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基本情報技術者試験 · 学習ガイド

ストラテジと経営

利益と企業の戦略、法務、システム企画を結び付けます。AI・IoTの活用や、顧客維持率・販売データを使う判断も具体例で確認します。

仕組みを理解する

企業活動

企業活動とは、誰に何を提供し、どれだけ利益が残るかを考えながら事業を営むことです。

売上500円を変動費300円と限界利益200円に分け、エルくんが200円の積木を固定費10万円の箱へ運ぶ図。500個で固定費を回収する。
考え方の例:単価500円、1個当たり変動費300円、月の固定費10万円の店では、1個売ると固定費の回収に200円使えます。10万円÷200円=500個が損益分岐点です。

商品が売れていても利益が出ないのは、売上だけでなく費用も増えるからです。企業活動を学ぶときは、誰に何を提供し、いくら残るかを一つの店で考えます。

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。正方形の左に「1個の売上500円」を置き、矢印を「変動費300円」と「固定費の回収へ200円」に分ける。右の「月の固定費10万円」の箱へ200円の矢印をつなぎ、その下に「500個で回収」と示す。
覚えること:1個200円×500個=月固定費10万円

単価500円、1個当たり変動費300円、月の固定費10万円の店では、1個売ると固定費の回収に200円使えます。10万円÷200円=500個が損益分岐点です。

売上高から変動費を引いた限界利益で固定費を回収し、その後に利益が生まれます。財務諸表では、期間の利益と、ある時点の資産・負債を分けて読みます。

利益と手元の現金は一致しません。掛売りなら売上を計上していても未回収であり、借入れなら現金が増えても売上ではありません。

ブレーンストーミングでは、その場の批判を控え、多くの案を出し、他の案を発展させます。案の発散と、費用や実現性で絞り込む評価は段階を分けます。組織では業務別の機能別組織と、製品や地域に責任を持たせる事業部制などがあり、指揮命令や責任の置き方が異なります。

財務と組織の区別

財務と組織の区別の図解。正方形の上部を左右に分け、左に「機能別」、右に「事業別」の指揮系統を置く。それぞれから中央下のエルくんへ矢印を伸ばし、二つの指示が一人に届く関係を示す。
覚えること:機能別と事業別の指揮を併用

損益計算書は一定期間の収益・費用と利益、貸借対照表はある時点の資産・負債・純資産、キャッシュフロー計算書は一定期間の現金の出入りを、営業・投資・財務の三つの活動に分けて示します。

組織の形では、機能別組織は営業・製造など業務の種類ごとに部門を分け、事業部制組織は製品や地域ごとの事業部に利益責任まで持たせます。マトリックス組織は機能別と事業別(プロジェクト別)の二つの指揮系統を組み合わせるため、一人が二人の上司から指示を受けることがあります。

財務と組織の区別
財務諸表見るもの
損益計算書期間の利益
貸借対照表時点の財政状態
キャッシュフロー計算書期間の現金移動
財務と組織の区別
組織形態部門の分け方特徴
機能別組織営業・製造など業務の種類専門性を高めやすいが、部門間の調整が必要
事業部制組織製品・地域などの事業事業部が利益責任を持ち、機能が重複しやすい
マトリックス組織機能と事業の両方指揮命令系統が二つになる

損益分岐点売上高と目標利益

損益分岐点売上高と目標利益の図解。1本の売上高の目盛りで、左の25万円を損益分岐点、右の30万円を目標利益2万円に必要な売上高として示し、左から右へ矢印を引く。目盛りの上に「10万円÷0.4=25万円」と「(10万円+2万円)÷0.4=30万円」を並べ、増えた2万円を固定費に加える違いが見えるよう仕切る。
覚えること:売上=(固定費+利益)÷(1−変動費率)

損益分岐点売上高は、固定費÷(1−変動費率)で求めます。変動費率は売上高に占める変動費の割合です。例の店では変動費率が300÷500=0.6なので、10万円÷0.4=25万円となり、500個×500円と一致します。

目標利益を上げるのに必要な売上高は、(固定費+目標利益)÷(1−変動費率)です。例で2万円の利益を目標にすると、(10万円+2万円)÷0.4=30万円で、600個になります。固定費を減らすか、変動費率を下げると損益分岐点は下がります。

損益分岐点売上高と目標利益
求めるもの計算式
限界利益売上高−変動費
変動費率変動費÷売上高
損益分岐点売上高固定費÷(1−変動費率)
目標利益を上げる売上高(固定費+目標利益)÷(1−変動費率)

在庫の評価と減価償却

在庫の評価と減価償却の図解。中央の棚を仕切りで左右に分け、左に古い商品、右に新しい商品を置く。仕入単価が上がり続ける場合として、左の商品から画面左へ向かう払出し矢印を描き、右の商品は期末在庫として棚に残す。
覚えること:仕入単価上昇時、期末在庫は高単価

売上原価や期末在庫の金額は、払い出した商品の単価の決め方で変わります。先入先出法は先に仕入れたものから払い出したとみなし、移動平均法は仕入れのたびに平均単価を計算し直します。仕入単価が上がり続けている時期には、先入先出法では期末在庫が新しい高い単価で評価されます。

