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電気工事士試験 · 学習ガイド

工事場所と施工判断

施設場所とは

施設場所とは、配線や設備を施工する場所の条件のことで、湿気や水気、腐食性物質、外力、点検性などによって選べる工法が変わります。

場所から施工条件を考える。乾いた室内、水滴のある場所、点検できない壁内を三つの明確な枠に分ける。
乾燥した場所か、水気があるか、あとから点検できるかで施工条件が変わります。工法を選ぶ前に場所の条件を整理します。

同じ配線でも、乾燥した居室と水気のある場所では傷み方や危険が違います。工法の可否を選ぶ前に、問題文にある場所の条件を読み取ります。

工事場所と施工判断
条件・区分施工判断
場所乾燥/湿気・水気、露出/隠ぺい、点検性
電圧使用電圧と対地電圧を区別
工法電線・管・ケーブルの種類ごとに適否判定
保護感電・機械的損傷・火災への対策を組合せ
工事場所と施工判断
工事の種類(使用電圧300V以下)展開した場所点検できる隠ぺい場所点検できない隠ぺい場所
金属管・合成樹脂管・金属可とう電線管・ケーブル乾燥・湿気・水気とも可乾燥・湿気・水気とも可乾燥・湿気・水気とも可
がいし引き乾燥・湿気・水気とも可乾燥・湿気・水気とも可不可
金属線ぴ・金属ダクト・ライティングダクト乾燥した場所のみ乾燥した場所のみ不可
フロアダクト不可不可乾燥した場所のみ
工事場所と施工判断
特殊場所使える工事
爆燃性粉じん(マグネシウム・アルミニウム等の粉じん)金属管工事(薄鋼電線管以上、5山以上のねじ接続)、ケーブル工事(原則として防護装置に収める)
可燃性ガス・引火性物質の蒸気金属管工事(薄鋼電線管以上、5山以上のねじ接続)、ケーブル工事
可燃性粉じん(小麦粉・でん粉等)合成樹脂管工事(厚さ2mm以上、CD管を除く)、金属管工事、ケーブル工事
危険物(石油類・セルロイド等)の製造・貯蔵場所合成樹脂管工事(厚さ2mm以上、CD管を除く)、金属管工事、ケーブル工事

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。一つの部屋の断面を描き、上の天井裏と横の壁内部を仕切って示す。天井裏には開いた点検口からの矢印を入れ、壁内部には点検口を描かず、点検性が異なることを対比する。
覚えること:点検できる天井裏と壁内は別条件

「点検できる天井裏」と「壁の内部で点検できない場所」は別条件です。屋内か屋外かだけで分けず、湿気・水気・腐食性物質・外力・点検性を順に書き出します。

施工制限は、絶縁の劣化や機械的損傷、接続部の異常を防ぐための条件です。材料の得意不得意を場所へ結び付けると、可否表が理由のある表になります。

場所・電圧・工法の順に判定

場所・電圧・工法の順に判定の図解。正方形の上から下へ「場所を分ける」→「電線の種類・使用電圧・対地電圧を確認」→「工法の規定を当てはめる」を太い矢印でつなぐ。最後の枠は手前の確認結果で判断する形にし、仕切りで独立した判定に見せない。
覚えること:場所と電線・電圧を確認後、工法判定

施設場所は乾燥・湿気・水気、露出・隠ぺい、点検可能・不可能、外力や熱の有無を分けます。同じ管でも場所と電圧で許される施工が違います。まず電線の種類と使用電圧・対地電圧を確認し、次に工法ごとの規定を当てはめます。

住宅の屋内電路の対地電圧は原則150V以下です。定格消費電力2kW以上の機器は、対地電圧300V以下で、簡易接触防護措置、専用の配線用遮断器と漏電遮断器、屋内配線との直接接続などを満たせば例外になります。公式例題の三相200Vルームエアコンも、コンセント接続には置き換えられません。

水気のある場所は感電リスクが高く、接地・漏電保護・器具の防水性を併せて判断します。金属管、PF管、CD管、ケーブルでは許される場所や支持方法が異なるため、「管に入れれば安全」と一括しません。

確認

確認の図解。左に条件が書かれた文章、右に並ぶ参照欄を置き、文章中の指定条件から参照する欄へ矢印を引く。条件を省略した場合に見てしまう「別の欄」は仕切って示し、具体的な欄の内容は描かない。
覚えること:文章の指定条件を省略せず欄を参照

「屋内だから乾燥している」「隠ぺいされているから点検できない」とは限りません。文章で指定された条件を省略すると、別の欄を参照してしまいます。

試験に出る

  • 場所の条件(湿気・水気・腐食性物質・外力・点検性)を読み取り、工法の可否を判断する問題。
  • 「点検できる天井裏」と「点検できない壁内部」を同じ条件として扱わせる選択肢に注意します。
  • 施工制限は、絶縁の劣化・機械的損傷・接続部異常を防ぐための条件である点が問われます。
  • 屋内・屋外という言葉だけで決めず、文章で指定された条件を省略しないことが重要です。
  • 材料ごとの得意・不得意を場所に当てはめて考える姿勢が問われます。
  • 場所・電圧・工法の三段階
  • 住宅の対地電圧の原則と例外
  • 水気・外力・点検性
  • 施設場所と工事の種類の可否表(点検できない隠ぺい場所で使える工事など)。
  • 粉じん・可燃性ガス・危険物のある場所で使える工事の組合せ。
  • 住宅で対地電圧300V以下が認められる2kW以上の機器の条件。

重要な言葉

施設場所
湿気・水気・腐食性物質・外力・点検性など、配線を施設する場所の条件。
施工制限
絶縁劣化や機械的損傷、接続部の異常を防ぐために工法へ課される条件。
点検性
点検できる場所か、壁内部などで点検できない場所かの区別。
展開した場所
天井や壁の表面など、配線が露出して見える場所。
点検できる隠ぺい場所
点検口のある天井裏など、隠れているが開けて点検できる場所。

確認問題

確かめよう湿気の有無と点検性は同じ分類軸?

いいえ。両方の条件をそろえて工法を判断します。

屋内であれば、湿気や点検性を確認しなくても工法を決めてよい。

施工制限は、絶縁の劣化や機械的損傷を防ぐための条件である。

点検できない隠ぺい場所の乾燥した場所には、金属線ぴ工事で低圧屋内配線を施設できる。

可燃性ガスが滞留するおそれのある場所では、合成樹脂管工事で配線してよい。

工法の可否を判断するとき、最初に確認するものは?

施工制限が防ごうとしているものは?

点検できない隠ぺい場所の湿気の多い場所に施設できる工事は?

同じ配線でも、乾燥した居室とのある場所では傷み方や危険が違います。工法の可否を選ぶ前に、問題文にあるを読み取ります。

「点検できる天井裏」と「壁の内部で」は別条件です。屋内か屋外かだけで分けず、湿気・水気・・外力・点検性を順に書き出します。

は、絶縁の劣化や機械的損傷、接続部の異常を防ぐための条件です。材料のを場所へ結び付けると、可否表が理由のある表になります。

「屋内だからしている」「隠ぺいされているから点検できない」とは限りません。文章で指定されたを省略すると、別の欄を参照してしまいます。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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