本文へ移動

FP技能検定 · 学習ガイド

ライフプランニングの手法

ライフプランニングとは

ライフプランニングとは、ライフイベント表・キャッシュフロー表・バランスシートを使って、将来の収支と資産を時系列で確認する手法です。

ある時点の資産と負債を写真で、年間の収入と支出を時間の流れで示す図
残高はある時点の状態、収支は一定期間のお金の動きです。年ごとの収支を貯蓄残高へつなげ、支出が重なる時期を確認します。

家計が今月黒字でも、進学費用と住宅の修繕費が同じ年に重なれば貯蓄が足りないことがあります。ライフイベント表は将来の出来事を、キャッシュフロー表は各年のお金の増減を見えるようにする道具です。

ライフプランニングの手法
道具見えるものこの例で確認すること
ライフイベント表出来事と時期進学と修繕が同じ年に重ならないか
キャッシュフロー表年ごとの収入・支出・貯蓄残高その年末の資金が足りるか
バランスシートある日の資産・負債・純資産資産から借入を引くといくら残るか

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。正方形の上部に「年初貯蓄200万円」と「手取り収入400万円」を左右に置き、矢印で中央の資金に合流させる。中央から右の「生活費等350万円」へ支出の矢印、下の「年末貯蓄250万円」へ残額の矢印を引く。
覚えること:運用抜きの年末貯蓄=年初+手取り−支出

年初の貯蓄200万円、年間手取り収入400万円、生活費等の支出350万円なら、運用を無視した年末貯蓄は200+400−350=250万円です。翌年に教育費100万円が加わるなら、同じ収支のままでは年末貯蓄は200万円になります。毎年の黒字と貯蓄残高を区別して読みます。

バランスシートは、ある時点の資産と負債の一覧です。資産800万円、負債500万円なら純資産は300万円。「家の価格が高い」だけでは豊かさを判断できず、ローン残高も差し引いて考えます。

制度の数値は、改正の成立日と実際に適用される日を分けて確認します。たとえば確定拠出年金の掛金上限は加入区分と施行日をそろえて比べ、将来施行される上限を今使える額として計画に入れません。

三つの資料と六つの係数

三つの資料と六つの係数の図解。左に「10年後500万円」という将来の目標額、中央に減債基金係数、右に求める「毎年の積立額」を置き、左から右へ一本の矢印でつなぐ。
覚えること:将来目標額→毎年の積立額は減債基金係数

キャッシュフロー表では、年収そのものではなく可処分所得を収入欄の基準にします。可処分所得=年収−(所得税・住民税+社会保険料)です。生命保険料、住宅ローン返済、財形貯蓄は差し引きません。

将来の収入・支出は「現在の額×(1+変動率)^経過年数」で見積もります。各年の金融資産残高は「前年末残高×(1+運用利率)±その年の年間収支」です。バランスシートの資産は購入価格ではなく時価で計上します。

6つの係数は、分かっている額と求める額の組合せで選びます。例えば「10年後に500万円貯めるための毎年の積立額」なら、将来の目標額から毎年の積立額を求めるので減債基金係数です。

三つの資料と六つの係数
資料主な用途
ライフイベント表出来事と時期
キャッシュフロー表年ごとの収支と金融資産残高
個人バランスシート一時点の資産(時価)・負債・純資産
三つの資料と六つの係数
項目計算式
可処分所得年収−(所得税・住民税+社会保険料)
n年後の額現在の額×(1+変動率)^n
金融資産残高前年末残高×(1+運用利率)±年間収支
純資産資産(時価)−負債
三つの資料と六つの係数
係数分かっている額求める額
終価係数現在の元本将来の元利合計
現価係数将来の目標額現在必要な元本
年金終価係数毎年の積立額将来の積立総額
減債基金係数将来の目標額毎年の積立額
資本回収係数現在の元本毎年受け取れる額(ローンなら毎年の返済額)
年金現価係数毎年受け取りたい額現在必要な元本

試験に出る

  • ライフイベント表・キャッシュフロー表・バランスシートの役割の違い。
  • 可処分所得=年収−(所得税・住民税+社会保険料)。生命保険料や住宅ローン返済は差し引かない。
  • 金融資産残高=前年末残高×(1+運用利率)±その年の年間収支。
  • 純資産=資産−負債。資産は時価で計上し、ローン残高も負債に入れる。
  • 6つの係数は「分かっている額」と「求める額」の組合せで選ぶ。

重要な言葉

ライフイベント表
進学や住宅購入など、将来の出来事と時期を並べた表。
キャッシュフロー表
各年の収入・支出・貯蓄残高の増減を時系列で示した表。
バランスシート
ある時点の資産・負債・純資産を一覧にした表。
可処分所得
年収から税金(所得税・住民税)と社会保険料を差し引いた、家計が自由に使える額。

確認問題

確かめようキャッシュフロー表が「一年間の動画」なら、バランスシートは「その日の写真」です。給料の増加とローン残高は、それぞれどちらを読む情報でしょうか。

キャッシュフロー表は一年間の動き、バランスシートはその時点の状態を読む情報です。

キャッシュフロー表は、各年の収支と貯蓄残高の動きを示す。

純資産は、資産の合計に負債の合計を足して求める。

資産800万円、負債500万円のときの純資産は?

ある時点の資産と負債を一覧にする表は?

年収600万円、所得税・住民税50万円、社会保険料90万円、生命保険料20万円のとき、可処分所得は?

将来の目標額を貯めるために、毎年いくら積み立てればよいかを求める係数は?

家計が今月黒字でも、進学費用と住宅の修繕費が同じ年に重なれば貯蓄が足りないことがあります。は将来の出来事を、は各年のお金の増減を見えるようにする道具です。

年初の貯蓄200万円、年間手取り収入400万円、生活費等の支出350万円なら、運用を無視した年末貯蓄は200+400−350=です。翌年に教育費100万円が加わるなら、同じ収支のままでは年末貯蓄はになります。毎年の黒字と貯蓄残高を区別して読みます。

バランスシートは、ある時点の資産と負債の一覧です。資産800万円、負債500万円なら純資産は。「家の価格が高い」だけでは豊かさを判断できず、も差し引いて考えます。

制度の数値は、改正の成立日と実際に適用される日を分けて確認します。たとえば確定拠出年金の掛金上限はとをそろえて比べ、将来施行される上限を今使える額として計画に入れません。

キャッシュフロー表では、年収そのものではなくを収入欄の基準にします。可処分所得=年収−(所得税・住民税+社会保険料)です。生命保険料、住宅ローン返済、財形貯蓄は差し引きません。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

教材の編集方針・訂正について