減価償却は、設備などの取得原価を使用する期間に配分して費用にする手続です。定額法は毎年同じ額(取得原価から残存価額を引き、耐用年数で割った額)を計上し、定率法は期首の帳簿価額に一定の率を掛けるため、初めの年ほど償却費が大きくなります。

試験に出る

  • 損益分岐点は、限界利益が固定費と等しくなる売上・販売量である点。
  • 限界利益=売上高−変動費で、固定費を回収した後に利益が生まれる流れ。
  • 利益と手元の現金は一致しない点。掛売りや借入れの例で判断します。
  • ブレーンストーミングは発散の段階で批判を控え、評価は別の段階で行う点。
  • 機能別組織と事業部制では、指揮命令や責任の置き方が異なる点。
  • 損益分岐点売上高=固定費÷(1−変動費率)で、単価と個数から求めた結果と一致させて検算する点。
  • 先入先出法と移動平均法で売上原価と期末在庫の金額が変わる点。

重要な言葉

損益分岐点
利益がゼロになる売上高または販売量。
限界利益
売上高から変動費を引いた、固定費の回収に充てる利益。
固定費
売上や生産量にかかわらず発生する費用。
事業部制
製品や地域ごとに責任を持たせる組織の形。
変動費率
売上高に占める変動費の割合。1から引くと限界利益率になる。

確認問題

確かめよう600個売れたときの利益は?

2万円。600×200−100,000で求めます。

単価500円・変動費300円・固定費10万円の店の損益分岐点は500個である。

利益が増えれば、手元の現金も必ず同じだけ増える。

売上高から変動費を引いたものは?

単価500円・変動費300円のとき、600個売った利益は?

商品が売れていても利益が出ないのは、売上だけでなく費用も増えるからです。企業活動を学ぶときは、誰に何を提供し、いくら残るかをで考えます。

単価500円、1個当たり変動費300円、月の固定費10万円の店では、1個売ると固定費の回収に使えます。10万円÷200円=が損益分岐点です。

売上高から変動費を引いたで固定費を回収し、その後に利益が生まれます。財務諸表では、期間の利益と、ある時点の資産・負債を分けて読みます。

利益と手元のは一致しません。掛売りなら売上を計上していても未回収であり、借入れなら現金が増えても売上ではありません。

では、その場の批判を控え、多くの案を出し、他の案を発展させます。案の発散と、費用や実現性で絞り込む評価は段階を分けます。組織では業務別の機能別組織と、製品や地域に責任を持たせるなどがあり、指揮命令や責任の置き方が異なります。

法務

法務とは、権利や契約、個人情報の扱いなど、便利さだけでは決められない仕事の境界を定める領域です。

エルくんが説明する図解。表現を守る著作権・発明を守る特許・互換性を支える標準化の三列比較。
自分で作成した文章には、原則として創作した時点で著作権が生じます。一方、発明の特許権は出願しただけでは成立せず、審査を経た設定登録が必要です。

ネットで見つけた画像を会社の広告に使う前に、利用できる権利があるかを確認します。法務は、便利さだけでは判断できない仕事の境界を定めます。

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央の縦仕切りを挟み、左に「文章の創作」→「著作権」、右に「発明の出願」→「審査」→「設定登録」→「特許権」を配置する。右の矢印は出願時点で止めず、設定登録までつなぐ。
覚えること:著作権は創作時、特許権は審査・設定登録後

自分で作成した文章には、原則として創作した時点で著作権が生じます。一方、発明の特許権は出願しただけでは成立せず、審査を経た設定登録が必要です。

著作権は創作的な表現、特許権は技術的な発明を守ります。標準化は互換性や品質の共通条件を作る仕組みで、権利保護とは目的が違います。

出典を書けばどんな転載も許されるわけではありません。引用の要件や利用許諾を確認します。業務委託でも契約名だけで労働者派遣との違いは決まりません。

個人情報は利用目的を特定し、その目的に必要な範囲で適切に扱います。第三者提供、委託先の監督、漏えい時の対応などは場面ごとに要件が異なります。不正アクセス禁止法は他人の識別符号の不正利用等を規制し、パスワードを知っていることとアクセス権限があることは同じではありません。

業務委託では、成果や作業の内容、検収、権利の帰属を契約で明らかにします。2026年1月に施行された改正で、下請法は中小受託取引適正化法(取適法)に改められ、FEシラバスVer.9.2もこの名称を用います。

取適法は、発注内容の書面等による明示や、受領日から60日以内の支払期日の設定などを委託事業者に義務付けています。代金の不当な減額、手形による支払い、協議に応じない一方的な代金の決定なども禁じられ、発注者が強い立場だから一方的に条件を変えてよいわけではありません。

権利と利用条件

権利と利用条件の図解。中央の縦線で左右を分け、左は「創作→著作権」、右は「特許庁へ出願→登録→産業財産権」を矢印で示す。右側では、出願だけで権利が生じたように見せない。
覚えること:著作権は創作時、産業財産権は出願・登録

