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日商簿記検定 · 学習ガイド

試算表の作成手順

試算表の作成とは

試算表の作成では、各勘定の借方合計と貸方合計を求め、その差額を残高のある側へ記入します。

エルくんが説明する図解。期首5→入金+3→出金−2→期末6の現金推移。
考え方の例:期首現金5万円、入金3万円、出金2万円なら現金残高は6万円です。出金を借方へ足すと10万円になってしまいます。

試算表を作る作業は、勘定ごとの増減を正しく集める作業です。仕訳の金額を無条件に足すのではなく、貸借を分けます。

試算表の作成手順
受け取る資料最初の処理二重計上を防ぐ確認
仕訳帳元帳へ勘定別に転記同じ仕訳をもう一度足さない
前月残高+当月取引期首側の残高へ当月増減を反映繰越額が当月合計に含まれるか
勘定の借方・貸方合計差額から残高を求める合計を残高と取り違えない

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に現金勘定を置き、縦線で左の借方と右の貸方を分ける。左の期首現金5万円と入金3万円を合計し、右の出金2万円を差し引く矢印を引いて、差額の現金残高6万円を左側に示す。
覚えること:出金は貸方、残高6万円は借方

期首現金5万円、入金3万円、出金2万円なら現金残高は6万円です。出金を借方へ足すと10万円になってしまいます。

各勘定で借方合計・貸方合計を求め、差額を残高のある側へ記載します。資料が前月残高と当月取引なら、その二つをつないで月末残高を作ります。

すでに含まれている期首残高をもう一度足さないようにします。合計の資料か残高の資料かを、表題と説明で確認します。

資料の種類に応じた計算順

資料の種類に応じた計算順の図解。正方形の中央に、仕訳帳→総勘定元帳→借方・貸方合計→残高→試算表を左から右へ矢印でつなぐ。元帳の借方・貸方をそれぞれ合計してから残高を求める順序が分かるようにする。
覚えること:仕訳帳からは元帳転記後に残高を写す

仕訳帳から作るなら、まず総勘定元帳へ転記し、各勘定の借方合計・貸方合計を求め、残高を算出して試算表へ写します。前月残高と当月取引の資料なら、前月残高を出発点として当月の増減だけを加減します。表の金額がすでに累計であれば二重加算しません。

現金の期首残高5万円、当月入金3万円、当月出金2万円なら月末借方残高6万円です。買掛金のような負債は通常貸方残高で、借方が支払による減少、貸方が仕入による増加です。勘定の分類から残高の側を判断します。

資料の種類に応じた計算順
勘定の分類通常の残高の側主な例外・注意
資産借方貸倒引当金・減価償却累計額は貸方残高(評価勘定)
負債貸方当座預金が貸方残高なら当座借越の状態
純資産貸方繰越利益剰余金は損失が続くと借方残高もあり得る
収益貸方期中は貸方に集計
費用借方期中は借方に集計

試験に出る

  • 仕訳の金額をそのまま足さず、借方と貸方に分けて集計する手順が問われます。
  • 現金の出金は現金勘定の貸方に集計します。借方へ足す選択肢に注意します。
  • 前月残高と当月取引から月末残高を作る計算を押さえます。
  • 期首残高を二重に足さないため、資料の種類を表題で確認します。
  • 期首現金5万円・入金3万円・出金2万円なら残高6万円です。出金を足すと10万円と誤ります。

重要な言葉

期首残高
期間の始めに繰り越される勘定の残高。
借方合計
一つの勘定で借方に記入された金額の合計。
前月残高
前月末時点の勘定残高。
評価勘定
資産の金額を間接的に減らす勘定。貸倒引当金や減価償却累計額が該当し、資産の勘定でも貸方残高になる。

確認問題

確かめよう期首5万円に入金3万円、出金2万円なら?

6万円。増加と減少を分けて計算します。

現金の増加である入金は、現金勘定の貸方に集計する。

期首残高がすでに含まれる資料では、残高を二重に足さないよう注意する。

期首現金5万円、入金3万円、出金2万円の現金残高は?

試算表作成で心がけることは?

試算表を作る作業は、勘定ごとの増減を正しく集める作業です。仕訳の金額を無条件に足すのではなく、を分けます。

期首現金5万円、入金3万円、出金2万円なら現金残高は6万円です。を借方へ足すと10万円になってしまいます。

各勘定で・貸方合計を求め、差額を残高のある側へ記載します。資料が前月残高と当月取引なら、その二つをつないで月末残高を作ります。

すでに含まれているをもう一度足さないようにします。合計の資料か残高の資料かを、表題と説明で確認します。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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