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電気工事士試験 · 学習ガイド

法令・配線図

工事に従事できる範囲を設備の条件から判断し、図記号と配線のつながりを読みます。資格の名称や線の見た目だけに頼らず、条件を根拠に選びます。

仕組みを理解する

法令

電気工事士法は、電気工事に従事できる者の資格と範囲を定め、第一種・第二種などの免状の区分に応じて作業を制限する法律です。

資格の種類・設備区分・作業内容のパズルを照合し、エルくんが中央の設備区分の部品をはめる図。
資格の種類、設備の区分、作業内容を照合して従事できる範囲を判断します。資格証があるという一点だけでは作業範囲を決められません。

資格の名称を覚える目的は、その人がどの電気工事に従事できるかを判断することです。住宅の配線と工場の受電設備を、同じ条件の工事として扱わないようにします。

法令
法令・資格要点
電気工事士法資格・義務、軽微な工事・軽微な作業の境界
電気設備の技術基準電気事業法に基づく設備の安全基準
電気用品安全法対象製品の適合・表示、ひし形/丸形PSE
第二種の工事範囲一般用電気工作物等(一般用+小規模事業用)
認定電気工事従事者500kW未満の需要設備の600V以下の簡易工事
法令
電気工作物の区分主な例(2023年3月改正後)
一般用電気工作物600V以下で受電する住宅・小規模店舗。小出力発電設備(太陽電池10kW未満など)
小規模事業用電気工作物太陽電池10kW以上50kW未満、風力20kW未満
自家用電気工作物高圧で受電する工場・ビル(最大電力500kW未満は第一種の工事範囲)
法令
電気工事士法の手続・義務内容
免状の交付・書換え・再交付都道府県知事。書換えは氏名変更など、再交付は紛失・汚損など
作業中の義務免状の携帯、技術基準への適合、PSE表示のある電気用品の使用
第一種の定期講習免状交付日から5年以内ごとに受講
露出形点滅器・コンセントの取換え電気工事士でなくてもできる
法令
電気工事業法要点
登録・通知一般用を行う業者は登録(有効期間5年)、自家用のみは通知
登録先1つの都道府県に営業所なら知事、2以上なら経済産業大臣
主任電気工事士第一種、または免状取得後3年以上の実務経験がある第二種
備え付ける器具(一般用)絶縁抵抗計、接地抵抗計、回路計(抵抗・交流電圧)
帳簿営業所ごとに記載し、5年間保存
標識営業所と施工場所ごとに見やすい場所へ掲示
法令
電気用品安全法の区分表示と例
特定電気用品◇PSE。絶縁電線・ケーブル(一定の太さ以下)、ヒューズ、配線用遮断器、漏電遮断器、タイムスイッチ、タンブラスイッチ、差込み接続器
特定電気用品以外の電気用品○PSE。電線管、ライティングダクト、電磁開閉器、カバー付ナイフスイッチ、換気扇、電気冷蔵庫

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央を上下2段に仕切り、上段は「一般用電気工作物等」から「第一種・第二種」の両方へ、下段は「需要設備」「最大電力500kW未満」から「第一種が基本」へ矢印をつなぐ。2段を混ぜず、設備区分と最大電力による違いを見せる。
覚えること:設備区分・最大電力・作業から免状等を確認

一般用電気工作物等の工事は第一種または第二種、小規模工場やビルなどの最大電力500kW未満の需要設備の工事は第一種が基本になります。特殊電気工事など、別の資格・認定が関わる範囲も区別します。

試験合格、免状交付、個々の作業に必要な従事資格は同じ段階ではありません。問題では設備区分、最大電力、作業内容を先に確認し、免状等の条件を当てはめます。

三つの法令と資格の範囲

三つの法令と資格の範囲の図解。大きな「第一種」の枠を左右に仕切り、左の「一般用電気工作物等」を「第二種」の枠でも囲む。右は第一種だけが加わる範囲として、「最大電力500kW未満」の「需要設備」を置く。
覚えること:第一種は第二種の工事範囲も含む

