アプリでの毎日の復習から、試験に向けた学習計画と仕上げまで。自分の学習段階に合うところから読み進めてください。
学習の始め方
おぼエルでの学習ステップ
Step 1: まずは全体を1周する(1〜2ヶ月)
おぼエルの登録販売者コースを第1章から順に解いていきましょう。最初は間違えて当然です。
- 1日20〜30問ペースで進める
- 1周目は理解重視。暗記の完成度は気にしない
- 解説を読み、分からない用語はテキストや動画で調べる
Step 2: 2周目以降で暗記を固める(1〜2ヶ月)
- 習熟度表示を確認し、低い章から優先的に取り組む
- 5章すべてを並行して回し、苦手章を作らない
- 第3章は毎日必ず触れる(成分名は反復回数がすべて)
Step 3: 過去問と仕上げ(2週間〜1ヶ月)
- 自分の受験地(ブロック)の過去問を時間を計って解く
- 間違えた問題は必ず解き直し、正解した問題も解説を読む
- 全章で安定して7割、どの章も4割を大きく超える状態を目指す
毎日の学習習慣
- おぼエルの通知を活用: 毎日決まった時間に学習リマインダーを設定
- スキマ時間を活用: 通勤中・休憩時間に10問だけでもOK
- ストリークを途切れさせない: 連続学習日数を伸ばしてモチベーション維持
試験の仕組み
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 登録販売者試験 |
| 根拠法 | 医薬品医療機器等法(薬機法) |
| 実施主体 | 各都道府県(複数県が合同ブロックで同一日程・同一問題を実施) |
| 実施頻度 | 各都道府県で年1回(例年8月下旬〜12月) |
| 試験方式 | 筆記試験(マークシート方式) |
| 受験資格 | なし(2015年度以降、学歴・実務経験不問) |
| 受験料 | 都道府県により異なるため、受験地の案内で確認 |
試験形式と出題範囲
出題は厚生労働省の「試験問題作成に関する手引き」の5章構成に基づきます。
| 章 | 試験項目 | 出題数 | 時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 第1章 | 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 40分 |
| 第2章 | 人体の働きと医薬品 | 20問 | 40分 |
| 第3章 | 主な医薬品とその作用 | 40問 | 80分 |
| 第4章 | 薬事関係法規・制度 | 20問 | 40分 |
| 第5章 | 医薬品の適正使用・安全対策 | 20問 | 40分 |
| 合計 | 120問 | 240分(午前・午後に分けて実施) |
- 多くの都道府県で午前120分・午後120分の2部制
- 章の実施順(午前にどの章をやるか)はブロックによって異なります
合格基準
合格には次の2つの条件を両方満たす必要があります。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 総得点 | 120問中 7割(84問)以上 の正解 |
| 各章の足切り | 各試験項目の出題数に対して3.5割または4割以上の正解(基準は都道府県により異なる) |
日程・申し込み
申込日を先に確認する
受験地域によって試験日、申込期間、合格発表日が異なります。受験地を決めたら、それぞれの日付をカレンダーに記録しましょう。
申し込みの流れ
- 受験する都道府県の薬務課等の公式ページで受験案内を確認
- 申込期間内に願書を提出(オンライン申請に対応する自治体もある)
- 受験料を納付
- 受験票を受け取り、試験当日に持参
受験資格と合格後の注意点
- 受験資格: 2015年度(平成27年度)の制度改正で学歴・実務経験の要件が撤廃され、誰でも受験可能になりました
- 合格後の注意: 販売に従事するには販売従事登録が必要です。1人で医薬品販売を行える「店舗管理者要件を満たす登録販売者」になるには、所定の実務・業務経験(経験期間・研修などの要件は勤務先と都道府県の案内で確認)が必要です
- 販売従事にあたっては、勤務先の都道府県への販売従事登録が必要です
効果的な勉強法
おぼエルを最大限活用する
おぼエルの学習アルゴリズムを理解しよう
おぼエルは間隔反復(Spaced Repetition)の原理に基づいています。
- 間違えた問題は短い間隔で繰り返し出題される
- 正解した問題は徐々に間隔が広がる
- 忘れそうなタイミングでちょうど復習できる
登録販売者試験は、成分名・漢方・法規の数値など純粋な暗記量が非常に多い試験です。特に第3章「主な医薬品」の膨大な成分名は、一夜漬けでは絶対に定着しません。おぼエルを毎日続けることで、忘却と戦いながら効率よく暗記を積み上げられます。
効果的な使い方
1. 毎日続ける(最重要)
- 1日10問でもいいので毎日やる
- ストリーク(連続学習日数)を途切れさせないことを目標に
- 通知機能で学習リマインダーを設定
