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電気工事士試験 · 学習ガイド

支持間隔・固定方法

支持間隔とは

支持間隔は、配線の重さや外力を受ける支持点の間隔で、材料や工法・取付け場所ごとの規定に従って決めます。

ケーブルを傷めず支持する。壁面にケーブルが整然と支えられた大きい概念図。
ケーブルは適切に支持し、被覆を傷めたり無理に曲げたりしないように扱います。支持間隔などの具体的条件は工法と材料の指定に照らして確認します。

支持箇所の間隔は、配線の重さや外力をどこで受けるかを決めます。ケーブル全体の工事方法とは別に、どこで固定し、接続部へ力がかからないかを確認します。

支持間隔・固定方法
高圧架空ケーブル・引込線要件
ハンガーによる支持間隔50cm以下
金属テープ等の巻付け20cm以下の間隔でらせん状
ちょう架用線引張強さ5.93kN以上または断面積22mm²以上の亜鉛めっき鉄より線。D種接地
引込線の高さ(道路横断)路面上6m以上
引込線の高さ(鉄道横断)レール面上5.5m以上
引込線の高さ(その他)地表上5m以上(横断箇所以外で、ケーブル以外は下方に危険表示をすれば3.5m以上)
支持間隔・固定方法
支線の項目要件
引張強さ・安全率10.7kN以上・2.5以上(電技解釈第62条等の支線は6.46kN以上・1.5以上)
より線素線3条以上、素線は直径2mm以上・引張強さ0.69kN/mm²以上
地際地中と地表上30cmまでは耐食性のものか亜鉛めっき鉄棒
道路横断の高さ路面上5m以上(やむを得ない場合4.5m、歩行専用部分2.5m)
がいし低高圧で電線と接触のおそれがあれば上部に玉がいしを入れる
主な材料亜鉛めっき鋼より線、玉がいし、アンカ

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央の仕切りを挟み、同じ長さの水平ケーブルを左右に並べる。左は両端だけで支えてたわみを大きめに、右は途中にも支持点を設けて描き、支持の違いによってたわみや引張りの負担が変わることを示す。
覚えること:間隔は材料・工法・場所の規定に従う

長い水平区間の両端だけで支える図と、途中にも支持箇所がある図を比べます。前者はたわみや引張りが大きくなりやすく、外観だけでなく機械的な負担の違いが分かります。

適切な間隔や固定方法は、材料、工法、取付け場所などの規定に対応させます。支持点の近くに曲がりや器具の引込みがあれば、その部分の負担も確認します。

別の電線管で覚えた間隔をケーブルへそのまま使うことはできません。支持間隔の数字は、対象の材料と条件を付けて記憶します。

ケーブルと架空引込の支持

ケーブルと架空引込の支持の図解。上にちょう架用線、下に架空ケーブルを水平に描き、両者をハンガーでつなぐ。隣り合うハンガーの間に両矢印を置き、「50cm以下」と示す。
覚えること:ハンガーの間隔は50cm以下

高圧架空引込線には、高圧絶縁電線・引下げ用高圧絶縁電線(がいし引き)かケーブルを使います。高さは道路横断で路面上6m以上、鉄道横断でレール面上5.5m以上、その他は地表上5m以上が基本で、横断箇所以外では条件付きで3.5m以上にできます。

架空ケーブルはハンガーでちょう架用線に50cm以下の間隔で支持するか、金属テープ等を20cm以下の間隔でらせん状に巻き付けます。ちょう架用線とケーブル被覆の金属体にはD種接地を施すので、「高圧だからすべてA種」と短絡しません。

試験に出る

  • 支持間隔は、配線の重さや外力をどこで受けるかを決める。
  • 両端だけで支えると、たわみや引張りが大きくなりやすい。
  • 支持方法は、材料・工法・取付け場所の規定に対応させる。
  • 支持点付近の曲がりや引込み部分の負担も確認する。
  • 別の材料で覚えた支持間隔をそのまま使わない。
  • 高圧架空ケーブル:ハンガー間隔50cm以下、金属テープ巻付け20cm以下。
  • ちょう架用線とケーブル被覆の金属体はD種接地(A種ではない)。
  • 高圧架空引込線の高さ:道路横断6m、鉄道横断5.5m、その他5m。横断箇所以外は条件付き3.5m。
  • 支線:安全率2.5以上、素線3条以上、道路横断は路面上5m以上。

重要な言葉

支持箇所
配線の重さや外力を受ける固定点。
たわみ
支持間隔が長いときなどに配線が垂れ下がる量。
支持材
配線を固定して支える材料。
ちょう架用線
架空ケーブルをつり下げて支える金属線。
支線
電柱などの支持物が傾かないよう、張力に対抗して地面へ引く線。

確認問題

確かめよう同じ長さならどの材料でも同じ支持間隔でよい?

いいえ。材料の性質と工法に応じた条件を確認します。

支持間隔は、材料や工法、取付け場所によって変わる。

長い区間を両端だけで支えると、たわみは小さくなる。

高圧架空ケーブルのちょう架用線と、ケーブル被覆に使う金属体にはA種接地工事が必要である。

支持間隔を決めるときに基準とするのは?

高圧架空ケーブルをハンガーでちょう架用線に支持するときのハンガーの間隔は?

の間隔は、配線の重さや外力をどこで受けるかを決めます。ケーブル全体の工事方法とは別に、どこで固定し、へ力がかからないかを確認します。

長い水平区間の両端だけで支える図と、途中にも支持箇所がある図を比べます。前者はや引張りが大きくなりやすく、外観だけでなくの違いが分かります。

適切なや固定方法は、材料、工法、取付け場所などの規定に対応させます。支持点の近くに曲がりや器具の引込みがあれば、その部分の負担も確認します。

別の電線管で覚えた間隔をケーブルへそのまま使うことはできません。の数字は、対象の材料と条件を付けて記憶します。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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