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登録販売者試験 · 学習ガイド

胃腸に作用する薬

胃腸に作用する薬とは

胃腸に作用する薬とは、胃酸を中和する制酸薬、胃酸の分泌を抑える薬、下痢止めや瀉下薬、駆虫薬など、胃や腸の症状に使う薬のまとまりです。胃酸への働き方や腸の動きへの作用は成分ごとに異なります。

エルくんが説明する図解。胃酸が出る前の分泌抑制と、出た後の中和を別位置へ矢印。
制酸成分は出ている胃酸を中和し、胃酸分泌を抑える成分は分泌の仕組みに作用します。同じ胸やけへの薬でも作用点が違います。

胃腸薬には、胃酸を中和する、粘膜を守る、腸の動きを変えるなど違う働きがあります。症状名だけで一括りにしません。

胃腸に作用する薬
分類・成分働きと注意
制酸薬すでにある胃酸を中和
胃酸分泌抑制新たな胃酸の分泌を抑える
止瀉薬下痢を抑える。ロペラミドは15歳未満に適用なし
瀉下薬浸透圧性(酸化マグネシウム等)と刺激性(センナ・ダイオウ等)を区別
鎮痙薬・浣腸薬・駆虫薬作用点・目的が異なる。駆虫薬は回虫・蟯虫のみ

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。一つの胃の模式図を縦の点線で左右に仕切り、異なる働きを比較する。左は出ている胃酸に制酸成分が重なって中和する様子、右は胃酸が分泌される矢印を細くし、分泌を抑える成分がその仕組みに働く様子を描く。
覚えること:制酸は胃酸を中和、分泌抑制は仕組みに作用

制酸成分は出ている胃酸を中和し、胃酸分泌を抑える成分は分泌の仕組みに働きます。同じ胸やけの薬でも働く点が違います。

下痢止めや瀉下薬も、腸の動き・水分・便の性状などへの働きを区別します。成分によっては腎疾患などで相談が必要な場合があります。

強い腹痛や発熱などを伴う状態を、単なる便秘・下痢と決めつけないようにします。漫然と長期使用せず、表示された相談条件を確認します。

酸化マグネシウムなどは、腸内に水分を保って便を軟らかくする働きに関わります。腎機能が低下している人などではマグネシウムの蓄積に注意が必要です。センナやダイオウは大腸を刺激する瀉下成分で、働きの違う便秘薬を同じ感覚で重ねません。

ロペラミド塩酸塩は腸の運動を抑える止瀉成分で、食べすぎ・飲みすぎや寝冷えによる下痢に用い、食あたり・水あたりによる下痢は適用対象外です。一般用医薬品では15歳未満に適用がなく、2〜3日使っても改善しなければ受診します。駆虫薬は回虫と蟯虫が対象で、通常の下痢止めとは目的が違います。

胃と腸の薬を作用点で整理

胃と腸の薬を作用点で整理の図解。中央に胃の断面を一つ描き、内部を点線で左右に分ける。左は胃酸に向かう制酸薬と「中和」の矢印、右は胃酸が分泌される向きの矢印を薬が遮る様子を描き、二つの作用を対比する。
覚えること:制酸薬は中和、別の薬は分泌を抑える

胃薬は、胃酸を中和する制酸薬、分泌を抑える薬、消化を助ける消化薬、胃の働きを高める健胃薬などに分かれます。アルミニウムを含む制酸成分は透析療法を受けている人では使用を避け、腎臓病の人ではマグネシウム等の無機塩類の排泄が遅れるため使用前に相談します。

腸の薬は整腸、止瀉、瀉下に分かれます。刺激性瀉下成分は流産・早産を誘発するおそれがあり、センナ・センノシドは妊婦等では使用を避けます。センナ・センノシド・ダイオウは乳汁へ移行して乳児に下痢を起こすおそれがあり、授乳中は使用を避けるか授乳を避けます。発熱・血便を伴う下痢では受診につなぎます。

胃腸鎮痛鎮痙薬の抗コリン成分は、排尿困難・心臓病・緑内障の人では使用前に相談し、散瞳による目のかすみ等が起こるため使用後は運転を避けます。駆虫薬は空腹時に使うものが多く、虫卵には効かないため、再度使う場合は1か月以上間隔を置きます。浣腸薬も含め、作用部位・対象・用法を区別します。

試験に出る

  • 制酸成分と胃酸分泌を抑える成分の働きの違い。
  • 酸化マグネシウムなどの便を軟らかくする作用と、腎機能低下時のマグネシウム蓄積の注意。
  • ロペラミド塩酸塩は食あたり・水あたりの下痢が対象外で、15歳未満に適用がないこと。止めてはいけない下痢の見分け。
  • 刺激性瀉下成分(センナ・ダイオウ等)の作用と、妊娠・授乳時の注意。
  • 駆虫薬は通常の下痢止めと目的が異なること。
  • 抗コリン成分の散瞳による運転の注意と、排尿困難・緑内障・心臓病の人での相談。

重要な言葉

制酸薬
出ている胃酸を中和する薬。
瀉下薬
腸の動きや水分に関わり、便を出しやすくする薬。
止瀉薬
腸の運動などを抑えて下痢を止める薬。

確認問題

確かめよう胃酸を中和することと分泌を抑えることは同じ?

違います。すでにある酸か、作られる過程かの違いです。

胃酸分泌を抑える成分は、出ている胃酸を中和する成分と同じ働きである。

酸化マグネシウムは、腎機能が低下している人で蓄積に注意が必要なことがある。

ロペラミド塩酸塩は、食あたりや水あたりによる下痢にも適用される。

腸の運動などを抑える止瀉成分は?

酸化マグネシウムの注意として正しいものは?

には、胃酸を中和する、粘膜を守る、腸の動きを変えるなど違う働きがあります。症状名だけで一括りにしません。

は出ている胃酸を中和し、を抑える成分は分泌の仕組みに働きます。同じ胸やけの薬でも働く点が違います。

やも、腸の動き・水分・便の性状などへの働きを区別します。成分によっては腎疾患などで相談が必要な場合があります。

強い腹痛や発熱などを伴う状態を、単なる便秘・下痢と決めつけないようにします。漫然とせず、表示された相談条件を確認します。

酸化マグネシウムなどは、腸内にを保って便を軟らかくする働きに関わります。腎機能が低下している人などではの蓄積に注意が必要です。センナやダイオウは大腸を刺激する瀉下成分で、働きの違う便秘薬を同じ感覚で重ねません。

ロペラミド塩酸塩は腸の運動を抑えるで、食べすぎ・飲みすぎや寝冷えによる下痢に用い、食あたり・水あたりによる下痢は適用対象外です。一般用医薬品では15歳未満に適用がなく、2〜3日使っても改善しなければ受診します。は回虫と蟯虫が対象で、通常の下痢止めとは目的が違います。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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