回路容量とは
回路容量とは、一つの回路に接続できる負荷の大きさを電流で表した設計上の目安です。器具の個数ではなく同時に使う負荷で考えます。

一つの回路に複数の器具を接続すると、それぞれに必要な電流が回路全体へ集まります。器具の個数ではなく、同時に使う負荷の大きさで考えるのが出発点です。
| 区分 | 判断の目安 |
|---|---|
| 抵抗負荷 | I=P/V |
| 単相交流 | I=P/(V×力率) |
| 平衡三相 | I=P/(√3×線間電圧×力率) |
| 電動機 | 出力と効率から入力電力を求める |
基本の仕組み

100Vで使う純抵抗負荷600Wと800Wを同時使用する計算例では、合計電流は(600+800)÷100=14Aです。これを電線や器具、保護装置の条件と照合します。
負荷電流は設計の必要量、電線の許容電流は温度上昇を考えた限界、遮断器の定格は保護装置の仕様です。三つは関連しますが同じ数字を表す言葉ではありません。
負荷から必要電流を求める

抵抗負荷ならI=P/V、単相交流の一般負荷ならI=P/(V×力率)、平衡三相ならI=P/(√3×線間電圧×力率)です。効率が与えられた電動機では入力電力=出力/効率としてから電流へ変換します。W、kW、VA、Aを混ぜないようにします。
単相100Vの抵抗負荷500Wと1000Wを同時に使うなら電流は5A+10A=15Aです。一方、100Vで皮相電力1000VA、力率0.8の負荷は電流10A、有効電力800Wです。ワット数だけから力率を無視して電流を求めません。
設備容量は接続される器具の合計、最大需要電力は同時使用を考えた最大値です。負荷電流を求めてから、配線・遮断器・コンセントの各条件を照合します。
確認

遮断器の数値だけ見て「そこまでならどのコンセントや電線でも使える」と判断してはいけません。交流電動機では効率や力率、始動時の電流も考慮します。
試験に出る
- 純抵抗負荷の消費電力から負荷電流を求める計算問題。
- 負荷電流・許容電流・遮断器の定格の意味の違いを問う問題。
- 器具の個数ではなく同時に使う負荷で考えることの確認。
- 遮断器の数値だけで電線やコンセントの条件を判断できないこと。
- 交流電動機では効率・力率・始動電流も考慮すること。
- 三相負荷の電流をI=P/(√3×V×cosφ)で求め、√3や力率を落とさない計算。
- VA表示とW表示を区別し、有効電力[W]=皮相電力[VA]×力率で換算する問題。
- 設備容量と最大需要電力を取り違えず、需要率を掛ける順序を確認する問題。
重要な言葉
- 回路容量
- 一つの回路で扱える負荷の大きさを電流で表した設計上の目安。
- 負荷電流
- 接続した負荷に流れる電流。設計の必要量。
- 許容電流
- 温度上昇を考えて電線に流せる電流の限界。
確認問題
確かめよう同じ100Vで負荷が1000W増えた純抵抗回路では何A増える?
10A。個数でなく電力を電流へ換算します。
100Vの純抵抗負荷600Wと800Wを同時に使うと、合計電流は14Aである。
負荷電流・許容電流・遮断器の定格はどれも同じ意味の数字である。
100Vの純抵抗負荷600Wと800Wを同時使用したときの合計電流は?
交流電動機の負荷を考えるときに追加で考慮するものは?
一つのに複数の器具を接続すると、それぞれに必要な電流が回路全体へ集まります。器具の個数ではなく、同時に使うの大きさで考えるのが出発点です。
100Vで使う純抵抗負荷と800Wを同時使用する計算例では、合計電流は(600+800)÷100=です。これを電線や器具、保護装置の条件と照合します。
は設計の必要量、電線のは温度上昇を考えた限界、遮断器の定格は保護装置の仕様です。三つは関連しますが同じ数字を表す言葉ではありません。
の数値だけ見て「そこまでならどのコンセントや電線でも使える」と判断してはいけません。交流電動機では効率や力率、も考慮します。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種の学科出題範囲・図記号の扱い ↗
- 電気技術者試験センター:第二種電気工事士学科試験 例題(配電理論及び配線設計) ↗
- 経済産業省:電気設備技術基準の解釈(設備・施工条件) ↗(第33条・第36条・第146条・第148条・第149条)
編集:Pinternet Works · 更新日:
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