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電気工事士試験 · 学習ガイド

直流回路の基礎

直流回路とは

直流回路とは、電圧と電流の向きが一定で、オームの法則 V=IR がそのまま成り立つ回路です。直列と並列で合成抵抗の求め方が変わります。

同じ電圧で、流れ道の狭さを変える水路模型を操作し、抵抗の大小と電流の大小を比べる図。
電圧が同じなら、抵抗が小さいほど電流は大きくなります。矢印の太さは電流の大小を表しています。

同じ電源につないでも器具によって電流が違うのは、電流の流れにくさが異なるためです。電圧V、電流I、抵抗Rの関係をV=IRで表します。まず回路を一つの抵抗に置き換えると、複雑な図も整理できます。

直流回路の基礎
区分式・判断
直列電流が共通、抵抗は和
並列電圧が共通、2枝は積÷和
導線の長さ2倍なら抵抗も2倍
導線の直径2倍なら断面積4倍、抵抗1/4
短絡された抵抗電流が流れないので除いて考える
温度金属導体は温度上昇で抵抗が増える

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に12V電源と3Ωの抵抗2本を並列につないだ一つの回路を描く。電源からの線が上下の枝に分かれ、各抵抗を通って再び合流する向きに矢印を置き、合流後に全体の電流8Aを示す。
覚えること:12Vに3Ω2本を並列→全体8A

12Vの電源に3Ωと3Ωを直列接続した計算例では、合成抵抗は6Ω、電流は12÷6=2Aです。並列なら合成抵抗は1.5Ωとなり、電源から流れる電流は8Aになります。

直列は分かれ道がないので各抵抗の電流が同じです。並列は両端の電圧が同じで、枝の電流を足すと全体の電流になります。この「何が同じか」を先に図へ書き込みます。

回路の読み方と電線の抵抗

回路の読み方と電線の抵抗の図解。上に元の丸線、下に同材質で長さ・直径が各2倍の丸線を並べ、長さは横向きの矢印、直径は端面の縦向きの矢印で比較する。端面には断面積が4倍になることを示し、下部の結論へつなぐ。
覚えること:同材質で長さ・直径2倍なら抵抗は半分

直列は抵抗を加算し、並列2枝は積を和で割ります。同じ両端につながる部分だけを並列とし、両端が導線で結ばれた抵抗は短絡として除きます。複合回路は小さいまとまりから置換します。試験センターの例題1-①は、3Ω2個の並列(1.5Ω)と3Ω2個の直列(6Ω)をさらに並列にした1.2Ωを問います。

導体の抵抗はR=ρL/Aです。同材質なら長さLに比例し、断面積Aに反比例します。丸線の面積はA=πd²/4なので、直径を2倍にすると面積は4倍、同じ長さの抵抗は1/4です。抵抗率ρは材質で決まり、金属導体の抵抗は温度が上がると大きくなります。

例えば同材質で長さを2倍・直径を2倍にした導線の抵抗は元の1/2です。長さだけで比較したり、直径を面積として扱ったりしません。

確認

確認の図解。中央に左右の接点を結ぶ上下2本の抵抗枝を描き、エルくんが下の枝の抵抗を両手でつないで、電流の通り道が増える様子を示す。右側に「合成抵抗 < 最小の枝の抵抗」を置き、下部の「覚えること」と細線で仕切る。
覚えること:並列の合成抵抗は最小の枝の抵抗より小

並列抵抗をそのまま足すのは誤りです。電流の通り道が増えるため、並列の合成抵抗は最も小さい枝の抵抗よりも小さくなります。計算結果の大小も確認しましょう。

試験に出る

  • オームの法則 V=IR を使い、電圧・電流・抵抗のどれを求めるかを整理する計算問題。
  • 直列は電流が共通、並列は電圧が共通という「何が同じか」を問う正誤問題。
  • 直列の合成抵抗は足し算、並列は逆数の足し算で求める計算問題。
  • 並列の合成抵抗が最も小さい枝の抵抗より小さくなる、という大小関係の確認。
  • A・Ω・V の単位と桁をそろえて計算する小問。
  • 両端が導線で結ばれた(短絡された)抵抗を除いてから合成する問題(2026年上期問1)。
  • R=ρL/(πd²/4)を使い、長さと直径が違う導線の抵抗を比べる問題。抵抗は直径の2乗に反比例する。
  • 金属導体の抵抗は温度が上がると大きくなり、銅はアルミより抵抗率が小さいことを問う正誤問題。

重要な言葉

オームの法則
電圧V・電流I・抵抗Rの間に V=IR が成り立つ関係。
合成抵抗
複数の抵抗を一つの抵抗に置き換えたときの抵抗値。
直列回路
電流の通り道が分かれず、各抵抗に同じ電流が流れる回路。
並列回路
各枝の両端電圧が同じで、枝の電流を足すと全体になる回路。

確認問題

確かめよう6Ωを二つ並列にすると合成抵抗は?

3Ω。同じ抵抗二つなら半分になり、12Vなら全電流は4Aです。

並列回路の合成抵抗は、枝のうち最も小さい抵抗より小さくなる。

直列回路では、各抵抗の両端電圧が常に等しい。

12Vの電源に3Ωと3Ωを並列接続したとき、電源から流れる全電流は?

6Ωを二つ並列にしたときの合成抵抗は?

直径2.6mm・長さ20mの銅導線と抵抗値が最も近い同材質の銅導線は?

同じ電源につないでも器具によって電流が違うのは、電流の流れにくさが異なるためです。電圧V、電流I、Rの関係をで表します。まず回路を一つの抵抗に置き換えると、複雑な図も整理できます。

12Vの電源に3Ωと3Ωを直列接続した計算例では、合成抵抗は、電流は12÷6=2Aです。並列なら合成抵抗はとなり、電源から流れる電流は8Aになります。

は分かれ道がないので各抵抗の電流が同じです。は両端の電圧が同じで、枝の電流を足すと全体の電流になります。この「何が同じか」を先に図へ書き込みます。

並列抵抗をそのまま足すのは誤りです。電流の通り道が増えるため、並列のは最も小さい枝の抵抗よりも小さくなります。計算結果の大小も確認しましょう。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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