・太さ・保護、接地極の設置条件を守る。
- 接地抵抗の測定値と、線の機械的状態を両方確認する。
- 手近な金属へつなげば、必ず接地になるわけではない。
- A種・B種で人が触れるおそれがある場合、接地極は地下75cm以上に埋設する。
- 接地線の地下75cmから地表上2mまでは合成樹脂管(厚さ2mm未満とCD管を除く)等で覆う。金属管は不可。
- 接地極を鉄柱に近接させる場合は、底面から30cm以上の深さか、地中で1m以上離す。
- アルミ板は地中に埋設する接地極として不適切。
重要な言葉
- 接地線
- 保護する対象と接地極をつなぐ線。
- 接地極
- 大地と直接接して接地の経路をつくる金属体。
- 導通
- 電気的な経路がつながっていること。
確認問題
確かめよう器具から接地端子までの導通だけで大地への接続も確認済み?
いいえ。接地極までの経路と接地抵抗は別に確認します。
接地は、器具から接地極までの経路全体で確認する必要がある。
接地線がつながっていれば、接地抵抗の規定値も満たしている。
人が触れるおそれのある場所で、B種接地工事の接地線を地表上2mまで金属管で保護した。
接地で確認する経路の終点は?
接地は線を一本取り付ければ終わるものではありません。保護する対象からを通り、を経て大地へつながる一つの経路として確認します。
金属ケースから接地端子まではつながっていても、その先のが切れていれば保護の経路は途切れます。図で経路を最後まで追い、接続箇所や損傷しやすい位置を見つけます。
接地線の種類・太さ・保護、の設置条件は、必要な性能を継続して保つためのものです。の測定値と線の機械的な状態を両方確認します。
接地線を水道管など手近な金属へつなげば必ず同じ機能になる、とは考えられません。接地として使えると経路の確実性が必要です。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第一種の学科出題範囲・受電設備の範囲 ↗
- 経済産業省:電気設備技術基準の解釈(設備・施工条件) ↗
- HIOKI:接地抵抗計と測定方式の説明 ↗
- HIOKI:高圧受電設備の測定と測定器の使い分け ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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