電気工事士法は工事の欠陥による災害防止を目的とします。第二種は一般用電気工作物等(一般用と小規模事業用)、第一種はそれに加えて最大電力500kW未満の需要設備の工事に従事できます。ネオン工事と非常用予備発電装置工事は特種電気工事資格者、500kW未満の需要設備の600V以下の簡易電気工事は認定電気工事従事者も行えます。

「軽微な工事」は資格なしで行えます。600V以下の接続器・開閉器へのコード接続、600V以下の電気機器端子へのねじ止め、ヒューズの取付け、二次電圧36V以下の小型変圧器の二次側配線、地中電線用暗きょの設置などです。配電盤を造営材に取り付ける作業は資格が必要で、2026年度上期に出題されました。

技術基準省令は電気事業法に基づく設備の安全基準で、電気工事士法に基づくものではありません。電気用品安全法は製造・輸入事業者に表示を義務付け、特定電気用品はひし形(◇PSE)、それ以外の電気用品は丸形(○PSE)です。電気工事士はPSE表示のない電気用品を工事に使えません。

確認

確認の図解。左に「試験合格」、右に「免状所持者」の枠を置き、中央を「手続」の仕切りで分ける。左から右へ直接進む矢印には×を付ける。
覚えること:試験合格だけでは免状所持者にならない

「第一種ならすべての電気工事を無条件にできる」「試験に合格した瞬間に免状所持者になる」という理解は誤りです。対象と手続を分けて読みましょう。

試験に出る

  • 資格の区分に応じて従事できる電気工事の範囲が変わることを問う問題。
  • 一般用電気工作物等は第一種または第二種、最大電力500kW未満の需要設備は第一種が基本です。
  • 試験合格・免状交付・作業に必要な従事資格は同じ段階ではない点に注意します。
  • 「第一種ならすべて無条件にできる」という理解は誤りです。
  • 500kWは電圧ではなく、需要設備の最大電力の条件であることを押さえます。
  • 2023年3月の改正で、太陽電池10kW以上50kW未満と風力20kW未満は小規模事業用電気工作物になった。一般用と合わせた「一般用電気工作物等」は第二種の工事範囲。
  • 軽微な工事(600V以下の接続器へのコード接続、二次電圧36V以下の小型変圧器二次側配線、地中電線用暗きょの設置など)は資格不要。配電盤を造営材に取り付ける作業は資格が必要。
  • 電気工事士の義務:作業中の免状携帯、技術基準への適合、PSE表示のある電気用品の使用。免状の書換え・再交付は交付した都道府県知事へ申請する。
  • 電気工事業法:登録(一般用)・通知(自家用のみ)、主任電気工事士の設置、絶縁抵抗計・接地抵抗計・回路計の備付け、帳簿の5年保存、営業所と施工場所への標識の掲示。
  • 電気用品安全法:特定電気用品はひし形(◇PSE)、それ以外は丸形(○PSE)。タイムスイッチ・配線用遮断器・タンブラスイッチは特定電気用品。

重要な言葉

電気工事士法
電気工事に従事できる資格と範囲を定める法律。
一般用電気工作物
低圧(600V以下)で受電し、同じ構内で使う住宅・小規模店舗などの設備と、小出力発電設備。
従事範囲
資格ごとに電気工事に従事できる作業の範囲。
小規模事業用電気工作物
2023年3月に新設された区分。太陽電池10kW以上50kW未満、風力20kW未満の発電設備など。電気工事士法では一般用電気工作物とあわせて「一般用電気工作物等」として扱う。
軽微な工事
電気工事士の資格がなくても行える工事。電気工事士法施行令で定める。
主任電気工事士
登録電気工事業者が営業所ごとに置く者。第一種電気工事士、または免状取得後3年以上の実務経験がある第二種電気工事士。
特定電気用品
危険が生じるおそれが多い電気用品。ひし形のPSEマークを表示する。

確認問題

確かめよう500kWという条件は電圧の区分?

