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日商簿記検定 · 学習ガイド

部門別原価計算

部門別原価計算とは

部門別原価計算とは、工場を部門に分け、部門ごとに費やした原価を集計してから製品へ割り当てる原価計算の方法です。補助部門費は製造部門へ配賦してから製品へ配ります。

エルくんが説明する図解。動力部門6万円→利用2:1→製造A4万円/B2万円。
考え方の例:動力部門の費用6万円を、電力使用量2対1の製造部門A・Bへ配ると、A4万円、B2万円になります。

工場の共通費を製品へ一度に配ると、どの部門で費用が生じたか見えにくくなります。部門別計算で責任や利用状況を分けます。

部門別原価計算
配賦方式補助部門間のサービス注意点
直接配賦法無視製造部門への提供割合だけで配る
相互配賦法(簡便法)第1次配賦でだけ反映第2次配賦は直接配賦法で製造部門へ配る
階梯式配賦法(1級)決めた順序で一方向に反映配賦済みの部門へは戻さない

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。上部の「動力部門6万円」から矢印を二股に分け、下部の製造部門A・Bへつなぐ。中央に電力使用量「2対1」を示し、矢印の先にAは4万円、Bは2万円と記す。
覚えること:動力費6万円は電力量2対1で4万・2万

動力部門の費用6万円を、電力使用量2対1の製造部門A・Bへ配ると、Aは4万円、Bは2万円になります。

まず部門個別費を賦課し、共通費を各部門へ配賦します。補助部門費はサービスを受けた製造部門へ配り、その後製品へ配賦します。

人数で配るべきか使用電力量で配るべきかは、費用の原因次第です。補助部門間の用役を無視する直接配賦法と、考慮する方法も区別します。

補助部門間の用役のやり取りも計算に反映する方法が相互配賦法です。配賦基準には、動力部門なら電力消費量、修繕部門なら修繕作業時間のように、費用の発生原因と因果関係のあるものを使います。

配賦を二段階に分ける

配賦を二段階に分けるの図解。左の製造間接費から中央の製造部門・補助部門へ矢印を分け、共通費は原因に合う基準で配る。中央では補助部門から製造部門へ矢印を向け、製造部門から右の製品へ作業時間等に基づく矢印を伸ばす。
覚えること:部門へ集め、補助費を移し製品へ配賦

第一段階は製造間接費を製造部門・補助部門へ集め、共通費を人数・面積・電力使用量など原因に合う基準で配ることです。第二段階は補助部門費を製造部門へ振り替え、製造部門費を作業時間等で製品へ配賦します。部門費をいきなり各指図書へ均等割りしません。

製造部門費を製品へ配るときは、部門別の予定配賦率×各指図書の実際作業時間で配賦することもできます。その場合、部門ごとに予定配賦額と実際発生額の差(配賦差異)を把握します。

補助部門間の用役をどう扱うか

補助部門間の用役をどう扱うかの図解。上段に動力部門と修繕部門、下段に製造部門を置く。第1次配賦は補助部門間の双方向矢印と製造部門への矢印、第2次配賦は受け取った額を各補助部門から製造部門へ送る別色の矢印で示す。
覚えること:相互は補助間も配り、受取額を製造へ

直接配賦法は補助部門同士の用役を無視して製造部門へ配ります。相互配賦法(簡便法)は、第1次配賦で補助部門間の用役も含めて配り、第2次配賦では他の補助部門から受け取った額を直接配賦法で製造部門へ配ります。階梯式配賦法は出題区分表では1級の範囲です。

例:動力部門費60万円(切削50%・組立30%・修繕20%)、修繕部門費40万円(切削40%・組立40%・動力20%)とします。直接配賦法では動力部門費を5:3、修繕部門費を1:1で配り、切削部門へ57万5,000円、組立部門へ42万5,000円です。

相互配賦法(簡便法)の第1次配賦では、動力部門費を切削30万円・組立18万円・修繕12万円、修繕部門費を切削16万円・組立16万円・動力8万円へ配ります。第2次配賦で動力8万円を5:3(5万円・3万円)、修繕12万円を1:1(6万円ずつ)で配り、切削57万円、組立43万円になります。

補助部門間の用役をどう扱うか
配賦方法切削部門への配賦額組立部門への配賦額
直接配賦法37万5,000円+20万円=57万5,000円22万5,000円+20万円=42万5,000円
相互配賦法(簡便法)30万円+16万円+5万円+6万円=57万円18万円+16万円+3万円+6万円=43万円

試験に出る

  • 部門別原価計算では、まず部門個別費を集め、共通費を各部門へ配賦する。
  • 補助部門費は、サービスを受けた製造部門へ配賦してから製品へ配る。
  • 配賦基準は、費用の発生原因と因果関係のあるものを選ぶ。
  • 直接配賦法は補助部門相互の用役を無視し、相互配賦法は考慮する。
  • 相互配賦法(簡便法)は、第1次配賦で補助部門間の用役を反映し、第2次配賦は直接配賦法で製造部門へ配る。

重要な言葉

部門別原価計算
部門ごとに原価を集計して、製品へ配賦する方法。
補助部門
直接製造はしないが、製造部門を支える部門。
配賦基準
共通費を各部門や製品へ割り当てる基準。
直接配賦法
補助部門費を、補助部門相互を考慮せず製造部門へ配る方法。
相互配賦法(簡便法)
第1次配賦で補助部門間の用役も配り、第2次配賦は製造部門だけへ配る方法。

確認問題

確かめよう使用量2対1で6万円を配ると、Aはいくらですか。

4万円です。

直接配賦法は、補助部門同士が提供し合う用役を計算に取り入れる。

補助部門費は、サービスを受けた製造部門へ配賦してから製品へ配る。

使用量2対1で6万円を製造部門A・Bへ配るとき、Aへの配賦額は?

補助部門相互の用役を考慮する配賦方法は?

直接配賦法で、動力部門費60万円を切削・組立の電力消費割合5:3で配るとき、切削部門への配賦額は?

工場の共通費を製品へ一度に配ると、どの部門で費用が生じたか見えにくくなります。で責任や利用状況を分けます。

動力部門の費用6万円を、電力使用量2対1の製造部門A・Bへ配ると、Aは、Bは2万円になります。

まず部門個別費を賦課し、共通費を各部門へ配賦します。費はサービスを受けた製造部門へ配り、その後製品へ配賦します。

人数で配るべきか使用電力量で配るべきかは、費用の原因次第です。補助部門間の用役を無視すると、考慮する方法も区別します。

補助部門間の用役のやり取りも計算に反映する方法がです。配賦基準には、動力部門なら電力消費量、修繕部門なら修繕作業時間のように、費用の発生原因と因果関係のあるものを使います。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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