分岐回路とは
分岐回路とは、分電盤から照明やコンセントへ電力を分けて送る枝の回路です。電線・器具・遮断器の組合せで過大な電流から保護します。

分電盤から照明やコンセントへ向かう枝が分岐回路です。一つの枝で事故が起きたとき、必要な部分を保護できるように、電線・器具・遮断器を組み合わせます。
| 区分 | 判断の目安 |
|---|---|
| 遮断器 | 過負荷・短絡から回路を保護 |
| 電線 | 材質・断面積・工法から許容電流を判定 |
| コンセント | 回路と接続機器に合う定格を判定 |
| 位置・距離 | 分岐点から遮断器までの区間を確認 |
| 分岐回路の過電流遮断器 | 電線の太さ(軟銅線) | コンセントの定格電流 |
|---|---|---|
| 15A以下 | 直径1.6mm以上 | 15A以下 |
| 15A超20A以下の配線用遮断器 | 直径1.6mm以上 | 20A以下 |
| 15A超20A以下のヒューズ | 直径2.0mm以上 | 20A |
| 20A超30A以下 | 直径2.6mm(5.5mm²)以上 | 20A以上30A以下 |
| 30A超40A以下 | 断面積8mm²以上 | 30A以上40A以下 |
| 40A超50A以下 | 断面積14mm²以上 | 40A以上50A以下 |
| 分岐点から過電流遮断器までの長さ | その区間の電線の許容電流 |
|---|---|
| 3m以下 | 制限なし |
| 3m超8m以下 | 幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上 |
| 8m超 | 幹線の過電流遮断器の定格電流の55%以上 |
基本の仕組み

問題で遮断器の種類と定格、電線の太さ、コンセントの定格が示されたら、まず三列の表に書き分けます。選択肢の一つだけ定格が変わる問題でも、どの組合せ条件が崩れたかを比較できます。
分岐回路の規定は、過大な電流で配線や接続器が傷まないための組合せ条件です。遮断器のアンペア数を丸暗記するだけでなく、何を保護する回路かを意識します。
分岐回路の組合せを選ぶ

分岐回路では、①電源方式・電圧、②過電流遮断器の種類と定格、③電線の種類・太さと許容電流、④コンセント等の定格、⑤分岐点から遮断器までの距離を順に読みます。どれか一つの条件だけ正しくても組合せ全体が不適切なら選べません。
組合せは電技解釈149条で決まります。20A配線用遮断器なら電線1.6mm以上・コンセント20A以下、20Aヒューズなら電線2.0mm以上・コンセント20A、30Aなら電線2.6mm(5.5mm²)以上・コンセント20A以上30A以下です。同じ20Aでも配線用遮断器とヒューズで電線の太さが違います。
分岐回路の過電流遮断器は、幹線との分岐点から3m以下に施設します。分岐点から遮断器までの電線の許容電流が、幹線の過電流遮断器の定格電流の35%以上なら8m以下、55%以上なら長さの制限なく離せます。例えば幹線50Aで7mなら50×0.35=17.5A以上です。
確認

「遮断器が大きいほどよい」は誤りです。負荷に対して必要な容量を満たすことと、電線・器具を保護できることを両方満たす必要があります。
試験に出る
- 遮断器の定格・電線の太さ・コンセントの定格の組合せを問う頻出問題。
- 分岐回路が何を保護するための規定かを問う正誤問題。
- 定格を一列だけ変えたとき、どの条件が崩れるかを比較する問題。
- 「遮断器が大きいほどよい」が誤りである理由。
- 負荷追加時に回路全体の条件を再確認する考え方。
- 20A配線用遮断器は1.6mm、20Aヒューズは2.0mmと、遮断器の種類で電線の最小太さが変わる点。
- 30A分岐回路に15Aコンセントは使えない(20A以上30A以下)点を突く組合せ問題。
- 分岐点から遮断器までの長さに応じた35%(8m以下)・55%(8m超)の許容電流計算。
重要な言葉
- 分岐回路
- 分電盤から照明やコンセントへ分けて送る枝の回路。
- 過電流遮断器
- 過大な電流が流れたときに回路を遮断する装置。
- コンセント定格
- コンセントが扱える電圧・電流の条件。
確認問題
確かめよう負荷を追加するため遮断器だけ大きくすれば解決する?
いいえ。電線と接続器を含む回路全体の条件を再確認します。
分岐回路では、遮断器を大きくすれば電線や器具の条件を満たさなくてもよい。
分岐回路の規定は、配線や接続器が過大な電流で傷まないための組合せ条件である。
20Aのヒューズで保護する分岐回路には、直径1.6mmの電線を使える。
分岐回路の遮断器・電線・コンセントで確認すべきことは?
負荷を追加するときに遮断器だけを大きくすると?
分岐回路の配線用遮断器・電線(軟銅線)・コンセントの組合せとして適切なものは?(分岐点から遮断器まで3m)
定格電流100Aの過電流遮断器で保護された幹線から分岐し、分岐点から6mの位置に過電流遮断器を施設する。分岐点から遮断器までの電線の許容電流の最小値は?
分電盤から照明やコンセントへ向かう枝がです。一つの枝で事故が起きたとき、必要な部分を保護できるように、電線・器具・を組み合わせます。
問題で遮断器の種類と、電線の太さ、コンセントの定格が示されたら、まず三列の表に書き分けます。選択肢の一つだけ定格が変わる問題でも、どのが崩れたかを比較できます。
分岐回路の規定は、で配線や接続器が傷まないための組合せ条件です。遮断器のアンペア数を丸暗記するだけでなく、何をする回路かを意識します。
「遮断器が大きいほどよい」は誤りです。負荷に対して必要なを満たすことと、を保護できることを両方満たす必要があります。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種の学科出題範囲・図記号の扱い ↗
- 電気技術者試験センター:第二種電気工事士学科試験 例題(配電理論及び配線設計) ↗
- 経済産業省:電気設備技術基準の解釈(設備・施工条件) ↗(第33条・第36条・第146条・第148条・第149条)
編集:Pinternet Works · 更新日:
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