いいえ。需要設備の最大電力の条件です。VとkWを混同しないことが出発点です。

第一種電気工事士は、すべての電気工事を無条件に行える。

500kWは、需要設備の最大電力の条件である。

出力10kW以上50kW未満の太陽電池発電設備は、2023年3月の改正で小規模事業用電気工作物に区分された。

登録電気工事業者は、帳簿を記載の日から3年間保存すればよい。

電気工事士が住所を変更したときは、免状の書換えを申請しなければならない。

最大電力500kW未満の需要設備の工事を基本として行える資格は?

試験合格・免状交付・従事資格の関係で正しいものは?

一般用電気工作物の工事または作業で、電気工事士でなければ従事できないものは?

特定電気用品の組合せとして正しいものは?

一般用電気工事のみを行う登録電気工事業者の営業所に備えなければならない器具は?

「電気設備に関する技術基準を定める省令」の根拠となる法律は?

資格の名称を覚える目的は、その人がどのに従事できるかを判断することです。住宅の配線と工場のを、同じ条件の工事として扱わないようにします。

等の工事は第一種または第二種、小規模工場やビルなどの最大電力未満の需要設備の工事は第一種が基本になります。特殊電気工事など、別の資格・認定が関わる範囲も区別します。

試験合格、、個々の作業に必要な従事資格は同じ段階ではありません。問題では、最大電力、作業内容を先に確認し、免状等の条件を当てはめます。

「第一種ならすべての電気工事を無条件にできる」「試験に合格した瞬間にになる」という理解は誤りです。対象とを分けて読みましょう。

配線図記号(最優先の暗記項目)

配線図記号とは、電源や負荷、保護装置などの役割を図面上で短く表すために決められた共通の記号です。

照明・コンセント・スイッチの実物と同じ名称のカードを対応させた図。規格記号の見本ではありません。
実物の設備と配線図上の記号を対応させて覚えます。図面カードは関係を表す模式図で、規格記号の見本ではありません。

配線図は器具を実物の絵で描かず、決まった記号で役割を示します。記号を読むことは、図の中で何が電源・負荷・保護装置なのかを見分けることです。

配線図記号(最優先の暗記項目)
傍記・記号意味
E/ET/EET接地極付/接地端子付/接地極付接地端子付
EL漏電遮断器付
LK/T抜け止め形/引掛形
WP防雨形
H/L位置表示灯内蔵(OFFで点灯)/確認表示灯内蔵(ONで点灯)
D/RAS/P遅延スイッチ/熱線式自動スイッチ/プルスイッチ
A自動点滅器
TSタイムスイッチ
CL/CH/DLシーリング/シャンデリヤ/埋込器具(ダウンライト)
3路/4路3路2個で2か所から点滅。間に4路を入れると3か所以上
配線図記号(最優先の暗記項目)
線種配線の場所
実線天井隠ぺい配線
破線床隠ぺい配線
点線露出配線
一点鎖線地中配線
配線図記号(最優先の暗記項目)
施工条件の表示意味
VVF600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形
VVR600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形
IV600Vビニル絶縁電線(管などに収めて使う)
EM-EEF600V耐燃性ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形
PF/CD合成樹脂製可とう電線管(PF管/CD管)。CD管はコンクリート埋込専用
VE硬質ポリ塩化ビニル電線管
Eねじなし電線管(例:E19)

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央の図面にコンセント記号を左、文字・補助表示をすぐ右に置き、両方を一つの枠で囲む。枠から下へ矢印を引き、「接地極の有無」「用途」につなぐ。
覚えること:記号と横の表示を一組で読む