特許権・実用新案権・意匠権・商標権(産業財産権)は特許庁への出願と登録で権利が生じ、著作権は登録なしで創作した時点で生じます。著作権法はプログラムの表現を保護しますが、プログラム言語、規約(プロトコル)、解法(アルゴリズム)は保護の対象外です。

他人の著作物を許諾なしに引用するには、公表された著作物であること、引用する必要があること、自分の文章が主で引用部分が従であること、引用部分をかぎ括弧などで明確に区別すること、出所を明示することなどが必要です。出所の明示だけでは引用になりません。

不正競争防止法は、営業秘密の不正な取得・使用などを禁じています。営業秘密として保護されるには、秘密として管理されていること(秘密管理性)、事業に有用な情報であること(有用性)、公然と知られていないこと(非公知性)の三つを満たす必要があります。

権利と利用条件
権利主な対象権利の発生存続期間
著作権思想・感情の創作的な表現(プログラムを含む)創作した時点(登録不要)原則、著作者の死後70年
特許権発明(自然法則を利用した高度な技術的思想)審査を経た設定登録出願から20年
実用新案権物品の形状・構造などの考案設定登録(実体審査なし)出願から10年
意匠権物品などのデザイン審査を経た設定登録出願から25年
商標権商品・サービスに使う識別標識審査を経た設定登録登録から10年(更新可)

開発委託の契約と著作権の帰属

開発委託の契約と著作権の帰属の図解。中央を縦線で仕切り、左に発注者、右に実際にプログラムを作成した受託者側を置く。上部に「契約に定めなし」と示し、著作権の矢印をプログラムから受託者側へ向ける。
覚えること:契約で定めなければ著作権は受託者側

請負契約では、受託者が成果物の完成に責任を負います。準委任契約では、原則として完成ではなく、専門家として注意を払って業務を遂行することに責任を負います。どちらの契約でも、発注者は受託者の従業員に直接指揮命令できません。

発注者が作業者に直接指示したい場合は労働者派遣契約が必要で、派遣先が指揮命令し、雇用関係は派遣元と労働者の間にあります。請負の形をとりながら、実際には発注者が作業者に指揮命令しているものを偽装請負といいます。

委託して作成したプログラムの著作権は、契約で特に定めなければ、実際に作成した受託者側に帰属します。一方、従業員が会社の発意に基づき職務上作成したプログラムは、作成時の契約や就業規則に別段の定めがなければ、公表の名義にかかわらず会社が著作者になります(職務著作)。

開発委託の契約と著作権の帰属
契約完成の責任作業者に指揮命令する者
請負あり(成果物の完成)受託者
準委任原則なし(業務の遂行)受託者
労働者派遣なし(労働力の提供)派遣先

試験に出る

  • 著作権は創作した時点で生じ、特許権は出願と審査を経た設定登録が必要である点。
  • 著作権は創作的な表現、特許権は技術的な発明を守る点。
  • 出典を表示しても、引用の要件や利用許諾が別に必要である点。
  • 個人情報は利用目的を特定し、目的に必要な範囲で扱う点。
  • 2026年1月施行の改正で下請法が中小受託取引適正化法(取適法)に改められ、手形払いの禁止などが加わった点。
  • 請負・準委任では発注者が作業者に直接指揮命令できず、指揮命令するなら派遣契約が必要である点(偽装請負)。
  • 委託開発のプログラムの著作権は、契約に定めがなければ受託者に帰属し、職務上作成したプログラムは職務著作として会社に帰属する点。
  • 著作権法はプログラム言語・規約・解法(アルゴリズム)を保護しない点。

重要な言葉

著作権
創作した時点で生じる、創作的な表現を守る権利。
特許権
出願と審査を経た設定登録で成立する、発明を守る権利。
中小受託取引適正化法
下請法を改めた法律(取適法)。支払期日や書面等での明示、代金の減額や手形払いの禁止などを定める。
標準化
互換性や品質の共通条件を作る仕組み。
偽装請負
請負の形をとりながら、発注者が作業者に直接指揮命令している状態。
職務著作
会社の発意に基づき職務上作成された著作物について、会社を著作者とする制度。

確認問題

確かめよう他人の写真に出典を添えれば広告へ自由に掲載できる?

いいえ。出典表示と利用許諾は別の問題です。

著作権は、原則として創作した時点で生じる。

出典を表示すれば、利用許諾がなくても広告へ自由に掲載できる。

出願しただけでは成立せず、審査を経た設定登録が必要な権利は?

2026年1月施行の改正で、下請法から改められた法律の名称は?

請負契約で開発を委託した発注者が、受託者の作業者に直接作業を指示している。この状態は?

