学科で問われるシーケンス制御の展開接続図と高圧受電設備の単線結線図を先に読み、技能候補問題の複線図・材料・施工条件へつなげます。
仕組みを理解する
配線図記号
配線図記号とは、電源・負荷・保護装置などの役割を、決まった約束で図面上に表す記号です。図面固有の記号は凡例や注記で意味を確認します。

配線図は器具を実物の絵で描かず、決まった記号で役割を示します。記号を読むことは、図の中で何が電源・負荷・保護装置なのかを見分けることです。
| 図面・機器 | 読み方・判断 |
|---|---|
| 展開接続図 | 制御機器の接続と動作順 |
| 単線結線図 | 高圧受電設備の機器構成 |
| a接点 | 動作時に閉じる |
| b接点 | 動作時に開く |
基本の仕組み

よく似たコンセントの記号でも、文字や補助表示で接地極の有無や用途などが変わります。外形だけを見て即答せず、記号の横にある表示まで一組で読みます。
図記号は共通の約束で情報を短く表す仕組みです。図面に固有の記号は凡例や注記に説明されるため、記憶だけでなくその図の説明を確認します。
図上の線の交差が、必ず電気的な接続を意味するとは限りません。接続点の表示や線の描き方を読み、位置が近いこととつながることを分けます。
学科の二つの図面と接点

第一種の学科では、シーケンス制御の展開接続図と高圧受電設備の単線結線図が主な配線図です。JISの図記号、文字記号、凡例、電源・負荷の向きを読んでから個別機器へ進みます。技能候補問題の施工図は別の目的で読む図面です。
制御接点にはメーク接点(a接点、動作時に閉)とブレーク接点(b接点、動作時に開)があります。限時継電器(TLR、タイマ)では「限時動作・瞬時復帰」と「瞬時動作・限時復帰」を分けます。過去の公表問題(令和元年度 問42など)は、タイマのb接点の図記号と名称まで問います。
| 回路・機器 | 接続 | 動作・よく問われる点 |
|---|---|---|
| 自己保持 | 始動用押しボタン(a接点)にMCの補助a接点を並列 | ボタンを離してもMCの励磁が続く |
| 停止 | 停止用押しボタン(b接点)をコイル回路に直列 | 押すと自己保持が解ける |
| インタロック | 相手側MCの補助b接点を自分のコイル回路に直列 | MC-1とMC-2の同時投入(電源短絡)を防ぐ |
| 熱動継電器(THR) | ヒータを主回路、b接点を操作回路に直列 | 過負荷でb接点が開き、MCを消磁する |
| 限時継電器(TLR) | 限時動作瞬時復帰のa接点・b接点 | 設定時間後にa接点が閉じ、b接点が開く |
| スターデルタ(Y-Δ)始動 | Y用MCとΔ用MCで巻線U・V・WとX・Y・Zの接続を切り換える | 始動電流・始動トルクは全電圧始動の1/3。盤から電動機へ6本 |
| 正逆運転 | 電源3線のうち2線を入れ替える | 正転用と逆転用のMCにインタロックを入れる |
試験に出る
- 図記号が表す役割(電源・負荷・保護装置)の見分け。
- 補助表示による接地極の有無や用途の違い。
- 図面固有の記号は凡例・注記で確認すること。
- 線の交差と電気的接続は異なる場合があること。
- 外形だけで即答しないこと。
- a接点(メーク)は動作時に閉じ、b接点(ブレーク)は動作時に開く。
- 自己保持は始動ボタンにMCのa接点を並列、インタロックは相手MCのb接点を直列。
- THRのb接点は操作回路に直列に入り、過負荷で開く。
- Y-Δ始動は始動電流・トルクが1/3、制御盤から電動機への配線は6本(接地線を除く)。
重要な言葉
- 配線図記号
- 電源・負荷・保護装置などの役割を図面上に表す記号。
- 図記号
- 共通の約束で情報を短く表すための記号。
- 凡例
- 図面に固有の記号の意味を説明する一覧。
- 注記
- 図面の補足条件や意味を説明する記載。
- 自己保持回路
- 押しボタンを離しても、電磁接触器が自分のa接点で励磁を保ち続ける回路。
- インタロック
- 二つの電磁接触器が同時に動作しないよう、互いのb接点を相手の回路に入れる仕組み。
- 限時継電器(TLR)
- コイルの励磁・消磁から設定時間遅れて接点が動作する継電器。タイマ。
確認問題
確かめよう見覚えのない補助文字があるとき、先に見るものは?
凡例と注記。その問題の記号の意味を確かめます。
図上の線の交差は、必ず電気的な接続を意味する。
図面に固有の記号は、凡例や注記で確認する。
スターデルタ始動の始動電流は、全電圧始動の約1/3になる。
インタロックは、相手側電磁接触器の補助a接点を自分のコイル回路に直列に入れる。
見覚えのない補助文字があるとき、先に見るものは?
コンセント記号の接地極の有無を示す手掛かりは?
自己保持回路で、始動用押しボタンに並列に入れる接点は?
スターデルタ始動で、制御盤から電動機までの配線本数(接地線を除く)は?
配線図は器具を実物の絵で描かず、決まったで役割を示します。記号を読むことは、図の中で何が・負荷・保護装置なのかを見分けることです。
よく似たコンセントの記号でも、文字や補助表示での有無や用途などが変わります。外形だけを見て即答せず、記号の横にあるまで一組で読みます。
図記号は共通の約束で情報を短く表す仕組みです。図面に固有の記号はや注記に説明されるため、記憶だけでなくその図の説明を確認します。
図上の線のが、必ず電気的な接続を意味するとは限りません。接続点の表示や線の描き方を読み、位置が近いこととつながることを分けます。
単線図の読み取り
単線図とは、複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすく表した図です。線の本数が導体の本数をそのまま意味するわけではありません。

単線図は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているから導体も一本、という意味ではありません。
| 図面・機器 | 読み方・判断 |
|---|---|
| 主回路 | 引込→保護→変圧→分岐 |
| 計測・制御 | CT・VT等→計器・継電器 |
| ZCT | 零相電流を検出 |
| LA | 異常電圧を制限 |
基本の仕組み

