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基本情報技術者試験 · 学習ガイド

基本情報技術者試験(FE)の試験概要

アプリでの毎日の復習から、試験に向けた学習計画と仕上げまで。自分の学習段階に合うところから読み進めてください。

学習の始め方

おぼエルでの学習ステップ

Step 1: 科目Aの全分野を1周する(3〜6週間)

おぼエルの基本情報技術者コースを最初から順に解いていきます。1周目は正解することより「解説を読んで理解する」ことを重視しましょう。暗記は2周目以降で十分です。

  • 1日20〜30問ペースで進める
  • 間違えて当然。解説を読んで「なぜそうなるか」を押さえる
  • 分からない用語はテキストや動画でその場で補強

Step 2: 2周目以降で暗記を固める+科目B対策を開始(3〜6週間)

  • 習熟度が低い分野から優先的に復習(1日30〜50問)
  • 間違えた問題の解き直しはもちろん、正解した問題も解説を読む(たまたま正解を確実な知識に変える)
  • 並行して、基礎理論・アルゴリズム・セキュリティ分野を重点的に回し、科目Bの土台を作る
  • 擬似言語のトレース演習(外部教材)を週数回のペースで開始

Step 3: 仕上げ(2〜4週間)

  • 科目A: おぼエルで全分野をまんべんなく回し、正答率7割以上を安定させる
  • 科目B: 公開問題を時間を計って解く(1問あたり5分ペースが目安)
  • 仕上がったら CBT の予約を入れて受験

毎日の学習習慣

  • おぼエルの通知を活用: 毎日決まった時間に学習リマインダーを設定
  • スキマ時間を活用: 通勤中・休憩時間に10問だけでもOK
  • ストリークを途切れさせない: 0問の日を作らないことが最優先

試験の仕組み

基本情報技術者試験(FE)の試験制度を詳しく解説します。記載の数値・制度は 2026年8月時点のものです。最新情報は必ず IPA 公式サイト(外部:www.ipa.go.jp)で確認してください。

試験の基本情報

項目内容
正式名称基本情報技術者試験(FE: Fundamental Information Technology Engineer Examination)
実施団体IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
位置づけ情報処理技術者試験 スキルレベル2の国家試験
受験資格なし(誰でも受験可能)
実施方式CBT 方式(テストセンターのコンピュータで受験)
実施時期通年・随時(好きな日程・会場を予約)
受験料7,500円(税込)

試験形式(科目A・科目B)

同日に科目A → 科目Bの順で受験します(間に休憩あり)。

科目A

項目内容
試験時間90分
出題形式多肢選択式(四肢択一)
出題数60問(全問解答)
出題範囲テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の全分野

知識問題が中心で、用語の意味と定番の計算パターンを覚えていれば解ける問題が大半です。1問あたり1分30秒ペースで、時間には比較的余裕があります。

科目B

項目内容
試験時間100分
出題形式多肢選択式
出題数20問(全問解答)
出題範囲アルゴリズムとプログラミング(擬似言語)約16問、情報セキュリティ 約4問

擬似言語で書かれたプログラムを読み、処理結果や空欄を答える読解型の試験です。1問あたり5分ペースで、時間との勝負になります。

合格基準と採点方式(IRT)

  • 科目A・科目Bの両方で 1,000点満点中 600点以上で合格
  • 採点は IRT(Item Response Theory: 項目応答理論)方式。解答結果から統計的に評価点を算出するため、1問あたりの配点は公表されず、「何問正解なら合格」と単純には言えません
  • 目安としては、両科目とも6割強の正答を安定して取れる状態を目指すのが安全です

CBT 方式の特徴

  • 随時受験: 年間を通じて、全国のテストセンターから都合のよい日時・会場を選んで受験できます
  • スコアレポート: 試験終了後、採点結果(評価点)の目安をその場で確認できます。正式な合格発表と合格証書の交付は後日です
  • 日程変更: 所定の期限までなら試験日の変更が可能です(詳細は申込サイトの規定を確認)

受験の流れ

  1. CBT-Solutions 受験者ポータル(外部:cbt-s.com)で利用者登録
  2. 試験日・会場を選んで予約し、受験料 7,500円を支払う
  3. 当日は本人確認書類を持参してテストセンターへ
  4. 科目A(90分)→ 休憩 → 科目B(100分)を受験
  5. 終了後にスコアレポートで結果の目安を確認
  6. 後日、IPA から正式な合格発表

再受験規定(リテイクポリシー)

  • 不合格だった場合でも再受験できますが、前回受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降でなければ受験できません
  • 再受験の予約自体は前回試験の終了後から可能です