2. 間違えることを恐れない
- 1周目は正答率が低くて当然
- 間違えた問題こそ学習のチャンス。おぼエルが自動で復習に回してくれる
3. 解説を必ず読む
- 間違えた問題は解説を読んで「なぜ間違えたか」を理解する
- 正解した問題も解説を読む。まぐれ正解や、選択肢の他の知識の取りこぼしを防げます
4. スキマ時間を活用する
1問30秒〜1分で解けるので、通勤・昼休み・寝る前の10分で着実に進みます。暗記中心の試験だからこそ、接触回数を増やすことが効きます。
5. 習熟度で「苦手章」を監視する
- この試験には章別の足切りがあります(各章3.5〜4割以上)
- ホーム画面の習熟度表示で5章のバランスを定期的に確認し、低い章から手当てする
インプットとアウトプットのバランス
おすすめの学習サイクル
① インプット(20〜30分) テキストで1テーマ(例: かぜ薬の成分)を読む ② アウトプット(20〜30分) おぼエルでそのテーマの問題を解く ③ 復習(10分) 間違えた問題の解説を読み直す ④ 翌日以降 おぼエルが自動で復習スケジュールを管理
学習フェーズ別のバランス
| フェーズ | インプット | おぼエル | 方針 |
|---|---|---|---|
| 1周目(理解重視) | 60% | 40% | 用語と仕組みの理解を優先。暗記の完成は求めない |
| 2周目以降(暗記重視) | 20% | 80% | 成分名・数値・漢方をおぼエルで反復して固める |
| 直前期(実戦) | 10% | 90% | 過去問演習+弱点をおぼエルで潰す |
章別の学習アドバイス
第1章: 医薬品に共通する特性と基本的な知識
- 5章の中では最も易しく、得点源にしやすい章。最初に学んで自信をつける
- 副作用・相互作用・小児高齢者への配慮などは常識的に考えて解けるものも多い
- 薬害の歴史(サリドマイド、スモン、HIV、CJDなど)は訴訟と原因物質の組み合わせが頻出
第2章: 人体の働きと医薬品
- 解剖生理(消化器・呼吸器・循環器・神経系など)と薬の働き(吸収〜排泄)
- 暗記だけでなく体の仕組みのイメージが大事。図が豊富なテキストや動画で補うと効率的
- ここを理解しておくと第3章の「なぜこの成分がこの副作用を起こすか」が腑に落ちる
第3章: 主な医薬品とその作用(最大の山場・40問)
- 成分名と作用・副作用の対応をひたすら覚える章。学習時間の4〜5割をここに
- 「抗ヒスタミン成分」「アドレナリン作動成分」のような成分グループごとに整理すると暗記量が圧縮できる
- 漢方・生薬は「体力〇〇で、△△な人に」というキーワードで判別する練習を
- 最も間隔反復が効く章。おぼエルで毎日必ず触れること
第4章: 薬事関係法規・制度
- 薬機法の条文ベースで、言い回しの正誤を問う問題が多い
- リスク区分(要指導・第一類〜第三類)ごとの販売ルール・陳列・表示の違いを表で整理
- 数値(掲示物、記録の保存年限など)は直前期にも見直す
第5章: 医薬品の適正使用・安全対策
- 添付文書の読み方と「使用上の注意」の成分と記載事項の対応が頻出(第3章の知識と連動)
- 安全性情報(緊急安全性情報=イエローレター等)や副作用報告制度、救済制度の対象・対象外を整理
- 第3章がある程度固まってから取り組むと効率が良い
よくある失敗パターンと対策
❌ テキストを読むだけで問題を解かない
→ 暗記量が多いこの試験こそアウトプット必須。読んだだけの成分名は3日で忘れます。
❌ 第3章を後回しにする
→ 40問(全体の1/3)を占め、暗記の定着に最も時間がかかる章です。早めに始めて長く回すのが正解。
❌ 得意な章だけ伸ばす
→ 章別足切りがあるため、1章でも3.5〜4割を切れば不合格。5章を並行して回しましょう。
❌ 古いテキストを使い続ける
→ 手引きの改訂で内容が変わります。最新の手引き対応版を使いましょう。
❌ 直前に一気に詰め込む
→ 間隔反復の効果を得るには毎日少しずつが続けやすい方法です。
本番で使えるテクニック
問題文の読み方
- 「正しいものの組み合わせ」「誤っているもの」など、問われ方を最初に確認する
- 断定表現があっても、それだけで正誤を決めず、適用条件と例外を確認する
- 正誤の組み合わせ問題は、確実に分かる記述から選択肢を絞る
時間配分
- 240分で120問 = 1問2分。時間には比較的余裕があります
- 分からない問題は印をつけて飛ばし、後で戻る
- 午前・午後それぞれ、見直し時間を最低15分確保する
直前期の過ごし方
- 自分の受験地(ブロック)の過去問を本番と同じ時間配分で解く
- 間違えた問題は必ず解き直し、正解した問題も解説を確認
- 前日は新しいことをやらず、漢方・数値など暗記事項の最終確認と早めの就寝を
学習計画
学習期間・一日の問題数は計画例です。経験や確保できる時間に合わせて調整し、解説を理解する時間と復習日も確保してください。