ネットで見つけた画像を会社の広告に使う前に、利用できる権利があるかを確認します。法務は、便利さだけでは判断できないを定めます。

自分で作成した文章には、原則として創作した時点でが生じます。一方、発明のは出願しただけでは成立せず、審査を経た設定登録が必要です。

著作権は創作的な表現、特許権は技術的な発明を守ります。は互換性や品質の共通条件を作る仕組みで、権利保護とは目的が違います。

出典を書けばどんな転載も許されるわけではありません。の要件や利用許諾を確認します。業務委託でも契約名だけで労働者派遣との違いは決まりません。

は利用目的を特定し、その目的に必要な範囲で適切に扱います。第三者提供、委託先の監督、漏えい時の対応などは場面ごとに要件が異なります。不正アクセス禁止法は他人の識別符号の不正利用等を規制し、パスワードを知っていることとがあることは同じではありません。

業務委託では、成果や作業の内容、検収、権利の帰属を契約で明らかにします。2026年1月に施行された改正で、下請法は(取適法)に改められ、FEシラバスVer.9.2もこの名称を用います。

経営戦略

経営戦略とは、自社の得意なことと市場の変化を組み合わせ、選ばれる理由を作る取り組みです。

エルくんが説明する図解。SWOTの2×2表に熟練スタッフ・人手不足・周辺需要増・競合出店を配置。
駅前の店が持つ熟練スタッフは内部の強み、近隣に新しいオフィスが増えることは外部の機会です。逆に人手不足は内部の弱み、競合店の出店は外部の脅威として整理できます。

売上を伸ばす方法は、値下げだけではありません。経営戦略では自社の得意なことと市場の変化を組み合わせ、選ぶ理由を作ります。

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。画面を左の店内(社内)と右の店外(社外)に縦線で分け、さらに横線で上下2段に区切る。左上に熟練スタッフ、左下に人手不足、右上に新しいオフィス、右下に競合店の出店を配置する。
覚えること:原因が社内か社外か確かめて分類

駅前の店が持つ熟練スタッフは内部の強み、近隣に新しいオフィスが増えることは外部の機会です。逆に人手不足は内部の弱み、競合店の出店は外部の脅威として整理できます。

SWOTは内部要因の強み・弱み、外部要因の機会・脅威を分ける枠組みです。整理した後は、強みを機会に生かすなどの方針へつなげ、何を指標に進捗を見るかまで決めます。

強みは単に良さそうな言葉ではなく、競争相手と比べた特徴です。市場の追い風を自社の強みと分類しないよう、原因が社内か社外かを確かめます。

PPMは市場成長率と相対的市場占有率から事業を整理します。高成長・高占有率の事業でも成長を支える投資が必要で、売上が多いだけで余剰資金が大きいとは限りません。マーケティングの4Pでは製品・価格・流通・販促を組み合わせ、誰へ何を届けるかに整合させます。

分析手法の軸

分析手法の軸の図解。正方形の中央に、顧客(市場)・競合・自社のカードを入れる三つの枠を横並びに置き、各枠から下の「3C分析」へ矢印を向ける。枠の間は仕切り、三つが別々の分析対象だと示す。
覚えること:3Cは顧客・競合・自社を見る

手法ごとに、何を分析対象にし、どの軸で分けるかが違います。3C分析は顧客(市場)・競合・自社、ファイブフォース分析は業界の競争を決める五つの要因(既存企業間の競争、新規参入の脅威、代替品の脅威、買い手の交渉力、売り手の交渉力)を見ます。

アンゾフの成長マトリクスは、製品(既存・新規)と市場(既存・新規)の組合せで、市場浸透・新市場開拓・新製品開発・多角化の四つの成長戦略に分けます。バランススコアカードは、財務・顧客・業務プロセス・学習と成長の四つの視点で目標と指標を設定します。

分析手法の軸
手法分析軸
SWOT内部/外部、好影響/悪影響
PPM市場成長率/相対的市場占有率
3C顧客(市場)/競合/自社
アンゾフの成長マトリクス製品(既存・新規)/市場(既存・新規)
バランススコアカード財務/顧客/業務プロセス/学習と成長
4P製品/価格/流通/販促

PPMの四つの区分と競争戦略

PPMの四つの区分と競争戦略の図解。左から「金のなる木」「問題児」「花形」を並べ、金のなる木から問題児へ資金の矢印、問題児から花形へ「投資して育てる場合」の条件付き矢印を引く。下部は線で仕切り、「覚えること」を置く。
覚えること:問題児は投資か撤退かを判断

PPMでは、市場成長率と相対的市場占有率の高低で事業を四つに分けます。高占有率の事業は資金を生みやすく、高成長の事業は投資を必要とします。「金のなる木」で得た資金を「問題児」へ投資して「花形」へ育てるなど、事業間の資金配分を考えます。

ポーターの基本戦略は、コストリーダーシップ(低コストで優位に立つ)、差別化(独自の価値で優位に立つ)、集中(特定の市場に絞る)の三つです。自社独自の、他社がまねしにくい中核的な能力はコアコンピタンスと呼びます。

コトラーは市場での地位により、リーダー(市場全体の拡大と全方位の戦略)、チャレンジャー(リーダーとの差別化)、フォロワー(模倣による効率化)、ニッチャー(特定分野への特化)の四つに分けます。

PPMの四つの区分と競争戦略
区分市場成長率相対的市場占有率基本的な方針
花形高高資金流入は多いが、成長の維持に投資も必要
金のなる木低高少ない投資で資金を生み、他事業の資金源にする
問題児高低投資して花形に育てるか、撤退するかを判断する
負け犬低低撤退や縮小を検討する

