高圧配線と低圧配線とは
高圧配線と低圧配線は、電路の電圧区分によって必要な絶縁・離隔・保護や工事条件が変わる配線です。建物の場所ではなく、電路の電圧と設備区分で判断します。

高圧と低圧では、必要な絶縁、離隔、保護や工事に関わる条件が変わります。「建物の中だから低圧」と場所だけで決めず、電路の電圧と設備区分を読みます。
| 電線・工法 | 高圧屋内配線での可否・条件 |
|---|---|
| がいし引き工事 | 乾燥した展開場所に限り可。接触防護措置を施し、高圧絶縁電線等(直径2.6mm軟銅線と同等以上)を使う |
| がいし引きの支持点間 | 6m以下(造営材の面に沿う場合は2m以下) |
| がいし引きの間隔 | 電線相互8cm以上、電線と造営材5cm以上 |
| ケーブル工事 | 可。金属管・金属ダクトに収めてもよい |
| 高圧絶縁電線の金属管工事 | 不可 |
| 他の配線・水管等との離隔 | 15cm以上(ケーブルは耐火性の隔壁・管などで代替可) |
| ケーブル防護装置の金属製部分 | A種接地(接触防護措置を施せばD種) |
基本の仕組み

高圧で受電して変圧器で低圧へ変える建物では、同じ敷地の中に異なる電圧の電路があります。変圧器の前後を図で分けると、適用する材料や工事条件も整理できます。
電圧が高いほど絶縁や接近に関わる管理が重要になります。材料の定格は、その電路の使用条件に合っている必要があり、太さだけでは適合を判断できません。
第一種・第二種の区分を単純に「高圧・低圧」と一対一で暗記するのは不十分です。免状等の範囲は設備区分や最大電力、作業内容も含めて判断します。
電圧・場所から工法を選ぶ

低圧屋内配線は電線の種類、施設場所、工法の組合せで可否を決めます。高圧屋内配線は、がいし引き工事(乾燥した展開場所に限る)かケーブル工事で施設します。がいし引きでは接触防護措置を施し、高圧絶縁電線等を使います。高圧絶縁電線を金属管に収める施工は、公表問題で繰り返し不適切とされます。
高圧ケーブルを金属管や金属ダクトに収める施工はケーブル工事として適切で、高圧絶縁電線を管へ収める施工とは別です。選択肢を読む際は、使用電圧→電線・ケーブル→乾燥/湿潤→展開/隠ぺい→接触防護の順に条件を確認します。
試験に出る
- 「建物の中だから低圧」ではなく、電路の電圧区分と設備区分で判断する。
- 高圧で受電して変圧器により低圧へ変える建物は、同じ敷地に異なる電圧の電路がある。
- 材料の定格と絶縁性能は、太さだけでなく電路の使用条件に合わせる。
- 第一種・第二種の免状範囲を、高圧・低圧と一対一で暗記しない。
- 場所と電圧の対応を問う正誤問題では、問題文の条件を優先する。
- 高圧屋内配線は、がいし引き工事(乾燥した展開場所に限る)かケーブル工事で施設する。
- 高圧ケーブルを金属管・金属ダクトに収めるのは適切、高圧絶縁電線を金属管に収めるのは不適切。
- 高圧屋内配線と低圧配線・弱電流電線・水管等との離隔は15cm以上(ケーブルは耐火性の隔壁や管で代替可)。
- 高圧ケーブルの防護管などの金属製部分はA種接地(接触防護措置を施せばD種)。
重要な言葉
- 高圧配線
- 高圧の電路に使う配線で、低圧より高い絶縁・離隔・保護の条件が必要。
- 電圧区分
- 電路の電圧による区分で、適用する工事条件を決める。
- 絶縁性能
- 電流を漏らさないために必要な絶縁の能力。
確認問題
確かめよう低圧用ケーブルを太くすれば高圧用の代わりになる?
いいえ。導体の太さと必要な絶縁性能は別の条件です。
高圧と低圧では、必要な絶縁や工事条件が変わる。
建物の中の配線は、場所だけで低圧と判断してよい。
高圧屋内配線に使う高圧ケーブルと、造営物に取り付けた外灯の配線を0.1m離して施設した。
高圧・低圧の判断で最初に確認するものは?
乾燥した展開場所に高圧屋内配線を施設する方法として、不適切なものは?
高圧と低圧では、必要な、離隔、保護や工事に関わる条件が変わります。「建物の中だから低圧」と場所だけで決めず、電路のと設備区分を読みます。
高圧で受電して変圧器でへ変える建物では、同じ敷地の中に異なる電圧の電路があります。の前後を図で分けると、適用する材料や工事条件も整理できます。
電圧が高いほどや接近に関わる管理が重要になります。材料のは、その電路の使用条件に合っている必要があり、太さだけでは適合を判断できません。
第一種・第二種の区分を単純に「高圧・低圧」と一対一で暗記するのは不十分です。等の範囲は設備区分や、作業内容も含めて判断します。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第一種の学科出題範囲・受電設備の範囲 ↗
- 経済産業省:電気設備技術基準の解釈(設備・施工条件) ↗
- HIOKI:接地抵抗計と測定方式の説明 ↗
- HIOKI:高圧受電設備の測定と測定器の使い分け ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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