表皮・真皮・皮下組織とは
表皮・真皮・皮下組織とは、皮膚を外側から順に重なる3つの層で、外部からの保護、構造の支持、緩衝・保温など役割が異なります。

皮膚は表面から深部へ層ごとに働きが分かれています。どの層の話かを押さえると、スキンケアで働きかけられる範囲と層ごとの役割を区別できます。
| 層 | 位置 | 主な働き |
|---|---|---|
| 角層 | 表皮の最外層 | バリア機能と水分保持 |
| 顆粒層・有棘層 | 角層の下 | 角層になる準備。有棘層は表皮で最も厚い |
| 基底層 | 表皮の最下層 | 細胞が生まれる。メラノサイトがある |
| 真皮 | 表皮の下 | コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が構造と弾力を支える |
| 皮下組織 | 真皮の下 | 脂肪による緩衝・保温 |
基本の仕組み

皮膚の外側に表皮、その下に真皮、さらに皮下組織があります。角層は表皮の最外層で、外部刺激と水分の出入りに関わります。
真皮にはコラーゲンやエラスチンなどがあり、皮膚の構造を支えます。層の名前、位置、主な働きを一つの断面図へ対応させます。
化粧品を塗れば成分が真皮まで自由に届く、と考えないようにします。化粧品の広告で「浸透」をうたう場合は、角層(角質層)までであることを明記するのがルールです。
表皮の層・真皮の構造・付属器官

表皮は外側から角層・顆粒層・有棘層・基底層の4層で、手のひらと足の裏では角層と顆粒層の間に透明層が加わります。基底層で生まれた細胞が角層へ向かいます。メラニンを作るメラノサイトは基底層にあり、紫外線などの刺激で働きが高まります。
真皮はコラーゲン線維・エラスチン線維と、その間を満たすヒアルロン酸などの基質からなり、これらを線維芽細胞が作ります。血管・神経もあります。皮下組織は主に脂肪組織で緩衝や保温に関わります。毛・皮脂腺・汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)などの付属器官も皮膚の働きの一部です。
| 付属器官 | 分布・開口部 | 主な働き |
|---|---|---|
| 皮脂腺 | 毛包に開口。顔・頭・胸・背中に多く、手のひら・足の裏にはない | 皮脂を分泌し、皮脂膜の材料になる |
| エクリン腺 | ほぼ全身。皮膚表面に直接開口 | 水分の多い汗を出し、体温を調節する |
| アポクリン腺 | わき・乳輪・外陰部など。毛包に開口 | 脂質やたんぱく質を含む汗を出し、細菌に分解されると体臭の原因になる |
| 毛 | 毛包から生える。手のひら・足の裏などを除くほぼ全身 | 皮膚の保護や感覚に関わる |
試験に出る
- 皮膚が外側から表皮・真皮・皮下組織の順に重なることを問う問題。
- 表皮は外側から角層・顆粒層・有棘層・基底層の4層。手のひら・足の裏は透明層が加わる。
- 角層は表皮の最外層で、水分保持とバリアに関わる点。
- メラノサイトは基底層にあり、紫外線などの刺激でメラニンを作る。
- 真皮の線維芽細胞がコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作り、皮膚の構造を支える。
- 皮下組織は主に脂肪組織で、衝撃の緩衝や保温に関わる。
- エクリン腺は全身で体温調節、アポクリン腺はわき等に分布し毛包に開口する。
- 化粧品の広告で「浸透」をうたう場合は角層までと明記する。
- たるみや深いシワは真皮以下の変化も関わり、角層だけの変化とは捉えない。
重要な言葉
- 角層
- 表皮の最外層で、外部刺激や水分の出入りに関わる部分。
- 真皮
- 表皮の下にある層で、コラーゲンやエラスチンを含み皮膚の構造を支える。
- 皮下組織
- 真皮のさらに下にある層で、保護や脂肪の蓄積などに関わる。
- 透明層
- 手のひらと足の裏の表皮にだけ見られ、角層と顆粒層の間にある薄い層。
- 線維芽細胞
- 真皮にあり、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作り出す細胞。
- メラノサイト
- 表皮の基底層にあり、メラニン色素を作る細胞。色素細胞とも呼ぶ。
- エクリン腺・アポクリン腺
- 汗腺の2種類。エクリン腺は全身で体温調節、アポクリン腺はわき等にあり毛包に開口する。
確認問題
確かめよう角層は真皮の最深部?
いいえ。表皮の最外層です。
角層は表皮の最外層にあり、外部刺激や水分の出入りに関わる。
化粧品を塗れば、その成分はすべて真皮まで自由に届く。
手のひらと足の裏の表皮には、角層と顆粒層の間に透明層がある。
表皮の層を外側から正しく並べたものは?
真皮でコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を作り出す細胞は?
皮膚は表面から深部へ層ごとに働きが分かれています。どの層の話かを押さえると、スキンケアで働きかけられる範囲と層ごとのを区別できます。
皮膚の外側に表皮、その下に真皮、さらに皮下組織があります。は表皮の最外層で、外部刺激と水分の出入りに関わります。
真皮にはやなどがあり、皮膚の構造を支えます。層の名前、位置、主な働きを一つの断面図へ対応させます。
化粧品を塗れば成分がまで自由に届く、と考えないようにします。化粧品の広告で「浸透」をうたう場合は、角層(角質層)までであることを明記するのがルールです。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 日本化粧品検定:各級の内容と試験範囲 ↗
- 日本化粧品検定:受験案内 ↗
- 日本化粧品検定:公式教材 ↗
- 日本化粧品工業会:皮膚の乾燥と保湿 ↗
- 日本化粧品工業会:保湿とエモリエント ↗
- 日本皮膚科学会:にきび Q&A ↗
- 日本化粧品検定:級別の例題 ↗
- 厚生労働省:化粧品の効能の範囲の改正について(平成23年7月21日) ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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