試験に出る

  • SWOTは内部要因(強み・弱み)と外部要因(機会・脅威)を分ける枠組みである点。
  • 強みは競争相手と比べた特徴であり、市場の追い風を強みと混同しない点。
  • PPMは市場成長率と相対的市場占有率で事業を整理する点。
  • 高成長・高占有率の事業でも、成長を支える投資が必要である点。
  • マーケティングの4P(製品・価格・流通・販促)を誰に何を届けるかに整合させる点。
  • PPMの四区分(花形・金のなる木・問題児・負け犬)を、成長率と占有率の高低で判定する点。
  • アンゾフの成長マトリクスで、既存製品×新市場が新市場開拓、新製品×新市場が多角化になる点。
  • バランススコアカードの四つの視点(財務・顧客・業務プロセス・学習と成長)。

重要な言葉

SWOT
内部の強み・弱みと外部の機会・脅威に分ける分析枠組み。
PPM
市場成長率と相対的市場占有率で事業を整理する手法。
マーケティング
製品・価格・流通・販促を組み合わせて価値を届ける活動。
金のなる木
PPMで、市場成長率が低く相対的市場占有率が高い、資金を生み出す事業。
コアコンピタンス
他社がまねしにくい、自社の中核となる能力。

確認問題

確かめよう原材料相場の上昇は弱みと脅威のどちら?

外部環境の脅威です。

原材料相場の上昇は、自社の内的な弱みに分類する。

強みとは、競争相手と比べた自社の特徴である。

内部要因と外部要因を強み・弱み・機会・脅威に分ける枠組みは?

PPMが事業を整理する二つの軸は?

PPMで、市場成長率が高く相対的市場占有率が低い事業は?

売上を伸ばす方法は、値下げだけではありません。経営戦略では自社の得意なこととを組み合わせ、選ぶ理由を作ります。

駅前の店が持つ熟練スタッフは内部の、近隣に新しいオフィスが増えることは外部の機会です。逆に人手不足は内部の弱み、競合店の出店は外部のとして整理できます。

は内部要因の強み・弱み、外部要因の機会・脅威を分ける枠組みです。整理した後は、強みを機会に生かすなどの方針へつなげ、何を指標に進捗を見るかまで決めます。

強みは単に良さそうな言葉ではなく、競争相手と比べた特徴です。市場の追い風を自社の強みと分類しないよう、原因がを確かめます。

は市場成長率と相対的市場占有率から事業を整理します。高成長・高占有率の事業でも成長を支える投資が必要で、売上が多いだけで余剰資金が大きいとは限りません。マーケティングの4Pでは製品・価格・流通・販促を組み合わせ、誰へ何を届けるかに整合させます。

システム戦略

システム戦略とは、経営目標から業務とシステムの要件を順につなぎ、技術の導入で価値や仕事の進め方を変える取り組みです。

エルくんが説明する図解。紙受付→二重入力の現状と、オンライン予約→空き枠即時反映の改善を対比。
来店申込みをオンライン予約へ変え、空き枠を即時表示すると、利用者の待ち時間と電話対応の双方を減らせます。まず解決したい問題を明確にします。

紙の申込書をPDFにするだけでは、入力待ちや二重確認が残ることがあります。DXは技術を入れる行為だけでなく、顧客への価値や仕事の進め方を変えることです。

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央のエルくんを挟み、左をRFI、右をRFPとして縦線で仕切る。左は依頼から「技術・サービス」の情報へ、右は「要求条件」を示す依頼から「具体的な提案」へ矢印をつなぐ。
覚えること:RFIは情報収集、RFPは提案依頼

来店申込みをオンライン予約へ変え、空き枠を即時表示すると、利用者の待ち時間と電話対応の双方を減らせます。まず解決したい問題を明確にします。

現状の業務を可視化し、理想との差から要件を定めます。経営目標、業務要件、システム要件を順につなぐと、機能を増やすこと自体が目的になりません。

新しいシステムの導入件数だけでは効果を測れません。予約完了率や処理時間など、改善したい成果に対応する指標を置きます。

システム企画では、実現したい業務と制約をまとめ、候補の費用・効果・リスクを比較します。RFIは提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼、RFPは要求条件を示して具体的な提案を求める依頼です。安価な提案でも、保守や移行費用を含む総費用と要件適合を確認して選びます。

業務とシステムの企画

業務とシステムの企画の図解。左から「RFIで情報収集」→「RFPで提案依頼」→「提案を比較」を一本の矢印でつなぐ。RFPの上に「評価基準・配点」を置き、RFPを出す前に決めることを下向き矢印で示す。
覚えること:RFI後にRFP、基準・配点はRFP前

企画の段階では、経営上の課題からシステム化の構想と計画を立て、要件定義で業務要件・システム要件を決めてから調達へ進みます。調達では、RFIで候補ベンダーの技術や製品の情報を集めた後、RFPで要求条件を示して提案を求めます。

提案を公平に比べるため、評価の基準と配点はRFPを出す前に決めておきます。価格は導入費だけでなく、運用・保守・移行まで含めた総所有費用(TCO)で比べます。

投資の評価には、投資利益率(ROI)=投資によって得られる利益÷投資額を使います。例えば1,000万円の投資で、効果額から運用費を引いた利益が3年間で計600万円なら、ROIは60%です。

