本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

機器・材料・工具(第一種電気工事士)

機器の名前を用途と定格へ結び付け、電動機の速度や変圧器の容量も数値で考えます。材料・工具・測定器・保護具を、現物の表示から選ぶ視点を学びます。

仕組みを理解する

電動機

誘導電動機は、回転磁界によって回転子に電流を誘導し、電気エネルギーを回転力に変える電動機です。同期速度とすべりの関係を数値で押さえます。

電気を回転に変える。左に電気の矢印、中央にモーター、右に回転する軸とファン。
電動機は電気エネルギーを軸の回転に変えます。一部は熱などの損失になるため、入力がすべて機械的な仕事になるわけではありません。

モーターは電気エネルギーを回転する力へ変えます。誘導電動機では、回転する磁界に対して回転子が少し遅れることが、力を生む仕組みと関係します。

電動機
項目要点
同期速度Ns=120f/p〔min⁻¹〕(f:周波数〔Hz〕、p:極数)
すべりs=(Ns−N)/Ns。回転速度はN=Ns(1−s)
インバータ周波数(と電圧)を変えて速度を制御
回転方向3線のうち任意の2線を入れ替えると逆転
電動機
始動法・制御要点
じか入れ(全電圧)始動構造が簡単。始動電流が大きい
Y-Δ始動巻線電圧が1/√3となり、始動電流・始動トルクとも全電圧始動の1/3。始動器から電動機までの配線は6本
始動補償器単巻変圧器で電圧を下げて始動し、運転時に全電圧へ切り替える
リアクトル始動一次側に直列リアクトルを入れ、電圧を下げて始動する
インバータ(VVVF)周波数と電圧を変えて速度を連続的に制御する
極数切換極数を変えて段階的に速度を変える
電動機
回転機要点
かご形誘導電動機構造が簡単で堅ろう。回転子は同期速度より少し遅い
同期電動機同期速度で回転する(すべり0)。回転子に界磁が必要
同期発電機の並列運転電圧の大きさ・周波数・位相・相回転(相順)を一致させる
直流電動機電機子電流か界磁電流の向きを逆にすると逆転する
トップランナーモータ高効率。更新すると回転速度がわずかに上がり、始動電流が大きくなることがある

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。誘導電動機の回転を同心円で描き、外側の同期速度を1500min⁻¹、内側の回転子を1440min⁻¹として、同じ向きの回転矢印を付ける。円の間に速度差60min⁻¹を示し、その差を同期速度で割るとすべり4%になる関係を示す。
覚えること:50Hz・4極で1440ならすべり4%

周波数50Hz、4極の電動機なら同期速度は120×50÷4=1500min⁻¹です。実際の回転速度が1440min⁻¹なら、すべりは(1500−1440)÷1500=4%になります。

同期速度は周波数と極数で決まり、誘導電動機の回転子は通常の電動運転でそれより遅く回ります。速度の差を同期速度で割った割合がすべりです。

極数を増やすと同じ周波数で速くなる、という覚え方は逆です。また出力のkWと電源からの入力は、効率があるため同じ値とは限りません。

誘導電動機の回転と制御

誘導電動機の回転と制御の図解。左の3線から右の誘導電動機へつなぐ1枚の図。2線だけを交差させ、残る1線は直線でつなぎ、電動機の横に逆回転の矢印を置く。
覚えること:3線のうち任意の2線交換で逆回転

回転速度はN=Ns(1−s)で求めます。4極・60Hzなら同期速度は1800min⁻¹で、すべり5%なら1710min⁻¹です。インバータで周波数を30Hzに下げると同期速度も900min⁻¹へ比例して下がります。回転方向は3線のうち任意の2線を入れ替えると逆になり、3線を順繰りに入れ替えても変わりません。

じか入れ(全電圧)始動では始動電流が全負荷電流の4〜8倍程度になるため、Y-Δ始動、始動補償器(単巻変圧器で減圧)、リアクトル始動(直列リアクトルで減圧)で始動電流を抑えます。Y-Δ始動では始動電流も始動トルクも全電圧始動の1/3になります。結線後は検相器で相順を確かめ、試運転で回転方向を確認します。

試験に出る

  • 同期速度は120×周波数÷極数で求める。極数が増えるほど低くなる。
  • すべりは(同期速度−実際の回転速度)÷同期速度で計算する。
  • 誘導電動機の回転子は、通常の電動運転では同期速度より遅く回る。
  • 出力kWと入力kWは効率の分だけ異なり、同じ値とは限らない。
  • 極数と同期速度の大小関係を逆にした選択肢に注意する。
  • Y-Δ始動は始動電流・始動トルクとも1/3。「始動トルクは同じ」は誤り。
  • インバータは周波数を変えて速度を制御する(極数・電圧だけの制御ではない)。
  • Y-Δ始動器から電動機までの配線は6本。

重要な言葉

同期速度
回転磁界の速度で、120×周波数÷極数で求める。
すべり
同期速度と実際の回転速度の差を、同期速度で割った割合。
誘導電動機
回転磁界によって回転子に電流を誘導し、回転力を得る電動機。
スターデルタ始動
始動時は巻線をY結線、運転時はΔ結線に切り替え、始動電流を抑える始動法。
インバータ
直流を交流に変換する装置。周波数を変えて電動機の速度を制御する。

確認問題

確かめよう50Hzのまま4極から6極なら同期速度は?

1000min⁻¹。極数が多いほど低くなります。

50Hzで4極の誘導電動機の同期速度は1500min⁻¹である。

極数を増やすと同じ周波数でも同期速度は速くなる。

Y-Δ始動の始動トルクは、Δ結線で全電圧始動した場合と同じである。

三相誘導電動機の3線を順繰りに入れ替えると、回転方向は逆になる。

周波数50Hz、6極の電動機の同期速度は?

周波数50Hz、4極で同期速度1500min⁻¹の電動機で、実際の回転速度が1440min⁻¹のときのすべりは?

Y-Δ始動で、Δ結線の全電圧始動に比べた始動時の線電流は?

モーターは電気エネルギーを回転する力へ変えます。では、回転する磁界に対して回転子が少し遅れることが、力を生む仕組みと関係します。

50Hz、4極の電動機なら同期速度は120×50÷4=です。実際の回転速度が1440min⁻¹なら、すべりは(1500−1440)÷1500=4%になります。

は周波数と極数で決まり、誘導電動機の回転子は通常の電動運転でそれより遅く回ります。速度の差を同期速度で割った割合がです。

極数を増やすと同じ周波数で速くなる、という覚え方は逆です。また出力のと電源からの入力は、効率があるため同じ値とは限りません。

変圧器

変圧器は、電磁誘導を利用して交流の電圧を変える機器です。電圧比だけでなく、定格容量と鉄損・銅損による効率まで確認します。

変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

変圧器を機器として選ぶときは、電圧を変える比率だけでなく、どれだけの負荷を供給できるかと損失を確認します。銘板のkVAと、負荷のkWの違いが大切です。

変圧器
項目要点
定格容量皮相電力〔kV・A〕で表す
鉄損無負荷でもほぼ一定に発生。一次電圧が高いと増える
銅損負荷電流の2乗に比例
最大効率鉄損と銅損が等しい負荷で最大
一次タップ低い電圧のタップに変えると二次電圧は上がる
変圧器
項目要点
並行運転の条件極性が一致、変圧比が等しい、%インピーダンス(インピーダンス電圧)が等しい、抵抗と漏れリアクタンスの比が等しい。三相では相回転と角変位も一致
並行運転に不要な条件効率が等しいこと。容量は異なってもよい
%インピーダンス定格電流時の内部電圧降下を定格電圧に対する百分率で表す。短絡電流=定格電流×100/%Z
V結線の出力単相変圧器1台の容量Pの√3倍(√3P)
V結線の利用率√3/2≒0.866(約86.6%)

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に変圧器の鉄心と巻線を大きく描き、鉄心から左下の鉄損へ、巻線から右下の銅損へ矢印を伸ばす。下部は縦線で左右に仕切り、左に無負荷時の鉄損、右に負荷電流で変わる銅損を示す。
覚えること:定電圧・定周波数なら無負荷でも鉄損

容量50kVAの範囲で力率0.8の負荷を考える単純な例では、有効電力は50×0.8=40kWです。50kVAという表示を、そのままどの負荷でも50kWまでと読まないようにします。

鉄損は主に鉄心で発生し、一定電圧・周波数では負荷がなくても生じます。銅損は巻線の抵抗による損失で、負荷電流の二乗に応じて変化します。

出力を入力で割った効率と、定格容量は別の情報です。また同じ容量でも設置条件や冷却方式、周囲環境との適合を確認する必要があります。

変圧器の定格と損失

変圧器の定格と損失の図解。中央に負荷電流を横軸とするグラフを置き、一次電圧が一定のときの鉄損をほぼ水平線、銅損を右上がりの曲線で示す。2本の線が等しくなる位置に「効率最大」を記し、下側に変圧器と二次側の負荷を1組だけ描く。
覚えること:鉄損と銅損が等しい負荷で効率最大

変圧器の定格容量は通常VAで表し、負荷の有効電力Wだけで必要容量を決めません。一次・二次の電圧比は巻数比、電流比はその逆です。実際の容量選定は最大需要、力率、温度上昇、将来負荷も条件になります。

鉄損はヒステリシス損と渦電流損からなり、負荷の大小に関係なくほぼ一定ですが、一次電圧が高くなると増えます。銅損は巻線のI²R損で、電流2倍なら4倍です。効率は鉄損と銅損が等しい負荷で最大になります。

試験に出る

  • 定格容量はkVA、負荷の有効電力はkWで表され、両者を同一視しない。
  • 鉄損は負荷の有無にかかわらず、一定電圧・周波数で生じる。
  • 銅損は負荷電流の二乗に比例する。
  • 効率は出力÷入力で求め、定格容量とは別の指標である。
  • 容量が同じでも冷却方式や設置環境への適合を確認する。
  • 並行運転の条件に「効率が等しいこと」は含まれない。
  • V結線の出力は1台の容量の√3倍、利用率は√3/2。
  • %Zが小さいほど短絡電流は大きい(短絡電流=定格電流×100/%Z)。
  • 負荷電流が2倍なら銅損は4倍。鉄損は負荷で変わらない。

重要な言葉

定格容量
変圧器が連続して扱える容量。kVAで表す。
鉄損
鉄心で生じ、負荷がない状態でも一定電圧・周波数で発生する損失。
銅損
巻線抵抗による損失で、負荷電流の二乗に比例する。
%インピーダンス
定格電流を流したときの変圧器内部の電圧降下を、定格電圧に対する百分率で表した値。
V結線
単相変圧器2台で三相電力を供給する結線。出力は1台の容量の√3倍。
並行運転
複数の変圧器の一次側・二次側をそれぞれ並列につなぎ、負荷を分担させる運転。

確認問題

確かめよう同じ巻線抵抗で電流が半分なら銅損は?

