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電気工事士試験 · 学習ガイド

電気事業法と自家用電気工作物

電気事業法とは

電気事業法とは、電気工作物の区分や、設備を維持するための保安の責任を定める法律です。工事の資格とは別に、使い続ける間の保安を規律します。

設備を継続して保安する。設備・点検記録・責任者の三つが循環する関係。
設備を継続して安全に保つには、点検・記録と責任を持つ体制が必要です。設備の設置者と保安に関わる専門職の役割を分けます。

設備を作るときの資格だけでなく、使い続ける間の保安にもルールがあります。電気事業法の分野では、電気工作物の区分と設置者の保安責任を整理します。

電気事業法と自家用電気工作物
立場・制度役割
電気工事士法定範囲の工事作業
設置者技術基準適合維持と自主保安
電気主任技術者事業用設備の保安監督
保安規程設置者が定め届出る

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に工場の受電設備を置き、左から「外注工事」の矢印、右から「設置者→保安体制」の矢印を向ける。左右を仕切り、工事の外注と完成後の保安責任は別だと示す。
覚えること:外注しても設置者に保安責任

工場の受電設備は、完成したあとも点検や事故時の対応が必要です。施工した人の資格を確認することと、設置者が継続的な保安体制を整えることは別の仕事です。

事業用電気工作物では、設備を技術基準に適合させて維持することや、適用される保安規程・主任技術者等の制度が関係します。具体的な義務は設備区分に対応させて判断します。

工事を外注したから設置者の保安責任がなくなるわけではありません。また電気工事士と電気主任技術者は、名称が似ていても制度上の役割が違います。

設置者の保安責任

設置者の保安責任の図解。正方形の左に高圧受電の需要設備、中央に自家用電気工作物を置き、右向き矢印でつなぐ。中央から右側の「保安規程の届出」と「電気主任技術者の選任」へ矢印を二股に分け、両方が必要と示す。
覚えること:高圧受電設備は保安規程届出・主任選任

電気事業法は事業用電気工作物の設置者に技術基準適合維持と自主保安を求めます。高圧受電の需要設備は自家用電気工作物で、保安規程の届出と電気主任技術者の選任が必要です。一般用電気工作物は、電線路維持運用者(電力会社など)が設置時・変更時と4年に1回以上、技術基準への適合を調査します。

電気工事士の資格範囲と、自家用電気工作物を保安監督する電気主任技術者の役割は別です。工事の作業を行う人、設備を設置し維持する人、保安を監督する人の主語を問題文で確認します。

設置者の保安責任
電気工作物の区分(2023年3月改正後)主な例と保安のしくみ
一般用電気工作物600V以下で受電する住宅・商店など。太陽電池10kW未満などの小出力発電設備を含む。電線路維持運用者が調査する
小規模事業用電気工作物太陽電池10kW以上50kW未満、風力20kW未満。技術基準適合維持と基礎情報の届出などが必要で、保安規程・主任技術者は不要
自家用電気工作物高圧・特別高圧で受電する工場・ビルなど。保安規程の届出と電気主任技術者の選任が必要
電気事業用の電気工作物一般送配電事業・発電事業などの用に供する設備

試験に出る

  • 電気工事士法と電気事業法の目的の違い。
  • 自家用電気工作物の設置者に求められる保安責任。
  • 電気工事士と電気主任技術者の役割の違い。
  • 工事を外注しても設置者の保安責任が残ること。
  • 設備区分に応じた保安規程・主任技術者等の制度。
  • 一般用電気工作物の調査は設置時・変更時と4年に1回以上(登録点検業務受託法人が受託するものは5年に1回以上)。「設置時に調査しない」は誤り。
  • 小規模事業用電気工作物(太陽電池10kW以上50kW未満・風力20kW未満)は、一般用と合わせて「一般用電気工作物等」と呼ぶ。

重要な言葉

電気事業法
電気工作物の区分や保安の責任を定める法律。
自家用電気工作物
一般送配電事業などの電気事業の用に供するものと一般用電気工作物を除いた電気工作物。高圧受電の工場・ビルが典型。
設置者
電気工作物を設置して維持する責任を負う者。
主任技術者
設備の保安監督を担う立場。
小規模事業用電気工作物
2023年3月に設けられた区分。太陽電池10kW以上50kW未満、風力20kW未満の発電設備など。
電線路維持運用者
一般用電気工作物とつながる電線路を維持・運用し、その設備の調査を行う者。電力会社など。

確認問題

確かめよう電気工事士法と電気事業法を区別する一つの視点は?

工事に従事する資格と、設備を維持する保安制度の違いです。

電気工事を外部に発注すれば、設置者の保安責任はなくなる。

電気工事士と電気主任技術者は、名称が似ていても制度上の役割が異なる。

電気事業法が主に対象とするのは?

電気工事士と電気主任技術者の関係で正しいのは?

電気事業法で、電線路維持運用者が行う一般用電気工作物の調査として不適切なものは?

設備を作るときのだけでなく、使い続ける間のにもルールがあります。電気事業法の分野では、電気工作物の区分と設置者の保安責任を整理します。

工場の受電設備は、完成したあとも点検や事故時の対応が必要です。施工した人の資格を確認することと、設置者が継続的なを整えることは別の仕事です。

事業用電気工作物では、設備をに適合させて維持することや、適用される保安規程・主任技術者等の制度が関係します。具体的な義務はに対応させて判断します。

工事を外注したからの保安責任がなくなるわけではありません。また電気工事士とは、名称が似ていても制度上の役割が違います。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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