業務とシステムの企画
段階・用語確認すること
RFI(情報提供依頼)候補ベンダーの技術や製品の情報
RFP(提案依頼書)要求条件に対する具体的な提案
提案の評価事前に決めた評価基準と配点による比較
TCO(総所有費用)導入から運用・保守・廃棄までの費用
ROI(投資利益率)投資額に対する利益の割合

試験に出る

  • DXは技術導入そのものではなく、顧客への価値や仕事の進め方を変えることである点。
  • 経営目標→業務要件→システム要件の順につなぐ考え方。
  • システムの導入件数ではなく、予約完了率など目的に対応する指標で効果を測る点。
  • RFI(情報を集める依頼)とRFP(要求条件を示して提案を求める依頼)の違い。
  • 安価でも、保守や移行費用を含む総費用と要件適合で選ぶ点。
  • 提案の評価基準はRFPを発行する前に決めておく点。
  • ROI=投資によって得られる利益÷投資額で投資効果を評価する点。

重要な言葉

DX
技術の導入を通じて、顧客価値や仕事の進め方を変えること。
RFI
提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼。
RFP
要求条件を示して具体的な提案を求める依頼。
TCO
導入費に運用・保守などを加えた、システムを持つための総費用。
ROI
投資額に対して、投資によって得た利益がどれだけかを示す比率。

確認問題

確かめよう予約サイトの完成だけでDX成功といえる?

いいえ。利用者の待ち時間など目的に沿う成果で確かめます。

RFIは、提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼である。

システムの効果は、導入したシステムの件数だけで測れる。

提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼は?

システム導入を比較するときに確認すべきことは?

紙の申込書をPDFにするだけでは、入力待ちや二重確認が残ることがあります。は技術を入れる行為だけでなく、顧客への価値や仕事の進め方を変えることです。

来店申込みをオンライン予約へ変え、空き枠を即時表示すると、利用者の待ち時間と電話対応の双方を減らせます。まずを明確にします。

現状の業務を可視化し、理想との差から要件を定めます。、業務要件、システム要件を順につなぐと、機能を増やすこと自体が目的になりません。

新しいシステムの導入件数だけでは効果を測れません。や処理時間など、改善したい成果に対応する指標を置きます。

システム企画では、実現したい業務と制約をまとめ、候補の費用・効果・リスクを比較します。は提供可能な技術やサービスの情報を集める依頼、は要求条件を示して具体的な提案を求める依頼です。安価な提案でも、保守や移行費用を含む総費用と要件適合を確認して選びます。

技術戦略・AIとIoTの活用

技術戦略とは、事業の目標に必要な技術を見極め、導入する時期や条件を計画する取り組みです。

エルくんが目標と測定値の差を示す抽象ダイヤルを調整し、戻り矢印を輪へつなぐ図。
出力を測り、目標との差を次の操作へ反映します。図では室温が測定対象、加熱が調整する操作です。

新技術を使うこと自体を目標にすると、解決したい課題が曖昧になります。技術ロードマップでは、事業の目標に必要な技術と実現時期を対応させます。

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。正方形の中央に、制御対象→温度センサ→現在値→目標値との差→加熱量の調整→制御対象へ戻る矢印を、一つの輪として配置する。比較する部分には目標値も入力し、仕切りで測定・比較・調整を分ける。
覚えること:現在値と目標の差で加熱量を調整

工場の温度センサで現在値を測り、目標との差に応じて加熱量を調整するのはフィードバック制御です。センサ、通信、処理、制御対象を分ければ、IoTシステムのどこで遅延や故障が影響するか考えられます。

教師あり学習は正解付きデータから予測関係を学び、教師なし学習はまとまり等を見つけ、強化学習は行動に対する報酬を手掛かりに方策を学びます。学習と評価のデータを分け、未知の条件で性能が保たれるか確認します。

技術の成熟度、開発費、特許、既存システムとの接続も採用判断の条件です。予測精度の高さだけで導入効果は決まりません。

カーボンフットプリントは、原材料調達から廃棄等まで、製品のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量をCO₂相当量で示します。製造工程だけの削減が輸送の増加で相殺されることもあるため、対象範囲をそろえて比較します。

生成AIの中でも、大量の文章で学習した大規模言語モデル(LLM)は文章の生成や要約に使われます。もっともらしい誤りを出すことがあるため、機密情報の入力条件と結果の検証方法を決めます。

新技術の役割

新技術の役割の図解。左から「現場の機器」→「IoT」→「AI」の順に並べ、矢印でデータの流れを示す。IoTの下に「データ取得」、AIの下に「分類・予測・生成」を置き、役割の違いを見せる。
覚えること:IoTで集めたデータをAIで活用

IoTは現場の機器からデータを集め、AIは分類・予測・生成などに利用し、ロボットなどが物理的な作業を担います。技術ロードマップは、市場・製品・技術の将来の計画を時間軸で結び付けます。技術名よりも、利用目的と入力・出力を見て区別します。