電源から遮断器、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線の回路があるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どの保護装置の下にあるかを確認します。
全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前の案内図として使います。
単線図の線の本数を、そのまま材料の心数として数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、回路方式と接続条件から展開します。
高圧受電の主回路と計測

単線図は三相3線を一本の線で代表します。引込から地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(PAS・UGS)、電力需給用計器用変成器(VCT)、主遮断装置、変圧器、低圧分岐へ追い、避雷器(LA)・変流器(CT)・計器用変圧器(VT)・継電器・電力量計(Wh)の位置と主回路との関係を読みます。
令和8年度上期の出題例(問41〜50)は1枚の単線結線図の10箇所で、零相変流器(ZCT)の役割、CVTケーブルの断面、VTの役割、断路器(DS)の開閉条件、機器と接地線の最小太さ、CTの端子記号、絶縁耐力試験の器材、図記号、配線用遮断器(MCCB)の目的を問いました。機器ごとに関わる区間の電圧・電流・事故を書き込みます。
| 略号 | 名称 | 役割 | 位置・接続の要点 |
|---|---|---|---|
| PAS・UGS | 地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(架空引込はPAS、地中引込はUGS) | 需要家側の地絡で自動開放。SOG機能付きは短絡時にロックし、配電線側の停止後に開放 | 責任分界点(引込口) |
| ZCT | 零相変流器 | 零相電流(地絡電流)を検出 | PAS・UGSに内蔵、またはケーブルを貫通させる |
| ZPD | 零相基準入力装置 | 零相電圧を検出 | DGRへ入力する |
| GR・DGR | 地絡継電器・地絡方向継電器 | 地絡を判定して開閉器・遮断器を開く。DGRは零相電流と零相電圧で方向を判別 | ZCT(DGRはZPDも)と組み合わせる |
| VCT | 電力需給用計器用変成器 | 取引用の電力量計(Wh)へ電圧・電流を変成 | Whとの間は6又は7心 |
| LA | 避雷器 | 雷などの異常電圧を制限し大地へ放電 | 断路器で切り離せるようにし、A種接地工事 |
| DS | 断路器 | 無負荷の回路を開閉・切り離す | 負荷電流・短絡電流は開閉できない |
| VCB・OCR | 真空遮断器・過電流継電器 | OCRがCT二次電流で過負荷・短絡を判定し、VCBを引き外す | CB形の主遮断装置 |
| PF・LBS | 限流ヒューズ・高圧交流負荷開閉器 | PFが短絡電流を遮断し、LBSが負荷電流を開閉 | PF・S形の主遮断装置(300kVA以下) |
| VT | 計器用変圧器 | 6600Vを110Vへ変成し、電圧計・電力計・継電器へ | 一次側に限流ヒューズ。2台のV結線が多い |
| CT | 変流器 | 主回路電流を5Aなどへ変成し、電流計・OCRへ | 二次側にD種接地工事。通電中に二次を開放しない |
| VS・AS | 電圧計切換スイッチ・電流計切換スイッチ | 1個の計器で各線間電圧・各相電流を切り換えて測る | VSはVT二次、ASはCT二次 |
| W・cosφ | 電力計・力率計 | 電圧と電流の両方から電力・力率を指示 | VT二次とCT二次の両方に結線 |
| PC | 高圧カットアウト | 変圧器などの一次側の開閉と保護 | 変圧器300kVA以下、進相コンデンサ50kvar以下に使う |
| SC・SR | 進相コンデンサ・直列リアクトル | 力率改善。SRは高調波の拡大と突入電流を抑える | SRは通常SCのリアクタンスの6% |
| T | 変圧器 | 6600Vを低圧(210V・210-105Vなど)へ変成 | 低圧側の中性点または一端子にB種接地工事 |
| MCCB | 配線用遮断器 | 低圧電路の過負荷と短絡を検出して遮断 | 変圧器二次側の低圧分岐 |
試験に出る
- 単線図が複数の電線を一本で代表すること。
- 電源から負荷へ順に追い、各区間の相数・線数を書き込むこと。
- 線の本数をそのまま材料の心数としないこと。
- 定格値・接地・計器位置の整理に使えること。
- 三相回路が一本線で描かれること。
- ZCTは零相電流、ZPDは零相電圧を検出する(令和8年度上期の出題例 問41)。
- DSは負荷電流が流れていない状態で開閉する(同 問44)。
- 電力計・力率計はVT二次とCT二次の両方に結線する。
- MCCBは低圧電路の過負荷と短絡を検出して遮断する(同 問50)。
重要な言葉
- 単線図
- 複数の電線を一本の線で代表させて機器の関係を示す図。
- 単線結線図
- 接続関係を一本の線で表した結線図。
- 回路方式
- 単相・三相などの回路の構成のしかた。
- 配線図読解
- 配線図から接続や材料を読み取ること。
- 零相変流器(ZCT)
- 三相の電流の不平衡分(零相電流)を取り出し、地絡を検出する変流器。
- 電力需給用計器用変成器(VCT)
- VTとCTを一つの箱に収め、取引用の電力量計へ電圧・電流を送る機器。
確認問題
確かめよう三相回路が一本線で描かれていたら単相回路?
いいえ。単線図は回路の接続関係を代表して表しています。
単線図に一本で描かれている線は、導体も一本であることを意味する。
単線図は回路の接続関係を代表して表す図である。
ZCTは零相電圧を検出する機器である。
断路器(DS)は負荷電流が流れていない状態で開閉する。
単線図の線の本数をそのまま使うと、何を誤る?
単線図で最初に読むとよいものは?
単線結線図のMCCBの使用目的として正しいものは?
単線図は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているからも一本、という意味ではありません。
電源から遮断器、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線のがあるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どのの下にあるかを確認します。
全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、や接地、計器の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前のとして使います。
単線図の線の本数を、そのまま材料の心数として数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、と接続条件から展開します。
複線図への展開
複線図とは、単線図で分かった接続関係を、電線一本ずつに描き直した図です。材料を数えたり接続点を判断したりするときに使います。