よく似たコンセントの記号でも、文字や補助表示で接地極の有無や用途などが変わります。外形だけを見て即答せず、記号の横にある表示まで一組で読みます。

図記号は共通の約束で情報を短く表す仕組みです。図面に固有の記号は凡例や注記に説明されるため、記憶だけでなくその図の説明を確認します。

図記号・傍記・写真を対応させる

図記号・傍記・写真を対応させるの図解。正方形の中央を縦線で左右に分け、両側に同じ点滅器の記号「●」を置く。左は「●」の傍らに3を添えて「3路」へ、右は4を添えて「4路」へ矢印で結ぶ。
覚えること:同じ●でも傍記で機能を区別

配線図の記号はJIS C 0303を基本とし、同じ点滅器の記号(●)でも傍記で機能を区別します。3路は3、4路は4、位置表示灯内蔵はH、確認表示灯内蔵はL、遅延はD、熱線式自動スイッチはRASです。問題文の凡例や「ワイド形」の指定も優先します。

コンセントは接地極付E、接地端子付ET、漏電遮断器付EL、抜け止め形LK、引掛形T、防雨形WPなど、記号と傍記の組合せで区別します。接地極と接地端子はどちらも保護接地に関わりますが、器具の形と接続方法が違います。照明のDL、CL、CH、ペンダント、引掛シーリングは写真とも照合します。

過去問では調光器の図記号、屋外灯の自動点滅器(傍記A)、シャンデリヤの写真などが問われます。図記号だけ、または外観だけでは答えられない問題もあるので、名称・用途・図面上の接続先を一組で確認します。

確認

確認の図解。1枚の配線図内で、左に接続点の表示がある交差、右に表示のない交差を置き、細い仕切りで比べる。両方の交差へ矢印を向け、接続点の表示と線の描き方を読む構成にする。
覚えること:交差は接続点表示と線の描き方で判断

図上の線の交差が、必ず電気的な接続を意味するとは限りません。接続点の表示や線の描き方を読み、位置が近いこととつながることを分けます。

試験に出る

  • 配線図記号は、電源・負荷・保護装置などの役割を表す共通の約束である点を問う問題。
  • 似たコンセント記号でも、文字や補助表示で接地極の有無や用途が変わります。
  • 図面に固有の記号は、凡例や注記の説明を確認することが重要です。
  • 線の交差が必ず電気的な接続を意味するとは限らない点に注意します。
  • 覚えた記号だけでなく、その図の問題固有の説明も読みます。
  • 点滅器の傍記:3(3路)、4(4路)、H(位置表示灯内蔵)、L(確認表示灯内蔵)、D(遅延)、P(プル)、RAS(熱線式自動スイッチ)、2P(両切)。
  • コンセントの傍記:E(接地極付)、ET(接地端子付)、EET(接地極付接地端子付)、EL(漏電遮断器付)、LK(抜け止め形)、T(引掛形)、WP(防雨形)、20A・250V。
  • 照明の傍記:CL(シーリング)、CH(シャンデリヤ)、DL(埋込器具)、○に横線(ペンダント)。自動点滅器は●にA、ルームエアコン屋内ユニットはI・屋外ユニットはO。
  • 配線の線種:天井隠ぺいは実線、床隠ぺいは破線、露出は点線、地中は一点鎖線。

重要な言葉

配線図記号
電源や負荷、保護装置の役割を図面上で表す記号。
凡例
図面固有の記号の意味を説明する一覧。
コンセント記号
コンセントを表す記号。補助表示で接地極の有無などが変わる。
傍記
図記号の横に付ける文字や数字。器具の種類や定格を区別する。
自動点滅器
周囲の明るさで屋外灯などを自動的に点滅させる器具。図記号は●の傍記にA。
タイムスイッチ
設定した時刻に回路を入り切りする器具。図記号はTSと表す。

確認問題

確かめよう見覚えのない補助文字があるとき、先に見るものは?

