角層のバリアとは
角層のバリアとは、角層の細胞と細胞間脂質が水分の蒸散や外部刺激を防ぐ仕組みです。

水で濡らしただけでは、肌のうるおいが長く続くとは限りません。水分を保つ仕組みも必要です。
| 保湿因子 | 位置 | 主な成分・働き |
|---|---|---|
| 皮脂膜 | 角層の表面 | 皮脂と汗が混ざった膜。水分蒸散を防ぎ、肌を弱酸性に保つ |
| 天然保湿因子(NMF) | 角層細胞の中 | アミノ酸が主成分。PCA・乳酸塩・尿素なども含み、水分をつかむ |
| 細胞間脂質 | 角層細胞の間 | セラミドが主成分。ラメラ構造で水分を挟み、バリアを作る |
基本の仕組み

角層細胞の中には天然保湿因子、細胞の間にはセラミドなどを含む細胞間脂質があり、水分保持やバリア機能に関わります。
レンガを角層細胞、間を埋める部分を細胞間脂質に見立てると、細胞の内と間の働きを区別できます。表面の皮脂膜も別の位置で関わります。
保湿は水分を与えるだけ、油分を足すだけという一つの方法に限りません。成分の役割を分けて考えます。
NMF・細胞間脂質・皮脂膜の位置

角層のうるおいには、角層細胞内の天然保湿因子(NMF)、細胞間の脂質、表面の皮脂膜が異なる位置で関わり、三大保湿因子と呼ばれます。NMFはアミノ酸が主な成分で、PCA、乳酸塩、尿素なども含みます。協会サイトの2級例題も、NMFに最も多い成分としてアミノ酸を選ばせる形です。
細胞間脂質はセラミドを主成分に、コレステロール、脂肪酸などからなり、脂質と水の層が交互に重なるラメラ構造で細胞のすき間を埋め、水分蒸散と外部刺激を抑えます。皮脂膜は皮脂と汗が混ざった膜で、肌表面を弱酸性に保ちます。乾燥の原因を一つの成分だけに帰しません。
試験に出る
- 皮脂膜・天然保湿因子(NMF)・細胞間脂質を三大保湿因子と呼ぶ。
- 天然保湿因子は角層細胞の内側で水分保持に関わり、主成分はアミノ酸。
- セラミドは細胞間脂質の主な成分でバリアに関わる。
- 細胞間脂質は脂質と水が交互に重なるラメラ構造をとる。
- レンガとモルタルの見立てで細胞の内と間を区別する。
- 皮脂膜は角層表面を覆い、肌を弱酸性に保つ。
- 保湿は水分保持と油分の両面から考える。
重要な言葉
- 天然保湿因子
- 角層細胞の中にあり、水分を保持する働きを持つ成分。
- 細胞間脂質
- 角層細胞の間を埋め、バリアと水分保持に関わる脂質。
- 皮脂膜
- 皮脂と汗などが混ざって肌表面を覆う膜。
- セラミド
- 細胞間脂質の主成分で、ラメラ構造を作り水分を挟み込む脂質。
- ラメラ構造
- 脂質の層と水の層が交互に重なった構造。細胞間脂質がとる。
確認問題
確かめようセラミドは角層細胞間脂質と関係する?
はい。細胞の間のバリアに関わります。
セラミドは角層細胞の間の細胞間脂質に含まれ、バリア機能に関わる。
保湿は水分を与える方法だけを指す。
天然保湿因子(NMF)の主な成分はセラミドである。
角層細胞の間にあり、バリア機能に関わるのは?
角層の三大保湿因子に含まれないものは?
水で濡らしただけでは、肌のが長く続くとは限りません。水分を保つ仕組みも必要です。
角層細胞の中には、細胞の間にはなどを含む細胞間脂質があり、水分保持やバリア機能に関わります。
レンガを角層細胞、間を埋める部分をに見立てると、細胞の内と間の働きを区別できます。表面のも別の位置で関わります。
保湿は水分を与えるだけ、油分を足すだけという一つの方法に限りません。成分のを分けて考えます。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 日本化粧品検定:各級の内容と試験範囲 ↗
- 日本化粧品検定:受験案内 ↗
- 日本化粧品検定:公式教材 ↗
- 日本化粧品工業会:皮膚の乾燥と保湿 ↗
- 日本化粧品工業会:保湿とエモリエント ↗
- 日本皮膚科学会:にきび Q&A ↗
- 日本化粧品検定:級別の例題 ↗
- 厚生労働省:化粧品の効能の範囲の改正について(平成23年7月21日) ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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