単線図で分かった接続関係を、電線一本ずつに描き直したものが複線図です。材料を数えたり接続点を判断したりするとき、どの線がどの端子へ行くかを明確にします。
| 図面・機器 | 読み方・判断 |
|---|---|
| 低圧複線化 | 導体ごとに電源・操作・負荷を追う |
| 単線図の一本線 | 導体一本ではない |
| VCT―電力量計 | 結線により6又は7心 |
| 接地線 | 通常の電流経路と分ける |
基本の仕組み

一つのスイッチで照明を操作する回路なら、電源からスイッチを経由して照明へ行く経路と、照明から戻る経路を分けて描きます。線を増やす前に、各線の役割を言葉にします。
器具の端子表示、電源側の区別、接地線、施工条件を順に対応させます。色分けする場合も、色を塗ること自体より同じ接続点を正しく結ぶことが目的です。
単線図に一本あるから複線図でも一本、とは限りません。必要な心線数は回路の機能と経路から決まり、図面上の線の長さだけでは数えられません。
単線から導体・制御線へ

複線図は電源の非接地側と接地側、スイッチ、負荷、接地線を導体ごとに展開します。器具の操作線と電源線を分け、接続点は端子・電線の関係を追います。単線図上の一本をそのまま一心と数えません。
学科の高圧受電図では、VCTと電力量計の間を計量用の二次配線として読みます。VT側の電圧線P1・P2・P3の3本と、CT側の電流線1S・1L・3S・3Lの4本(共通線にすれば3本)で、過去の公表問題(令和3年度 問43など)は心線数を「6又は7」とします。主回路が3線だから3心、とは決めません。
| 項目 | 技能試験の複線化での扱い |
|---|---|
| 接地側電線 | 施工条件で「すべて白色」と指定されることが多い。器具の接地側端子(N・W・受金ねじ部)へ結ぶ |
| 非接地側電線 | 点滅器・コンセントへは黒色と指定されることが多い。三相はu相赤・v相白・w相黒などの指定に従う |
| 接地線 | 緑色。変圧器のB種接地線(IV 5.5mm²など)は指定された端子(o端子・v端子など)へ結ぶ |
| 変圧器代用端子台 | 一次側U・V(KIP 8mm²)、二次側u・v・oなどの端子記号と、単相3線・V結線・Δ結線などの結線図に従う |
| V結線 | 2台の一方のv端子と他方のu端子を渡り線で結び、共通相をつくる |
| 端子台の接続本数 | 施工条件で「1端子2本以下」などと制限されることがある |
試験に出る
- 単線図から複線図へ展開する目的。
- 往きと戻りの経路を分けて描くこと。
- 端子表示・電源側・接地線・施工条件の対応。
- 必要な心線数は回路の機能と経路で決まること。
- 色分けより接続点を正しく結ぶことが優先であること。
- VCT―電力量計間は電圧線3本+電流線4本(共通線なら3本)で6又は7心。
- 技能では接地側電線は白、接地線は緑など、色の指定を施工条件で確認する。
- 変圧器代用端子台は端子記号と結線図(V結線・Δ結線など)どおりに結ぶ。
重要な言葉
- 複線図
- 接続関係を電線一本ずつに描き直した図。
- 心線数
- 回路の機能と経路から決まる必要な線の本数。
- 結線図
- 機器どうしの接続を表した図。
- 接続点
- 電線や端子が電気的につながる箇所。
確認問題
確かめよう複線図で最初に確認したいものは線の色?
接続先と役割。端子と経路が正しく決まってから対応を整理します。
複線図で必要な心線数は、図面上の線の長さから決まる。
複線図では、どの線がどの端子へ行くかを明確にする。
三相3線式のVCTと電力量計の間の心線数は、主回路と同じ3心である。
スイッチ1個で照明1灯を点滅する回路を複線図にするとき、スイッチに結ぶ2本の電線は?
技能試験の施工条件で一般に指定される電線の色別は?
三相3線式のVCTと電力量計(Wh)を結ぶ心線数は?
単線図で分かった接続関係を、電線一本ずつに描き直したものがです。材料を数えたり接続点を判断したりするとき、どの線がどのへ行くかを明確にします。
一つのスイッチで照明を操作する回路なら、電源からスイッチを経由して照明へ行く経路と、照明から戻る経路を分けて描きます。線を増やす前に、各線のを言葉にします。
器具の、電源側の区別、接地線、施工条件を順に対応させます。色分けする場合も、色を塗ること自体より同じ接続点を正しく結ぶことが目的です。
単線図に一本あるから複線図でも一本、とは限りません。必要なは回路の機能と経路から決まり、図面上の線の長さだけでは数えられません。
候補問題の条件読解
施工条件とは、技能試験で図面とともに示される、接続方法や電線などの指定事項です。当日の指定を図の対象へ対応させて読み取ります。

技能試験の候補問題は、完成形を丸暗記するだけでは十分ではありません。本番で示される施工条件を読み、どの箇所へどの指定がかかるかを図へ反映します。
| 区分 | 読み方・判断 |
|---|---|
| 学科図面 | 機器・結線・工法の判断 |
| 技能図面 | 当日の指定に従い施工 |
| 条件の読み方 | 全体条件と箇所条件を分ける |
| 候補問題 | 公開図と当日条件を区別 |
基本の仕組み

同じ器具配置でも、接続方法や電線の指定が変われば必要な材料や処理が変わります。条件文の「どこを」「何で」「どう接続するか」を図中の対象へ対応させます。
図面と文章は役割を分担して条件を示します。候補問題の記憶を出発点にしても、当日の指定事項と矛盾しないかを一項目ずつ照合する必要があります。
以前の練習で使った寸法や接続方法を、条件文を読まずそのまま使うのは誤りです。似た図でも指定が同じとは限りません。
学科図面と技能施工条件

