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電気工事士試験 · 学習ガイド

第二種電気工事士の試験概要

アプリでの毎日の復習から、試験に向けた学習計画と仕上げまで。自分の学習段階に合うところから読み進めてください。

学習の始め方

おぼエルでの学習ステップ

Step 1: 暗記分野から1周する(2〜3週間)

おぼエルの第二種電気工事士コースを、まず「電気機器・材料・工具」「施工方法」「法令・配線図」などの暗記分野から解き始めましょう。

  • 1日20〜30問ペースで進める
  • 1周目は正誤にこだわらず、解説を読んで理解することを重視
  • 器具や工具は名称・用途・記号をセットで覚える

Step 2: 全分野を繰り返す(2〜4週間)

計算分野(電気理論・配電理論)も含めて全体を回します。暗記の定着は2周目以降が本番です。

  • おぼエルは間違えた問題を自動的に繰り返し出題します
  • 間違えた問題の解き直しと、正解した問題も解説を読むことの両方を意識する
  • 習熟度表示で苦手分野を確認し、重点的に復習

Step 3: 過去問形式で仕上げ(1〜2週間)

  • 過去問を本番形式(50問・120分)で解いて時間配分に慣れる
  • 60点を安定して超えるまで、おぼエルで弱点を潰す
  • 配線図問題(後半20問)は写真鑑別・記号の知識でかなり解けます

試験の仕組み

試験の基本情報

項目内容
正式名称第二種電気工事士試験
根拠法電気工事士法(国家資格)
実施団体一般財団法人 電気技術者試験センター
試験構成学科試験 → 技能試験の2段階
受験資格なし(誰でも受験可能)
試験回数年2回(上期・下期)。同一年度に両方受験することも可能
受験手数料インターネット申込 11,100円 / 郵送申込 12,500円(非課税、2026年度)

※本ページの数値・日程は2026年度時点の情報です。最新情報は必ず公式サイト(外部:www.shiken.or.jp)で確認してください。

学科試験

出題形式

項目内容
問題数50問(四肢択一)
試験時間120分
合格基準100点満点中おおむね60点以上(1問2点。年度・回により調整される場合あり)

出題科目

  1. 電気に関する基礎理論(電気理論)
  2. 配電理論および配線設計
  3. 電気機器・配線器具ならびに電気工事用の材料・工具
  4. 電気工事の施工方法
  5. 一般用電気工作物等の検査方法
  6. 配線図
  7. 一般用電気工作物等の保安に関する法令

前半30問が知識・計算問題、後半20問が配線図問題(1枚の配線図を題材にした読み取り・鑑別問題)という構成が定番です。

CBT 方式と筆記方式

学科試験は CBT 方式(コンピュータ受験)と筆記方式(マークシート)の選択制です。出題数・試験時間・合格基準は同じです。

CBT 方式の特徴

  • 約3週間の試験期間の中から、都合のよい日時・会場(全国のテストセンター)を選んで受験できる
  • 所定の期間内なら日時・会場の変更も可能
  • 試験終了後、その場でスコアを確認できる(正式な合否発表は後日)
  • 筆記方式より早い時期に受験できるため、技能試験までの練習期間を長く確保できる

技能試験

項目内容
対象者学科試験の合格者および学科試験免除者
出題事前公表された候補問題13問のうち1問
試験時間40分
形式持参した工具を使い、支給される材料で配線作業を完成させる
合格基準欠陥がないこと(欠陥が1つでもあると不合格)
  • 候補問題は複線図化、ケーブル加工、リングスリーブ・差込形コネクタでの接続、器具への結線などで構成されます
  • 工具(ペンチ、ドライバー、電工ナイフ、圧着工具、スケールなど)は自分で持参します
  • 40分は練習していないとかなり短く感じる時間です。候補問題13問を事前に練習しておくことが合格の前提です

学科試験の免除

以下に該当する人は学科試験が免除されます(代表例):

  • 前回または前々回の学科試験の合格者(免除申請が必要)
  • 電気工事士法で定める電気工学課程の卒業者
  • 第一種・第二種・第三種電気主任技術者免状の取得者