新技術の役割
技術主な役割
IoTデータ取得・連携
AI推論・生成
技術ロードマップ必要技術の時系列計画

技術の普及と事業化の壁

技術の普及と事業化の壁の図解。左に初期採用者、右に多数派を配置し、中央を深い溝「キャズム」で仕切る。新製品が左から右へ普及する向きを矢印で示し、矢印は溝の手前で止める。
覚えること:初期採用者と多数派の間に溝

研究開発の成果が事業として実を結ぶまでには壁があるとされます。研究から製品開発へ進む間の壁を「魔の川」、製品開発から事業化までの壁を「死の谷」、事業化した後に市場競争で生き残るまでの壁を「ダーウィンの海」と呼びます。

新しい製品の普及では、新しいもの好きの初期採用者(アーリーアダプター)と、実用性を重視する多数派(アーリーマジョリティ)の間に深い溝(キャズム)があるとされます。また、優良企業が既存顧客向けの改良に集中するうちに、当初は性能の劣る新技術に市場を奪われる現象をイノベーションのジレンマといいます。

技術の普及と事業化の壁
用語意味
魔の川研究から製品開発へ進む間の壁
死の谷製品開発から事業化までの壁
ダーウィンの海事業化後に市場競争で生き残るまでの壁
キャズム初期採用者と多数派の間にある普及の溝
イノベーションのジレンマ既存顧客への改良に集中するうちに新技術に市場を奪われる現象

試験に出る

  • 技術ロードマップは、事業目標に必要な技術と実現時期を対応させる点。
  • フィードバック制御は、センサで測った値と目標との差に応じて調整する仕組みである点。
  • 教師あり学習(正解付きデータ)・教師なし学習(まとまりの発見)・強化学習(報酬で方策を学ぶ)の区別。
  • 生成AIはもっともらしい誤情報を出すことがあり、機密情報の入力条件と結果の検証が必要な点。
  • カーボンフットプリントはライフサイクル全体の排出量をCO₂相当量で示し、対象範囲をそろえて比較する点。
  • 魔の川(研究→開発)、死の谷(開発→事業化)、ダーウィンの海(事業化→産業化)の順序。

重要な言葉

技術ロードマップ
事業目標に必要な技術と実現時期を対応させた計画。
フィードバック制御
現在値と目標の差に応じて入力を調整する制御。
強化学習
行動に対する報酬を手掛かりに方策を学ぶ手法。
カーボンフットプリント
ライフサイクル全体の温室効果ガス排出量をCO₂相当量で示したもの。
大規模言語モデル(LLM)
大量の文章データで学習し、自然な文章を生成するAIモデル。
キャズム
初期採用者から多数派へ普及が広がる前に生じる深い溝。

確認問題

確かめよう報酬を使って行動の方策を改善するのは教師なし学習?

通常、強化学習です。何が学習の手掛かりになるかで区別します。

報酬を手掛かりに行動の方策を学ぶのは、通常、強化学習である。

技術は予測精度が高ければ、導入効果も必ず大きい。

正解付きデータから予測関係を学ぶのは?

カーボンフットプリントが示すものは?

新技術を使うこと自体を目標にすると、解決したい課題が曖昧になります。では、事業の目標に必要な技術と実現時期を対応させます。

工場の温度センサで現在値を測り、目標との差に応じて加熱量を調整するのはです。センサ、通信、処理、制御対象を分ければ、IoTシステムのどこで遅延や故障が影響するか考えられます。

は正解付きデータから予測関係を学び、教師なし学習はまとまり等を見つけ、は行動に対する報酬を手掛かりに方策を学びます。学習と評価のデータを分け、未知の条件で性能が保たれるか確認します。

は、原材料調達から廃棄等まで、製品のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量をCO₂相当量で示します。製造工程だけの削減が輸送の増加で相殺されることもあるため、をそろえて比較します。

の中でも、大量の文章で学習した(LLM)は文章の生成や要約に使われます。もっともらしい誤りを出すことがあるため、機密情報の入力条件と結果の検証方法を決めます。

顧客・販売データを生かす経営

顧客・販売データを生かす経営とは、顧客の継続状況や購買の記録を集めて分析し、品ぞろえや販売、業務の改善に結び付けることです。

エルくんが期首100人のカード束を継続80と離脱20に仕分け、新規カードは計算枠の外へ置く図。
考え方の例:期首の顧客100人のうち80人が継続しているので維持率は80%です。期中の新規顧客はこの集計と分けます。

売上が増えても、既存顧客が離れ続けていれば安定した経営とは限りません。何を改善したいかに応じて顧客・商品・業務のデータをつなぎます。

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。正方形の中央で、左の「期首顧客100人」から右の「期末も継続80人」へ太い矢印を引き、その先に「顧客維持率80%」を置く。下段は横線で仕切って「期中の新規顧客」を置き、維持率の矢印にはつなげない。
覚えること:期首100人中期末も80人継続で80%

期首顧客100人のうち80人が期末にも継続していれば、この条件の顧客維持率は80%です。期中の新規顧客は、既存顧客がどれだけ残ったかという指標と分けて集計します。

CRMは顧客との関係、SCMは調達から販売までの供給連鎖、ERPは会計・販売・生産等の経営資源を統合して扱います。オムニチャネルでは店舗とネットなどを連携させ、一貫した顧客体験を目指します。