学科の配線図問題は図示位置の機器・導体・工法を選ぶ問題、技能候補問題は当日の施工条件に従って作品を作る問題です。学科では図記号と機器の用途・定格・保護範囲を、技能では支給材料・接続・寸法・端子番号を読みます。
条件文は全体にかかる指定と個別箇所の指定を分けます。電圧、器具、電線の種類・太さ・心数、接続方法、位置・寸法、欠陥基準を図の対象へ対応させます。候補問題の図だけで当日の追加条件を確定しません。
試験に出る
- 候補問題は丸暗記ではなく、施工条件を読むこと。
- 接続方法や電線の指定が変わると材料・処理も変わること。
- 図面と文章を照合し、当日の指定事項と矛盾しないか確認すること。
- 以前の練習の寸法・接続方法をそのまま使わないこと。
- 見覚えのある図でも条件を読み直すこと。
- 学科図面:機器・結線・工法の判断
- 技能図面:当日の指定に従い施工
- 条件の読み方:全体条件と箇所条件を分ける
- 候補問題:公開図と当日条件を区別
重要な言葉
- 候補問題
- 技能試験で事前に示される問題の候補。
- 施工条件
- 接続方法や電線などの指定を示す条件。
- 指定事項
- 当日示される接続や材料に関する指定。
- 結線条件
- どの端子どうしをどう結ぶかの条件。
確認問題
確かめよう見覚えのある候補図なら施工条件の読み直しは不要?
いいえ。当日の指定が作品の正しさを決めます。
見覚えのある候補図なら、施工条件を読み直す必要はない。
同じ器具配置でも、接続方法や電線の指定が変われば材料や処理が変わる。
候補問題と当日の施工条件の関係として正しいものは?
学科の配線図問題と技能の候補問題の違いとして正しいものは?
技能試験の候補問題は、完成形を丸暗記するだけでは十分ではありません。本番で示されるを読み、どの箇所へどの指定がかかるかを図へ反映します。
同じ器具配置でも、接続方法や電線の指定が変われば必要な材料や処理が変わります。条件文の「どこを」「何で」「どう接続するか」を図中のへ対応させます。
図面と文章は役割を分担して条件を示します。候補問題の記憶を出発点にしても、当日のと矛盾しないかを一項目ずつ照合する必要があります。
以前の練習で使った寸法や接続方法を、条件文を読まずそのまま使うのは誤りです。似た図でもが同じとは限りません。
電線・ケーブルの指定
電線・ケーブルの指定とは、種類・導体の太さ・心数などの情報で、使用する材料を示すものです。指定を分解し、各区間で使う材料を読み取ります。

施工条件の電線・ケーブル指定には、種類、導体の太さ、心数など複数の情報が含まれます。名前の一部が一致するだけでなく、指定を分解して読むことが必要です。
| 記号 | 名称・構造 |
|---|---|
| IV | 600Vビニル絶縁電線。シースがない |
| VVF | 600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 |
| CV | 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル |
| CVT | 単心CVケーブル3本をより合わせたトリプレックス形 |
| KIP | 高圧機器内配線用EPゴム絶縁電線。技能では変圧器代用端子台の一次側に使う |
基本の仕組み

「直径2.0mmの3心」という表示なら、2.0mmは各導体の太さ、3心は導体の本数です。ケーブル全体の外径が2.0mmという意味ではありません。
電線の種類は用途や絶縁などの性能、太さは導体の仕様、心数は回路に用意できる線の本数を表します。図の各区間に指定を書き込むと、異なる材料を使う場所を分けられます。
太いものや心数の多いものなら指定の代わりになる、と自己判断しないようにします。技能では問題の指定と一致する材料を使うことが必要です。
導体・絶縁・遮へいを識別

図面指定のIV・VVF・CV・CVTは、種類、電圧、導体断面積、心数、シース・遮へい構造を確認します。CVTは単心CVケーブル3本をより合わせた構造です。高圧用の各心は、導体、内部半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層、銅シールド、ビニルシースの順に断面を読みます。
令和8年度上期の出題例(問42)は、CVTケーブルの断面図を選ばせます。導体が中心にあるだけでは判別できず、半導電層・銅シールドの有無と、3心をどうまとめるかまで見ます。低圧のVVFやビニル絶縁の断面と、高圧のCVTを混同しません。
試験に出る
- 電線・ケーブル指定に含まれる情報(種類・太さ・心数)。
- 「直径2.0mmの3心」の読み方。
- 種類・太さ・心数がそれぞれ表す内容。
- 太い・心数が多いからといって指定の代わりにはならないこと。
- 導体径と心数を別々に照合すること。
- 高圧CVTの各心は導体→内部半導電層→架橋ポリエチレン→外部半導電層→銅シールド→シース。
- KIPは高圧機器内配線用EPゴム絶縁電線。
重要な言葉
- 導体径
- 電線の各導体の太さ。
- 心数
- 回路に用意できる線の本数。
- 電線指定
- 種類や太さ、心数などによる電線の指定。
- ケーブル指定
- 種類や導体、心数などによるケーブルの指定。
確認問題
確かめよう導体径と心数のどちらが電線の本数を表す?
心数。太さと本数を別々に照合します。
「直径2.0mmの3心」の2.0mmは、ケーブル全体の外径を表す。
電線の心数は、回路に用意できる線の本数を表す。
高圧CVケーブルでは、内部半導電層と外部半導電層がともに架橋ポリエチレン絶縁体の内側にある。
「VVF 2.0-3C」の読み方として正しいものは?
高圧の引込に用いるCVTケーブルの構造として正しいものは?
施工条件の電線・ケーブル指定には、、導体の太さ、など複数の情報が含まれます。名前の一部が一致するだけでなく、指定を分解して読むことが必要です。
「直径2.0mmの3心」という表示なら、2.0mmは各の太さ、3心は導体の本数です。ケーブル全体の外径が2.0mmという意味ではありません。
電線の種類は用途や絶縁などの性能、太さは導体の仕様、心数は回路に用意できるを表します。図の各区間に指定を書き込むと、異なる材料を使う場所を分けられます。
太いものや心数の多いものなら指定の代わりになる、と自己判断しないようにします。技能では問題のと一致する材料を使うことが必要です。
器具配置と接続指定
器具配置とは、器具の実際の位置関係を示す情報です。電気的な接続を示す接続指定とは分けて読み取ります。

