持分法とは
持分法とは、投資先の損益と純資産変動を、持分に応じて投資勘定へ反映する方法です。

支配まではしていなくても、重要な影響を与える投資先の成果を投資額へ反映する場合があります。それが持分法の基本です。
| 論点 | 連結上の判断 |
|---|---|
| 子会社 | 資産負債・収益費用を全額連結 |
| 関連会社 | 一行の投資勘定へ持分損益を反映 |
| 配当 | 持分法投資の帳簿価額を減額 |
| 未実現利益 | 方向を問わず持分相当額を消去(非連結子会社への販売は全額) |
| 表示 | 持分法による投資損益を営業外損益に一括表示 |
基本の仕組み

関連会社持分30%、当期純利益100万円、他の調整なしなら投資利益30万円を計上し、投資勘定を30万円増やします。投資先が20万円を配当すれば、受取配当金6万円を投資額の減少に振り替えます。
持分法は投資先の資産負債を一つずつ合算せず、持分に対応する損益と純資産変動を投資勘定へ反映します。投資差額(のれん相当額)の償却や評価差額などの調整も必要です。
利益持分を計上した後、受取配当を同じ成果として二重に利益計上しないようにします。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 投資有価証券 | 30万円 | 持分法による投資損益 | 30万円 |
| 受取配当金 | 6万円 | 投資有価証券 | 6万円 |
関連会社は一行で成果を取り込む

持分法では投資先の資産負債を一項目ずつ合算せず、取得時の投資差額、投資先利益の持分、配当、未実現利益などを投資勘定へ反映します。連結子会社の全額合算と混同しません。
重要な影響は、議決権の20%以上を所有すれば原則として認められ、15%以上20%未満でも役員の派遣や重要な融資・技術提供・取引などの事実があれば認められます。重要性が乏しい会社は持分法を適用しないことができるため、問題の範囲指定を読みます。
関連会社との売買で未実現利益が残る場合は、取引の方向を問わず投資会社の持分相当額を消去します(非連結子会社への販売は全額消去)。受取配当を持分利益と別の収益として二重に数えません。
試験に出る
- 持分法は、非連結子会社と関連会社に対する投資に適用します。
- 投資利益は、投資先の当期利益に持分比率を掛けて計上します。
- 配当の受取りは、投資利益と二重計上せず投資勘定を減らします。
- 持分法では投資先の資産負債を合算せず、投資勘定で純資産変動を反映します。
- 投資差額(のれん相当額)は償却し、持分法による投資損益に含めます。
- 関連会社の資産・負債は、投資会社の持分に相当する部分だけを時価評価します(部分時価評価法)。
- 持分法による投資損益は、営業外収益または営業外費用に一括して表示します。
重要な言葉
- 持分法
- 投資先の損益と純資産変動を持分に応じて投資勘定へ反映する方法。
- 関連会社
- 子会社以外で、出資・人事・資金・技術・取引等の関係を通じて財務及び営業又は事業の方針決定に重要な影響を与えられる会社。
- 持分法による投資利益
- 持分法で、投資先の当期純利益のうち投資会社の持分に応じて計上する利益。
- 投資差額
- 持分法適用時の投資額と、時価評価後の投資先資本の持分相当額との差額。のれん相当額として償却する。
確認問題
確かめよう30%持分で投資先利益100万円なら、基本の持分利益は?
30万円です。
持分法では、投資先の資産・負債を一つずつ連結に合算する。
持分法で配当を受け取ると、投資勘定は減る方向に動く。
議決権の所有割合が20%未満の会社は、関連会社になることはない。
関連会社持分30%、投資先利益100万円のときの投資利益は?
持分法が適用される投資先として正しいものは?
時価評価後の資本400万円の会社の株式20%を100万円で取得し、関連会社とした。投資差額(のれん相当額)は?
支配まではしていなくても、重要な影響を与える投資先の成果を投資額へ反映する場合があります。それがの基本です。
関連会社持分30%、当期純利益100万円、他の調整なしなら投資利益30万円を計上し、投資勘定を30万円増やします。投資先が20万円を配当すれば、受取配当金6万円をの減少に振り替えます。
持分法は投資先の資産負債を一つずつ合算せず、持分に対応する損益と純資産変動をへ反映します。投資差額(のれん相当額)の償却や評価差額などの調整も必要です。
利益持分を計上した後、受取配当を同じ成果としてに利益計上しないようにします。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 日本商工会議所:簿記検定 ↗
- 出題区分表 ↗
- 日本商工会議所:1級過去問題(第158回〜) ↗
- 企業会計基準委員会:企業会計基準・適用指針 ↗
- 日本商工会議所:第173回1級商業簿記・会計学問題 ↗
- 日本商工会議所:第173回1級出題の意図・講評 ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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