バスケット分析は一緒に買われる商品の関係を調べ、併売や配置の改善へ使います。ロングテールは販売量の少ない多種類の商品群が合計で大きな売上を生む考え方です。一緒に売れることだけで因果関係を断定せず、客層や季節も確認します。

顧客・供給・社内の範囲

顧客・供給・社内の範囲の図解。画面を縦の仕切りで左右3区画に分け、左に顧客との関係、中央に「調達→販売」の流れ、右に社内の経営資源を描く。各区画に対応するCRM・SCM・ERPのラベルを置く。
覚えること:CRM顧客・SCM調達→販売・ERP社内

SFA(営業支援システム)は営業活動の記録と共有、POSは販売時点の取引の記録、BIはたまったデータの分析と可視化に使います。どこでデータを取得し、何を改善するためのデータかで仕組みを選びます。

ABC分析は、売上の大きい順に商品を並べて累積構成比を求め、上位のA群を重点的に管理する方法で、パレート図を使います。RFM分析は、最終購買日(Recency)、購買頻度(Frequency)、購買金額(Monetary)で顧客を分類します。

顧客・供給・社内の範囲
仕組み対象
CRM顧客との関係
SCM調達から販売までの供給連鎖
ERP会計・販売・生産など社内の経営資源
SFA営業活動
POS販売時点の取引
BI蓄積データの分析・可視化
顧客・供給・社内の範囲
分析手法分かること
ABC分析売上に大きく貢献する重点商品
バスケット分析一緒に買われる商品の組合せ
RFM分析最近・頻度・金額による顧客の分類

試験に出る

  • 顧客維持率は、期首の顧客のうち期末まで残った割合として計算する点。
  • 新規顧客は、既存顧客の維持率とは分けて集計する点。
  • CRM(顧客関係)・SCM(供給連鎖)・ERP(経営資源の統合)の役割の違い。
  • オムニチャネルは店舗とネットを連携し、一貫した顧客体験を目指す点。
  • バスケット分析は併売の関係を調べ、相関だけで因果を断定しない点。
  • ABC分析は累積構成比で重点商品を決め、RFM分析は最終購買日・頻度・金額で顧客を分類する点。

重要な言葉

顧客維持率
期首の顧客のうち期末まで残った割合。
CRM
顧客との関係を管理する仕組み。
バスケット分析
一緒に買われる商品の関係を調べる分析。
ロングテール
販売量の少ない多種類の商品群が合計で大きな売上を生む考え方。
ABC分析
売上の大きい順に並べた累積構成比から、重点的に管理する商品群を決める分析。

確認問題

確かめよう新規顧客が増えれば既存顧客の維持率も必ず上がる?

いいえ。対象集団と期間をそろえて指標を計算します。

期首顧客100人のうち80人が期末も継続していれば、この条件の顧客維持率は80%である。

新規顧客が増えれば、既存顧客の維持率も自動的に上がる。

調達から販売までの供給連鎖を扱う仕組みは?

一緒に買われる商品の関係を調べる分析は?

売上が増えても、既存顧客が離れ続けていれば安定した経営とは限りません。何を改善したいかに応じて顧客・商品・をつなぎます。

期首顧客100人のうち80人が期末にも継続していれば、この条件のは80%です。期中の新規顧客は、既存顧客がどれだけ残ったかという指標と分けて集計します。

は顧客との関係、SCMは調達から販売までの供給連鎖、は会計・販売・生産等の経営資源を統合して扱います。オムニチャネルでは店舗とネットなどを連携させ、一貫した顧客体験を目指します。

は一緒に買われる商品の関係を調べ、併売や配置の改善へ使います。は販売量の少ない多種類の商品群が合計で大きな売上を生む考え方です。一緒に売れることだけで因果関係を断定せず、客層や季節も確認します。

覚えるポイント

  • 企業活動:売上高から変動費を引いた限界利益で固定費を回収し、その後に利益が生まれます。財務諸表では、期間の利益と、ある時点の資産・負債を分けて読みます。
  • 法務:著作権は創作的な表現、特許権は技術的な発明を守ります。標準化は互換性や品質の共通条件を作る仕組みで、権利保護とは目的が違います。
  • 経営戦略:SWOTは内部要因の強み・弱み、外部要因の機会・脅威を分ける枠組みです。整理した後は、強みを機会に生かすなどの方針へつなげ、何を指標に進捗を見るかまで決めます。
  • システム戦略:現状の業務を可視化し、理想との差から要件を定めます。経営目標、業務要件、システム要件を順につなぐと、機能を増やすこと自体が目的になりません。
  • 技術戦略・AIとIoTの活用:教師あり学習は正解付きデータから予測関係を学び、教師なし学習はまとまり等を見つけ、強化学習は行動に対する報酬を手掛かりに方策を学びます。学習と評価のデータを分け、未知の条件で性能が保たれるか確認します。
  • 顧客・販売データを生かす経営:CRMは顧客との関係、SCMは調達から販売までの供給連鎖、ERPは会計・販売・生産等の経営資源を統合して扱います。オムニチャネルでは店舗とネットなどを連携させ、一貫した顧客体験を目指します。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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