端末処理とは
端末処理は、ケーブルの端部で導体・絶縁・遮へいの形を整え、電界集中や絶縁低下を防ぐ作業です。

ケーブルの端末では、電流を機器へ渡す部分と絶縁を保つ部分が接近します。特に高圧ケーブルでは、切断して接続するだけではなく、端部の電界や絶縁を管理する必要があります。
| 部位・部材 | 施工・判定 |
|---|---|
| 導体 | 接続抵抗と機械的強度を確保 |
| 絶縁 | 厚み・沿面距離を確保 |
| ストレスコーン | 遮へい端部の電界集中を緩和 |
| 水分 | 端子部から雨水が入らないよう処理 |
| 遮へい層の接地(ZCT電源側で引出し) | ZCTを通さずに接地 |
| 遮へい層の接地(ZCT負荷側で引出し) | ZCTを通してから接地 |
基本の仕組み

ケーブルの中央部では層が連続していても、端末では導体・絶縁・遮へいの形が変わります。電界が集中しやすい場所になるため、適合した端末材料と所定の構造が重要です。
接続部には電気的な抵抗、機械的な保持、絶縁の確保という別々の要求があります。材料とケーブルの種類・サイズの組合せに従って、それぞれの役割を満たします。
見た目がきれいで導通があることだけでは、高圧端末の絶縁性能を判断できません。低圧の接続方法を自己流で拡大する考え方は適切ではありません。
高圧ケーブルの接続

接続部は導体の接続抵抗を小さくし、絶縁の厚み・沿面距離・遮へいの連続性を回復します。ストレスコーンは遮へい層の端部に集中する電界を緩和する部分で、雷サージ対策の部品ではありません。ゴムとう管形終端接続部はストレスコーンを内蔵しています。
圧着は導体サイズとダイスを合わせ、接続後の機械的強度と絶縁性能を確認します。端末の水分侵入や遮へい層の処理不足は長期劣化につながるため、外観だけではなく試験・記録も施工の一部として扱います。
試験に出る
- 高圧ケーブルの端末は、導体・絶縁・遮へいの形が変わり電界が集中しやすい。
- 端末処理は導通だけでなく、絶縁と機械的な保持を確保する。
- 接続部は電気抵抗・機械的保持・絶縁という別々の要求を満たす。
- 材料とケーブルの種類・サイズの組合せに従う。
- 見た目の良さや導通だけで高圧端末の絶縁性能は判断できない。
- ストレスコーンは遮へい端部の電界集中を緩和する。雷サージ対策ではない。
- ゴムとう管形屋外終端接続部はストレスコーンを内蔵し、改めて作る必要はない。
- 塩害のおそれがある場所には、多数のひだを持つ耐塩害終端接続部を使う。
- ZCTより電源側で遮へい層の接地線を引き出す場合は、ZCTを通さずに接地する。
重要な言葉
- 端末処理
- ケーブル端部で導体・絶縁・遮へいを整える作業。
- 遮へい
- 高圧ケーブルで電界を管理するための導電性の層。
- 接続部
- ケーブル同士や機器との電気的・機械的な接続部分。
- ストレスコーン
- 高圧ケーブルの端末で、遮へい端部の電界集中を和らげる円すい状の部分。
確認問題
確かめよう端末処理で導通以外に確保するものは?
絶縁と機械的な保持など。電気を通す部分と漏らさない部分を分けて考えます。
高圧ケーブルの端末では、電界の集中を考えた処理が必要である。
導通があれば、高圧端末の絶縁性能も十分と判断できる。
ストレスコーンは、雷サージ電圧が侵入したときにケーブルのストレスを緩和するためのものである。
端末処理で導通以外に確保するものは?
ケーブルの端末では、電流を機器へ渡す部分とを保つ部分が接近します。特にでは、切断して接続するだけではなく、端部の電界や絶縁を管理する必要があります。
ケーブルの中央部では層が連続していても、端末では導体・絶縁・の形が変わります。が集中しやすい場所になるため、適合した端末材料と所定の構造が重要です。
には電気的な抵抗、機械的な保持、絶縁の確保という別々の要求があります。材料とケーブルの種類・サイズの組合せに従って、それぞれの役割を満たします。
見た目がきれいでがあることだけでは、高圧端末のを判断できません。低圧の接続方法を自己流で拡大する考え方は適切ではありません。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第一種の学科出題範囲・受電設備の範囲 ↗
- 経済産業省:電気設備技術基準の解釈(設備・施工条件) ↗
- HIOKI:接地抵抗計と測定方式の説明 ↗
- HIOKI:高圧受電設備の測定と測定器の使い分け ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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