4分の1。無負荷でも残る鉄損との違いを説明できます。

定格容量50kVAの変圧器は、どの負荷でも有効電力50kWまで供給できる。

鉄損は、負荷がない状態でも発生する。

同一容量の単相変圧器を並行運転するには、各変圧器の効率が等しい必要がある。

同容量の単相変圧器2台をV結線したときの1台当たりの利用率は√3/2である。

定格容量50kVA、力率0.8の負荷の有効電力は?

負荷電流が半分になると、銅損はどうなる?

定格容量100kV・Aの単相変圧器2台をV結線したときの最大出力〔kV・A〕は?

同一容量の単相変圧器を並行運転するための条件として、必要でないものは?

変圧器を機器として選ぶときは、電圧を変える比率だけでなく、どれだけの負荷を供給できるかと損失を確認します。銘板のと、負荷のkWの違いが大切です。

容量50kVAの範囲で力率0.8の負荷を考える単純な例では、有効電力は50×0.8=です。50kVAという表示を、そのままどの負荷でも50kWまでと読まないようにします。

は主に鉄心で発生し、一定電圧・周波数では負荷がなくても生じます。は巻線の抵抗による損失で、負荷電流の二乗に応じて変化します。

出力を入力で割ったと、定格容量は別の情報です。また同じ容量でも設置条件や冷却方式、周囲環境との適合を確認する必要があります。

配線器具

配線器具は、スイッチやコンセントなど、配線と負荷をつなぎ、開閉や接続を受け持つ器具の総称です。形の名称と回路上の役割を結び付けます。

配線器具の役割。壁スイッチとコンセントを大きく左右対比。
スイッチは回路を開閉し、コンセントは機器を接続する場所になります。見た目だけでなく、回路の中の役割を対応させます。

壁のスイッチは電流を開閉し、コンセントは機器を電源へ接続します。写真鑑別では形の名前を当てるだけでなく、その器具が回路のどの役割を担うかを考えます。

配線器具
項目要点
接地極付プラグの接地極を受ける
接地端子付接地線を端子に接続
抜止形/防雨形抜け防止/水の侵入対策
3路・4路複数箇所から同一負荷を操作

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。一つの廊下を横長に描き、中央の照明に対して両端にスイッチを一つずつ置く。両端から中央へ向かう矢印で、二か所から同じ照明を操作する関係を示す。矢印は配線として描かない。
覚えること:二か所からの操作には3路スイッチ

廊下の両端で一つの照明を操作する場面と、一か所だけで操作する場面では、必要なスイッチの働きが違います。3路スイッチは二か所からの操作に用いる器具として結び付けます。

器具は定格電圧・定格電流・極数・接地極の有無などで使える条件が分かれます。外観が似ていても表示の違いを読み取れば、選択肢を区別できます。

接地極を電源の中性線の代わりと考えてはいけません。通常の電流を流す線と、保護のための接地は役割が違います。

コンセントとスイッチの用途

コンセントとスイッチの用途の図解。正方形の中央に、仕切りで分けた3つの操作場所を左から「3路・4路・3路」の順に並べ、矢印は配置の順序だけを示す。中央の4路が両端の3路の間にあることを強調し、結線図にはしない。
覚えること:3路2個の間に4路で3か所以上

接地極付コンセントはプラグの接地極とつながり、接地端子付は接地線を端子へ接続できます。抜止形はプラグの抜けを防ぎ、防雨形は屋外での水の侵入を抑え、医用コンセントは医療用の要求に応じた構造です。写真問題では形状と用途を両方確認します。

スイッチは片切・両切・3路・4路で開閉する極数と操作場所が異なります。3路2個なら2か所、間に4路を加えれば3か所以上から操作できます。片切スイッチは非接地側電線に入れ、接地側電線だけを切る結線にはしません。

試験に出る

  • スイッチは電流を開閉、コンセントは機器を接続するという役割の違い。
  • 3路スイッチは二か所から同一の照明を操作する器具。
  • 定格電圧・定格電流・極数・接地極の有無で使用条件が分かれる。
  • 接地極を中性線の代わりにしないこと。
  • 写真問題では形の名称と回路上の役割を結び付ける。

重要な言葉

点滅器
照明などを点滅するスイッチの総称。
コンセント
プラグを受け、機器を電源へ接続する配線器具。
定格表示
器具が使用できる条件を示す、電圧や電流などの表示。

確認問題

確かめようスイッチとコンセントを一言で区別すると?

電流を「開閉する」と機器を「接続する」。役割を言ってから写真を選びましょう。

3路スイッチは、一つの照明を二か所から操作するために用いる。

コンセントの接地極は、中性線の代わりとして通常の電流を流す。

一つの照明を二か所から点滅させるために用いる器具は?

配線器具の使用条件を判断する表示として適切でないものは?

壁のスイッチは電流を開閉し、は機器を電源へ接続します。写真鑑別では形の名前を当てるだけでなく、その器具が回路のどの役割を担うかを考えます。

廊下の両端で一つの照明を操作する場面と、一か所だけで操作する場面では、必要なスイッチの働きが違います。は二か所からの操作に用いる器具として結び付けます。

器具は・定格電流・極数・接地極の有無などで使える条件が分かれます。外観が似ていても表示の違いを読み取れば、選択肢を区別できます。

接地極を電源の中性線の代わりと考えてはいけません。通常の電流を流す線と、保護のためのは役割が違います。

開閉器

開閉器は、回路を接続したり切り離したりする機器の総称です。操作の目的と、開閉できる負荷の条件を合わせて選びます。

開閉と保護の組合せ。大きな開閉スイッチと別の保護装置を二つの枠で並べる。
負荷の開閉と、事故電流に対する保護は役割を分けて考えます。開閉器があらゆる事故電流を単独で遮断できるとは限りません。

開閉器は回路をつないだり切り離したりする機器の総称です。器具を操作するための開閉なのか、点検で切り離すためなのかで、必要な性能は変わります。

開閉器
項目要点
DS(断路器)無負荷で電路を切り離す。負荷電流は開閉しない
LBS(高圧交流負荷開閉器)負荷電流を開閉。限流ヒューズ(PF)付きなら短絡保護をPFが受け持つ
PAS(高圧交流気中負荷開閉器)責任分界点付近の柱上に設ける区分開閉器。GR付は地絡で自動開放
PC(高圧カットアウト)変圧器300kV・A以下などの一次側の開閉・保護
VMC(高圧真空電磁接触器)電動機やコンデンサの高頻度開閉
電磁開閉器電磁接触器+熱動継電器。電動機の開閉と過負荷保護

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央を縦線で仕切り、左に照明のスイッチ、右に断路器を配置する。両方の接点を見えるように描き、それぞれから「電圧・電流」「操作条件」へ矢印を伸ばして、想定する条件が異なることを示す。
覚えること:接点は共通、使用条件は異なる

照明の操作スイッチと受電設備の断路器を比べると、どちらも接点を持ちますが想定する電圧・電流・操作条件が異なります。写真の外形から名称を選んだ後、用途まで説明します。

定格電圧や定格電流、開閉できる負荷の種類は、機器を使用できる条件を表します。負荷の性質によって開閉時の負担が異なるため、電流の数値だけでは決まりません。

すべての開閉器に過負荷や短絡を自動検知して遮断する機能があるわけではありません。操作する機能と保護する機能を区別します。

DS・LBS・PASの開閉条件

DS・LBS・PASの開閉条件の図解。中央にPF付きLBSの図解模型を1台置き、開閉部には「負荷電流」、隣のPFには「短絡保護」の矢印を向ける。短絡電流をLBSの開閉部で遮断する描写には×を付け、役割の違いを示す。
覚えること:PF付きLBSは負荷開閉、短絡はPF保護

DS(断路器)は無負荷で電路を切り離す装置、LBS(高圧交流負荷開閉器)は負荷電流を開閉する装置、PAS(高圧交流気中負荷開閉器)は責任分界点付近の柱上に設ける区分開閉器です。いずれも短絡電流は遮断できず、PF(限流ヒューズ)付きLBSではPFが短絡保護を受け持ちます。

高圧カットアウト(PC)はヒューズを内蔵し、変圧器(300kV・A以下)や進相コンデンサの一次側の開閉・保護に使います。高頻度開閉にはVMC(高圧真空電磁接触器)を使います。写真ではがいし、刃、ヒューズ部、取付け場所を手掛かりに、図記号と照らして識別します。

試験に出る

  • 開閉器は回路を開閉する機器の総称で、操作目的によって必要な性能が変わる。
  • 操作スイッチと断路器は、想定する電圧・電流・操作条件が異なる。
  • 定格電圧・定格電流・開閉できる負荷の種類が使用条件を決める。
  • 手動開閉の機能と、過電流・短絡の保護機能は別である。
  • 電流値だけでなく負荷の性質も確認する。
  • DSは負荷電流を開閉できない。高頻度開閉の目的にはVMCを使う。
  • PCで保護できる変圧器は300kV・A以下。
  • LBS・PASは短絡電流を遮断できず、短絡保護はPFや遮断器が受け持つ。

重要な言葉

開閉器
回路を接続したり切り離したりする機器の総称。
断路器
点検などで回路を切り離すために用いる開閉器。
負荷開閉
負荷が接続された状態で回路を開閉すること。
LBS
高圧交流負荷開閉器。負荷電流の開閉ができ、限流ヒューズと組み合わせて使うことが多い。
PAS
高圧交流気中負荷開閉器。需要家の引込柱などに設け、地絡継電装置付きのものは地絡時に自動で開く。
電磁開閉器
電磁接触器と熱動継電器(サーマルリレー)を組み合わせ、電動機の開閉と過負荷保護を行う機器。

確認問題

確かめよう手動でOFFにできる器具なら過電流保護もある?

いいえ。保護機能の有無は別に確認します。

手動で開閉できる開閉器であれば、過電流を自動で遮断する保護機能も備えている。

開閉器の使用条件は、定格電圧や定格電流、開閉できる負荷の種類で決まる。

断路器(DS)は、負荷電流が流れている状態で開閉してよい。

照明の操作スイッチと受電設備の断路器に共通する点は?

開閉器が使用できる条件を表すものとして適切でないものは?