凡例と注記。その問題の記号の意味を確かめます。

図上の線の交差は、必ず電気的な接続を意味する。

見覚えのない記号は、凡例や注記で意味を確認する。

抜け止め形コンセントを表す傍記は「LK」である。

点滅器の傍記「H」は、スイッチがONのときに点灯する確認表示灯内蔵を表す。

似たコンセント記号を区別するときに見るものは?

線の交差について正しいものは?

抜け止め形の防雨形コンセントの図記号に付ける傍記として正しいものは?

点滅器の傍記と意味の組合せとして誤っているものは?

配線図は器具を実物の絵で描かず、決まったで役割を示します。記号を読むことは、図の中で何が・負荷・保護装置なのかを見分けることです。

よく似たの記号でも、文字や補助表示での有無や用途などが変わります。外形だけを見て即答せず、記号の横にある表示まで一組で読みます。

は共通の約束で情報を短く表す仕組みです。図面に固有の記号はや注記に説明されるため、記憶だけでなくその図の説明を確認します。

図上の線のが、必ず電気的な接続を意味するとは限りません。接続点の表示や線の描き方を読み、位置が近いこととことを分けます。

配線図読解

単線図とは、複数の電線を一本の線で代表させ、電源から負荷までの機器どうしの関係を分かりやすく表した図です。

単線図は接続関係を読む。電源・分電盤・照明の三つのまとまりを一本の線で結ぶ概念図。
単線図は設備どうしの接続関係を一本の線にまとめて表します。一本の線がそのまま電線一本を意味するとは限りません。

単線図は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているから導体も一本、という意味ではありません。

配線図読解
読む項目読み方
共通注意既定工法、写真形状、漏電遮断器などを読む
複線図電圧側・接地側・戻り線・連絡線・接地線を描く
心線数問われた区間を通る導体を数える
接続材料接続グループの本数・太さから選ぶ
接地抵抗接地種別と漏電遮断器の条件を合わせる
配線図読解
接続する電線(VVF・IV)リングスリーブ刻印
1.6mm×2本小○
1.6mm×3〜4本小小
2.0mm×2本小小
2.0mm×1本+1.6mm×1〜2本小小
1.6mm×5〜6本中中
2.0mm×1本+1.6mm×3〜5本中中
2.0mm×2本+1.6mm×1〜3本中中

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に電源→遮断器→変圧器→負荷を左から右へ並べ、矢印で電力の流れを示す。各機器の間には区間ごとに仕切った「何相・何線」の記入欄を置く。
覚えること:電源から負荷へ追い相・線を各区間に記す

電源から遮断器、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線の回路があるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どの保護装置の下にあるかを確認します。

全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前の案内図として使います。

単線図を複線図へ展開する

単線図を複線図へ展開するの図解。左に3路スイッチ間を1本の線で表した単線図、右に同じ区間の連絡線2本を描いた複線図を置き、左から右へ展開する矢印で結ぶ。右の2本を横切る破線で指定区間を示す。
覚えること:3路の連絡線2本を描き指定区間で数える

配線図問題は最初に共通注意を読み、既定のケーブル・工法、電線本数の省略、漏電遮断器の感度と動作時間、器具写真の形などを確認します。2026年度上期は1枚の配線図から20問が出題され、図記号、最少心線数、接続材料、絶縁抵抗、測定器などを連続して問われました。

単線図では一本の線が一つの配線経路を代表し、必要な心線本数を直接表しません。電源の電圧側・接地側、スイッチの戻り線、3路の連絡線2本、器具の保護接地線を複線図に描き、指示された区間を横切る線を数えます。ジョイントボックス経由の線をすべて接続するなど、問題固有の指定も反映します。

接続点ごとに同電位の線をグループ化します。リングスリーブは1.6mm×2本が小・刻印「○」、1.6mm×3〜4本や2.0mm×2本が小・刻印「小」、1.6mm×5〜6本が中・刻印「中」です。差込形コネクタは本数に合う口数を1か所に1個使います。総数は器具数から推測せず、接続グループを一つずつ数えます。

