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電気工事士試験 · 学習ガイド

変圧器(T)

変圧器とは

変圧器は、交流による磁束の変化を利用して電圧を変える機器です。巻数比で電圧比が決まり、電流比は逆になります。

変圧器は交流の電圧を変える。閉じた鉄心の左に巻数の多いコイル、右に巻数の少ないコイル。
変圧器は交流で変化する磁束を介して、巻数の比に応じた電圧を取り出します。電圧を変える機器であり、取り出すエネルギーを増やす機器ではありません。

変圧器は交流による磁束の変化を利用して電圧を変えます。一次と二次の巻数の関係を考えると、電圧が変わる理由と電流の変化を一緒に理解できます。

変圧器(T)
機器・条件役割・判断
電圧比一次:二次=巻数比
鉄損無負荷でもほぼ発生
銅損負荷電流の二乗に比例
効率最大条件が同じなら鉄損=銅損が目安
変圧器(T)
項目要点
B種接地の施設箇所低圧側の中性点(300V以下で困難なら一端子)
B種接地抵抗値150/Ig〔Ω〕以下(遮断時間により300/Ig・600/Ig)
B種接地線(軟銅線)直径2.6mm以上
V結線の出力単相変圧器1台の容量の√3倍

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央の鉄心に左の一次巻線と右の二次巻線を描き、巻数を2:1にする。左から右へ「200V→100V」の矢印、その下に「一次電流→二次電流2倍」の矢印を置き、両方に「損失無視」の条件を添える。
覚えること:損失無視・2:1で100V、電流2倍

理想変圧器で一次200V、巻数比が一次:二次=2:1なら二次電圧は100Vです。損失を無視すると電力は等しいため、二次の電流は一次の2倍になります。

電圧比は巻数比に対応し、電流比は逆になります。実際には鉄心や巻線に損失があり、出力電力は入力電力より小さくなります。

電圧を上げれば出力エネルギーも増えるという理解は誤りです。また定常直流をそのまま加えて、交流用変圧器が同じ仕組みで働くわけではありません。

変成比・損失・結線

変成比・損失・結線の図解。中央に変圧器の巻線を置き、左の負荷電流「1倍→2倍」から右の銅損「1倍→約4倍」へ矢印でつなぐ。左右の変化を同じ高さに並べ、銅損の増え方が大きいことを示す。
覚えること:負荷電流2倍で銅損は約4倍

理想変圧器ではV1/V2=N1/N2、I1/I2=N2/N1です。実機では無負荷でも鉄損が生じ、巻線の銅損は負荷電流の二乗にほぼ比例します。電流を2倍にすれば銅損は約4倍で、公式例題はこの関係を問います。

鉄損はヒステリシス損・渦電流損から成り、負荷にかかわらずほぼ一定です。効率が最大となる目安は銅損と鉄損が等しいときです。高低圧の混触に備え、低圧側の中性点(300V以下で困難なら一端子)にB種接地工事を施します。

試験に出る

  • 変圧器は交流の磁束変化を利用し、定常直流では働かない。
  • 電圧比は巻数比に対応する。
  • 電流比は電圧比と逆になる。
  • 理想変圧器では電力が等しい。
  • 実際は鉄心・巻線の損失で出力が入力より小さくなる。
  • B種接地工事は変圧器の低圧側の中性点(使用電圧300V以下で中性点に施し難いときは一端子)に施す。
  • B種接地抵抗値は150/Ig〔Ω〕以下(Igは高圧側電路の1線地絡電流。混触時の遮断時間により300/Ig・600/Ig)。
  • 単相変圧器2台のV結線の出力は1台の容量の√3倍(Δ結線3台の約57.7%)。

重要な言葉

変圧器
交流の磁束変化を利用して電圧を変える機器。
巻数比
一次巻線と二次巻線の巻数の比。電圧比に対応する。
変圧比
一次電圧と二次電圧の比。

確認問題

確かめよう理想変圧器で二次電圧を一次の半分にしたら同じ電力の二次電流は?

2倍。電圧と電流を逆向きに考えます。

変圧器の二次電流は、二次電圧を下げると同じ電力では増える。

定常直流を加えても、交流用変圧器は同じように電圧を変えられる。

B種接地工事の接地抵抗値を求めるには、変圧器の高圧側電路の1線地絡電流が必要である。

理想変圧器で一次200V、巻数比2:1のときの二次電圧は?

は交流によるの変化を利用して電圧を変えます。一次と二次の巻数の関係を考えると、電圧が変わる理由と電流の変化を一緒に理解できます。

理想変圧器で一次200V、巻数比が一次:二次=2:1なら二次電圧はです。損失を無視すると電力は等しいため、二次の電流は一次のになります。

電圧比はに対応し、電流比は逆になります。実際には鉄心や巻線に損失があり、は入力電力より小さくなります。

電圧を上げれば出力エネルギーも増えるという理解は誤りです。またをそのまま加えて、交流用変圧器が同じ仕組みで働くわけではありません。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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