高頻度開閉を主な目的として使用される機器は?

は回路をつないだり切り離したりする機器の総称です。器具を操作するための開閉なのか、点検で切り離すためなのかで、必要な性能は変わります。

照明の操作スイッチと受電設備のを比べると、どちらも接点を持ちますが想定する電圧・電流・操作条件が異なります。写真の外形から名称を選んだ後、用途まで説明します。

や定格電流、開閉できる負荷の種類は、機器を使用できる条件を表します。負荷の性質によって開閉時の負担が異なるため、電流の数値だけでは決まりません。

すべての開閉器に過負荷や短絡を自動検知して遮断する機能があるわけではありません。と保護する機能を区別します。

遮断器・保護機器

過電流遮断器は、過負荷や短絡による異常な電流を検知して回路を遮断する装置です。平常時の開閉と事故時の遮断を分けて考えます。

遮断器が回路を守る。正常時の閉じたスイッチと異常電流時の開いたスイッチの二場面。
過電流遮断器は過大な電流を検知して回路を遮断します。通常時と異常時で接点の状態が変わることが保護の基本です。

電線は大きすぎる電流が流れると発熱します。過電流遮断器は、過負荷や短絡による異常な電流から回路を保護する装置です。通常の開閉と事故時の遮断を分けて考えます。

遮断器・保護機器
項目要点
過電流ヒューズ・遮断器、OCR(過電流継電器)+遮断器
地絡ZCT(零相変流器)とGR(地絡継電器)・DGR(地絡方向継電器)+遮断装置
異常電圧LA(避雷器、高圧)・SPD(サージ防護デバイス、低圧)がサージを大地へ流す
VCB(真空遮断器)真空中で消弧して短絡電流を遮断する
定格遮断電流設置点で想定される短絡電流以上とする

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に配線用遮断器を大きく置き、上下を仕切った一つの比較図にする。上段は「通常の電流」→「定格電流」、下段は「その場所の想定短絡電流」→「遮断容量」と矢印で対応させる。
覚えること:遮断容量はその場所の短絡電流に見合う

器具の使い過ぎで電流が増える過負荷と、電圧の異なる線同士が低い抵抗でつながる短絡では、事故電流の大きさや必要な動作が違います。同じ「過電流」でも発生のしかたを比較しましょう。

定格電流は通常使う電流の基準、遮断容量は所定条件で安全に遮断できる事故電流の能力です。負荷電流だけでなく、その場所で想定される短絡電流に見合う必要があります。

配線用遮断器が必ず漏電を検知するわけではありません。過電流保護と漏電保護は別の機能で、どの機能が装備されているかを表示で読みます。

電流・地絡・過電圧の保護

電流・地絡・過電圧の保護の図解。左に配線用遮断器の「定格遮断電流」、右に「設置点で見込む短絡電流」を置き、両方から中央の照合枠へ矢印を向ける。仕切りや別場面は作らず、1つの設置点での照合として描く。
覚えること:定格遮断電流は設置点の短絡電流で照合

過電流にはヒューズ・遮断器・OCR(過電流継電器)、地絡にはZCT(零相変流器)とGR(地絡継電器)またはDGR(地絡方向継電器)と遮断装置の組合せ、雷などの異常電圧には避雷器(LA)を対応させます。LAはサージ電流を大地へ流して電圧上昇を抑え、続流を遮断して元の状態に戻ります。

保護対象と装置の定格を照合します。配線用遮断器の定格電流は通常電流の条件、定格遮断電流は設置点で見込む短絡電流の条件です。過負荷・短絡・漏電・地絡・過電圧を全部「ブレーカが切る」とひとまとめにしません。

試験に出る

  • 過電流遮断器は、過負荷・短絡から回路を保護する装置。
  • 過負荷と短絡では、事故電流の大きさや必要な動作が異なる。
  • 定格電流は平常時の基準、遮断容量は安全に遮断できる事故電流の能力。
  • 配線用遮断器が漏電を検知するとは限らず、過電流保護と漏電保護は別。
  • 設置場所で想定される短絡電流に遮断容量が見合うか確認する。
  • 略号と名称を対応させる:OCR(過電流継電器)、GR(地絡継電器)、DGR(地絡方向継電器)、ZCT(零相変流器)、LA(避雷器)。
  • 低圧の雷保護にはSPD(サージ防護デバイス)を用いる。

重要な言葉

過電流遮断器
過負荷や短絡による異常な電流から回路を保護する装置。
遮断容量
所定の条件で安全に遮断できる事故電流の大きさ。
配線用遮断器
配線を過負荷・短絡から保護する遮断器。
避雷器(LA)
雷などの異常電圧が侵入したときにサージ電流を大地へ流し、機器の絶縁を守る装置。
零相変流器(ZCT)
3線をまとめて貫通させ、地絡時に生じる零相電流を検出する変流器。

確認問題

確かめよう定格電流が同じなら遮断容量も必ず同じ?

いいえ。平常時の電流と事故を切れる能力は別の仕様です。

配線用遮断器は、必ず漏電も検知して遮断する。

遮断容量は、平常時に流れる負荷電流の大きさを表す。

過電流遮断器が保護の対象とするものは?

所定の条件で安全に遮断できる事故電流の能力を表すのは?

地絡電流を検出するために、高圧の3線をまとめて貫通させる機器は?

電線は大きすぎる電流が流れると発熱します。は、過負荷や短絡による異常な電流から回路を保護する装置です。通常の開閉と事故時の遮断を分けて考えます。

器具の使い過ぎで電流が増えると、電圧の異なる線同士が低い抵抗でつながるでは、事故電流の大きさや必要な動作が違います。同じ「過電流」でも発生のしかたを比較しましょう。

は通常使う電流の基準、遮断容量は所定条件で安全に遮断できる事故電流の能力です。負荷電流だけでなく、その場所で想定される短絡電流に見合う必要があります。

が必ず漏電を検知するわけではありません。過電流保護と漏電保護は別の機能で、どの機能が装備されているかを表示で読みます。

電線

絶縁電線は、電流を運ぶ導体を絶縁体で覆った電線です。導体の材質・太さと絶縁物を分けて読み取ります。

電線とケーブルの構造。左は導体を絶縁体が包む一本の絶縁電線断面、右は複数の絶縁電線を外装が包むケーブル断面。
導体を絶縁体で包み、さらに複数の線を外装でまとめたものがケーブルです。導体・絶縁体・外装の役割を断面から読み分けます。

電線の中心にある導体は電流を運び、その周囲の絶縁体が外への漏れを防ぎます。材料を読むときは、導体の材質・太さと絶縁物を別々に確認します。

電線
項目要点
導体抵抗R=ρL/A(長さに比例、断面積に反比例)
IV600Vビニル絶縁電線。シースなし
VVF600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
DV引込用ビニル絶縁電線(架空引込線用)
電線
記号名称最高許容温度
IV600Vビニル絶縁電線60℃
DV引込用ビニル絶縁電線60℃
EM-IE600V耐燃性ポリエチレン絶縁電線75℃
CV600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル90℃
OC屋外用架橋ポリエチレン絶縁電線(高圧架空電線)90℃
KIP高圧機器内配線用EPゴム絶縁電線—
VCTビニルキャブタイヤケーブル(移動用)—
電線
耐熱クラス(JIS C 4003)最高連続使用温度
Y90℃
A105℃
E120℃
B130℃
F155℃
H180℃

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に単線の円形断面を大きく描き、円を横切る寸法線を「直径2mm」、円の内側を「断面積約3.14mm²」とする。右側を細い仕切りで分けて「2mm²とは別」と置き、直径と断面積が異なる量だと示す。
覚えること:直径2mmの断面積は約3.14mm²

単線の表示「直径2mm」と、断面積「2mm²」は同じではありません。直径2mmの円の断面積はπ×1²≒3.14mm²で、数値が似ていても意味が変わります。

同じ材質・長さなら抵抗は断面積に反比例します。断面積を2倍にすれば抵抗は半分です。太さを直径で2倍にした場合は断面積が4倍になる点も結び付けます。

被覆を含む外径を導体径としないようにします。また「太いからどこでも使用できる」のではなく、電圧や工事場所に合った種類が必要です。

導体と絶縁の選択

導体と絶縁の選択の図解。中央に同じ材質・同じ断面積の電線を上下に並べ、上を長さL・抵抗R、下を長さ2L・抵抗2Rとして描く。上下の間に「長さ2倍→抵抗2倍」の矢印を置き、太さが変わったように見せない。
覚えること:同材質・同断面積なら長さ2倍で抵抗2倍

導体の銅・アルミニウムは抵抗率や質量、接続方法が違います。電線の抵抗R=ρL/Aより、同材質なら長さが2倍で抵抗2倍、断面積2倍で抵抗半分です。許容電流は断面積だけでなく絶縁種別、周囲温度、布設方法、他回路との近接でも変わります。

IVはシースのない600Vビニル絶縁電線、DVは架空引込用、OCは高圧架空電線用、KIPは高圧機器内の配線用です。VVFはビニル絶縁ビニルシースの平形ケーブルで、移動用機器に使うキャブタイヤケーブル(VCT)とは別物です。支線用の亜鉛めっき鋼より線は通電用ではありません。

試験に出る

  • 導体の材質・太さと絶縁物を分けて確認する。
  • 単線の直径表示と断面積の表示は意味が異なる。
  • 抵抗は同じ材質・長さなら断面積に反比例する。
  • 直径を2倍にすると断面積は4倍になる。
  • 外径を導体径と混同せず、電圧や工事場所に合う種類を選ぶ。
  • VVFは固定配線用の平形ケーブル。移動用電気機器の電源にはキャブタイヤケーブル(VCT)を使う。
  • 許容温度はビニル(IV・VVF)60℃、架橋ポリエチレン(CV)90℃。
  • 耐熱クラスはY・A・E・B・F・Hの順に高く、F種は155℃。

重要な言葉

導体
電線の中心にあり、電流を運ぶ金属部分。
導体断面積
導体の太さを面積で表した値。抵抗はこれに反比例する。
単線径
単線の導体の直径。断面積とは別の表示。
耐熱クラス
電気機器の絶縁材料が連続して使える最高温度による区分。JIS C 4003で定める。

確認問題

確かめよう同じ材質と長さで断面積を半分にすると抵抗は?

2倍。細くなるほど電流が流れにくくなります。

単線の表示で「直径2mm」と「2mm²」は同じ太さを表す。

同じ材質・長さの電線では、断面積を2倍にすると抵抗は半分になる。

VVFは、移動用電気機器の電源回路などに使うビニル絶縁ビニルキャブタイヤケーブルである。

直径2mmの単線の導体断面積はおよそいくらか?

