合成樹脂管工事とは
合成樹脂管工事とは、樹脂製の管に電線を通す工法で、軽く絶縁性がある一方、熱や衝撃、使用場所への適合を確認して管種を選びます。

樹脂管は金属管と材料の性質が異なります。軽く絶縁性がある一方、熱・衝撃・使用場所への適合を確認する必要があり、樹脂製というだけで同じ工法にはなりません。
| 条件・区分 | 施工判断 |
|---|---|
| VE管 | 硬質ポリ塩化ビニル電線管。TSカップリング等で接続 |
| PF管 | 自消性のある難燃性の可とう管。露出・隠ぺい配管が可能 |
| CD管 | 難燃性なし。コンクリートに直接埋め込むか、専用の管・ダクトに収める |
| 樹脂管内の電線 | 管が絶縁性でも許容電流・接続を確認 |
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| 管の厚さ(可とう管・CD管を除く) | 2mm以上(300V以下で乾燥した展開した場所等に接触防護措置を施す場合を除く) |
| 差込み深さ | 管の外径の1.2倍以上(接着剤を使う場合は0.8倍以上) |
| 支持点間 | 1.5m以下。管端・管とボックスの接続点・管相互の接続点の近くも支持 |
| 管内の電線 | 接続点を設けない。屋外用ビニル絶縁電線は使えない |
| 金属製ボックスの接地 | D種接地。乾燥した場所、または対地電圧150V以下で簡易接触防護措置を施せば省略可 |
基本の仕組み

PF管とCD管は外観が似ていても、使用できる施工条件が同じではありません。識別問題では形だけでなく表示を読み、指定された場所や埋設方法へ対応させます。
管の種類ごとに耐熱性や難燃性などの性能が異なり、それが使用条件に反映されます。どの環境から電線を守る必要があるかを先に考えます。
VE・PF・CDの適用

硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE)は管同士をTSカップリング等で接続します。合成樹脂製可とう管にはPF管とCD管があり、PF管は自消性のある難燃性で露出・隠ぺい配管に使えます。CD管は難燃性がなく、使える場所が限られます。
CD管は直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性または自消性のある難燃性の管・ダクトに収めて施設します。2026年上期の木造住宅問題では、CD管を床下・壁内・天井裏に配管する選択肢が不適切です。可とう管相互、CD管相互、PF管とCD管は直接接続しません。
樹脂管自体は接地不要ですが、金属製ボックスを使う場合はボックスにD種接地が必要です(乾燥した場所などは省略可)。内部の電線の絶縁・許容電流、接続部の施工、機械的保護も引き続き必要です。
確認

樹脂管だから内部の電線の許容電流や接続位置を無視できるわけではありません。材料の絶縁性と、配線全体の安全条件は別です。
試験に出る
- PF管とCD管は外観が似ても施工条件が同じではないため、表示を読んで識別する問題。
- 管種ごとに耐熱性や難燃性などの性能が異なり、それが使用条件に反映されることを問われます。
- 樹脂管の絶縁性と、配線全体の許容電流などの安全条件は別である点に注意します。
- 似た管でも管種と施工条件の組合せを確認する必要があることを押さえます。
- 樹脂製というだけで同じ工法になると考えさせる選択肢に注意します。
- 硬質VEと可とうPF・CD
- CD管の埋設条件
- 絶縁性と配線全体の安全
- 合成樹脂管の差込み深さ(外径の1.2倍、接着剤使用で0.8倍)と支持点間1.5m。
- CD管の施設方法(コンクリート直接埋込み、または専用の管・ダクトに収める)。
重要な言葉
- PF管
- 自消性のある難燃性の合成樹脂製可とう電線管。露出・隠ぺい配管に使える。
- CD管
- 難燃性のない合成樹脂製可とう電線管。主にコンクリート埋設に使う。
- 難燃性
- 火がつきにくく、燃え広がりにくい性質。
- 差込み深さ
- 管をカップリングやボックスに差し込む長さ。管の外径に対する倍率で決める。
確認問題
確かめよう似た蛇腹状の管なら表示を読まず交換できる?
いいえ。管種と施工条件の組合せを確認する必要があります。
PF管とCD管は、外観が似ていれば同じ施工条件で使える。
樹脂管は絶縁性があるため、許容電流を無視してよい。
合成樹脂管相互を接着剤を使って接続するとき、差込み深さは管の外径の0.8倍以上とする。
合成樹脂管の支持点間の距離は2m以下とする。
PF管とCD管を識別するときに見るものは?
管種ごとに異なり、使用条件に反映される性能は?
CD管の施設方法として適切なものは?
は金属管と材料の性質が異なります。軽く絶縁性がある一方、熱・衝撃・への適合を確認する必要があり、樹脂製というだけで同じ工法にはなりません。
とは外観が似ていても、使用できる施工条件が同じではありません。識別問題では形だけでなく表示を読み、指定された場所や埋設方法へ対応させます。
管の種類ごとにやなどの性能が異なり、それが使用条件に反映されます。どの環境から電線を守る必要があるかを先に考えます。
樹脂管だから内部の電線のや接続位置を無視できるわけではありません。材料のと、配線全体の安全条件は別です。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 電気技術者試験センター:第一種 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種 ↗
- 学科問題・解答と使用条件 ↗
- 電気技術者試験センター:第二種の学科出題範囲・図記号の扱い ↗
- 経済産業省:電気設備技術基準の解釈(設備・施工条件) ↗
- 電気技術者試験センター:技能試験の欠陥基準・注意点 ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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