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電気工事士試験 · 学習ガイド

保安規程と主任技術者

保安規程とは

保安規程とは、電気設備の工事・維持・運用を安全に行うための体制や方法を定めたものです。設置者と主任技術者の役割を分けて実行します。

保安規程の冊子へ責任の役割のパズルをはめ、設置者・主任技術者・点検記録との関係を示す図。
保安規程、設置者、主任技術者、点検記録の役割を対応させます。文書の整備と実際の保安管理を結び付けて考えます。

保安を一人の経験だけに頼ると、担当が替わったときに点検や連絡が抜けます。保安規程は、設備の工事・維持・運用を安全に行うための体制や方法を明確にするものです。

保安規程と主任技術者
立場・文書役割
保安規程設置者の自主保安の手順
電気主任技術者設備の保安監督
主任電気工事士工事業者の営業所で作業を管理
主体設置者と工事業者を区別

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。上半分を縦線で左右に分け、左に「設置者」と「保安責任」、右に「主任技術者」と「保安監督」を対置する。下半分には1冊の点検記録を置き、どちらか一方へ責任を移す矢印は描かない。
覚えること:主任技術者を置いても設置者に責任

点検で異常が見つかったとき、誰へ報告し、どの判断で使用を止めるかを決めておく場面を考えます。記録するだけで対応する役割が曖昧なら、保安の仕組みとして不十分です。

設置者の保安責任と、主任技術者が担う保安監督の役割を区別します。設備区分に応じた選任や承認等の制度を確認し、体制として実行されることが重要です。

主任技術者を置けば設置者の責任が消えるわけではありません。また保安規程を作成しただけで、点検や教育を省略できるものでもありません。

保安規程・主任技術者

保安規程・主任技術者の図解。中央の「保安規程」に定める3項目を並べ、右向きの矢印で「使用開始前に届出」の投函口へつなぐ。投函口の先に自家用電気工作物を置き、届出が使用開始に先立つ順序を示す。
覚えること:設置者が使用開始前に保安規程を届出

保安規程は自家用電気工作物の保安体制、巡視・点検、事故時の措置などを定め、設置者が使用開始前に届け出ます。電気主任技術者は保安を監督し、選任・解任も届け出ます。高圧受電の需要設備などは、電気管理技術者・電気保安法人への外部委託について産業保安監督部長の承認を受ければ、選任しないことができます。

電気工事業者の営業所に置く主任電気工事士と、自家用設備の電気主任技術者は名称が似ても根拠法・役割が違います。設置者の保安規程と工事業者の帳簿・標識も主体を分けます。

保安規程・主任技術者
電気事故報告の項目内容(自家用電気工作物の設置者)
報告する事故の例感電などによる死傷(死亡または入院)、電気火災(工作物は半焼以上)、電圧1万V以上の需要設備の主要電気工作物の破損、波及事故
波及事故電圧3000V以上の自家用電気工作物の事故で、一般送配電事業者などに供給支障を発生させたもの
速報事故の発生を知った時から24時間以内可能な限り速やかに、電話等で報告
報告書事故の発生を知った日から30日以内に提出
報告先設置場所を管轄する産業保安監督部長

試験に出る

  • 保安規程が定める内容(体制・方法)。
  • 設置者の保安責任と主任技術者の保安監督の区別。
  • 主任技術者を置いても設置者の責任は消えないこと。
  • 保安規程の作成だけで点検・教育を省略できないこと。
  • 設備区分に応じた選任・承認等の制度。
  • 保安規程は使用開始前に届出。主任技術者は選任・解任を届出。外部委託で選任しない場合は承認が必要。
  • 電気事故報告は、24時間以内可能な限り速やかに速報し、30日以内に報告書を提出。報告先は産業保安監督部長。

重要な言葉

保安規程
電気設備の工事・維持・運用を安全に行うための体制や方法を定めたもの。
主任技術者
保安監督を担う立場。
設置者
電気工作物の設置・維持について保安責任を負う者。
保安監督
保安の体制が実行されるよう監督する役割。
外部委託
保安管理業務を電気管理技術者や電気保安法人に委託し、承認を受けて主任技術者を選任しない方法。
波及事故
自家用電気工作物の事故が電力会社側の系統に及び、ほかの需要家まで停電させる事故。

確認問題

確かめよう保安規程は設備の配線図と同じもの?

いいえ。図面が設備の構成を示すのに対し、規程は保安の実施方法を定めます。

主任技術者を選任すれば、設置者の保安責任はなくなる。

保安規程は、保安の体制や実施方法を定めるものである。

保安規程が定めるものは?

保安責任を負うのは?

自家用電気工作物で感電による死傷事故(入院)が起きたときの報告として正しいものは?

保安を一人の経験だけに頼ると、担当が替わったときに点検や連絡が抜けます。は、設備の工事・維持・運用を安全に行うためのや方法を明確にするものです。

点検で異常が見つかったとき、誰へ報告し、どの判断で使用を止めるかを決めておく場面を考えます。記録するだけで対応するが曖昧なら、保安の仕組みとして不十分です。

の保安責任と、主任技術者が担うの役割を区別します。設備区分に応じた選任や承認等の制度を確認し、体制として実行されることが重要です。

主任技術者を置けば設置者の責任が消えるわけではありません。また保安規程を作成しただけで、点検やを省略できるものでもありません。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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