器具の配置と電気的な接続は、関連しますが同じ情報ではありません。図面では実際の位置関係と、どの端子どうしをつなぐかを分けて読み取ります。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 主回路 | 電力を負荷へ送る |
| 計測回路 | 電圧・電流を計器へ送る |
| 器具配置 | 物理的な位置 |
| 接続指定 | 電気的なつながりと動作 |
基本の仕組み

二つの器具が隣に描かれていても、直接つながるとは限りません。電源から経路を追い、接続点や端子番号の指定によって相手を決めます。
配置は材料の長さや取り回しに、接続指定は回路の機能に関係します。複線図と施工条件を照合することで、見た目と機能の両方を満たす計画になります。
きれいに並んでいれば正しい回路とは限りません。逆に電気的な接続が正しくても、配置や寸法の指定に合わない作品は別の不適合が残ります。
電源・負荷・制御の接続

受電設備の図では主回路と計測・制御回路を分け、変圧器の一次と二次、電圧計・電流計・切換スイッチの接続を追います。電力計や電力量計には電圧情報と電流情報の両方が必要です。
技能の器具配置図では器具の物理的位置と電気的な接続先を分けます。2箇所操作の3路スイッチ、表示灯の点灯条件、コンセントの接地側・非接地側などは、端子と動作の両方で確認します。
試験に出る
- 配置と電気的接続は別の情報であること。
- 隣接していても直接つながるとは限らないこと。
- 配置は材料の長さ・取り回しに、接続指定は機能に関係すること。
- 見た目の整いと回路の正しさは別であること。
- 接続先は接続線・端子番号・施工条件から確定すること。
- 主回路:電力を負荷へ送る
- 計測回路:電圧・電流を計器へ送る
- 器具配置:物理的な位置
- 接続指定:電気的なつながりと動作
重要な言葉
- 器具配置
- 器具の実際の位置関係を示す情報。
- 接続指定
- どの端子どうしをつなぐかを示す指定。
- 配線経路
- 電源から負荷までの配線の通り道。
- 端子番号
- 接続先を識別するための番号。
確認問題
確かめよう図面上で一番近い器具を接続先に選べる?
いいえ。接続線、端子番号、施工条件から相手を確定します。
図面上で隣り合う器具は、必ず直接接続される。
配置は材料の長さや取り回しに関係する。
接続先を確定する根拠にならないものは?
電力計を正しく指示させるための結線は?
器具のと電気的な接続は、関連しますが同じ情報ではありません。図面では実際の位置関係と、どのどうしをつなぐかを分けて読み取ります。
二つの器具が隣に描かれていても、直接つながるとは限りません。電源から経路を追い、や端子番号の指定によって相手を決めます。
配置は材料の長さや取り回しに、接続指定は回路のに関係します。複線図と施工条件を照合することで、見た目と機能の両方を満たす計画になります。
きれいに並んでいれば正しい回路とは限りません。逆に電気的な接続が正しくても、配置やの指定に合わない作品は別の不適合が残ります。
端子台番号と対応
端子台とは、複数の電線の接続先を整理する場所です。隣り合う端子が同じ電気的な点とは限らないため、番号と回路の対応を確認します。

端子台は複数の電線の接続先を整理する場所です。隣り合う端子が同じ電気的な点とは限らないため、番号と回路の対応を一つずつ確認します。
| 記号・項目 | 意味・注意 |
|---|---|
| K・L | CT一次の極性端子 |
| k・l | CT二次の極性端子 |
| 端子台番号 | 導体の行先を照合 |
| CT二次 | 一次通電中は開放しない |
| CT二次の接地 | l側を共通にしてD種接地工事 |
| VT二次の接地 | 二次側の共通線(v端子など)にD種接地工事 |
基本の仕組み

図面で線Aが端子1、線Bが端子2へ指定されている例なら、線の見た目の位置ではなく指定番号を基準に追います。器具を回転して見ると左右が逆になる場合にも番号が手掛かりです。
端子番号は図面・器具・接続線を結ぶ共通の識別子です。一覧に「電源側の線」「経由端子」「行き先」を並べると、経路を最後まで照合できます。
端子が一つずれただけでも、回路の意味は変わります。また、端子台の内部接続を確認せず、隣同士が導通していると推測しないようにします。
CTの極性と端子番号

端子台では番号と導体の行先を一対一で照合します。CTの一次端子K・Lと二次端子k・lは対応する極性を示し、一次は電源側がKです。保護・計量回路では向きと組合せを図記号で読みます。令和8年度上期の出題例(問46)はCTの端子記号の組合せを選ばせます。
CT二次は一次通電中に開放しないことが重要です。過電流継電器(OCR)の試験や計器交換では、電流試験端子のCT側を短絡してから作業します。端子記号は大文字・小文字の違いも含めて読み、図上で隣り合う端子を電気的に同一と決めつけません。
試験に出る
- 端子台は接続先を整理する場所であること。
- 隣り合う端子が同じ点とは限らないこと。
- 見た目の位置ではなく、指定番号で追うこと。
- 端子が一つずれると回路の意味が変わること。
- 内部接続を確認せず、導通を推測しないこと。
- K・L:CT一次の極性端子
- k・l:CT二次の極性端子
- 端子台番号:導体の行先を照合
- CT二次:一次通電中は開放しない
重要な言葉
- 端子台
- 複数の電線の接続先を整理する場所。
- 端子番号
- 図面・器具・接続線を結ぶ識別子。
- 端子対応
- 番号と回路の結び付き。
- 誤結線
- 端子や経路の取り違えによる誤った結線。
確認問題
確かめよう器具を裏から見て左右が逆なら、何を基準に接続先を確認する?
端子表示と図面の対応です。
端子台の隣り合う端子は、常に同じ電気的な点である。
器具を回転して見ても、端子番号が接続確認の手掛かりになる。
過電流継電器の試験では、電流試験端子の継電器側端子をすべて短絡しておく。
変流器(CT)の端子記号の組合せとして正しいものは?
一次側に電流が流れている状態でのCT二次側の扱いとして正しいものは?
端子台は複数の電線の接続先を整理する場所です。隣り合う端子が同じ電気的な点とは限らないため、と回路のを一つずつ確認します。
図面で線Aが端子1、線Bが端子2へ指定されている例なら、線の見た目の位置ではなくを基準に追います。器具を回転して見ると左右が逆になる場合にも番号が手掛かりです。
端子番号は図面・器具・接続線を結ぶ共通のです。一覧に「電源側の線」「経由端子」「行き先」を並べると、経路を最後まで照合できます。
端子が一つずれただけでも、回路のは変わります。また、端子台の内部接続を確認せず、隣同士がしていると推測しないようにします。
圧着接続と差込接続
圧着接続とは、適合する工具と接続材料で電線と端子などを圧縮して接続する方法です。差込接続など他の方式とは、適合条件と確認点が異なります。

