本文へ移動

日本化粧品検定 · 学習ガイド

角層のバリアと保湿

角層のバリアとは

角層のバリアとは、角層の細胞と細胞間脂質が水分の蒸散や外部刺激を防ぐ仕組みです。

エルくんがNMFをスポンジに見立てて細胞内で水分を抱え、細胞間の脂質を埋め、表面へ皮脂膜を広げる三つの保湿作用の模式図。
スポンジ・すき間・薄い膜は働きを覚えるための比喩です。NMFは角層細胞内で水分を保持し、細胞間脂質は細胞の間でバリア機能を担い、皮脂膜は肌の表面を覆います。

水で濡らしただけでは、肌のうるおいが長く続くとは限りません。水分を保つ仕組みも必要です。

角層のバリアと保湿
保湿因子位置主な成分・働き
皮脂膜角層の表面皮脂と汗が混ざった膜。水分蒸散を防ぎ、肌を弱酸性に保つ
天然保湿因子(NMF)角層細胞の中アミノ酸が主成分。PCA・乳酸塩・尿素なども含み、水分をつかむ
細胞間脂質角層細胞の間セラミドが主成分。ラメラ構造で水分を挟み、バリアを作る

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。上部に皮脂膜を薄い帯として描き、その下に角層細胞をレンガ状に並べる。細胞内の天然保湿因子と、細胞の隙間にあるセラミドを含む細胞間脂質を、境界線と引き出し線で区別する。
覚えること:細胞内・細胞間・表面を分けて考える

角層細胞の中には天然保湿因子、細胞の間にはセラミドなどを含む細胞間脂質があり、水分保持やバリア機能に関わります。

レンガを角層細胞、間を埋める部分を細胞間脂質に見立てると、細胞の内と間の働きを区別できます。表面の皮脂膜も別の位置で関わります。

保湿は水分を与えるだけ、油分を足すだけという一つの方法に限りません。成分の役割を分けて考えます。

NMF・細胞間脂質・皮脂膜の位置

NMF・細胞間脂質・皮脂膜の位置の図解。角層の断面を大きく描き、上端の肌表面に皮脂膜、角層細胞の内側にNMF、細胞どうしのすき間に細胞間脂質を配置する。細胞間脂質は脂質と水の層が交互に重なる形で示し、3つの位置を細い境界線で区別する。
覚えること:NMFは細胞内、脂質は間、皮脂膜は表面

角層のうるおいには、角層細胞内の天然保湿因子(NMF)、細胞間の脂質、表面の皮脂膜が異なる位置で関わり、三大保湿因子と呼ばれます。NMFはアミノ酸が主な成分で、PCA、乳酸塩、尿素なども含みます。協会サイトの2級例題も、NMFに最も多い成分としてアミノ酸を選ばせる形です。

細胞間脂質はセラミドを主成分に、コレステロール、脂肪酸などからなり、脂質と水の層が交互に重なるラメラ構造で細胞のすき間を埋め、水分蒸散と外部刺激を抑えます。皮脂膜は皮脂と汗が混ざった膜で、肌表面を弱酸性に保ちます。乾燥の原因を一つの成分だけに帰しません。

試験に出る

  • 皮脂膜・天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質を三大保湿因子と呼ぶ。
  • 天然保湿因子は角層細胞の内側で水分保持に関わり、主成分はアミノ酸。
  • セラミドは細胞間脂質の主な成分でバリアに関わる。
  • 細胞間脂質は脂質と水が交互に重なるラメラ構造をとる。
  • レンガとモルタルの見立てで細胞の内と間を区別する。
  • 皮脂膜は角層表面を覆い、肌を弱酸性に保つ。
  • 保湿は水分保持と油分の両面から考える。

重要な言葉

天然保湿因子
角層細胞の中にあり、水分を保持する働きを持つ成分。
細胞間脂質
角層細胞の間を埋め、バリアと水分保持に関わる脂質。
皮脂膜
皮脂と汗などが混ざって肌表面を覆う膜。
セラミド
細胞間脂質の主成分で、ラメラ構造を作り水分を挟み込む脂質。
ラメラ構造
脂質の層と水の層が交互に重なった構造。細胞間脂質がとる。

確認問題

確かめようセラミドは角層細胞間脂質と関係する?

はい。細胞の間のバリアに関わります。

セラミドは角層細胞の間の細胞間脂質に含まれ、バリア機能に関わる。

保湿は水分を与える方法だけを指す。

天然保湿因子(NMF)の主な成分はセラミドである。

角層細胞の間にあり、バリア機能に関わるのは?

角層の三大保湿因子に含まれないものは?

水で濡らしただけでは、肌のが長く続くとは限りません。水分を保つ仕組みも必要です。

角層細胞の中には、細胞の間にはなどを含む細胞間脂質があり、水分保持やバリア機能に関わります。

レンガを角層細胞、間を埋める部分をに見立てると、細胞の内と間の働きを区別できます。表面のも別の位置で関わります。

保湿は水分を与えるだけ、油分を足すだけという一つの方法に限りません。成分のを分けて考えます。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

教材の編集方針・訂正について