詳細な条件は公式サイトで確認してください。

合格後の免状申請

技能試験に合格したら、住所地の都道府県知事に免状交付を申請します(申請には手数料が必要)。免状が交付されて初めて電気工事の作業に従事できます。

効果的な勉強法

合格戦略: 暗記分野を得点源にする

学科試験50問のうち、計算問題は例年10問前後。残りの約40問は知識(暗記)で解ける問題です。合格ラインは60点(30問正解相当)なので、極端に言えば計算を捨てても暗記分野だけで合格できます。

分野グループ問題数の目安性質
電気理論・配電理論(計算)10問前後公式とパターンの理解が必要
器具・材料・工具、施工方法、検査、法令約20問暗記で得点源
配線図(記号・鑑別・複線図)20問大半が暗記で解ける

おぼエルを最大限活用する

おぼエルの学習アルゴリズムを理解しよう

おぼエルは間隔反復(Spaced Repetition)の原理に基づいています。

  • 間違えた問題は短い間隔で繰り返し出題される
  • 正解した問題は徐々に間隔が広がる
  • 忘れそうなタイミングで復習できるので、暗記量の多いこの試験と相性抜群

効果的な使い方

1. 毎日続ける(最重要)
  • 1日10問でもいいので毎日やる
  • ストリーク(連続学習日数)を途切れさせないことを目標に
  • 通知機能で学習リマインダーを設定
2. 1周目は理解重視、暗記は2周目以降
  • 1周目は間違えて当然。解説を読んで「なぜそうなるか」を理解する
  • 器具・工具・記号は「名称・外観・用途」をセットで押さえる
  • 暗記の定着は2周目以降、間隔反復の繰り返しで自然に進む
3. 間違えた問題の解き直し+正解した問題の解説も読む
  • 間違えた問題はおぼエルが自動で繰り返し出題します。放置せず必ず解き直す
  • 正解した問題も解説を読むこと。「たまたま正解」を「理解して正解」に変えるのが得点安定の鍵
4. スキマ時間を活用する

1問30秒〜1分で解けるので、通勤中・昼休み・寝る前の10分で着実に進みます。写真鑑別や記号の暗記は特にスキマ学習向きです。

5. 習熟度を定期的にチェック
  • ホーム画面の習熟度表示で分野ごとの進捗を確認
  • 習熟度が低い分野 = 苦手分野として重点的に

インプットとアウトプットのバランス

おぼエル単体で合格できる?

暗記分野はおぼエル中心で十分戦えます。ただし、計算問題(電気理論・配電理論)と複線図は、最初にテキストや動画で「解き方」をインプットしてから演習すると効率的です。

おすすめの学習サイクル

① インプット(20〜30分)
   テキスト or 動画で1テーマを学ぶ

② アウトプット(20〜30分)
   おぼエルでそのテーマの問題を解く

③ 復習(10分)
   間違えた問題の解説を読み直す

④ 翌日以降
   おぼエルが自動で復習スケジュールを管理

分野別の学習アドバイス

1. 電気理論(計算)

  • 最初に完璧を目指さない。オームの法則・合成抵抗・電力の基本パターンだけ押さえる
  • 計算が苦手なら、力率や三相交流は後回しでOK(他分野で点を取る)
  • 出題パターンは毎年似ているので、過去問の型を覚えるのが近道

2. 配電理論・配線設計

  • 単相3線式の特徴(中性線、100V/200V)は最頻出
  • 電線の許容電流、分岐回路とコンセントの組み合わせは表を丸暗記すれば解ける
  • 計算に見えて実は暗記で解ける問題が多い分野

3. 電気機器・材料・工具

  • 写真鑑別が頻出の得点源。器具・工具の「名称・外観・用途」をセットで暗記
  • リングスリーブと圧着工具、電線管と付属品(カップリング、コネクタなど)の組み合わせに注意
  • おぼエルのカードを繰り返すだけで確実に伸びる分野

4. 施工方法

  • 「どの場所に、どの工事方法が施設できるか」の表を整理して覚える
  • 接地工事の種類(C種・D種)と接地抵抗値・接地線の太さは頻出
  • ケーブル支持点間の距離などの数値も問われる

