漏電遮断器とは
漏電遮断器とは、電路から外へ漏れた電流を検知して遮断する装置で、検査では決められた条件で動作するかを確認します。

漏電遮断器は電路から外へ漏れた電流を検知して遮断する装置です。検査では、装置が付いているかだけでなく、必要な条件で動作するかを確認します。
| 表示・機能 | 意味 |
|---|---|
| 定格電流(A) | 通常の回路電流に関わる値 |
| 定格感度電流(mA) | 漏電検知に関わる値。30mA以下が高感度形 |
| 動作時間 | 定格感度電流で遮断するまでの時間。0.1秒以内が高速形 |
| テストボタン | 内蔵試験回路による動作確認(値の実測ではない) |
| D種接地の省略例 | 水気のない場所で15mA・0.1秒以下の電流動作型を施設 |
基本の仕組み

二つの装置の表示に「定格電流」と「定格感度電流」があったら、前者は通常の回路電流、後者は漏電検出に関わる値として分けます。AとmAの単位の違いも手掛かりです。
動作試験では感度や動作時間、試験条件の適合を評価します。テストボタンの確認で分かる範囲と、専用試験器による測定で分かる範囲を区別します。
過電流保護と漏電保護の試験

配線用遮断器は過負荷・短絡、漏電遮断器は地絡を検知します。漏電遮断器には過電流保護を兼ねる型と兼ねない型があり、銘板から定格電流、定格感度電流、動作時間、遮断容量などを別々に読みます。
テストボタンは器具内の試験回路で動作を確認できます。定格感度電流や動作時間の値まで検証するには、適合する漏電遮断器試験器を使い、試験電流と時間を測ります。テストボタンで動いたことだけを規定値の実測と扱いません。
装置が作動しても接地線の未接続や電路の絶縁不良が消えたわけではありません。保護装置の機能、絶縁抵抗、接地抵抗はそれぞれ検査します。
確認

漏電遮断器があるから接地や絶縁確認が不要になるわけではありません。また過電流保護機能の有無は器種により異なるので、名称だけで決めません。
試験に出る
- 漏電遮断器は、装置の有無だけでなく必要な条件で動作するかを確認することが問われます。
- 定格電流は通常の回路電流、定格感度電流は漏電検出に関わる値として区別します。
- 動作試験では感度・動作時間・試験条件の適合を評価し、テストボタンで分かる範囲を区別します。
- 漏電遮断器があっても接地や絶縁確認は不要にならない点に注意します。
- 過電流保護機能の有無は器種により異なるため、名称だけで判断しません。
- 配線用遮断器は過負荷・短絡、漏電遮断器は地絡を検知する。過電流保護付きの漏電遮断器もある。
- テストボタンは内蔵試験回路で動作を確かめるもので、感度電流や動作時間の実測には漏電遮断器試験器を使う。
- 漏電遮断器を設けても、絶縁抵抗測定や接地抵抗測定は別に必要である。
重要な言葉
- 漏電遮断器
- 漏れた電流を検知して回路を遮断する装置。
- 定格感度電流
- 漏電遮断器が動作する目安となる漏れ電流の値。
- 動作時間
- 漏電遮断器が検知してから遮断するまでの時間。
確認問題
確かめよう定格感度電流を回路で通常流してよい電流と読むのは正しい?
いいえ。漏電に対する動作の指標です。
漏電遮断器を取り付ければ、接地や絶縁確認は不要になる。
定格感度電流は、回路で通常流れる電流の大きさを表す。
定格電流と定格感度電流の違いで正しいものは?
漏電遮断器の動作試験で評価するものは?
「高感度高速形」の漏電遮断器の性能として正しいものは?
は電路から外へ漏れた電流を検知して遮断する装置です。検査では、装置が付いているかだけでなく、で動作するかを確認します。
二つの装置の表示に「」と「」があったら、前者は通常の回路電流、後者は漏電検出に関わる値として分けます。AとmAの単位の違いも手掛かりです。
では感度や、試験条件の適合を評価します。テストボタンの確認で分かる範囲と、専用試験器による測定で分かる範囲を区別します。
漏電遮断器があるからや絶縁確認が不要になるわけではありません。また機能の有無は器種により異なるので、名称だけで決めません。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種の学科出題範囲・図記号の扱い ↗
- e-Gov法令検索:電気設備に関する技術基準を定める省令 ↗(第58条(低圧の電路の絶縁性能))
- 経済産業省:電気設備の技術基準の解釈 ↗(第14条(低圧電路の絶縁性能)、第17条(接地工事の種類))
- HIOKI:接地抵抗計と測定方式の説明 ↗
- HIOKI:高圧受電設備の測定と測定器の使い分け ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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