電線の接続部は、電流を安定して通し、引張りなどでも外れず、絶縁も保つ必要があります。金属同士が触れて点灯することだけでは、適切な接続の確認になりません。
| 接続方式 | 確認点 |
|---|---|
| 圧着 | 導体組合せ・スリーブ・ダイスを照合 |
| 差込 | 適用導体・むき長さ・挿入を確認 |
| 高圧端末 | 絶縁・遮へい・防水を処理 |
| 検査 | 接続強度と導通を確認 |
基本の仕組み

接触が不十分で接続抵抗が大きくなると、同じ電流でもI²Rの発熱が増えます。「回路はつながっているのに接続部だけ熱くなる」という現象を説明できます。
圧着接続、差込形コネクタ、ねじ端子は、それぞれ適合する電線と接続条件があります。導体の種類・本数・サイズを確認して方式を選びます。
差し込めたことや一度導通したことだけで、保持力や絶縁の状態まで合格とはいえません。工具・材料の適合と完成後の状態を別々に確かめます。
接続方式と確認点

圧着スリーブは導体の本数・太さの組合せに適合するサイズとダイスを選び、接続後の刻印と保持力を確認します。差込形コネクタは電線本数に合う極数を使い、被覆をむく長さと、心線が先端まで差し込まれているかを確認します。
高圧ケーブル端末では圧着だけでなく絶縁・遮へい・防水の処理が必要です。図面の「接続」の一語で低圧の差込接続と高圧端末処理を同じ作業にしません。
| 電線の組合せ(直径) | リングスリーブ | 刻印 |
|---|---|---|
| 1.6mm×2本 | 小 | ○ |
| 1.6mm×3〜4本、2.0mm×2本、2.0mm×1本+1.6mm×1〜2本 | 小 | 小 |
| 1.6mm×5〜6本、2.0mm×3〜4本、2.0mm×1本+1.6mm×3〜5本、2.0mm×2本+1.6mm×1〜3本 | 中 | 中 |
試験に出る
- 接続部に求められる性能(通電・保持力・絶縁)。
- 接続抵抗の増加とI²Rによる発熱。
- 圧着接続・差込形コネクタ・ねじ端子の適合条件。
- 導通しただけで、適切な接続と判断しないこと。
- 工具・材料の適合と完成後の状態確認。
- 圧着:導体組合せ・スリーブ・ダイスを照合
- 差込:適用導体・むき長さ・挿入を確認
- 高圧端末:絶縁・遮へい・防水を処理
- 検査:接続強度と導通を確認
- リングスリーブは1.6mm×2本だけ刻印「○」。2.0mm×2本は小スリーブで刻印「小」。
重要な言葉
- 圧着接続
- 適合する工具と材料で電線と端子などを圧縮して接続する方法。
- 差込形コネクタ
- 電線を差し込んで接続する方式の接続具。
- 接続抵抗
- 接続部の接触状態によって生じる抵抗。
- 導通
- 電気が通じていること。
確認問題
確かめよう同じ10Aでも接続抵抗が2倍なら接続部の発熱は?
2倍。接続抵抗を小さく保つ理由がI²Rから分かります。
一度導通すれば、保持力や絶縁の状態も合格と判断してよい。
接続抵抗が大きくなると、同じ電流でも発熱が増える。
接続抵抗が2倍になると、同じ電流での発熱は?
差込形コネクタの接続で確認する点として正しいものは?
直径2.0mmの電線2本をリングスリーブで接続するときのスリーブと刻印は?
電線の接続部は、電流を安定して通し、引張りなどでも外れず、絶縁も保つ必要があります。金属同士が触れて点灯することだけでは、適切なの確認になりません。
接触が不十分でが大きくなると、同じ電流でもの発熱が増えます。「回路はつながっているのに接続部だけ熱くなる」という現象を説明できます。
、差込形コネクタ、ねじ端子は、それぞれ適合する電線と接続条件があります。導体の種類・本数・サイズを確認して方式を選びます。
差し込めたことや一度したことだけで、保持力や絶縁の状態まで合格とはいえません。工具・材料の適合と完成後の状態を別々に確かめます。
材料選別
材料選別とは、図面が求める種類・太さ・心数に正確に対応する材料を選ぶことです。表示と必要本数を照合して誤結線や不足を防ぎます。

材料選別では名称を知っていることに加え、図面が求める種類・太さ・心数へ正確に対応させる必要があります。必要な材料を選ぶ段階で、後の誤結線や不足を防ぎます。
| 材料の区分 | 照合する内容 |
|---|---|
| 電線・ケーブル | 種類・太さ・心数・長さ |
| 器具・保護 | 機器記号と定格 |
| 接続・接地 | 端子数・接地種別 |
| 数量 | 単線図から回路ごとに展開 |
基本の仕組み

同じ外観のケーブルでも2心と3心では使える導体の本数が違います。材料表の表示と複線図の必要本数を見比べ、余っている材料を感覚だけで選ばないようにします。
種類は絶縁や外装などの性能、太さは導体の仕様、心数は本数を表します。三つを別欄へ書き出すと、一つだけ違う選択肢を見つけやすくなります。
外径が似ている、色が似ているという理由だけで同じ材料と判断しないことが重要です。表示と問題の指定を根拠に選びます。
図面から材料数量へ