5. 検査・測定

  • 絶縁抵抗の基準値(0.1MΩ / 0.2MΩ / 0.4MΩ)は必ず覚える
  • 測定器の名称と用途(絶縁抵抗計、接地抵抗計、クランプメータ、検電器)の対応が頻出
  • 竣工検査の手順(目視点検→絶縁抵抗・接地抵抗測定→導通試験→通電試験)も問われる

6. 法令・配線図

  • 電気工事士法(できる作業・できない作業)、電気用品安全法の PSE マークが頻出
  • 配線図記号は最優先の暗記項目。後半20問の配線図問題の土台になる
  • 複線図は「電源の接地側は器具へ、非接地側はスイッチへ」の原則から。基本パターンを数問書けば感覚がつかめる

技能試験の勉強法

おぼエルは学科試験の暗記分野をカバーするアプリです。技能試験は以下の流れで、実際に手を動かして対策してください。

  1. 学科の学習中から複線図に慣れる: おぼエルの「複線図の基本」「結線条件の判断」のカードが下地になります
  2. 候補問題13問の複線図を全部書けるようにする: 複線図が書ければ技能試験の半分は終わりです
  3. 工具と練習キットを揃えて実作業: 各候補問題を最低1回、できれば2回作る。1問40分以内で完成させる練習を
  4. 欠陥基準を確認: 試験センターが公表する判断基準を読み、「欠陥1つで不合格」の意識で丁寧に作業する

よくある失敗パターンと対策

❌ 電気理論から順番に始めて挫折する

→ 試験範囲の先頭は計算分野ですが、初学者はまず暗記分野(器具・工具、法令、配線図記号)から始めるのがおすすめです。

❌ テキストを読むだけで問題を解かない

→ この試験は「見て覚える」問題が大半。おぼエルでのアウトプット反復が最短ルートです。

❌ 学科に受かってから技能の準備を始めて時間切れ

→ 学科試験の手応えがあった時点で工具・練習キットを注文しましょう。CBT 方式で早めに受験すると練習期間を確保できます。

❌ 直前に一気に詰め込む

→ 暗記量が多いので、毎日少しずつの間隔反復が続けやすい方法です。

本番で使えるテクニック

学科試験

  • 前半の計算問題で詰まったら飛ばして、暗記問題と配線図問題を先に確実に取る
  • 配線図問題は図中の記号・条件をよく見る。知識があれば図をすべて理解できなくても解ける問題が多い
  • 120分で50問なので時間には余裕あり。見直し時間を確保する

技能試験

  • 試験開始前の材料確認時間で支給材料をチェックし、問題を見て複線図を最初に書く
  • 時間配分の目安: 複線図5分→ケーブル加工・結線30分→見直し5分
  • 「欠陥1つで不合格」なので、スピードより正確さ。最後に結線ミス・締め忘れを必ず確認

学習計画

学習期間・一日の問題数は計画例です。経験や確保できる時間に合わせて調整し、解説を理解する時間と復習日も確保してください。

前提知識や使える時間に合わせて、3つのモデルプランを用意しました。いずれも学科試験対策が中心で、技能試験対策は学科試験後(または学科の目処が立った時点)に組み込みます。

学習時間の目安(学科試験・独学の場合):

前提目安
電気の知識ゼロの初学者100〜200時間程度
理系出身・電気に多少なじみがある50〜100時間程度
電気系の学習経験・実務経験あり50時間以下でも可

※あくまで一般に言われる目安です。暗記分野中心の戦略なら、初学者でも下限寄りで合格するケースは珍しくありません。

プラン A: しっかり3ヶ月コース

対象: 電気の知識ゼロの初学者、じっくり計画的に合格を目指す人

週学習内容おぼエル目標
1〜2週目電気機器・材料・工具(テキスト+おぼエル)。写真鑑別に慣れる20問/日
3〜4週目法令・配線図記号(テキスト+おぼエル)20問/日
5〜6週目施工方法・検査・測定(テキスト+おぼエル)20問/日
7〜8週目配電理論・電気理論の基本パターン(動画+おぼエル)30問/日
9〜10週目全分野2周目(おぼエル中心)+複線図の練習40問/日
11週目過去問を本番形式で演習+弱点補強40問/日
12週目最終仕上げ。過去問で60点超を安定させる50問/日

