施工制限とは
施工制限は、施設場所の湿気・水気・腐食性物質・外力・点検性などの条件に応じて工法の可否を定めるものです。

同じ配線でも、乾燥した居室と水気のある場所では傷み方や危険が違います。工法の可否を選ぶ前に、問題文にある場所の条件を読み取ります。
| 対象・条件 | 施工・判定 |
|---|---|
| 場所 | 屋内/屋外、展開/隠ぺい |
| 環境 | 乾燥/湿潤/腐食/可燃性ガス |
| 外力 | 機械的損傷や浸水 |
| 点検性 | 作業空間・保有距離 |
| 場所・設備 | 主な施工条件 |
|---|---|
| 点検できる隠ぺい場所(湿気・水気) | 金属線ぴ工事は不可。金属管・合成樹脂管・ケーブル工事などは可 |
| 可燃性ガス等の存在する場所 | 金属管工事(薄鋼電線管以上、5山以上ねじ接続)かケーブル工事。可とう部は耐圧防爆型・安全増防爆型フレキシブルフィッチング |
| 爆燃性粉じんの存在する場所 | 金属管工事かケーブル工事。可とう部は粉じん防爆型フレキシブルフィッチング |
| ショウウィンドー・ショウケース | 乾燥した場所、300V以下。0.75mm²以上のコードやキャブタイヤケーブルを1m以下の間隔で取り付ける |
| ライティングダクト | 支持点間2m以下、終端閉そく、開口部は下向き(条件付きで横向き)、D種接地(省略条件あり) |
| ネオン放電灯(管灯回路1,000V超) | ネオン変圧器を使い、ネオン電線のがいし引き。支持点間1m以下、電線相互6cm以上。変圧器外箱はD種接地 |
基本の仕組み

「点検できる天井裏」と「壁の内部で点検できない場所」は別条件です。屋内か屋外かだけで分類せず、湿気・水気・腐食性物質・外力・点検性を順に書き出します。
施工制限は、絶縁の劣化、機械的損傷、接続部の異常などを予防するための条件です。材料の得意不得意を場所へ結び付けると、可否表が理由のある表になります。
「屋内だから乾燥している」「隠ぺいされているから点検できない」とは限りません。文章で指定された条件を省略すると、別の欄を参照してしまいます。
施設場所の判定軸

展開・隠ぺい、点検できる・できない、乾燥・湿潤・水気、腐食・粉じん・可燃性ガス、機械的損傷のおそれを分けます。電圧と電線の種類を先に確定し、工法の適用条件を一つずつ照合します。
屋外キュービクルでは基礎の強度、浸水・風雨、周囲のさく、保有距離(周囲1m+保安上有効な距離以上)を確認します。公表問題では、窓など開口部のある建築物から2mの距離で施設した例が不適切とされます。設置できる空間だけでなく、保安上の距離が必要です。
試験に出る
- 工法の可否は、場所の湿気・水気・腐食性物質・外力・点検性で判断する。
- 屋内・屋外だけで分類せず、指定された条件を読み取る。
- 「点検できる天井裏」と「点検できない壁内部」は別条件。
- 施工制限は、絶縁劣化や機械的損傷、接続部の異常を予防する条件。
- 条件を省略すると、別の欄を参照する誤りにつながる。
- 点検できる隠ぺい場所で湿気・水気のある場所には、金属線ぴ工事を施設できない。
- 可燃性ガスの場所:金属管は薄鋼電線管以上・5山以上のねじ接続、可とう部は防爆型フレキシブルフィッチング。
- ライティングダクト:支持点間2m以下、終端は閉そく、開口部は下向き、造営材を貫通しない。
- ショウウィンドー内:乾燥した場所・300V以下で、断面積0.75mm²以上のコード等を1m以下の間隔で取り付ける。
重要な言葉
- 施設場所
- 湿気や水気、点検性などで区分される配線の設置場所。
- 施工制限
- 場所の条件に応じて工法の可否を定める条件。
- 点検性
- 設置後に点検できるかどうかの条件。
- ライティングダクト
- 照明器具などを任意の位置に取り付けられる、導体入りの溝形ダクト。
確認問題
確かめよう湿気の有無と点検性は同じ分類軸?
いいえ。両方の条件をそろえて工法を判断します。
同じ配線でも、施設場所の条件によって使える工法が変わる。
屋内なら必ず乾燥していると判断してよい。
接触防護措置を施したので、ライティングダクトの開口部を上向きに取り付けた。
施設場所の分類で確認する条件に含まれないものは?
点検できる隠ぺい場所で湿気の多い場所に施設する300V以下の低圧屋内配線で、施設できない工事は?
同じ配線でも、乾燥した居室と水気のある場所では傷み方や危険が違います。工法の可否を選ぶ前に、問題文にあるを読み取ります。
「点検できる天井裏」と「壁の内部で点検できない場所」は別条件です。屋内か屋外かだけで分類せず、・水気・腐食性物質・外力・を順に書き出します。
は、絶縁の劣化、機械的損傷、接続部の異常などを予防するための条件です。材料の得意不得意を場所へ結び付けると、可否表が理由のある表になります。
「屋内だから乾燥している」「隠ぺいされているから点検できない」とは限りません。文章で指定されたを省略すると、別の欄を参照してしまいます。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第一種の学科出題範囲・受電設備の範囲 ↗
- 経済産業省:電気設備技術基準の解釈(設備・施工条件) ↗
- HIOKI:接地抵抗計と測定方式の説明 ↗
- HIOKI:高圧受電設備の測定と測定器の使い分け ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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