過電流保護とは
過電流保護は、負荷変動と過負荷・短絡を区別し、電流と時間の関係で保護装置を動作させる考え方です。

過電流保護では、通常の負荷変動と、設備を損傷する過負荷・短絡を区別して動作させます。遮断器の機械的な能力に加えて、どの電流でいつ動作するかを考えます。
| 機器・条件 | 役割・判断 |
|---|---|
| 過負荷 | 許容超過の電流が継続 |
| 短絡 | 低いインピーダンスで導体間事故 |
| 瞬時要素 | 大きい事故電流へ短時間で動作 |
| 限時要素 | 電流と時間の整定で協調 |
基本の仕組み

モーターは始動時に通常運転より大きな電流が流れることがあります。その短時間の電流と、長く続く過負荷を同じ条件で扱うと、正常な始動まで止めてしまう可能性があります。
保護継電器や遮断器の動作特性は電流と時間の関係です。保護対象が許容できる時間と、上位・下位の保護装置との協調を照合します。
感度を高く、時間を短くすれば必ずよいわけではありません。正常運転を妨げず、事故時には必要な速さで確実に遮断する条件が必要です。
過負荷と短絡を分ける

過負荷は通常の負荷経路で許容を超えて電流が続く状態、短絡は異なる電位の導体が低いインピーダンスでつながる事故です。モーターの始動電流は短時間なら正常で、瞬時要素と限時要素の整定に影響します。
OCRには過電流の大きさと継続時間に応じて動作する要素があります。下位装置の特性曲線と上位装置の特性曲線を重ね、下位が先に故障を切れる時間差を確保します。遮断器の遮断容量も短絡電流以上である必要があります。
試験に出る
- 過電流保護は負荷変動と過負荷・短絡を区別する。
- モーターの始動電流と継続過負荷を同じ条件で扱わない。
- 動作特性は電流と時間の関係である。
- 上位・下位の保護装置との協調を照合する。
- 感度や時間を短くすればよいわけではない。
重要な言葉
- 過電流保護
- 過負荷や短絡から設備を保護する考え方。
- 動作特性
- 電流の大きさと動作時間の関係。
- 保護協調
- 上位・下位の保護装置を協調させること。
確認問題
確かめよう一時的な始動電流と継続する過負荷を区別する情報は?
電流の大きさに加えて継続時間。動作特性を読む理由です。
モーターの一時的な始動電流と、長く続く過負荷は区別して扱う。
過電流保護は、感度を高くして時間を短くするほど常によい。
始動電流と過負荷を区別するために読む情報は?
では、通常のと、設備を損傷する過負荷・短絡を区別して動作させます。遮断器の機械的な能力に加えて、どの電流でいつ動作するかを考えます。
モーターはに通常運転より大きな電流が流れることがあります。その短時間の電流と、長く続く過負荷を同じ条件で扱うと、正常な始動まで止めてしまう可能性があります。
保護継電器や遮断器のは電流との関係です。保護対象が許容できる時間と、上位・下位の保護装置との協調を照合します。
を高く、時間を短くすれば必ずよいわけではありません。正常運転を妨げず、事故時には必要な速さで確実に遮断する条件が必要です。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第一種の学科出題範囲・受電設備の範囲 ↗
- 経済産業省:電気設備の技術基準の解釈 ↗(第17条・第24条(B種接地)、第37条(避雷器))
- JIS C 4620 キュービクル式高圧受電設備 ↗(適用範囲(CB形4000kVA以下、PF・S形300kVA以下))
編集:Pinternet Works · 更新日:
教材の編集方針・訂正について
