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電気工事士試験 · 学習ガイド

竣工検査

竣工検査とは

竣工検査は、図面や施工条件との一致と、電気的な安全性・機能を順に確かめる完成時の検査です。

検査で設計と実物を照合。設計図と完成した分電盤の二つを、確認カードに向かう矢印で結ぶ。
完成した設備を設計や施工条件と照合し、外観・測定・動作を分けて確認します。外観だけでは分からない状態を測定で補います。

工事が終わった設備は、見た目が整っていてもすぐ使用できるとは限りません。竣工検査では、図面や施工条件との一致と、電気的な安全性・機能を順に確かめます。

竣工検査
検査項目確認内容・判定
外観・導通施工・接続の誤りを確認
接地抵抗接地種別ごとの抵抗値以下か
絶縁抵抗絶縁耐力試験の前後にも1000V以上の絶縁抵抗計で測定
絶縁耐力最大使用電圧の1.5倍(ケーブルの直流試験はその2倍)を連続10分
保護継電器OCR・GRの動作値・動作時間と遮断器との連動
変圧器の温度上昇試験竣工検査では一般に行わない
竣工検査
継電器主な試験項目
過電流継電器(OCR)最小動作電流、限時特性(整定値の300%・700%などの電流での動作時間)、瞬時要素、遮断器との連動
地絡継電器(GR)動作電流、動作時間、遮断器・開閉器との連動
地絡方向継電器(DGR)動作電流値、動作電圧値、位相特性、動作時間(周波数試験は行わない)

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に器具を1台描き、左側に図面どおりの外観、右側に接続されていない接地線を拡大して並べる。間に仕切りを置き、「外観が合っていても接続は別に確認する」関係を示す。
覚えること:外観と接続は分けて確認

器具の種類は図面どおりでも、接地線が接続されていないという例を考えます。外観と接続の確認、導通、絶縁、接地、必要な機能試験を分けると見落としを減らせます。

各検査は対象と前提条件が異なります。停電状態で行う確認と、通電が必要な機能確認を混同せず、計画された手順と安全管理の下で結果を記録します。

「最後に電源を入れて動けば合格」は誤りです。絶縁不良や保護機能の不備は、通常運転できていても残ることがあります。

完成時の検査と高圧試験

完成時の検査と高圧試験の図解。上段に「公称6600V→最大使用6900V」、中央に試験器を置く。試験器の切替つまみから左へ「交流10350V」、右へ「ケーブル直流20700V」の二択矢印を伸ばし、下段の「連続10分」に合流させる。
覚えること:交流・ケーブル直流は各連続10分

竣工検査では外観、接地抵抗、絶縁抵抗、絶縁耐力試験、保護継電器試験(OCR・GRの動作特性と遮断器との連動)を行います。変圧器の温度上昇試験は製造時の試験で、受電設備の竣工検査では一般に行いません。年次点検では絶縁耐力試験を通常行いません。

公称6600Vの最大使用電圧は6600×1.15/1.1=6900Vです。交流では1.5倍の10350Vを連続10分、ケーブルを直流で試験するときはその2倍の20700Vを連続10分加えます。途中で停電したら復電後に改めて連続10分です。前後に1000V以上の絶縁抵抗計で測定します。

試験に出る

  • 竣工検査は、図面・施工条件との一致と安全性・機能を順に確かめる。
  • 外観・接続・導通・絶縁・接地・機能試験を分けて行う。
  • 停電で行う確認と、通電が必要な確認を混同しない。
  • 電源を入れて動くだけでは、合格と判断できない。
  • 記録には対象回路・条件・日時・判定を残す。
  • 絶縁耐力試験:最大使用電圧の1.5倍を連続10分。ケーブルの直流試験はその2倍(6900×1.5×2V)。
  • 変圧器の温度上昇試験は、受電設備の竣工検査では一般に行わない。
  • 長いケーブルは静電容量が大きいため、補償リアクトルで試験電源の容量を軽減する。変圧器の2次側巻線は一括して接地する。
  • OCRの最小動作電流・限時特性試験には電流計・サイクルカウンタ・可変抵抗器等を使い、電力計は使わない。

重要な言葉

竣工検査
工事完成時に、安全性と機能を確かめる検査。
外観検査
器具や配線の状態を目視で確認すること。
試験記録
測定値に加え、条件や判定を残した記録。
絶縁耐力試験
規定の試験電圧を一定時間加え、絶縁が耐えるかを確かめる試験。
最大使用電圧
通常の使用状態で電路に加わる最大の電圧。公称6600Vでは6900V。
OCR
過電流継電器。短絡や過負荷の電流を検出して遮断器を動作させる。
DGR
地絡方向継電器。零相電流と零相電圧から構内側の地絡を判別する。

確認問題

確かめよう検査記録に測定値だけあれば十分?

いいえ。対象回路、条件、日時、判定もあって初めて再確認や比較に使えます。

竣工検査では、外観の確認だけでなく導通・絶縁・接地も確認する。

最後に電源を入れて動けば、それだけで合格としてよい。

受電電圧6600Vの受電設備の竣工検査では、変圧器の温度上昇試験を一般に行う。

試験電圧を5分間加えた後に停電したので、復電後に残りの5分間を加えて合計10分間とした。

検査記録に必要な情報に含まれないものは?

最大使用電圧6900Vの交流電路に使うケーブルの絶縁耐力試験を直流で行うときの試験電圧[V]は?

OCRの最小動作電流測定と限時特性試験で、使用しないものは?

工事が終わった設備は、見た目が整っていてもすぐ使用できるとは限りません。では、図面や施工条件との一致と、電気的な・機能を順に確かめます。

器具の種類は図面どおりでも、が接続されていないという例を考えます。外観と接続の確認、導通、絶縁、接地、必要なを分けると見落としを減らせます。

各検査は対象とが異なります。停電状態で行う確認と、通電が必要な機能確認を混同せず、計画された手順と安全管理の下で結果を記録します。

「最後に電源を入れて動けば合格」は誤りです。や保護機能の不備は、通常運転できていても残ることがあります。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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