接地抵抗測定とは
接地抵抗測定とは、接地極を通って大地へ電流が流れるときの流れにくさを、接地抵抗計などで調べる検査です。

接地線が存在していても、大地との接続が十分とは限りません。接地抵抗測定は、接地極を通って大地へ電流が流れるときの流れにくさを調べます。
| 記号・項目 | 内容 |
|---|---|
| E | 測定対象の接地極 |
| P | 電位を測る補助接地極(Eから約10m) |
| C | 試験電流を流す補助接地極(Pからさらに約10m) |
| 地電圧 | 測定前に許容値以下かを確認 |
| 測定電流 | 交流(直流の絶縁抵抗計とは異なる) |
| D種/C種の基準 | 原則100Ω/10Ω以下。0.5秒以内の自動遮断で500Ω以下 |
基本の仕組み

原理を表す計算例で、試験電流0.01Aに対して電位差が0.3Vなら抵抗は0.3÷0.01=30Ωです。電流と電位差から抵抗を求める考え方はオームの法則とつながります。
代表的な方法では、測定対象の接地極と補助接地極を使って測定します。土壌の状態や電極間の配置は結果に影響するため、器械の接続だけでなく測定条件も重要です。
接地抵抗の3極法

接地抵抗は接地極から大地へ電流が流れるときの抵抗で、低い値を求めます。絶縁抵抗は電路から大地へ漏れにくいことを示し、高い値を求めます。接地線の導通があるだけでは、接地極の抵抗が基準以下か分かりません。
3極法では測定対象の接地極E、補助接地極P(電位)、C(電流)を、ほぼ一直線上に約10m間隔で打ち込みます。測定前に電池、補助接地極の位置と接続、地電圧が許容値以下かを確認し、測定ボタンを押して接地抵抗を読みます。2026年度上期問題は、この「地電圧」の確認を問いました。
D種接地は原則100Ω以下、C種は原則10Ω以下で、地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置があればどちらも500Ω以下でよくなります。接地抵抗計は電極の分極を避けるため交流の測定電流を使います。土壌の乾湿、補助極間の距離、周囲の埋設導体も測定値に影響します。
確認

接地線の途中の導通があることだけで、接地抵抗が規定値を満たすとはいえません。金属線のつながりと、接地極から大地への抵抗は異なる対象です。
試験に出る
- 接地線があっても大地との接続が十分とは限らず、接地抵抗測定が必要である点を問う問題。
- 試験電流と電位差から抵抗を求める計算(オームの法則)が出題されます。
- 測定には接地極と補助接地極を使い、土壌の状態や電極間の配置が結果に影響します。
- 接地線の導通と、接地極から大地への接地抵抗は別の対象である点に注意します。
- 測定値は土壌など測定条件とともに記録し、条件をそろえて比較します。
- 接地抵抗は低いほど良く、絶縁抵抗は高いほど良い。どちらもΩ系の単位だが評価の向きが逆である。
- 3極法では接地極E・補助接地極P・Cをほぼ一直線上に約10m間隔で打ち込み、測定前に電池と地電圧を確認する。
- D種は原則100Ω以下、C種は原則10Ω以下。地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置があれば、どちらも500Ω以下でよい。
重要な言葉
- 接地抵抗計
- 接地極から大地への抵抗を測る計器。
- 補助接地極
- 接地抵抗測定で測定対象の接地極と組み合わせて使う電極。
- 接地抵抗
- 接地極から大地へ電流が流れるときの流れにくさ。
確認問題
確かめよう雨の後と乾燥時で測定値が違ったら、まず何を見る?
土壌など測定条件の違い。記録と条件をそろえて比較します。
接地線の導通が確認できれば、接地抵抗の規定値も満たしている。
接地抵抗測定の結果は、土壌の状態や電極間の配置に影響される。
接地抵抗計の3極法では、補助接地極P・Cを接地極Eからほぼ一直線上に約10mずつ離して打ち込む。
地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置を施設した場合、D種接地工事の接地抵抗値は500Ω以下でよい。
試験電流0.01Aで電位差0.3Vのとき、抵抗は?
接地抵抗測定で使うものは?
接地抵抗計(電池式)で3極法の測定をするとき、補助接地極の配置として適切なものは?
が存在していても、大地との接続が十分とは限りません。は、接地極を通って大地へ電流が流れるときの流れにくさを調べます。
原理を表す計算例で、試験電流に対して電位差がなら抵抗は0.3÷0.01=30Ωです。電流と電位差から抵抗を求める考え方はオームの法則とつながります。
代表的な方法では、測定対象のとを使って測定します。土壌の状態や電極間の配置は結果に影響するため、器械の接続だけでなく測定条件も重要です。
接地線の途中のがあることだけで、が規定値を満たすとはいえません。金属線のつながりと、接地極から大地への抵抗は異なる対象です。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種の学科出題範囲・図記号の扱い ↗
- e-Gov法令検索:電気設備に関する技術基準を定める省令 ↗(第58条(低圧の電路の絶縁性能))
- 経済産業省:電気設備の技術基準の解釈 ↗(第14条(低圧電路の絶縁性能)、第17条(接地工事の種類))
- HIOKI:接地抵抗計と測定方式の説明 ↗
- HIOKI:高圧受電設備の測定と測定器の使い分け ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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