材料は電線・ケーブル、器具、ボックス、管材、接続材料、接地材料に分けて数えます。単線図の線一本だけでケーブルの心数や本数を決めず、回路方式・端子・接地線・予備線の指定を確認します。
高圧受電図では、VCT・CT・VT・LA・高圧交流負荷開閉器(LBS)・高圧カットアウト(PC)・変圧器などを機器記号と役割で対応させます。令和8年度上期の出題例(問45)は機器と接地線の最小太さの組合せも問うため、材料を選ぶ前に電圧・接地工事の種類・機器定格を確認します。
| 接地工事 | 高圧受電設備での主な施設箇所 | 接地抵抗値(原則) | 接地線の太さ(電技解釈第17条) |
|---|---|---|---|
| A種 | 高圧機器の金属製外箱、避雷器(LA) | 10Ω以下 | 直径2.6mm以上の軟銅線など |
| B種 | 変圧器の低圧側の中性点または一端子 | 150/I Ω以下(Iは1線地絡電流) | 直径2.6mm以上の軟銅線など(高圧の場合) |
| C種 | 300Vを超える低圧機器の金属製外箱 | 10Ω以下 | 直径1.6mm以上の軟銅線など |
| D種 | 300V以下の低圧機器の金属製外箱、VT・CTの二次側電路 | 100Ω以下 | 直径1.6mm以上の軟銅線など |
試験に出る
- 図面が求める種類・太さ・心数への対応。
- 2心と3心の違いと、必要本数の照合。
- 種類・太さ・心数を別々に確認すること。
- 外径や色の類似だけで判断しないこと。
- 「3心」が導体径を意味しないこと。
- 電線・ケーブル:種類・太さ・心数・長さ
- 器具・保護:機器記号と定格
- 接続・接地:端子数・接地種別
- 数量:単線図から回路ごとに展開
- 避雷器・高圧機器外箱はA種、変圧器低圧側はB種、VT・CTの二次側はD種接地工事。
重要な言葉
- 材料選別
- 図面が求める仕様に対応する材料を選ぶこと。
- 心数
- ケーブルや電線が持つ導体の本数。
- 材料表
- 必要な材料と表示をまとめた表。
- 電線指定
- 種類や太さ、心数などによる電線の指定。
確認問題
確かめよう3心の「3」は導体径3mmの意味?
いいえ。心線が三本ある意味で、太さの表示は別です。
外径が似ていれば、同じ材料として選んでよい。
「3心」は、心線が三本あることを表す。
VT・CTの二次側電路にはD種接地工事を施す。
避雷器(LA)に施す接地工事の種類は?
変圧器の低圧側の中性点または一端子に施す接地工事は?
材料選別では名称を知っていることに加え、図面が求める・太さ・心数へ正確に対応させる必要があります。必要な材料を選ぶ段階で、後のや不足を防ぎます。
同じ外観のケーブルでも2心と3心では使える導体の本数が違います。の表示と複線図の必要本数を見比べ、余っている材料を感覚だけで選ばないようにします。
種類は絶縁や外装などの性能、太さは導体の仕様、心数は本数を表します。三つをへ書き出すと、一つだけ違う選択肢を見つけやすくなります。
外径が似ている、色が似ているという理由だけで同じ材料と判断しないことが重要です。と問題の指定を根拠に選びます。
工具選別
工具選別とは、切る・むく・曲げる・接続するといった作業に合った工具を選ぶことです。対応する種類やサイズの表示まで照合します。

工具は「切る・むく・曲げる・接続する」という仕事に分けると覚えやすくなります。似た持ち手でも刃先やダイスの形が違うのは、仕上げたい対象が違うからです。
| 工具・計器 | 用途 |
|---|---|
| ケーブルカッタ | 切断 |
| 圧着器 | 端子・スリーブの圧着 |
| パイプベンダ | 管の曲げ |
| 絶縁抵抗計 | 停電後の絶縁測定 |
| 絶縁耐力試験器材 | 高圧電路に試験電圧を加える(試験用変圧器・電圧調整器など) |
基本の仕組み

電線の被覆を取り除く作業にはストリッパ、接続用スリーブを所定の形に圧縮する作業には適合する圧着工具を使います。ペンチで強くつぶすことと圧着は同じではありません。
圧着は工具・接続材料・電線の組合せで必要な接続性能を得る方法です。工具の用途だけでなく、対応する種類やサイズの表示まで照合します。
見た目が接続できていても、指定外の工具や材料では適切な圧着とは限りません。技能試験では仕上がりの刻印なども確認対象になります。
施工工程に合う工具

切断にはケーブルカッタ、導体圧着には適合ダイス付き圧着器、金属箱の穴あけにはノックアウトパンチャ、金属管曲げにはパイプベンダを使います。高圧ケーブルの端末では専用の剥ぎ取り・圧着工具が必要です。
施工後の検査には絶縁抵抗計、接地抵抗計、検相器などを目的別に用います。工具を写真だけで覚えず、切る・むく・曲げる・接続する・測るのどの工程かを先に決めます。
試験に出る
- 工具を「切る・むく・曲げる・接続する」で整理すること。
- ストリッパと圧着工具の用途の違い。
- 圧着は工具・材料・電線の組合せで成立すること。
- 指定外の工具・材料では適切な圧着にならないこと。
- 対応する種類・サイズ・刻印の確認。
- ケーブルカッタ:切断
- 圧着器:端子・スリーブの圧着
- パイプベンダ:管の曲げ
- 絶縁抵抗計:停電後の絶縁測定
重要な言葉
- 圧着工具
- 端子やスリーブを所定の形に圧縮するための工具。
- ストリッパ
- 電線の被覆を取り除くための工具。
- リングスリーブ
- 電線の接続に用いる接続用スリーブ。
- 作業工具
- 切る・むく・曲げる・接続する作業に用いる工具。
確認問題
確かめよう同じ形の圧着工具ならすべての端子に使える?
いいえ。端子やスリーブの種類、対応するサイズが合う必要があります。
ペンチで強くつぶすことは、圧着と同じである。
圧着工具は、対応する端子やスリーブの種類・サイズを確認して使う。
金属製の箱に電線管用の穴をあける工具は?
施工後に停電して電路の絶縁状態を測る計器は?
工具は「切る・むく・曲げる・接続する」という仕事に分けると覚えやすくなります。似た持ち手でも刃先やの形が違うのは、仕上げたい対象が違うからです。
電線の被覆を取り除く作業には、接続用スリーブを所定の形に圧縮する作業には適合するを使います。ペンチで強くつぶすことと圧着は同じではありません。
圧着は工具・接続材料・電線の組合せで必要な接続性能を得る方法です。工具の用途だけでなく、対応する種類やまで照合します。
見た目が接続できていても、指定外の工具や材料では適切な圧着とは限りません。技能試験では仕上がりのなども確認対象になります。
欠陥になりやすい施工
欠陥とは、技能試験の公式基準に照らして作品が不適合とされる箇所です。動くかどうかではなく、指定と判定条件に基づいて確認します。