目標や状況に合わせて、3つのモデルプランを用意しました。学習時間の目安は一般に約200〜400時間と言われます(前提知識や1日の学習時間により幅があります)。
試験は都道府県ごとに年1回(例年8月下旬〜12月)なので、受験地の試験日から逆算して計画を立てましょう。
プラン A: しっかり6ヶ月コース
対象: 完全な初学者、働きながら1日30〜60分で計画的に合格を目指す人
| 期間 | 学習内容 | おぼエル目標 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 第1章+第2章を1周(テキスト+おぼエル)。理解重視で暗記の完成は求めない | 20問/日 |
| 2〜3ヶ月目 | 第3章を1周(時間がかかって当然)。第1・2章はおぼエルの復習に任せる | 20〜30問/日 |
| 4ヶ月目 | 第4章+第5章を1周 | 30問/日 |
| 5ヶ月目 | 2周目。おぼエル中心に全章の暗記を固める。習熟度の低い章を優先 | 40問/日 |
| 6ヶ月目 | 受験地の過去問演習+弱点補強 | 40〜50問/日 |
1日の学習時間: 30〜60分(総学習時間 約150〜250時間 + 通読時間)
プラン B: 標準4ヶ月コース
対象: 1日1〜2時間を確保できる人、ドラッグストア勤務などで医薬品に馴染みがある人
| 期間 | 学習内容 | おぼエル目標 |
|---|---|---|
| 1ヶ月目 | 第1章+第2章+第3章前半を1周(理解重視) | 30問/日 |
| 2ヶ月目 | 第3章後半+第4章+第5章を1周 | 30〜40問/日 |
| 3ヶ月目 | 2周目。暗記重視でおぼエル中心に回す。第3章は毎日触れる | 50問/日 |
| 4ヶ月目 | 過去問演習+苦手章の集中補強 | 50〜60問/日 |
1日の学習時間: 60〜120分
プラン C: 集中2ヶ月コース
対象: 医薬品・医療系の知識がすでにある人(薬学部生、医療系資格保持者、実務経験者など)、1日2時間以上確保できる人
| 期間 | 学習内容 | おぼエル目標 |
|---|---|---|
| 1〜2週目 | 全5章をおぼエルでざっと解いて現状把握。弱い分野をテキストで補強 | 60問/日 |
| 3〜5週目 | 第3章を中心に暗記を固める。習熟度の低い章を並行して底上げ | 80問/日 |
| 6〜7週目 | 受験地の過去問を時間を計って演習 | 80問/日 |
| 8週目 | 弱点の最終補強+暗記事項(漢方・数値)の総確認 | 60問/日 |
1日の学習時間: 120分以上
学習計画を成功させるコツ
1. 申込日と試験日を最初に確定する
- 都道府県ごとに年1回・申込期間は約2週間と短い。申込を逃すと1年待ちです
- 受験地の公式ページで日程を確認し、申込開始日をリマインダー登録
2. 第3章に学習時間の4〜5割を割く
- 40問(全体の1/3)+暗記量最大。ここの計画が甘いと後半で破綻します
- どのプランでも「第3章は毎日おぼエルで触れる」を習慣に
3. 1周目は理解、暗記は2周目以降
- 1周目で完璧を目指すと必ず失速します
- 忘れることを前提に、おぼエルの間隔反復に定着を任せる
4. 苦手章を作らない
- 章別足切り(各章3.5〜4割以上)があるため、5章の習熟度をバランスよく上げる
- 週1回、おぼエルの習熟度表示で最も低い章を確認し、翌週の重点章にする
5. 進捗を可視化する
- おぼエルの習熟度とストリークを毎日チェック
- 計画どおりに進まなくても焦らず調整する。0問の日を作らないことが最優先
試験直前の1週間
| 日 | やること |
|---|---|
| 7日前 | 受験地の過去問を本番と同じ時間配分(240分)で1回分解く |
| 6〜4日前 | 過去問で弱かった章をおぼエルで集中復習 |
| 3日前 | 過去問をもう1回分。全章で7割・足切りラインクリアを確認 |
| 2日前 | 漢方・生薬、法規の数値など暗記事項の最終確認 |
| 前日 | 軽く全体を見直す程度。受験票・持ち物を確認して早めに寝る |
| 当日 | 会場までの経路と集合時間を再確認。午前・午後の長丁場に備えて昼食も準備 |
教材の使い分け
教材を選ぶ基準
厚生労働省の「試験問題の作成に関する手引き」と受験地域の案内を基準にします。テキストの対応する手引きの版を確かめ、改訂箇所と正誤表を補います。成分名・作用・使用上の注意を対応させ、過去問で5章すべての理解を確認しましょう。
理解・反復・実戦を組み合わせる
- 初めての範囲は教本や解説で全体像をつかみます。
- おぼエルでは少量ずつ解き、誤答の理由と正しい考え方を確認します。
- 一巡後は時間を計った演習で、知識を自力で使えるかを確かめます。
- 教材を増やしすぎず、同じ教材の解き直しと弱点の補強に時間を使います。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
編集:Pinternet Works · 更新日:
教材の編集方針・訂正について