同じ材質・長さの電線で断面積を半分にすると、抵抗はどうなる?

電気絶縁材料の耐熱クラスのうち、最高連続使用温度が最も高いものは?

電線の中心にある導体は電流を運び、その周囲の絶縁体が外への漏れを防ぎます。材料を読むときは、導体の材質・太さとを別々に確認します。

単線の表示「直径2mm」と、断面積「2mm²」は同じではありません。直径2mmの円の断面積はπ×1²≒で、数値が似ていても意味が変わります。

同じ材質・長さなら抵抗はに反比例します。断面積を2倍にすれば抵抗は半分です。太さを直径で2倍にした場合は断面積が4倍になる点も結び付けます。

被覆を含む外径を導体径としないようにします。また「太いからどこでも使用できる」のではなく、電圧やに合った種類が必要です。

ケーブル

ケーブルは、絶縁した心線を外装でまとめて保護する構造の電線です。心数と導体の太さ、外装の種類を別々に読み取ります。

電線とケーブルの構造。左は導体を絶縁体が包む一本の絶縁電線断面、右は複数の絶縁電線を外装が包むケーブル断面。
導体を絶縁体で包み、さらに複数の線を外装でまとめたものがケーブルです。導体・絶縁体・外装の役割を断面から読み分けます。

ケーブルは、絶縁された心線を外装でまとめて保護する構造を持ちます。電線との違いは単なる本数ではなく、外側の保護を含めた構造として理解します。

ケーブル
項目要点
VVF低圧屋内などの平形ケーブル
CV架橋ポリエチレン絶縁・ビニルシース
高圧端末遮へい・絶縁・接地を処理
布設方式管路・直接埋設・暗きょ等
ケーブル
高圧CVケーブルの部位・材料役割・注意点
内部・外部半導電層導体表面や絶縁体表面の電位の傾きを均一にする
架橋ポリエチレン絶縁体主絶縁。水と電界で水トリー(樹枝状の劣化)が生じる
遮へい銅テープ電界を閉じ込め、接地して地絡電流の通路にする
ストレスコーン遮へい端部の電位傾度(電界の集中)を緩和する
終端接続部屋内用・屋外用がある。避雷器は端末処理材料ではない

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央の仕切りを挟み、左に2心、右に3心のケーブル断面を同じ大きさで配置する。外装の内側にある絶縁された導体をそれぞれ2本・3本描き、本数の違いが一目で分かるようにする。
覚えること:回路図の本数と材料表の心数・太さを照合

2心と3心のケーブルを比べると、内部の絶縁された導体の本数が違います。回路図で必要な本数を数え、材料表の心数・導体の太さと対応させます。

VVFなどの記号は絶縁物や外装、形状を表します。高圧用ケーブルには電界を制御する遮へいなどもあり、低圧ケーブルと同じ見た目の処理で済むわけではありません。

外装と心線の絶縁被覆を混同しないことが重要です。外装だけ見て無傷でも内部の絶縁を傷めている場合があり、施工後の確認対象は別々です。

ケーブルの構造・敷設

ケーブルの構造・敷設の図解。中央に高圧CVケーブルの断面を大きく描き、中心から外側へ導体→内部半導電層→架橋ポリエチレン絶縁体→外部半導電層→遮へい銅テープ→ビニルシースの順に同心円で示す。「半導電層(内・外)」のラベルからは、内側と外側の両方へ線を引く。
覚えること:高圧CVは導体外に5層を重ねる

ケーブルは導体、絶縁体、シース等で構成されます。CVは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルで低圧用と高圧用があり、外見が似ても定格電圧を表示で確認します。CVTは単心CVを3本より合わせたトリプレックス形です。低圧用CVTには半導電層や遮へい層がありません。

高圧CVケーブルは導体の外側に内部半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層、遮へい銅テープ、ビニルシースを重ねます。端末処理ではストレスコーンで遮へい端部の電界集中を緩和し、遮へい層を接地します。地中引込は管路・直接埋設・暗きょ式から条件に合わせて選びます。

試験に出る

  • ケーブルは心線を外装でまとめた構造で、電線とは構造が異なる。
  • 2心・3心は内部の導体の本数の違いを表す。
  • VVFなどの記号は絶縁物・外装・形状を表す。
  • 高圧用ケーブルには遮へいなど、低圧と異なる処理がある。
  • 外装と心線の絶縁被覆は別で、確認対象も異なる。
  • ストレスコーンの役割は遮へい端部の電位傾度の緩和(防水や機械的補強ではない)。
  • 水トリーは架橋ポリエチレン絶縁体の内部に生じる。
  • 低圧CVTは導体・架橋ポリエチレン絶縁体・ビニルシースの単心を3本より合わせた構造。

重要な言葉

ケーブル
絶縁した心線を外装でまとめて保護した電線。
心数
ケーブル内部の絶縁された導体の本数。
VVF
低圧用のビニル絶縁ビニルシースケーブルを表す記号。
CVT
単心のCVケーブル3本をより合わせたトリプレックス形ケーブル。
ストレスコーン
高圧ケーブル端末で、遮へい層を切り取った端部に集中する電界を和らげる部材。
水トリー
CVケーブルの架橋ポリエチレン絶縁体に、水分と電界によって生じる樹枝状の劣化。

確認問題

確かめよう心数はケーブルの太さを示す?

いいえ。心線の本数であり、導体の太さは別の表示で確認します。

ケーブルの心数は、導体の太さを表す。

外装が無傷でも、内部の絶縁被覆を傷めている場合がある。

高圧ケーブル端末のストレスコーンは、主に水の侵入を防ぐために設ける。

3心ケーブルが示すものは?

VVFなどの記号が表すものは?

高圧CVケーブルで水トリーが生じる箇所は?

は、絶縁された心線を外装でまとめて保護する構造を持ちます。電線との違いは単なる本数ではなく、外側の保護を含めた構造として理解します。

2心と3心のケーブルを比べると、内部の絶縁された導体の本数が違います。回路図で必要な本数を数え、材料表の・導体の太さと対応させます。

などの記号は絶縁物や外装、形状を表します。高圧用ケーブルには電界を制御する遮へいなどもあり、低圧ケーブルと同じ見た目の処理で済むわけではありません。

外装と心線の絶縁被覆を混同しないことが重要です。外装だけ見て無傷でも内部のを傷めている場合があり、施工後の確認対象は別々です。

電線管・管路材

電線管は、電線を外力や水気から守るために通す管です。管だけでなく、接続や取付けに使う付属部材まで含めて選びます。

配管で電線を保護。中央にケーブルを囲む管の断面、左に金属管、右に樹脂管。
金属管も樹脂管も電線を保護しますが、材料により使える場所や施工条件が異なります。管の種類と条件を組み合わせて判断します。

配管は電線を外力などから守り、ボックスは引込みや接続・器具の取付けの場所を用意します。写真では管だけでなく、管を何につなぐ部材なのかも見ます。

電線管・管路材
項目要点
金属管機械的保護・電気的接続・接地
PF管自己消火性のある可とう性の合成樹脂管
CD管自己消火性がない。原則としてコンクリートに埋め込んで使う
VE管硬質ポリ塩化ビニル電線管
2種金属製可とう電線管曲げやすい金属管。電動機への配管など
電線管・管路材
写真鑑別で出る材料用途
シーリングフィッチング防爆工事で管内にコンパウンドを充填し、ガスの流通を防ぐ
2種金属製線ぴ幅5cm以下の金属製のとい。天井から吊って配線や照明器具の取付けに使う
バスダクト導体を金属製ダクトに収めたもの。大電流の幹線に使う
ライティングダクト照明器具などを任意の位置に取り付けて給電する

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。一つの作業台の左に「管―継ぐ部材―管」、右に「管―取り付ける部材―ボックス」を並べる。左右は余白で分け、各部材から接続相手へ矢印を向ける。
覚えること:接続相手で部材を区別する

管同士を継ぐ部材と、管をボックスへ取り付ける部材を並べると、接続相手が異なります。「何と何をつなぐか」を言葉にすると外観の似た材料も区別できます。

金属管には機械的強さや電気的な連続性、樹脂管には絶縁性などの特徴があります。選ぶ材料は施設場所、温度、外力、点検できるかなどの条件と一緒に判断します。

管の中に入れたから、電線の接続をどこに設けてもよいわけではありません。接続の扱いや点検性は別の施工条件です。

金属管・合成樹脂管

金属管・合成樹脂管の図解。中央に金属管とボックスの接続部を一つだけ拡大し、左から右へ「接続→管端→接地」の順に確認箇所を配置する。接続部には機械的・電気的接続、管端にはブッシングを示し、接地には「必要な」と明記する。
覚えること:接続・ブッシング・必要な接地を確認

金属管、PF管、CD管、硬質ビニル電線管(VE管)は材料と使える場所が異なります。金属管では管相互・ボックス間の機械的かつ電気的な接続、管端で被覆を傷めないブッシング、必要な接地を確認します。

配管を選ぶ順序は、使用電圧、乾燥・湿潤、露出・隠ぺい、機械的損傷のおそれ、支持・接地です。CD管はPF管と色や名称が似ていても適用条件が違います。ケーブル保護管と絶縁電線を収める電線管工事も区別します。

試験に出る

  • 電線管は電線を外力などから守るために通す管。
  • アウトレットボックスは引込み・接続・器具取付けの場所を確保する。
  • 管同士を継ぐ部材と、ボックスへ取り付ける部材は接続相手が異なる。
  • 金属管は機械的強さ、樹脂管は絶縁性などの特徴をもつ。
  • 施設場所・温度・外力・点検性などの条件で選ぶ。
  • CD管はPF管と違い自己消火性がなく、使える場所が限られる。
  • シーリングフィッチングは防爆工事用で、充填材はシーリングコンパウンド。

重要な言葉

電線管
電線を外力などから守るために通す管。
金属管
機械的強さや電気的連続性をもつ金属製の電線管。
アウトレットボックス
電線の引込み・接続・器具取付けに用いる箱。

確認問題

確かめようボックスの目的は電線を隠すことだけ?

いいえ。接続や器具の取付けを行う適切な場所を確保する役割があります。

電線管に電線を入れておけば、接続はどこに設けてもよい。

金属管と合成樹脂管は、機械的強さや絶縁性などの特徴が異なる。

アウトレットボックスの主な役割は?

金属管の特徴として適切なものは?