図に接地極がある場合は使用電圧と漏電遮断器の条件から接地種別・抵抗値を判定します。D種接地は原則100Ω以下ですが、地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置(例:動作時間0.1秒の漏電遮断器)があれば500Ω以下でよくなります。100Ωだけを無条件に当てはめません。

確認

確認の図解。左に単線図を1本の抽象線として置く。中央に「回路方式」と「接続条件」の2枚のカード。右は心数を示す大きな「?」だけにする。具体的な電線や芯線を描かない。
覚えること:線数だけで心数は決めない

単線図の線の本数を、そのまま材料の心数として数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、回路方式と接続条件から展開します。

試験に出る

  • 単線図は複数の電線を一本の線で代表させる図であり、導体が一本という意味ではない点を問う問題。
  • 電源から遮断器・変圧器・負荷へ順に追い、各区間の相数・線数を読みます。
  • 分岐した負荷がどの保護装置の下にあるかを確認します。
  • 全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の位置が整理できます。
  • 単線図の線の本数をそのまま材料の心数として数えない点に注意します。
  • 最少電線本数は複線図を描き、指定区間を横切る線(電圧側・接地側・戻り線・3路の連絡線・接地線)を数える。
  • リングスリーブは1.6mm×2本が小で刻印「○」、1.6mm×3〜4本・2.0mm×2本は小で刻印「小」、1.6mm×5〜6本は中で刻印「中」。
  • 差込形コネクタは接続する電線の本数に合う口数(2本用・3本用・4本用など)を接続箇所ごとに1個使う。
  • D種接地は原則100Ω以下、地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ω以下。

重要な言葉

単線図
複数の電線を一本の線で代表させた配線図。
単線結線図
機器の接続関係を一本の線で表した結線図。
保護装置
遮断器など、回路を保護する装置。
複線図
実際の電線1本ずつを描いた図。心線数や接続箇所を数えるために単線図から描き起こす。
リングスリーブ
電線を圧着接続する金具。大きさ(小・中・大)と刻印(○・小・中・大)を電線の太さと本数で選ぶ。
差込形コネクタ
電線を差し込むだけで接続する器具。差込口の数で2本用・3本用などがある。

確認問題

確かめよう三相回路が一本線で描かれていたら単相回路?

いいえ。単線図は回路の接続関係を代表して表しています。

単線図で一本の線で描かれていても、導体が一本とは限らない。

単線図の線の本数は、そのまま材料の心数として数えてよい。

1.6mmの電線2本をリングスリーブで接続するときは、小スリーブを使い刻印は「○」にする。

単線図の読み方として正しいものは?

単線図で一本の線が表すものは?

VVF1.6の電線5本をリングスリーブで1か所に圧着接続するときのスリーブと刻印は?

ジョイントボックス内で電線2本の接続が2か所、3本の接続が1か所ある。差込形コネクタの組合せは?

は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているからも一本、という意味ではありません。

電源から、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線の回路があるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どのの下にあるかを確認します。

全体のと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前の案内図として使います。

単線図の線の本数を、そのまま材料のとして数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、と接続条件から展開します。

覚えるポイント

  • 試験合格、免状交付、個々の作業に必要な従事資格は同じ段階ではありません。
  • 図記号は共通の約束で情報を短く表す仕組みです。
  • 全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の取付け位置が整理できます。
  • 第二種電気工事士の工事範囲は一般用電気工作物等(一般用+小規模事業用)です。
  • 電気工事業法:帳簿は5年保存、主任電気工事士は第一種または実務3年以上の第二種です。
  • 特定電気用品は◇PSE、それ以外は○PSEです。
  • 抜け止め形コンセントはLK、位置表示灯内蔵はH、確認表示灯内蔵はLです。
  • リングスリーブは1.6mm×2本だけ刻印「○」、1.6mm×5〜6本は中スリーブで刻印「中」です。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

教材の編集方針・訂正について