システム戦略とは
システム戦略とは、経営目標から業務とシステムの要件を順につなぎ、技術の導入で価値や仕事の進め方を変える取り組みです。

紙の申込書をPDFにするだけでは、入力待ちや二重確認が残ることがあります。DXは技術を入れる行為だけでなく、顧客への価値や仕事の進め方を変えることです。
基本の仕組み

来店申込みをオンライン予約へ変え、空き枠を即時表示すると、利用者の待ち時間と電話対応の双方を減らせます。まず解決したい問題を明確にします。
現状の業務を可視化し、理想との差から要件を定めます。経営目標、業務要件、システム要件を順につなぐと、機能を増やすこと自体が目的になりません。
新しいシステムの導入件数だけでは効果を測れません。予約完了率や処理時間など、改善したい成果に対応する指標を置きます。
システム企画では、実現したい業務と制約をまとめ、候補の費用・効果・リスクを比較します。RFIは提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼、RFPは要求条件を示して具体的な提案を求める依頼です。安価な提案でも、保守や移行費用を含む総費用と要件適合を確認して選びます。
業務とシステムの企画

企画の段階では、経営上の課題からシステム化の構想と計画を立て、要件定義で業務要件・システム要件を決めてから調達へ進みます。調達では、RFIで候補ベンダーの技術や製品の情報を集めた後、RFPで要求条件を示して提案を求めます。
提案を公平に比べるため、評価の基準と配点はRFPを出す前に決めておきます。価格は導入費だけでなく、運用・保守・移行まで含めた総所有費用(TCO)で比べます。
投資の評価には、投資利益率(ROI)=投資によって得られる利益÷投資額を使います。例えば1,000万円の投資で、効果額から運用費を引いた利益が3年間で計600万円なら、ROIは60%です。
| 段階・用語 | 確認すること |
|---|---|
| RFI(情報提供依頼) | 候補ベンダーの技術や製品の情報 |
| RFP(提案依頼書) | 要求条件に対する具体的な提案 |
| 提案の評価 | 事前に決めた評価基準と配点による比較 |
| TCO(総所有費用) | 導入から運用・保守・廃棄までの費用 |
| ROI(投資利益率) | 投資額に対する利益の割合 |
試験に出る
- DXは技術導入そのものではなく、顧客への価値や仕事の進め方を変えることである点。
- 経営目標→業務要件→システム要件の順につなぐ考え方。
- システムの導入件数ではなく、予約完了率など目的に対応する指標で効果を測る点。
- RFI(情報を集める依頼)とRFP(要求条件を示して提案を求める依頼)の違い。
- 安価でも、保守や移行費用を含む総費用と要件適合で選ぶ点。
- 提案の評価基準はRFPを発行する前に決めておく点。
- ROI=投資によって得られる利益÷投資額で投資効果を評価する点。
重要な言葉
- DX
- 技術の導入を通じて、顧客価値や仕事の進め方を変えること。
- RFI
- 提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼。
- RFP
- 要求条件を示して具体的な提案を求める依頼。
- TCO
- 導入費に運用・保守などを加えた、システムを持つための総費用。
- ROI
- 投資額に対して、投資によって得た利益がどれだけかを示す比率。
確認問題
確かめよう予約サイトの完成だけでDX成功といえる?
いいえ。利用者の待ち時間など目的に沿う成果で確かめます。
RFIは、提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼である。
システムの効果は、導入したシステムの件数だけで測れる。
提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼は?
システム導入を比較するときに確認すべきことは?
紙の申込書をPDFにするだけでは、入力待ちや二重確認が残ることがあります。は技術を入れる行為だけでなく、顧客への価値や仕事の進め方を変えることです。
来店申込みをオンライン予約へ変え、空き枠を即時表示すると、利用者の待ち時間と電話対応の双方を減らせます。まずを明確にします。
現状の業務を可視化し、理想との差から要件を定めます。、業務要件、システム要件を順につなぐと、機能を増やすこと自体が目的になりません。
新しいシステムの導入件数だけでは効果を測れません。や処理時間など、改善したい成果に対応する指標を置きます。
システム企画では、実現したい業務と制約をまとめ、候補の費用・効果・リスクを比較します。は提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼、は要求条件を示して具体的な提案を求める依頼です。安価な提案でも、保守や移行費用を含む総費用と要件適合を確認して選びます。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- IPA:基本情報技術者試験 ↗
- IPA:現行制度の公開問題 ↗
- IPA:試験要綱・シラバス ↗
- IPA:基本情報技術者試験シラバス Ver.9.2(2026年1月) ↗
- 公正取引委員会:中小受託取引適正化法(取適法)関係 ↗
- 個人情報保護委員会 ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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