配管は電線を外力などから守り、ボックスは引込みや接続・器具の取付けの場所を用意します。写真では管だけでなく、管を部材なのかも見ます。

管同士を継ぐ部材と、管をボックスへ取り付ける部材を並べると、接続相手が異なります。「何と何をつなぐか」をと外観の似た材料も区別できます。

には機械的強さや電気的な連続性、樹脂管には絶縁性などの特徴があります。選ぶ材料は施設場所、温度、外力、点検できるかなどの条件と一緒に判断します。

管の中に入れたから、電線の接続をどこに設けてもよいわけではありません。接続の扱いやは別の施工条件です。

支持材・固定材料

支持材は、電線や管を所定の位置に保つ部材です。支える対象と荷重、取付け場所への適合を確認して選びます。

ケーブルを傷めず支持する。壁面にケーブルが整然と支えられた大きい概念図。
ケーブルは適切に支持し、被覆を傷めたり無理に曲げたりしないように扱います。支持間隔などの具体的条件は工法と材料の指定に照らして確認します。

支持材は電線や管をその位置に保つ部材です。ケーブルをまとめて載せるケーブルラックと、管などを個別に固定するサドルでは、支える対象と役割が異なります。

支持材・固定材料
項目要点
鋼より線支線の張力を負担
玉がいし支線の感電防止
アンカ地中で支線を引留め
耐張クランプ電線を引留め
支持材・固定材料
がいし・金物要点
高圧ピンがいし高圧架空電線を支持する
高圧耐塩がいし・長幹がいし表面の漏れ距離が長く、塩害地域に使う
塩害対策沿面距離の大きいがいし、はっ水性物質の塗布、定期的な洗浄
アークホーン雷サージのアークからがいしを守る。塩害対策ではない
インサートコンクリート天井に埋め込み、吊りボルトを取り付ける

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に壁面に沿う一本の管を描き、支持材と固定材を介して壁の下地につながる様子を断面で示す。管から固定部分へ「荷重」の矢印を向け、右側を細い線で仕切って、確認する条件「下地・荷重・腐食」を縦に並べる。
覚えること:固定材は下地・荷重・腐食に適合

天井を通る多数のケーブルと、壁面に沿った一本の管を比べます。どこへどの荷重がかかるかを考えると、必要な支持の形や固定相手を説明しやすくなります。

支持材には対象の重量や外力に耐えることに加え、被覆を傷めないこと、環境に適した材質であることなどが求められます。配線材料と建物をつなぐ部分として読みます。

形が合えばどんなねじや固定材でも同じ性能とは限りません。取付ける下地や荷重、腐食などの条件を含めた適合が必要です。

支持・固定・支線の組合せ

支持・固定・支線の組合せの図解。左上の引込柱から右下のアンカへ、亜鉛めっき鋼より線の支線を斜めに張り、途中に玉がいしを入れる。上部が充電した場合の電位は、玉がいしで止まり下部へ伝わらないことを矢印で示す。
覚えること:上部充電時、玉がいしで下部への電位を遮る

引込柱の支線工事の材料は、亜鉛めっき鋼より線、玉がいし、アンカの組合せです。玉がいしは支線の途中に入れ、上部が充電しても下部へ電位が伝わらないようにします。公表問題では、耐張クランプやスリーブなど支線に使わない材料を混ぜた組合せが出題されます。

耐張クランプは電線を引き留め、巻付グリップは支線や玉がいし等の接続に用い、スリーブは電線の接続に用いるものがあります。形が金具でも受け持つ力と接続対象が違うため、名称だけで組にせず位置と用途を確認します。

試験に出る

  • 支持材は電線や管を所定の位置に保つ部材。
  • ケーブルラックとサドルでは、支える対象と役割が異なる。
  • 重量や外力に耐えること、被覆を傷めないことが求められる。
  • 下地・荷重・腐食などの条件への適合を確認する。
  • 色ではなく、支える対象と取付け場所で判断する。
  • 支線工事の材料は亜鉛めっき鋼より線・玉がいし・アンカ。
  • アークホーンは雷対策で、がいしの塩害対策ではない。

重要な言葉

支持材
電線や管を所定の位置に保つ部材。
ケーブルラック
多数のケーブルをまとめて載せる支持材。
サドル
管などを壁面などに個別に固定する部材。

確認問題

確かめよう支持材の選択でケーブルの色が最優先?

いいえ。支える対象、荷重、取付け場所への適合を確認します。

支持材を選ぶときは、ケーブルの色を最優先する。

ケーブルラックとサドルは、支える対象と役割が異なる。

多数のケーブルをまとめて載せる支持材は?

支持材の選定で確認する条件として適切でないものは?

がいしの塩害対策として誤っているものは?

支持材は電線や管をその位置に保つ部材です。ケーブルをまとめて載せると、管などを個別に固定するサドルでは、支える対象と役割が異なります。

天井を通る多数のケーブルと、壁面に沿った一本の管を比べます。どこへどのがかかるかを考えると、必要な支持の形や固定相手を説明しやすくなります。

支持材には対象の重量や外力に耐えることに加え、被覆を傷めないこと、環境に適した材質であることなどが求められます。と建物をつなぐ部分として読みます。

形が合えばどんなねじや固定材でも同じ性能とは限りません。取付ける下地や荷重、腐食などの条件を含めたが必要です。

圧着工具・作業工具

圧着工具は、電線と端子やスリーブを所定の形に圧縮して接続する工具です。電線・接続材料・工具の組合せが適合している必要があります。

作業に合う工具を選ぶ。電線を切るニッパ、被覆をむくストリッパ、接続部を圧着する圧着工具の三つを大きく並べる。
切る、被覆をむく、圧着するという作業に応じて工具を選びます。名前と外形だけでなく、どこに力を加える道具かを対応させます。

工具は「切る・むく・曲げる・接続する」という仕事に分けると覚えやすくなります。似た持ち手でも刃先やダイスの形が違うのは、仕上げたい対象が違うからです。

圧着工具・作業工具
項目要点
張線器(シメラー)架空電線やメッセンジャーワイヤのたるみを調整する
ケーブルジャッキケーブルドラムを持ち上げて支え、繰り出す
延線ローラ(ケーブル金車)延線時にケーブルを滑らせ、被覆の損傷を防ぐ
ケーブルグリップケーブルの先端をつかんで引き入れる
ノックアウトパンチャ金属箱に穴を開ける
油圧式パイプベンダ太い金属管を曲げる
トルクレンチ指定トルクで締め付ける

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に電線を通した接続用スリーブと圧着工具を大きく描く。上部に種類・サイズ表示の照合欄を置き、工具・材料・電線の組合せを確認してから圧着箇所へ向かう矢印を引く。仕切りや別場面は作らない。
覚えること:工具・材料・電線の種類・サイズを照合

電線の被覆を取り除く作業にはストリッパ、接続用スリーブを所定の形に圧縮する作業には適合する圧着工具を使います。ペンチで強くつぶすことと圧着は同じではありません。

圧着は工具・接続材料・電線の組合せで必要な接続性能を得る方法です。工具の用途だけでなく、対応する種類やサイズの表示まで照合します。

見た目が接続できていても、指定外の工具や材料では適切な圧着とは限りません。技能試験では仕上がりの刻印なども確認対象になります。

接続・配管・張線の工具

接続・配管・張線の工具の図解。画面上部に左右へ伸びる架空電線を描き、中央に取り付けた張線器と、電線を引っ張る向きの矢印を示す。下部の「覚えること」は細い線で図から仕切る。
覚えること:張線器で架空電線のたるみを調整

圧着工具は端子やスリーブを規定のダイスで圧着し、接続後は表示・変形・引張強度を確認します。手動油圧式圧着器は太い導体の圧着、油圧式パイプベンダは管の曲げ、ノックアウトパンチャは金属箱への穴あけ、ケーブルカッタは切断に使います。

張線器(シメラー)は架空電線やメッセンジャーワイヤを引っ張ってたるみを調整する工具で、写真鑑別で繰り返し出ます。ケーブルラック上の延線には延線ローラやケーブルグリップを使い、張線器は使いません。ケーブルジャッキはドラムを持ち上げて繰り出し、トルクレンチは指定トルクで締め付けます。

試験に出る

  • 工具は切る・むく・曲げる・接続するという作業で整理する。
  • 被覆の除去にはストリッパ、接続には適合する圧着工具を使う。
  • 圧着は工具・接続材料・電線の組合せで性能が決まる。
  • ペンチでつぶすことと圧着は別である。
  • 工具の対応サイズや種類の表示を照合する。
  • 張線器は架空線用。ケーブルラック上の延線作業には使わない。
  • 高圧ケーブルの端末処理にリングスリーブ用圧着工具は使わない。

重要な言葉

圧着工具
電線と端子・スリーブを圧縮して接続する工具。
ストリッパ
電線の被覆を所定の長さで取り除く工具。
リングスリーブ
電線同士の接続に用いる圧着用のスリーブ。
張線器
ワイヤをつかんでラチェットで巻き取り、架空線に張力を与える工具。シメラーとも呼ぶ。

確認問題

確かめよう同じ形の圧着工具ならすべての端子に使える?

いいえ。端子やスリーブの種類、対応するサイズが合う必要があります。

電線の被覆をむく作業には、圧着工具を使う。

圧着は、工具・接続材料・電線の組合せが適合して初めて所定の性能が得られる。

電線の被覆を所定の長さで取り除く工具は?

圧着で確認する組合せとして適切でないものは?

CVTケーブルをケーブルラック上に延線する作業で、一般に使用しないものは?