1日の学習時間: 30〜60分

プラン B: 標準2ヶ月コース

対象: ある程度理科・数学に抵抗がない人、標準的なペースで進めたい人

週学習内容おぼエル目標
1週目電気機器・材料・工具+配線図記号(暗記分野を先行)30問/日
2週目施工方法・検査・測定30問/日
3週目法令+配電理論の暗記項目30問/日
4週目電気理論・配電理論の計算パターン(動画+おぼエル)30問/日
5〜6週目全分野2周目+複線図の練習50問/日
7週目過去問演習+弱点補強50問/日
8週目最終仕上げ50問/日

1日の学習時間: 45〜90分

プラン C: 短期1ヶ月コース

対象: 電気系の学習経験・実務経験がある人、時間がない人

期間学習内容おぼエル目標
1週目全分野をおぼエルでざっと1周(現状把握)60問/日
2週目正答率が低い分野を集中演習80問/日
3週目過去問演習+複線図・配線図問題の強化80問/日
4週目過去問を繰り返し、60点超を安定させる80問/日

1日の学習時間: 90〜120分

技能試験対策の組み込み方

学科試験から技能試験までは1〜2ヶ月程度あります(例: 上期は学科 CBT 4〜6月→技能7月)。以下を目安に組み込みましょう。

タイミングやること
学科学習中おぼエルで複線図・リングスリーブ・候補問題関連のカードを学習
学科受験の前後工具・練習キット(候補問題13問分の材料セット)を注文
学科後 1〜2週目候補問題13問の複線図をすべて書けるようにする。基本作業(ケーブル剥ぎ取り、輪づくり、圧着)を練習
学科後 3〜5週目候補問題を1問ずつ通しで製作(各40分以内を目標)。全13問を最低1周
技能試験直前苦手な問題を再練習。欠陥の判断基準を最終確認

学習計画を成功させるコツ

1. 毎日の学習を習慣化する

  • 「毎朝の通勤電車で20問」のように時間と場所を決める
  • おぼエルの通知機能を活用
  • 完璧でなくていい。0問の日を作らないことが大切

2. 暗記分野から始める

  • 得点源になる分野から手を付けると、手応えを感じやすく続けやすい
  • 計算分野は基本パターンだけでも合格には十分

3. 進捗を可視化する

  • おぼエルの習熟度とストリークを毎日チェック
  • 苦手分野に時間がかかるのは自然なこと。焦らず反復

4. 過去問は必ず本番形式で解く

  • 50問・120分を通しで解いて時間感覚をつかむ
  • 60点を安定して超えているかが受験判断の目安

学科試験直前の1週間

日やること
7日前過去問1回分を本番形式で解き、弱点を洗い出す
6〜4日前弱点分野をおぼエルで集中復習
3日前過去問もう1回分。60点超を確認
2日前数値もの(絶縁抵抗の基準値、接地抵抗値、電線の許容電流など)を総確認
前日配線図記号と写真鑑別を軽く見直す程度。早めに寝る
当日受験票・本人確認書類を確認。リラックスして臨む

教材の使い分け

教材を選ぶ基準

学科は理論の解法、器具の鑑別、図記号と配線図を学びます。技能は解説を読むだけでは身につかないため、工具と材料を使い、施工条件・欠陥の判断基準に沿って実際に作品を作ります。受験年度の公表内容と施工条件を確認し、結線・寸法・接続を点検する時間まで含めて練習しましょう。

理解・反復・実戦を組み合わせる

  • 初めての範囲は教本や解説で全体像をつかみます。
  • おぼエルでは少量ずつ解き、誤答の理由と正しい考え方を確認します。
  • 一巡後は時間を計った演習で、知識を自力で使えるかを確かめます。
  • 教材を増やしすぎず、同じ教材の解き直しと弱点の補強に時間を使います。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

教材の編集方針・訂正について