科目A免除制度

IPA 認定の講座を修了し修了試験に合格すると、1年間、科目Aの受験が免除され科目Bだけの受験で済む制度があります。認定講座の受講が前提のため万人向けではありませんが、スクールや通信講座を利用する場合は選択肢になります。詳細は IPA の科目A免除制度のページ(外部:www.ipa.go.jp)を確認してください。

効果的な勉強法

おぼエルを軸にした FE 対策の進め方を解説します。

全体戦略: 科目Aと科目Bで対策を分ける

FE は科目Aと科目Bで求められる力がまったく違います。

科目A科目B
求められる力用語知識・定番計算の暗記擬似言語の読解・トレース力
対策の中心おぼエルでの反復演習手を動かすトレース演習
伸び方やった分だけ着実に伸びる慣れるまで時間がかかるが、慣れると安定する

おすすめの時間配分は、前半は科目A中心(おぼエル)、後半は科目Aの維持+科目Bの演習に比重を移す進め方です。科目Bの土台(アルゴリズムの知識、セキュリティの知識)は科目Aの学習で作られるので、順番としても自然です。

科目A対策: おぼエルで反復する

1周目: 理解重視で全分野を回す

  • 正答率は気にせず、解説を読んで「なぜそうなるか」を理解することに集中
  • 計算問題(基数変換、稼働率、ネットワークの伝送時間など)は、解説の解き方を一度自分の手で再現してみる
  • まったく歯が立たない分野は、テキストや動画でインプットしてから戻ってくる

2周目以降: 暗記を固める

  • おぼエルの出題アルゴリズムに任せて、間違えた問題を中心に反復
  • 習熟度表示を見て、低い分野から優先的に演習
  • 定番計算はパターンとして暗記するレベルまで繰り返す(例: 「直列の稼働率は掛け算、並列は 1−(1−a)(1−b)」)

仕上げ: 過去問形式で確認

  • 科目Aは旧試験(午前問題)からの流用・類題が多いため、過去問道場などで本番形式の演習をすると仕上がりを確認できます
  • 目安: 本番形式で7割以上を安定して取れれば科目Aは仕上がりです(合格ラインは600点/1,000点ですが、余裕を持たせます)

科目B対策: 擬似言語の定石

科目Bの擬似言語(約16問)は暗記では突破できません。以下の定石で「読解の型」を身につけます。

1. 擬似言語の文法をまず覚える

問題冊子に文法の説明はありますが、本番で読んでいては時間が足りません。if / while / for の書き方、配列の添字、関数(手続)の定義と呼び出しは、事前に暗記しておきます。おぼエルの「疑似言語と科目B読解」分野で文法と読み方の基礎を固められます。

2. トレース(変数表)の練習をする

  • 紙に変数の値の変化を表に書き出しながらプログラムを追う練習をします
  • 最初は1問に15分かかっても構いません。正確にトレースできることが先で、スピードは後からついてきます
  • 配列の添字が 0 始まりか 1 始まりかは問題ごとに定義が異なるので、必ず最初に確認する癖をつけます

3. 定番アルゴリズムのパターンを知る

線形探索・二分探索、バブルソートなどの整列、最大値・合計の計算、再帰、スタック/キューの操作は頻出です。「見たことがある形」を増やすと、初見の問題でも構造を推測できるようになります。これらの知識面はおぼエルの「アルゴリズム」「データ構造」分野でカバーできます。

4. 時間を計って解く

本番は1問あたり平均5分です。仕上げ期には IPA の公開問題を時間を計って解き、分からない問題に固執せず飛ばす判断も練習しておきます。

復習の鉄則

間違えた問題は必ず解き直す

おぼエルは間違えた問題を自動で再出題します。再出題されたときに「なぜ間違えたか」を思い出しながら解くと定着が速くなります。

正解した問題も解説を読む

「たまたま正解」「消去法で正解」は本番で再現できません。正解した問題でも解説にざっと目を通し、根拠を持って正解できたかを確認しましょう。特に1周目はすべての解説を読むつもりで進めるのがおすすめです。

忘れた頃にもう一度

FE は範囲が広いため、後半の分野をやっている間に前半を忘れます。複数周回が前提です。週に1回は全分野をまんべんなく回す日を作ると、忘却を防げます。

学習を続けるコツ

  • 通知とストリーク: おぼエルのリマインダーを毎日同じ時間に設定し、連続学習日数を伸ばす
  • スキマ時間: 科目Aの1問は数十秒で解けるので、通勤・待ち時間との相性が抜群
  • 科目Bは机で: トレース演習は紙とペンが必要なので、腰を据えられる時間に割り当てる
  • 仕上がってから予約でもOK: CBT なので試験日は自分で決められます。模擬的な演習で手応えが出てから予約する方法も、先に予約して締切を作る方法も有効です