工具は「切る・むく・曲げる・接続する」という仕事に分けると覚えやすくなります。似た持ち手でも刃先やの形が違うのは、仕上げたい対象が違うからです。

電線の被覆を取り除く作業には、接続用スリーブを所定の形に圧縮する作業には適合する圧着工具を使います。ペンチで強くつぶすことと圧着は同じではありません。

圧着は工具・接続材料・電線の組合せで必要な接続性能を得る方法です。工具の用途だけでなく、対応する種類やの表示まで照合します。

見た目が接続できていても、指定外の工具や材料では適切な圧着とは限りません。技能試験では仕上がりのなども確認対象になります。

絶縁抵抗計

絶縁抵抗計は、絶縁物に測定用電圧を加え、漏れる電流から絶縁抵抗を測る計器です。測定電圧と測定レンジを対象に合わせます。

絶縁抵抗を確かめる。二つの導体を絶縁材の壁が隔てる模式図と、電気が壁を越えて漏れにくい状態を示す止まった矢印。
絶縁抵抗は電気の漏れにくさを確認する指標です。図は停電状態で測る対象の概念を示しており、測定端子の接続手順ではありません。

絶縁抵抗計の写真を見分けたら、次は測定レンジと測定電圧の表示を読みます。抵抗を表示する計器でも、普通のテスターと同じ条件で使えるとは限りません。

絶縁抵抗計
項目要点
絶縁抵抗計直流を加えて漏れの小ささを測る
測定前停電・検電・機器切離し
測定後残留電荷を放電
高圧低圧基準をそのまま流用しない
絶縁抵抗計
低圧電路の使用電圧の区分絶縁抵抗値
300V以下で対地電圧150V以下0.1MΩ以上
300V以下でその他(対地電圧150V超)0.2MΩ以上
300V超0.4MΩ以上

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。左に絶縁抵抗計、中央に対象機器、右に漏れる電流と絶縁抵抗の結果を配置する。計器から対象へ「測定電圧」の矢印、対象から右へ「漏れる電流」の矢印を引き、計器の電圧選択と抵抗の表示は仕切って区別する。
覚えること:許容条件と状態を確認し適合電圧で測定

測定器のダイヤルに電圧の選択とMΩの表示がある場合、それぞれ加える測定電圧と読み取る絶縁抵抗を表します。同じ数字が並んでいても、入力する条件と測定結果は違います。

絶縁抵抗計は対象へ測定用電圧を加えて、漏れる電流から抵抗を求めます。そのため対象機器の許容条件や測定前の状態確認が必要です。

高い測定電圧にすれば常に良い検査になるわけではありません。接続された電子機器などへの影響を含め、対象に適合した条件を選びます。

絶縁抵抗測定の条件

絶縁抵抗測定の条件の図解。中央に停電した電路と大地につないだ絶縁抵抗計を描く。周囲に「停電・検電」→「負荷・電子機器切離」→中央の測定→「測定後は放電」の順で矢印を置き、測定前後の条件を一つの図で示す。
覚えること:停電検電・負荷と電子機器を外し測定後放電

絶縁抵抗計は直流の試験電圧を加え、電路と大地間などの絶縁抵抗を測ります。測る前に停電・検電し、負荷や電子機器を切り離し、測定後は残留電荷を放電します。通電中の抵抗値を読む計器ではありません。

低圧電路の絶縁抵抗は、使用電圧300V以下で対地電圧150V以下なら0.1MΩ以上、その他の300V以下は0.2MΩ以上、300V超は0.4MΩ以上です(電気設備技術基準第58条)。高圧設備には低圧の表を当てはめず、絶縁耐力試験など別の基準を確認します。測定値は温度・湿度にも影響されます。

試験に出る

  • 絶縁抵抗計は測定用電圧を加え、漏れ電流から絶縁抵抗を求める。
  • 測定電圧と測定レンジは別の表示で、それぞれ対象に合わせる。
  • 普通のテスターと同じ条件で使えるとは限らない。
  • 高い測定電圧が常に良いとは限らず、電子機器への影響も考慮する。
  • 測定前に対象機器の状態と許容条件を確認する。
  • 低圧電路の絶縁抵抗の基準値は0.1MΩ・0.2MΩ・0.4MΩの3区分。

重要な言葉

絶縁抵抗計
絶縁物に測定電圧を加えて絶縁抵抗を測る計器。
測定電圧
絶縁抵抗計が対象へ加える電圧。
測定レンジ
計器が読み取れる測定値の範囲。

確認問題

確かめよう測定レンジを選ぶとき、読める抵抗の上限だけ見ればよい?

いいえ。対象へ加わる測定電圧も適合する必要があります。

絶縁抵抗計は、普通のテスターと同じ条件で使える。

測定電圧は高ければ高いほど、常に良い検査になる。

絶縁抵抗計が絶縁抵抗を求めるしくみは?

絶縁抵抗計で対象に合わせて確認する表示は?

三相200V(対地電圧200V)の電動機回路の絶縁抵抗の最小値は?

絶縁抵抗計の写真を見分けたら、次は測定レンジと測定電圧の表示を読みます。抵抗を表示する計器でも、普通のと同じ条件で使えるとは限りません。

測定器のダイヤルに電圧の選択とMΩの表示がある場合、それぞれ加えると読み取る絶縁抵抗を表します。同じ数字が並んでいても、入力する条件と測定結果は違います。

絶縁抵抗計は対象へ測定用電圧を加えて、漏れるから抵抗を求めます。そのため対象機器の許容条件や測定前の状態確認が必要です。

高い測定電圧にすれば常に良い検査になるわけではありません。接続されたなどへの影響を含め、対象に適合した条件を選びます。

接地抵抗計

接地抵抗計は、接地極と大地の間の抵抗を測る計器です。補助接地極を使う方式かクランプ式かで、必要な条件が異なります。

接地抵抗を測る意味。金属機器→接地線→地中の接地極の概念図。
接地抵抗は接地極から大地へ電流が流れるときの抵抗です。絶縁抵抗とは測定対象も目的も異なります。

接地抵抗計は、大地への接続状態を測るための器械です。計器本体だけでなく、測定端子や補助電極など、どの測定方式を使う器械かも読み取ります。

接地抵抗計
項目要点
接地抵抗接地極から大地へ流れる経路の抵抗
3極法E・P・Cの配置を使う
絶縁抵抗電路と大地等の漏れを調べる
判定接地種別と条件に照合

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に接地経路を挟むクランプ式接地抵抗計を描き、その下に複数の接地経路を並べて括弧でまとめる。計器から括弧へ矢印を向け、複数の経路を利用する関係を示す。
覚えること:クランプ式は複数の接地経路を利用

補助接地極を使う方式と、複数の接地経路を利用するクランプ式では必要な条件が違います。補助極が不要という特徴だけで、すべての接地極を同じように測れるとは判断できません。

測定方式は、電流を流す経路と電位差を読む経路をどう確保するかで決まります。測りたい接地の構成に合う方式を選ぶことが先です。

接地抵抗計と絶縁抵抗計は、どちらも抵抗を扱っても測定対象が違います。複合機種でなければ、名称だけで両方測れると考えないようにします。

接地抵抗と測定配置

接地抵抗と測定配置の図解。地面に接地極E、補助電極P、補助電極Cを左からほぼ一直線に並べ、E―P間とP―C間のそれぞれに「約10m」の両矢印を置く。上部に接地抵抗計を描き、3本の電極につなぐ。
覚えること:E・P・Cをほぼ直線に約10m間隔

接地抵抗計は接地極と大地の間の抵抗を測ります。3極法では測定する接地極Eから、補助電極P・Cをほぼ一直線上に約10m間隔で打ち、電圧・電流から抵抗を求めます。補助電極の配置が悪いと値がずれます。

接地の目的と種類を先に確認し、A・B・C・D種に求められる条件を取り違えません。接地抵抗値の判定は電路・電圧・地絡保護装置等の条件に依存します。接地抵抗と、絶縁抵抗・導通抵抗は測定対象が異なります。

試験に出る

  • 接地抵抗計は、接地極と大地の間の抵抗を測る。
  • 補助接地極を使う方式とクランプ式では、必要な条件が異なる。
  • クランプ式は補助極が不要だが、すべての接地極を同じようには測れない。
  • 測定方式は、電流経路と電位差の読み取り方で決まる。
  • 絶縁抵抗計とは測定対象が異なる。

重要な言葉

接地抵抗計
接地極と大地の間の抵抗を測る計器。
補助接地極
接地抵抗測定で、電流経路や電位差をとるために打つ電極。
クランプ式測定
接地線をクランプで囲んで接地抵抗を測る方式。

確認問題

確かめよう測定器の機能を写真だけで迷ったら何を読む?

端子名・測定方式・表示単位。外形と機能を合わせて判断します。

クランプ式の接地抵抗計は補助接地極が不要なので、どんな接地極でも同じように測れる。

接地抵抗計と絶縁抵抗計は、どちらも同じ対象を測る。

接地抵抗計の測定方式を判断する手がかりは?

接地線をクランプで挟んで測り、補助接地極を打ち込まない測定方式は?

接地抵抗計は、大地への接続状態を測るための器械です。計器本体だけでなく、や補助電極など、どの測定方式を使う器械かも読み取ります。

補助接地極を使う方式と、複数の接地経路を利用するでは必要な条件が違います。補助極が不要という特徴だけで、すべての接地極を同じように測れるとは判断できません。

測定方式は、電流を流す経路とを読む経路をどう確保するかで決まります。測りたい接地の構成に合う方式を選ぶことが先です。

接地抵抗計と絶縁抵抗計は、どちらも抵抗を扱っても測定対象が違います。でなければ、名称だけで両方測れると考えないようにします。

検相器・クランプメータ

クランプメータは、導体を囲んで電流を測る計器です。三相の相順を調べる検相器とは、用途が異なります。

エルくんがクランプメータを持ち、一本の導体を環で囲んで電流の測定対象を示す図。
ここではクランプメータによる電流の測定対象を示しています。通常の負荷電流の測定では、往復の線をまとめず一本の導体に着目します。

電流の大きさを知りたいときと、三相の順序を知りたいときでは必要な測定器が違います。クランプメータは電流、検相器は相順の確認に対応します。

検相器・クランプメータ
項目要点
検相器三相の相順を確認
クランプメータ1導体の電流を非接触で測る
複数線を同時に囲む電流の差を測る
絶縁抵抗計停電して絶縁を調べる
照度計受光部で作業面の照度〔lx〕を測る

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に往復二本の導体を上下に並べ、上の一本だけをクランプで囲み、下の一本は外に出す。同じ図の右側に、二本をまとめて囲む範囲を破線で示し、磁界が打ち消し合うことを×印で示す。
覚えること:負荷電流は導体一本を囲む

単相回路の負荷電流をクランプで調べる基本的な考え方は、一本の導体を囲むことです。往復二本をまとめて囲むと、互いの磁界が打ち消し合い、負荷電流そのものの値にはなりません。

クランプ式の測定は導体に流れる電流が作る磁界を利用します。一方、検相器は三相の時間的な順番を確かめるため、表示される情報が異なります。

複数線を一緒に囲む方法が常に無意味というわけではなく、漏れ電流測定では目的に応じて使い分けます。負荷電流を問うのか漏れを問うのかを先に読みます。

相順・電流の非接触測定

相順・電流の非接触測定の図解。中央に単相2線の往き・戻りを並べ、クランプメータの輪は往きの1本だけを囲み、戻りは輪の外に置く。下部を仕切って「覚えること」を配置する。
覚えること:単相2線の負荷電流は片線だけ囲む

検相器は三相の相順を調べ、電動機の回転方向の確認に使います。正常な線間電圧でも相順が逆なら回転方向は逆になります。クランプメータは導体を磁気的に囲んで電流を測るので、測定する導体と測定レンジを選びます。

単相2線の往き・戻りを同じクランプで囲むと電流が打ち消し合い、負荷電流を測れません。漏れ電流を測る場合には複数線をまとめて囲んだ残差を使うなど目的が違います。検相器・電流計・絶縁抵抗計の機能を名称だけで混同しません。

試験に出る

  • クランプメータは電流、検相器は三相の相順を調べる。
  • クランプ測定は一本の導体を囲み、その電流が作る磁界を利用する。
  • 往復二本をまとめて囲むと、磁界が打ち消し合う。
  • 複数線を囲む測定は、漏れ電流測定などで使い分ける。
  • 何を測りたいのかを先に決めて計器を選ぶ。

重要な言葉

クランプメータ
導体を囲んで電流を測る計器。
検相器
三相電源の相順を調べる計器。
相順
三相の各相が一定の順序で変化する順番。

確認問題

確かめよう三相モーターの回転方向に関係する電源の順番を調べるなら?

