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日商簿記検定 · 学習ガイド

貸借対照表(B/S)

貸借対照表とは

貸借対照表とは、決算日時点の資産・負債・純資産の残高を示し、資金の調達と運用の状態を表す財務諸表です。負債は返済時期に応じて流動・固定に区分します。

エルくんが説明する図解。借入100万円を1年以内20/それ以降80へ期限で分割。
考え方の例:長期借入金100万円のうち決算日の翌日から1年以内に20万円を返済する条件なら、20万円を流動負債、残り80万円を固定負債として表示します。

借入金の総額が同じでも、来月返すか5年後に返すかで、資金繰りへの影響は違います。貸借対照表の区分はその違いを伝えます。

貸借対照表(B/S)
区分主な科目決算時の確認
流動資産現金預金・受取手形・売掛金・商品・有価証券債権へ引当金を対応
有形・無形固定資産建物・備品・土地・のれん・ソフトウェア減価償却累計額の控除・のれん等の償却
投資その他の資産投資有価証券・関係会社株式・長期前払費用・繰延税金資産1年以内に満期の債券は流動資産へ
流動負債支払手形・買掛金・未払法人税等一年内返済予定額
固定負債長期借入金・退職給付引当金・繰延税金負債返済時期と見積額
純資産資本金・資本剰余金・利益剰余金・その他有価証券評価差額金株主資本等変動計算書の期末残高と一致

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。左に長期借入金100万円を置き、仕切りで20万円と残り80万円に分ける。決算日の翌日から1年以内に返済する20万円は右上の流動負債へ矢印で移し、残り80万円は右下の固定負債へつなぐ。
覚えること:決算翌日から1年以内返済分は流動負債

長期借入金100万円のうち、決算日の翌日から1年以内に20万円を返済する条件なら、20万円を流動負債、残り80万円を固定負債として表示します。

営業取引から生じる科目は正常営業循環基準、それ以外は一年基準などで区分します。回収や支払いの性質・時期を資料で確かめます。

名前に「長期」とあっても、翌期返済分を一律に固定負債へ残してはいけません。科目名だけでは判定できません。

流動・固定と控除科目

流動・固定と控除科目の図解。中央の長期借入金を、決算日の翌日から「1年以内」と「1年超」の縦仕切りで左右に分ける。左から流動負債へ、右から固定負債へ下向きの矢印を引く。
覚えること:決算日の翌日から1年以内は流動負債

現金預金、受取手形、売掛金、商品は流動資産の典型例です。建物・備品・土地は有形固定資産、のれん・ソフトウェアは無形固定資産、満期保有目的債券・その他有価証券(投資有価証券)や子会社株式(関係会社株式)は投資その他の資産へ分けます。支払手形・買掛金・未払法人税等は流動負債、返済が1年超の長期借入金や退職給付引当金は固定負債の典型例です。

受取手形・売掛金へ貸倒引当金を対応させ、建物・備品からそれぞれの減価償却累計額を控除します。2026年公開第3問では、取立済み手形8万円を受取手形から減らし、ドル建売掛金2,000ドルを1ドル150円へ換算替えして売掛金を1万円増やします。その後の受取手形14万円・売掛金42万円に2%を掛けた11,200円が貸倒引当金で、繰入額は残高7,000円との差額4,200円です。

長期借入金でも決算日の翌日から1年以内に返済する部分は、答案用紙の科目(1年内返済予定の長期借入金や短期借入金など)で流動負債に表示します。税効果会計の繰延税金資産は投資その他の資産、繰延税金負債は固定負債に表示し、両方あるときは相殺した純額で表示します。

試験に出る

  • 貸借対照表は、決算日時点の資産・負債・純資産を表示する。
  • 負債は、正常営業循環基準と一年基準で流動・固定に区分する。
  • 決算日の翌日から1年以内に決済されるものは、流動負債とする。
  • 長期借入金でも、翌期返済分は流動負債に振り替える。
  • 科目名だけでなく、返済時期や性質で区分を判断する。
  • 売買目的有価証券と1年以内に満期の債券は流動資産、満期保有目的債券・その他有価証券・子会社株式は投資その他の資産に表示する。

重要な言葉

流動負債
決算日の翌日から1年以内に返済・決済される負債。
固定負債
流動負債に当たらない負債。営業循環外で、決算日の翌日から1年を超えて返済期限が来るものなど。
一年基準
決算日の翌日から1年以内かどうかで、流動・固定を分ける基準。

確認問題

確かめよう翌期に返済する20万円はどちらへ表示しますか。

流動負債です。

長期借入金は、翌期に返済する部分もすべて固定負債のままにする。

決算日の翌日から1年以内に決済される負債は、流動負債とする。

長期借入金100万円のうち、翌期に返済する20万円の表示区分は?

負債を流動・固定に分ける基準として使うものは?

借入金の総額が同じでも、来月返すか5年後に返すかで、資金繰りへの影響は違います。の区分はその違いを伝えます。

長期借入金100万円のうち、決算日の翌日から1年以内に20万円を返済する条件なら、20万円を、残り80万円を固定負債として表示します。

営業取引から生じる科目は、それ以外は一年基準などで区分します。回収や支払いの性質・時期を資料で確かめます。

名前に「長期」とあっても、翌期返済分を一律にへ残してはいけません。だけでは判定できません。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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