学習計画

学習期間・一日の問題数は計画例です。経験や確保できる時間に合わせて調整し、解説を理解する時間と復習日も確保してください。

前提知識に合わせて、3つのモデルプランを用意しました。学習時間はあくまで目安で、個人差があります。CBT 方式なので、仕上がりに合わせて試験日を調整できるのが FE の強みです。

プラン A: IT未経験・じっくり5ヶ月コース

対象: IT の学習経験がない初学者(目安 200〜250時間、1日1〜2時間)

期間学習内容おぼエル目標
1ヶ月目テキストで全体像をインプット+おぼエルで基礎理論とアルゴリズム、コンピュータシステム(1周目・理解重視)20問/日
2ヶ月目技術要素(DB・ネットワーク・セキュリティ)、開発技術(1周目)20〜30問/日
3ヶ月目マネジメント系・ストラテジ系(1周目)+既習分野の2周目で暗記を固める30問/日
4ヶ月目科目B対策開始(擬似言語のトレース演習)+おぼエルで全分野を反復30問/日+トレース演習 週3回
5ヶ月目科目B演習を本番形式で+科目Aの弱点補強。仕上がったら受験予約40問/日+科目B演習

プラン B: ITパスポート合格者・3ヶ月コース

対象: ITパスポート合格者、情報系の授業を受けたことがある人(目安 100〜150時間、1日1〜1.5時間)

期間学習内容おぼエル目標
1ヶ月目おぼエルで全分野を1周(理解重視)。ITパスポートと重なるストラテジ系・マネジメント系はテンポよく30問/日
2ヶ月目2周目で暗記を固める(苦手分野優先)+擬似言語のトレース演習を開始40問/日+トレース演習 週3回
3ヶ月目科目Bを本番形式で演習+科目Aの総仕上げ。受験予約40〜50問/日+科目B演習

プラン C: 実務経験者・短期1〜2ヶ月コース

対象: IT 実務経験者、情報系専攻の学生など、すでに基礎知識がある人(目安 50〜100時間)

期間学習内容おぼエル目標
1〜2週目おぼエルで全分野をざっと解いて現状把握。正答率が低い分野を特定50問/日
3〜4週目弱点分野を集中演習+擬似言語の公式サンプル問題を解く50〜60問/日+科目B演習
5週目以降科目Bを時間を計って演習+科目Aの総復習。仕上がり次第受験60問/日+科目B演習

学習計画を成功させるコツ

1. 毎日の学習を習慣化する

  • 「毎朝の通勤電車で20問」のように時間と場所を決める
  • おぼエルの通知機能とストリークを活用
  • 完璧でなくていい。0問の日を作らないことが最優先

2. 科目Bを後回しにしすぎない

  • 科目Bの擬似言語は慣れるまでに時間がかかります。遅くとも試験の1.5〜2ヶ月前にはトレース演習を始めるのが安全です
  • 科目Aの知識固めが5割程度進んだら、並行して始めてOK

3. 進捗を可視化する

  • おぼエルの習熟度を毎日チェックし、分野ごとの偏りを確認
  • 科目Bは「時間内に解けた問題数」を記録すると成長が見えます

4. 試験日を柔軟に使う

  • CBT なので、仕上がってから予約しても、先に予約して締切効果を作ってもOK
  • 万一不合格でも、30日を超えた日以降に再受験できます(2026年8月時点の規定)。スコアレポートで弱点を確認し、次に備えましょう

試験直前の1週間

日やること
7日前科目A・科目Bとも本番形式で通し演習。弱点を洗い出す
6〜4日前弱点分野をおぼエルで集中復習。科目Bは1日2〜3問トレース
3日前もう一度本番形式で演習し、時間配分を最終確認
2日前間違えやすい問題・紛らわしい用語を中心に復習
前日軽く全体を見直す程度。会場までの経路と持ち物(本人確認書類)を確認し、早めに寝る
当日科目Bは1問5分ペースを意識。詰まったら飛ばす勇気を

教材の使い分け

教材を選ぶ基準

科目Aは知識と定番計算、科目Bは擬似言語の読解・トレースと情報セキュリティを分けて準備します。おぼエルで基礎を反復しながら、科目Bでは紙に変数表を書いて手順を追う演習時間を確保しましょう。古い午前・午後問題と現在の科目A・Bは形式が異なるため、現在の試験要綱を確認します。

理解・反復・実戦を組み合わせる

  • 初めての範囲は教本や解説で全体像をつかみます。
  • おぼエルでは少量ずつ解き、誤答の理由と正しい考え方を確認します。
  • 一巡後は時間を計った演習で、知識を自力で使えるかを確かめます。
  • 教材を増やしすぎず、同じ教材の解き直しと弱点の補強に時間を使います。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

教材の編集方針・訂正について