検相器。電流値を読むだけでは相順は分かりません。

クランプメータは、三相電源の相順を調べる計器である。

単相回路で往復二本の導体をまとめて囲むと、負荷電流の値にはならない。

三相電源の相順を調べる計器は?

クランプメータで負荷電流を測るときの基本は?

電流の大きさを知りたいときと、三相の順序を知りたいときでは必要な測定器が違います。は電流、は相順の確認に対応します。

単相回路の負荷電流をクランプで調べる基本的な考え方は、一本の導体を囲むことです。往復二本をまとめて囲むと、互いのが打ち消し合い、負荷電流そのものの値にはなりません。

クランプ式の測定は導体に流れる電流が作る磁界を利用します。一方、検相器は三相のな順番を確かめるため、表示される情報が異なります。

複数線を一緒に囲む方法が常に無意味というわけではなく、測定では目的に応じて使い分けます。負荷電流を問うのか漏れを問うのかを先に読みます。

保護具・安全用具

保護具は、作業者を感電などの危険から守るために身に着ける用具です。対象の電圧への適合と、使用前の状態確認が必要です。

保護具は状態も確認する。絶縁手袋、ヘルメット、防護具を三つの大きいカードで示す。
保護具は用途に合う種類を選ぶとともに、傷や劣化などの状態も確認します。装着するだけで設備条件や作業方法の確認が不要になるわけではありません。

保護具は作業者を守るため、対象の電圧や危険に適合したものを選びます。手袋という外形が同じでも、一般の作業手袋と絶縁用保護具は同じ性能ではありません。

保護具・安全用具
項目要点
絶縁用保護具作業者の身体を守る
絶縁用防具充電部等を覆う
検電器電圧の有無を確認
短絡接地誤送電・誘導電圧への対策

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に絶縁用手袋を大きく描き、左に「適合表示」、右に「使用前の確認」を置いて、間を縦線で仕切る。手袋の傷から「保護性能を保てないことも」へ矢印を引き、適合表示だけでは状態の確認に代わらないことを示す。
覚えること:用途への適合と使用前の状態確認は別々に

絶縁用の手袋に傷や劣化があれば、表示上は適合する製品でも期待した保護性能を保てないことがあります。用途への適合と、使用前の状態の確認を別々に考えます。

保護具は人が身に着けるもの、防具は充電部などを覆って接触を防ぐものとして役割を整理します。保管・点検・必要な試験も、性能を維持するための管理です。

保護具を着ければ、停電や隔離、作業範囲の管理が不要になるわけではありません。設備の状態を安全にする対策を置き換えるものではありません。

感電・アークへの備え

感電・アークへの備えの図解。停電作業の5手順を、上段左から右へ「開路→施錠・表示→残留電荷の放電」、下段右から左へ「検電→短絡接地」と、折り返す一本の矢印でつなぐ。エルくんは2番目の位置に1体だけ配置する。
覚えること:5手順を順に、適切な保護具と監視・連絡

絶縁用保護具は作業者の身体、絶縁用防具は充電部など対象物を覆い、検電器は電圧の有無を確認します。高圧作業では電圧区分に適合する用具を選び、使用前に損傷・汚れ・使用期限等を点検します。

停電作業は、開路、施錠・表示による誤投入防止、残留電荷の放電、検電、短絡接地の順に考えます。検電器が反応しなくても、誤送電や誘導の危険が消えるわけではありません。適切な保護具と監視・連絡を作業手順に組み込みます。

試験に出る

  • 保護具は、対象の電圧や危険に適合したものを選ぶ。
  • 外形が同じでも、一般の作業手袋と絶縁用保護具は性能が異なる。
  • 定格への適合と、使用前の状態確認は別に必要。
  • 保護具は身に着けるもの、防具は充電部を覆うもの。
  • 保護具の使用は、停電・隔離などの対策を置き換えない。

重要な言葉

絶縁用保護具
作業者が身に着けて感電を防ぐ、絶縁性能をもつ用具。
絶縁用防具
充電部を覆って接触を防ぐ用具。
保護具
作業者を危険から守るために身に着ける用具の総称。

確認問題

確かめよう適合する定格が印刷されていれば破損品も使える?

いいえ。定格への適合と健全性が両方必要です。

適合する定格が表示されていれば、傷や劣化のある保護具も使える。

保護具を着ければ、停電や隔離の対策は不要になる。

人が身に着けるものと、充電部を覆って接触を防ぐものの組合せは?

絶縁用保護具を使う前に確認することは?

保護具は作業者を守るため、対象の電圧や危険に適合したものを選びます。手袋という外形が同じでも、一般の作業手袋とは同じ性能ではありません。

絶縁用の手袋に傷や劣化があれば、表示上は適合する製品でも期待した保護性能を保てないことがあります。用途へのと、使用前の状態の確認を別々に考えます。

保護具は人が身に着けるもの、防具は充電部などを覆って接触を防ぐものとして役割を整理します。保管・点検・必要なも、性能を維持するための管理です。

保護具を着ければ、停電や隔離、作業範囲の管理が不要になるわけではありません。設備の状態を安全にする対策をものではありません。

照明の光束・照度と電力

光束は光源が出す光の量で、単位はlm(ルーメン)です。明るさは、面に届く照度lxと消費電力Wを分けて考えます。

エルくんがW札を入力、lm札を光源の全放射、lx札を照射面へそれぞれ配置する図。
消費電力は入力、光束は光源から出る光の量、照度は面が受ける光に関わる量です。同じWでも明るさが必ず同じとは限りません。

同じ消費電力の照明でも、机の上が同じ明るさになるとは限りません。器具が出す光と、作業する面へ届く光を分けます。

照明の光束・照度と電力
項目要点
光束lm:光の総量
照度lx:面に届く光束密度(1lx=1lm/m²)
光度cd:特定方向の光の強さ
輝度cd/m²:見る方向から見た面の輝き
発光効率lm/W
照明の光束・照度と電力
照度計算式
点光源の直下E=I/r²〔lx〕(I:光度〔cd〕、r:距離〔m〕)
入射角θの水平面E=I·cosθ/r²
光束法(平均照度)E=F·N·U·M/A(F:1灯の光束、N:灯数、U:照明率、M:保守率、A:面積)
推奨維持照度の例学校の教室(机上面)300lx(JIS Z 9110)
照明の光束・照度と電力
光源・器具特徴
LEDランプ発光効率が高く長寿命。点灯直後から明るい
ハロゲン電球白熱電球の一種。小形で高輝度
高圧ナトリウムランプ橙白色で効率が高い。演色性は低め。道路・トンネルなど
メタルハライドランプ演色性がよい。体育館・スタジアムなど
HIDランプ全般安定器が必要。安定まで数分かかり、消灯直後はすぐ再点灯しにくい
S形表示の器具断熱材施工天井に埋め込んで使える
耐圧防爆形器具可燃性ガスなどの爆発の危険がある場所に使う

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。1枚の机の作業面を点線で左右に分け、上に同じ光束lmの照明を1台ずつ置く。左は光が机へ向かい、右は配光が異なって机に届く光が変わる様子を、光の向きと照度lxのラベルで示す。
覚えること:同じlmでも配光で机の照度は変わる

光束は光の量で、単位はlm(ルーメン)です。照度は照らされる面に届く光の程度で、単位はlx(ルクス)です。消費電力のWは電気を使う割合を表し、明るさの単位ではありません。

例えば光束の表示が同じ器具でも、配光や取り付け位置が違えば机に届く光は変わります。器具の仕様だけでなく、どの作業面を照らすかまで考えて選びます。

省電力であることと、必要な場所を十分照らせることは別に確認します。Wの数字だけで照明の明るさを比較しないようにします。

LEDは、pn接合の半導体に順方向電圧(チップ1個で数V)を加えると発光するエレクトロルミネセンスの光源です。白色LEDは青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる方式が一般的で、発光効率は白熱電球より高くなります。

光の量と照明の選択

光の量と照明の選択の図解。上に点光源を1つ置き、その直下に距離rと2rの測定位置を破線で示す。各距離は光源から測り、照度をそれぞれE、E/4と記す。
覚えること:点光源直下は距離2倍で照度1/4

光束は光源から出る光の総量〔lm〕、照度は面に入る光束の密度〔lx=lm/m²〕、光度は特定方向の光の強さ〔cd〕、輝度はある方向から見た面の輝き〔cd/m²〕です。点光源の直下の照度はE=I/r²で、距離が2倍になると照度は1/4になります。

発光効率は光束lmを消費電力Wで割ったlm/Wです。照明器具は明るさだけでなく用途に適した防雨・防爆・耐塩害・耐衝撃などの構造を写真から識別します。可燃性ガスのおそれのある場所では通常の屋内器具をそのまま使えません。

試験に出る

  • 光束は光の量で単位はlm、照度は面に届く光の程度で単位はlx。
  • 消費電力Wは明るさの単位ではなく、電気を使う割合を表す。
  • 光束が同じでも、配光や取付け位置で机に届く光は変わる。
  • 省電力であることと、必要な場所を十分照らせることは別。
  • LEDは半導体素子で、白熱灯・蛍光灯とは発光原理が異なる。
  • 点光源直下の照度はE=I/r²。距離2倍で照度は1/4。
  • 照度は被照面の色に関係せず、当たる光束で決まる(1lx=1lm/m²)。
  • LEDの発光原理はエレクトロルミネセンス(ホトルミネセンスではない)。

重要な言葉

光束
光源が出す光の量。単位はlm(ルーメン)。
照度
照らされる面に届く光の程度。単位はlx(ルクス)。
配光
照明器具が光をどの方向へどれだけ配るかの性質。
光度
光源からある方向へ出る光の強さ。単位はcd(カンデラ)。
輝度
ある方向から見た発光面や反射面の輝きの程度。単位はcd/m²。

確認問題

確かめよう机の作業面の明るさを表す単位はW?

lxです。Wは消費電力、lmは光束です。

消費電力Wが大きい照明ほど、机の上が必ず明るくなる。

光束が同じ器具でも、配光や取付け位置で机に届く光は変わる。

光度が一定の点光源から被照面までの距離が2倍になると、照度は1/2倍になる。

LEDランプの発光原理は、ホトルミネセンスである。

照らされる面に届く光の程度を表す単位は?

