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電気工事士試験 · 学習ガイド

単線図の読み取り

単線図とは

単線図とは、複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすく表した図です。線の本数が導体の本数をそのまま意味するわけではありません。

単線図は接続関係を読む。電源・分電盤・照明の三つのまとまりを一本の線で結ぶ概念図。
単線図は設備どうしの接続関係を一本の線にまとめて表します。一本の線がそのまま電線一本を意味するとは限りません。

単線図は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているから導体も一本、という意味ではありません。

単線図の読み取り
図面・機器読み方・判断
主回路引込→保護→変圧→分岐
計測・制御CT・VT等→計器・継電器
ZCT零相電流を検出
LA異常電圧を制限

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に電源→遮断器→変圧器→負荷を左から右へ一本の回路線で並べ、流れを矢印で示す。機器間の各区間の下に「何相・何線」の記入欄を置く。
覚えること:電源から順に追い、各区間の相・線数を記す

電源から遮断器、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線の回路があるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どの保護装置の下にあるかを確認します。

全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前の案内図として使います。

単線図の線の本数を、そのまま材料の心数として数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、回路方式と接続条件から展開します。

高圧受電の主回路と計測

高圧受電の主回路と計測の図解。主回路を左から右へ一本の線で描き、線上のVCTから下方のWhへ「6又は7心」の接続線を伸ばす。接続線に、変成された電圧・電流がWhへ向かう矢印を重ねる。
覚えること:VCTで電圧・電流を変成しWhへ

単線図は三相3線を一本の線で代表します。引込から地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(PAS・UGS)、電力需給用計器用変成器(VCT)、主遮断装置、変圧器、低圧分岐へ追い、避雷器(LA)・変流器(CT)・計器用変圧器(VT)・継電器・電力量計(Wh)の位置と主回路との関係を読みます。

令和8年度上期の出題例(問41〜50)は1枚の単線結線図の10箇所で、零相変流器(ZCT)の役割、CVTケーブルの断面、VTの役割、断路器(DS)の開閉条件、機器と接地線の最小太さ、CTの端子記号、絶縁耐力試験の器材、図記号、配線用遮断器(MCCB)の目的を問いました。機器ごとに関わる区間の電圧・電流・事故を書き込みます。

高圧受電の主回路と計測
略号名称役割位置・接続の要点
PAS・UGS地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(架空引込はPAS、地中引込はUGS)需要家側の地絡で自動開放。SOG機能付きは短絡時にロックし、配電線側の停止後に開放責任分界点(引込口)
ZCT零相変流器零相電流(地絡電流)を検出PAS・UGSに内蔵、またはケーブルを貫通させる
ZPD零相基準入力装置零相電圧を検出DGRへ入力する
GR・DGR地絡継電器・地絡方向継電器地絡を判定して開閉器・遮断器を開く。DGRは零相電流と零相電圧で方向を判別ZCT(DGRはZPDも)と組み合わせる
VCT電力需給用計器用変成器取引用の電力量計(Wh)へ電圧・電流を変成Whとの間は6又は7心
LA避雷器雷などの異常電圧を制限し大地へ放電断路器で切り離せるようにし、A種接地工事
DS断路器無負荷の回路を開閉・切り離す負荷電流・短絡電流は開閉できない
VCB・OCR真空遮断器・過電流継電器OCRがCT二次電流で過負荷・短絡を判定し、VCBを引き外すCB形の主遮断装置
PF・LBS限流ヒューズ・高圧交流負荷開閉器PFが短絡電流を遮断し、LBSが負荷電流を開閉PF・S形の主遮断装置(300kVA以下)
VT計器用変圧器6600Vを110Vへ変成し、電圧計・電力計・継電器へ一次側に限流ヒューズ。2台のV結線が多い
CT変流器主回路電流を5Aなどへ変成し、電流計・OCRへ二次側にD種接地工事。通電中に二次を開放しない
VS・AS電圧計切換スイッチ・電流計切換スイッチ1個の計器で各線間電圧・各相電流を切り換えて測るVSはVT二次、ASはCT二次
W・cosφ電力計・力率計電圧と電流の両方から電力・力率を指示VT二次とCT二次の両方に結線
PC高圧カットアウト変圧器などの一次側の開閉と保護変圧器300kVA以下、進相コンデンサ50kvar以下に使う
SC・SR進相コンデンサ・直列リアクトル力率改善。SRは高調波の拡大と突入電流を抑えるSRは通常SCのリアクタンスの6%
T変圧器6600Vを低圧(210V・210-105Vなど)へ変成低圧側の中性点または一端子にB種接地工事
MCCB配線用遮断器低圧電路の過負荷と短絡を検出して遮断変圧器二次側の低圧分岐

試験に出る

  • 単線図が複数の電線を一本で代表すること。
  • 電源から負荷へ順に追い、各区間の相数・線数を書き込むこと。
  • 線の本数をそのまま材料の心数としないこと。
  • 定格値・接地・計器位置の整理に使えること。
  • 三相回路が一本線で描かれること。
  • ZCTは零相電流、ZPDは零相電圧を検出する(令和8年度上期の出題例 問41)。
  • DSは負荷電流が流れていない状態で開閉する(同 問44)。
  • 電力計・力率計はVT二次とCT二次の両方に結線する。
  • MCCBは低圧電路の過負荷と短絡を検出して遮断する(同 問50)。

重要な言葉

単線図
複数の電線を一本の線で代表させて機器の関係を示す図。
単線結線図
接続関係を一本の線で表した結線図。
回路方式
単相・三相などの回路の構成のしかた。
配線図読解
配線図から接続や材料を読み取ること。
零相変流器(ZCT)
三相の電流の不平衡分(零相電流)を取り出し、地絡を検出する変流器。
電力需給用計器用変成器(VCT)
VTとCTを一つの箱に収め、取引用の電力量計へ電圧・電流を送る機器。

確認問題

確かめよう三相回路が一本線で描かれていたら単相回路?

いいえ。単線図は回路の接続関係を代表して表しています。

単線図に一本で描かれている線は、導体も一本であることを意味する。

単線図は回路の接続関係を代表して表す図である。

ZCTは零相電圧を検出する機器である。

断路器(DS)は負荷電流が流れていない状態で開閉する。

単線図の線の本数をそのまま使うと、何を誤る?

単線図で最初に読むとよいものは?

単線結線図のMCCBの使用目的として正しいものは?

単線図は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているからも一本、という意味ではありません。

電源から遮断器、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線のがあるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どのの下にあるかを確認します。

全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、や接地、計器の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前のとして使います。

単線図の線の本数を、そのまま材料の心数として数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、と接続条件から展開します。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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