検電とは
検電とは、作業対象に電圧がないことを検電器で確かめる操作で、遮断器の操作状態とは別に無電圧を確認するために行います。

スイッチを切ったつもりでも、別の電源や操作の取り違えによって電圧が残る場合があります。検電は「切った」という操作の記憶を、設備の状態の確認へ置き換えるために行います。
| 項目 | 要点 |
|---|---|
| 遮断器のOFF表示 | 操作した状態を示すだけ |
| 検電 | 作業箇所に電圧がないか確認 |
| 器具の作動確認 | 故障による無反応を見落とさない |
| 別電源・逆送 | 回路図・現場表示で供給源を確認 |
基本の仕組み

同じ盤に商用電源と非常用電源が入る例では、一方を切っただけでは確認が終わりません。図面で電源の経路を把握し、作業対象に電圧がない状態かを管理します。
検電器は対象の電圧区分や方式に適合するものを用います。器械自体が正常であることと、対象が停電していることは、どちらも確認が必要です。
停電の操作と無電圧の確認

作業前は対象回路と供給源を特定し、遮断・誤投入防止を行ってから検電します。スイッチや遮断器の表示がOFFでも、別電源、逆送、回路表示違いがあり得るため、作業箇所で無電圧を確かめます。
検電器は対象の電圧・交流/直流に合うものを選び、既知の活線等で器具の作動を確認してから対象を調べ、必要に応じて後にも作動確認を行います。無反応だけで器具の故障と真の無電圧を区別できないためです。
単相3線式なら外側の2線と中性線、三相なら3線すべてなど、作業で触れ得る各線を図面に合わせて検電します。検電は電圧の有無を見る操作で、絶縁抵抗値や接地抵抗値を測る試験ではありません。
確認

無反応なら無条件に安全という理解は誤りです。器械の不具合や不適合、確認箇所の誤りでも反応が得られないことがあります。
試験に出る
- 遮断器の操作状態と、作業対象が無電圧であることは別であり、検電が必要です。
- 検電は、スイッチを切ったという記憶ではなく設備の状態を確認するために行います。
- 検電器は対象の電圧区分や方式に適合するものを選びます。
- 検電器が正常であることも確認が必要で、無反応を無条件に安全としない点に注意します。
- 複数電源がある盤では、図面で経路を把握して無電圧を管理します。
- 作業前は供給源の特定、遮断、誤投入防止、検電の順に進める。
- 検電器は対象の電圧・交流/直流に合うものを選び、使用前後に既知の充電部で作動を確かめる。
- 検電は電圧の有無を見る操作で、絶縁抵抗値や接地抵抗値の測定の代わりにはならない。
重要な言葉
- 検電器
- 作業対象に電圧があるかを確認する器具。
- 無電圧
- 作業対象に電圧がかかっていない状態。
- 停電確認
- 対象を停電させたうえで、実際に電圧がないことを確かめること。
確認問題
確かめよう遮断器の表示がOFFなら検電は省略できる?
いいえ。操作した状態と、作業対象の無電圧は同じ証拠ではありません。
遮断器の表示がOFFなら、検電を省略して作業してよい。
検電器が無反応なら、器械の状態を確認しなくても安全と判断できる。
検電を行う目的は?
検電器を選ぶときに確認することは?
スイッチを切ったつもりでも、別の電源や操作の取り違えによってが残る場合があります。は「切った」という操作の記憶を、設備の状態の確認へ置き換えるために行います。
同じ盤にとが入る例では、一方を切っただけでは確認が終わりません。図面で電源の経路を把握し、作業対象に電圧がない状態かを管理します。
は対象のや方式に適合するものを用います。器械自体が正常であることと、対象が停電していることは、どちらも確認が必要です。
なら無条件に安全という理解は誤りです。器械のや不適合、確認箇所の誤りでも反応が得られないことがあります。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種の学科出題範囲・図記号の扱い ↗
- e-Gov法令検索:電気設備に関する技術基準を定める省令 ↗(第58条(低圧の電路の絶縁性能))
- 経済産業省:電気設備の技術基準の解釈 ↗(第14条(低圧電路の絶縁性能)、第17条(接地工事の種類))
- HIOKI:接地抵抗計と測定方式の説明 ↗
- HIOKI:高圧受電設備の測定と測定器の使い分け ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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