本文へ移動

電気工事士試験 · 学習ガイド

配線図読解

単線図とは

単線図とは、複数の電線を一本の線で代表させ、電源から負荷までの機器どうしの関係を分かりやすく表した図です。

単線図は接続関係を読む。電源・分電盤・照明の三つのまとまりを一本の線で結ぶ概念図。
単線図は設備どうしの接続関係を一本の線にまとめて表します。一本の線がそのまま電線一本を意味するとは限りません。

単線図は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているから導体も一本、という意味ではありません。

配線図読解
読む項目読み方
共通注意既定工法、写真形状、漏電遮断器などを読む
複線図電圧側・接地側・戻り線・連絡線・接地線を描く
心線数問われた区間を通る導体を数える
接続材料接続グループの本数・太さから選ぶ
接地抵抗接地種別と漏電遮断器の条件を合わせる
配線図読解
接続する電線(VVF・IV)リングスリーブ刻印
1.6mm×2本小○
1.6mm×3〜4本小小
2.0mm×2本小小
2.0mm×1本+1.6mm×1〜2本小小
1.6mm×5〜6本中中
2.0mm×1本+1.6mm×3〜5本中中
2.0mm×2本+1.6mm×1〜3本中中

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に電源→遮断器→変圧器→負荷を左から右へ並べ、矢印で電力の流れを示す。各機器の間には区間ごとに仕切った「何相・何線」の記入欄を置く。
覚えること:電源から負荷へ追い相・線を各区間に記す

電源から遮断器、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線の回路があるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どの保護装置の下にあるかを確認します。

全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前の案内図として使います。

単線図を複線図へ展開する

単線図を複線図へ展開するの図解。左に3路スイッチ間を1本の線で表した単線図、右に同じ区間の連絡線2本を描いた複線図を置き、左から右へ展開する矢印で結ぶ。右の2本を横切る破線で指定区間を示す。
覚えること:3路の連絡線2本を描き指定区間で数える

配線図問題は最初に共通注意を読み、既定のケーブル・工法、電線本数の省略、漏電遮断器の感度と動作時間、器具写真の形などを確認します。2026年度上期は1枚の配線図から20問が出題され、図記号、最少心線数、接続材料、絶縁抵抗、測定器などを連続して問われました。

単線図では一本の線が一つの配線経路を代表し、必要な心線本数を直接表しません。電源の電圧側・接地側、スイッチの戻り線、3路の連絡線2本、器具の保護接地線を複線図に描き、指示された区間を横切る線を数えます。ジョイントボックス経由の線をすべて接続するなど、問題固有の指定も反映します。

接続点ごとに同電位の線をグループ化します。リングスリーブは1.6mm×2本が小・刻印「○」、1.6mm×3〜4本や2.0mm×2本が小・刻印「小」、1.6mm×5〜6本が中・刻印「中」です。差込形コネクタは本数に合う口数を1か所に1個使います。総数は器具数から推測せず、接続グループを一つずつ数えます。

図に接地極がある場合は使用電圧と漏電遮断器の条件から接地種別・抵抗値を判定します。D種接地は原則100Ω以下ですが、地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置(例:動作時間0.1秒の漏電遮断器)があれば500Ω以下でよくなります。100Ωだけを無条件に当てはめません。

確認

確認の図解。左に単線図を1本の抽象線として置く。中央に「回路方式」と「接続条件」の2枚のカード。右は心数を示す大きな「?」だけにする。具体的な電線や芯線を描かない。
覚えること:線数だけで心数は決めない

単線図の線の本数を、そのまま材料の心数として数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、回路方式と接続条件から展開します。

試験に出る

  • 単線図は複数の電線を一本の線で代表させる図であり、導体が一本という意味ではない点を問う問題。
  • 電源から遮断器・変圧器・負荷へ順に追い、各区間の相数・線数を読みます。
  • 分岐した負荷がどの保護装置の下にあるかを確認します。
  • 全体の電力の流れと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、計器の位置が整理できます。
  • 単線図の線の本数をそのまま材料の心数として数えない点に注意します。
  • 最少電線本数は複線図を描き、指定区間を横切る線(電圧側・接地側・戻り線・3路の連絡線・接地線)を数える。
  • リングスリーブは1.6mm×2本が小で刻印「○」、1.6mm×3〜4本・2.0mm×2本は小で刻印「小」、1.6mm×5〜6本は中で刻印「中」。
  • 差込形コネクタは接続する電線の本数に合う口数(2本用・3本用・4本用など)を接続箇所ごとに1個使う。
  • D種接地は原則100Ω以下、地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ω以下。

重要な言葉

単線図
複数の電線を一本の線で代表させた配線図。
単線結線図
機器の接続関係を一本の線で表した結線図。
保護装置
遮断器など、回路を保護する装置。
複線図
実際の電線1本ずつを描いた図。心線数や接続箇所を数えるために単線図から描き起こす。
リングスリーブ
電線を圧着接続する金具。大きさ(小・中・大)と刻印(○・小・中・大)を電線の太さと本数で選ぶ。
差込形コネクタ
電線を差し込むだけで接続する器具。差込口の数で2本用・3本用などがある。

確認問題

確かめよう三相回路が一本線で描かれていたら単相回路?

いいえ。単線図は回路の接続関係を代表して表しています。

単線図で一本の線で描かれていても、導体が一本とは限らない。

単線図の線の本数は、そのまま材料の心数として数えてよい。

1.6mmの電線2本をリングスリーブで接続するときは、小スリーブを使い刻印は「○」にする。

単線図の読み方として正しいものは?

単線図で一本の線が表すものは?

VVF1.6の電線5本をリングスリーブで1か所に圧着接続するときのスリーブと刻印は?

ジョイントボックス内で電線2本の接続が2か所、3本の接続が1か所ある。差込形コネクタの組合せは?

は複数の電線を一本の線で代表させ、機器どうしの関係を見やすくした図です。一本描かれているからも一本、という意味ではありません。

電源から、変圧器、負荷へ順に指で追い、各区間に何相・何線の回路があるかを書き込みます。分岐した先の負荷も、どのの下にあるかを確認します。

全体のと機器の役割を先に読むと、定格値や接地、の取付け位置が整理できます。細かい結線を読む前の案内図として使います。

単線図の線の本数を、そのまま材料のとして数えるのは誤りです。施工に必要な一本ずつの電線は、と接続条件から展開します。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

教材の編集方針・訂正について