LEDの発光原理として正しいものは?

床面上2mの高さに光度1000cdの点光源がある。点光源直下の床面照度〔lx〕は?

同じの照明でも、机の上が同じ明るさになるとは限りません。器具が出す光と、作業する面へ届く光を分けます。

光束は光の量で、単位はlm(ルーメン)です。照度は照らされる面に届く光の程度で、単位は(ルクス)です。消費電力のは電気を使う割合を表し、明るさの単位ではありません。

例えば光束の表示が同じ器具でも、配光や取り付け位置が違えば机に届く光は変わります。器具の仕様だけでなく、どのを照らすかまで考えて選びます。

省電力であることと、必要な場所を十分照らせることは別に確認します。の数字だけで照明の明るさを比較しないようにします。

は、pn接合の半導体に順方向電圧(チップ1個で数V)を加えると発光するエレクトロルミネセンスの光源です。白色LEDは青色LEDと黄色の蛍光体を組み合わせる方式が一般的で、発光効率は白熱電球より高くなります。

蓄電池の役割と鉛蓄電池の取扱い

蓄電池は、充電して繰り返し使える電池で、停電時に必要な回路へ電力を供給します。種類ごとに電解液や保守方法が異なります。

エルくんが鉛蓄電池の抽象安全ボードに酸・換気・火気禁止・短絡禁止の記号を正しく組み込む図。
鉛蓄電池では希硫酸の電解液や充電時のガスに注意し、換気・火気管理・短絡防止を行います。蓄電池全種類の電解液が酸性であるという意味ではありません。

停電中でも必要な回路へ電力を供給するため、蓄電池が使われます。電源を切ったつもりでも、蓄電池側から給電される場合がある点が重要です。

蓄電池の役割と鉛蓄電池の取扱い
項目要点
鉛蓄電池の電極正極:二酸化鉛、負極:鉛
鉛蓄電池の電解液希硫酸。放電の程度は比重で分かる
鉛蓄電池の公称電圧1セル2.0V
容量Ah。放電条件で実使用時間は変化
蓄電池の役割と鉛蓄電池の取扱い
項目鉛蓄電池アルカリ蓄電池(ニッケル・カドミウム等)
電解液希硫酸水酸化カリウム水溶液
1セルの公称電圧2.0V1.2V
電解液の比重充放電で変化する充放電でほとんど変化しない
特徴安価で大容量向き過放電・過充電に強く保守が容易。小形密閉化しやすい
蓄電池の役割と鉛蓄電池の取扱い
装置・回路要点
浮動充電方式整流器の出力側に蓄電池と負荷を常時並列に接続する
UPS(無停電電源装置)整流器・蓄電池・インバータで、停電や瞬時電圧低下時も交流を供給する
太陽光発電設備モジュール→接続箱→パワーコンディショナ(直流を交流に変換)→変圧器→系統
ダイオード整流一方向にだけ電流を流す。単相半波では正の半波だけが出力される
サイリスタ整流ゲート信号で点弧の時期を変えて出力電圧を調整する。負の半波は出力されない

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。上段に「液式」と「制御弁式」を左右に並べ、縦線で仕切る。それぞれから下段の取扱説明書にある点検方法欄へ別々の矢印を引き、共通の「補水・補液」手順へまとめる矢印には斜線を入れる。
覚えること:補水・補液は一律にせず指定点検方法を確認

蓄電池は充電して繰り返し使う電池です。鉛蓄電池の電解液は希硫酸であり、ほかの種類の電池の電解液と混同しません。

鉛蓄電池を取り扱うときは、端子の短絡や極性の取り違えを防ぎます。希硫酸や発生するガスなどの危険を踏まえ、保護具・換気・火気への注意を含む製品の取扱説明に従います。

液式と制御弁式などで保守方法は異なります。すべての蓄電池へ同じように補水・補液するのではなく、指定された点検方法を確認します。電解液の種類を知ることと、自分で補充してよいことは別です。

蓄電池の方式と充放電

蓄電池の方式と充放電の図解。左に整流器、右上に負荷、右下に蓄電池を置く。整流器の直流出力側から線を二股に分けて並列につなぎ、矢印は負荷への給電と蓄電池の自己放電分の補充を示す。
覚えること:平常時は整流器が負荷給電・自己放電補充

鉛蓄電池は正極に二酸化鉛、負極に鉛(海綿状鉛)、電解液に希硫酸を用い、1セルの公称電圧は2.0Vです。アルカリ蓄電池は電解液に水酸化カリウム水溶液を使い、1セル1.2Vと低い一方、過放電に強く保守が容易です。公表問題ではこの対比が繰り返し問われます。

蓄電池の容量はAhで表し、一定電流なら使用時間の目安は容量Ah÷電流Aですが、放電率・温度・劣化で変わります。浮動充電方式では整流器の直流出力側に蓄電池と負荷を並列につなぎ、平常時は整流器が負荷へ給電しながら蓄電池の自己放電分を補い、停電時は蓄電池が給電します。

試験に出る

  • 蓄電池は、停電時に必要な回路へ電力を供給する。
  • 電源を切っても、蓄電池側から給電される場合がある。
  • 鉛蓄電池の電解液は希硫酸で、種類ごとに異なる。
  • 端子の短絡や極性の取り違えを防ぎ、保護具・換気・火気に注意する。
  • 液式と制御弁式などで、保守方法が異なる。
  • アルカリ蓄電池の公称電圧は1セル1.2Vで、鉛蓄電池(2.0V)より低い。
  • 浮動充電は整流器の出力に蓄電池と負荷を並列接続する方式。
  • 停電・瞬時電圧低下の対策装置はUPS。
  • 太陽光発電では接続箱の後にパワーコンディショナを置く。

重要な言葉

蓄電池
充電して繰り返し使える電池。
鉛蓄電池
電解液に希硫酸を用いる蓄電池。
希硫酸
鉛蓄電池の電解液に使われる硫酸の水溶液。
アルカリ蓄電池
水酸化カリウム水溶液を電解液とする蓄電池。1セルの公称電圧は1.2V。
浮動充電
整流器・蓄電池・負荷を並列につなぎ、負荷へ給電しながら蓄電池を満充電に保つ方式。
UPS
無停電電源装置。蓄電池とインバータを使い、停電や瞬時電圧低下の間も負荷へ交流を供給する。
パワーコンディショナ
太陽電池などの直流を交流に変換し、系統連系に必要な保護機能を備えた装置。

確認問題

確かめよう鉛蓄電池の電解液は、どの蓄電池にも共通する?

いいえ。電池の種類ごとに材料と取扱いが異なります。

鉛蓄電池の電解液は希硫酸である。

すべての蓄電池は、同じように補水・補液すればよい。

1セル当たりの公称電圧は、アルカリ蓄電池の方が鉛蓄電池より高い。

浮動充電方式では、整流器の直流出力側に蓄電池と負荷を並列に接続する。

鉛蓄電池の電解液は?

鉛蓄電池を取り扱うときの注意として適切でないものは?

コンピュータなどの電源側に設け、停電や瞬時電圧低下の対策に用いる装置は?

停電中でも必要な回路へ電力を供給するため、蓄電池が使われます。電源を切ったつもりでも、蓄電池側から場合がある点が重要です。

蓄電池は充電して繰り返し使う電池です。鉛蓄電池の電解液はであり、ほかの種類の電池の電解液と混同しません。

鉛蓄電池を取り扱うときは、端子のや極性の取り違えを防ぎます。希硫酸や発生するガスなどの危険を踏まえ、保護具・換気・火気への注意を含む製品の取扱説明に従います。

液式と制御弁式などで保守方法は異なります。すべての蓄電池へ同じように補水・補液するのではなく、指定されたを確認します。電解液の種類を知ることと、自分で補充してよいことは別です。

覚えるポイント

  • 同期速度は周波数と極数で決まり、誘導電動機の回転子は通常の電動運転でそれより遅く回ります。
  • 鉄損は主に鉄心で発生し、一定電圧・周波数では負荷がなくても生じます。
  • 器具は定格電圧・定格電流・極数・接地極の有無などで使える条件が分かれます。
  • 定格電圧や定格電流、開閉できる負荷の種類は、機器を使用できる条件を表します。
  • 定格電流は通常使う電流の基準、遮断容量は所定条件で安全に遮断できる事故電流の能力です。
  • 同じ材質・長さなら抵抗は断面積に反比例します。
  • VVFなどの記号は絶縁物や外装、形状を表します。
  • 金属管には機械的強さや電気的な連続性、樹脂管には絶縁性などの特徴があります。
  • 支持材には対象の重量や外力に耐えることに加え、被覆を傷めないこと、環境に適した材質であることなどが求められます。
  • 圧着は工具・接続材料・電線の組合せで必要な接続性能を得る方法です。
  • 絶縁抵抗計は対象へ測定用電圧を加えて、漏れる電流から抵抗を求めます。
  • 測定方式は、電流を流す経路と電位差を読む経路をどう確保するかで決まります。
  • クランプ式の測定は導体に流れる電流が作る磁界を利用します。
  • 保護具は人が身に着けるもの、防具は充電部などを覆って接触を防ぐものとして役割を整理します。
  • 光束lmは光の量、照度lxは照らされる面、Wは消費電力を表します。器具の光束だけでなく設置位置と配光も確認します。
  • 鉛蓄電池の電解液は希硫酸です。短絡・極性・火気・電解液に注意し、液式と制御弁式など製品ごとの保守方法を守ります。
  • Y-Δ始動では始動電流・始動トルクとも全電圧始動の1/3になります。
  • V結線の出力は単相変圧器1台の容量の√3倍、利用率は√3/2です。変圧器の並行運転に効率の一致は不要です。
  • 点光源直下の照度はE=I/r²で、距離が2倍なら照度は1/4です。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

教材の編集方針・訂正について