技能の仕上がりは「動きそう」という印象ではなく、指定と欠陥の判断基準に照らして確認します。電気的な接続、被覆、材料、配置などの観点を分けて検査します。
| 不適合の種類 | 内容・確認点 |
|---|---|
| 誤結線 | 端子と回路の対応違い |
| 絶縁不良 | 傷・剥き過ぎ・端末処理不足 |
| 材料違い | 種類・太さ・接続材料の不適合 |
| 学科の不適切事項 | 保護・接地・試験条件を確認 |
基本の仕組み

必要な接続が一つ抜けている作品と、接続はあるが不適切な材料を使った作品は、不適合の原因が違います。練習後は失敗箇所だけでなく、なぜその条件に合わないかを言葉にします。
公式の欠陥基準は、寸法、電線・器具、接続などの具体的な判定条件を示します。練習用の自己流の基準より、対象年度に案内される公式基準と施工条件を優先します。
外観が整っていることだけで接続や被覆の不良がないとは判断できません。作品を完成させる時間とは別に、指定と照合する確認時間を確保します。
誤接続・絶縁不足・条件違反

技能の欠陥判定では誤結線、器具端子の接続不良、導体の傷、絶縁被覆の剥き過ぎ、接続材料の不適合、指定寸法・材料違反などを確認します。動作したことだけで施工が適正とはいえません。
学科の図面問題では施工の欠陥だけでなく、CT二次開放、誤った接地種別、開閉器の遮断能力の誤認、高圧ケーブルの遮へい処理、絶縁耐力試験の器材を選択肢から見抜きます。図・条件・技術基準を照合します。
試験に出る
- 仕上がりは印象ではなく、指定と欠陥基準で確認すること。
- 不適合の原因を区別して振り返ること。
- 公式の欠陥基準と、対象年度の施工条件の優先。
- 外観の整いだけで不良がないと判断しないこと。
- 指定と照合する確認時間の確保。
- 誤結線:端子と回路の対応違い
- 絶縁不良:傷・剥き過ぎ・端末処理不足
- 材料違い:種類・太さ・接続材料の不適合
- 学科の不適切事項:保護・接地・試験条件を確認
重要な言葉
- 施工不良
- 指定や基準に合わない施工の状態。
- 接続不良
- 接続が不十分で性能を満たさない状態。
- 欠陥基準
- 寸法・電線・器具・接続などの判定条件を示す公式基準。
- 被覆
- 導体を覆う絶縁などの外側の部分。
確認問題
確かめよう練習で見つけた欠陥を次回減らす記録は?
「場所・原因・次回の確認点」を残すこと。単に失敗と書くより再発防止に使えます。
外観が整っていれば、接続や被覆の不良はないと判断できる。
公式の欠陥基準は、寸法・電線・器具・接続などの判定条件を示す。
技能試験で欠陥と判断される施工は?
学科の図面問題で「不適切」と判断すべき記述は?
技能の仕上がりは「動きそう」という印象ではなく、とに照らして確認します。電気的な接続、被覆、材料、配置などの観点を分けて検査します。
必要な接続が一つ抜けている作品と、接続はあるが不適切な材料を使った作品は、が違います。練習後は失敗箇所だけでなく、なぜその条件に合わないかを言葉にします。
公式のは、寸法、電線・器具、接続などの具体的な判定条件を示します。練習用の自己流の基準より、対象年度に案内される公式基準とを優先します。
外観が整っていることだけで接続や被覆の不良がないとは判断できません。作品を完成させる時間とは別に、する確認時間を確保します。
覚えるポイント
- 図記号は共通の約束で情報を短く表す仕組みです。
- 全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の取付け位置が整理できます。
- 器具の端子表示、電源側の区別、接地線、施工条件を順に対応させます。
- 図面と文章は役割を分担して条件を示します。
- 電線の種類は用途や絶縁などの性能、太さは導体の仕様、心数は回路に用意できる線の本数を表します。
- 配置は材料の長さや取り回しに、接続指定は回路の機能に関係します。
- 端子番号は図面・器具・接続線を結ぶ共通の識別子です。
- 圧着接続、差込形コネクタ、ねじ端子は、それぞれ適合する電線と接続条件があります。
- 三相3線式のVCTと電力量計の間は、電圧線3本と電流線4本(共通線なら3本)で6又は7心です。
- 圧着は工具・接続材料・電線の組合せで必要な接続性能を得る方法です。
- 公式の欠陥基準は、寸法、電線・器具、接続などの具体的な判定条件を示します。
- 自己保持は始動ボタンにMCのa接点を並列、インタロックは相手MCのb接点を直列に入れます。
- スターデルタ始動は始動電流・始動トルクが全電圧始動の1/3で、制御盤から電動機へは6本配線します。
- ZCTは零相電流、ZPDは零相電圧を検出し、DSは無負荷で開閉します。
- CTの二次側はD種接地工事を施し、一次通電中は開放しません。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第一種の学科出題範囲・受電設備の範囲 ↗
- 電気技術者試験センター:技能試験の欠陥基準・注意点 ↗
- 電気技術者試験センター:令和8年度第一種電気工事士上期学科試験(出題例)問題 ↗(問34〜36、問41〜50)
- 電気技術者試験センター:令和8年度第一種電気工事士上期学科試験(出題例)解答 ↗
- 経済産業省:電気設備の技術基準の解釈 ↗(第17条(接地工事の種類)、第28条(計器用変成器の2次側電路の接地))
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