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日本化粧品検定 · 学習ガイド

メイクアップの目的・色・道具

ベースメイクの剤型と順序、色の三属性と補色、ポイントメイクの配置、道具の衛生とメイク落としを学びます。仕上がりは製品だけでなく、塗布量や照明、道具の状態でも変わることを確かめます。

仕組みを理解する

ベースメイクの役割

ベースメイクは、化粧下地で表面を整え、ファンデーションで色むらを補い、コンシーラーで部分を補正する役割分担を持ちます。

エルくんが説明する図解。下地=土台、ファンデーション=全体、コンシーラー=局所の範囲図。
化粧下地で表面や色味を整え、ファンデーションで全体の色むらを補い、必要な部分をコンシーラーで補正するという役割分担があります。

肌全体を整える工程と、気になる一部分を補う工程を分けると、必要以上に厚塗りせず目的を達成できます。

ベースメイクの役割
製品目的・使い分け
化粧下地表面・色の土台を整える
ファンデーション顔全体の色むらを補正
コンシーラー部分を局所補正
フェイスパウダー質感・化粧持ちを調整

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に顔を一つだけ描き、顔全体を淡い色で示して「ファンデーション」、一部分を小さな枠で囲んで「コンシーラー」の担当範囲を示す。二つの範囲は矢印でつながず、塗る順序や重ねる層として描かない。
覚えること:全体はファンデ、必要部はコンシーラー

化粧下地で表面や色味を整え、ファンデーションで全体の色むらを補い、必要な部分をコンシーラーで補正するという役割分担があります。

粉体、油分、水分などの組合せによりパウダー・リキッド・クリーム等の剤型が変わります。剤型は使い心地の目安ですが、仕上がりは処方や塗布量にも左右されます。

順序は製品の組合せで変わるため、一律の工程を絶対視しないようにします。UV機能の数値を単純に足すこともできません。

下地・ファンデーション・コンシーラー・粉

下地・ファンデーション・コンシーラー・粉の図解。中央に顔を1つ大きく描き、左の「ファンデーション」から顔全体の色むらへ太い矢印、右の「コンシーラー」から頬の小さなシミへ細い矢印を向ける。顔全体を覆う範囲と、シミだけを覆う範囲を色で描き分ける。
覚えること:ファンデは全体、コンシーラーは局所

化粧下地は肌表面や色を整え、ファンデーションは顔全体の色むらを補正し、コンシーラーは局所のくま・シミ等を覆います。フェイスパウダーは余分な皮脂を抑えて質感を整えます。白色顔料の酸化チタンは隠蔽力を、酸化鉄は肌色を、タルク・マイカなどの体質顔料はのびや感触を担います。

リキッド・クリーム・パウダーは水・油・粉体の配合や塗り方が異なります。コンシーラーは一般にリキッドやクリームのファンデーションの後、パウダーファンデーションの前に使います。UV表示のある下地とファンデーションを重ねてもSPFは足し算せず、使用量とむらを確認します。

下地・ファンデーション・コンシーラー・粉
ファンデーションの剤型特徴(一般的な傾向)
パウダー粉体を固めたもの。手軽でさらっと仕上がる
両用(2WAY)乾いたスポンジでも、水を含ませたスポンジでも使えるパウダー
リキッド(O/W)みずみずしく、のびがよい軽い仕上がり
リキッド(W/O)汗や水に強く、崩れにくい
クリーム・スティック油分が多く、カバー力やしっとり感が高い

試験に出る

  • 化粧下地は肌表面を整え、ファンデーションの密着と化粧持ちを助ける。色付きのコントロールカラーは補色で色むらを整える。
  • ファンデーションはパウダー・リキッド(O/W・W/O)・クリーム・スティックなどがあり、粉体・油分・水分の配合で使用感とカバー力が変わる。
  • コンシーラーは部分補正用。一般にリキッドやクリームのファンデーションなら塗った後、パウダーファンデーションなら塗る前に使う。
  • フェイスパウダーは余分な皮脂を抑えて化粧崩れを防ぎ、質感を整える。
  • 酸化チタンは白さと隠蔽力、酸化鉄は肌色の調色、タルク・マイカなどの体質顔料はのびや感触を担う。
  • 下地とファンデーションのSPF値は足し算できない。

重要な言葉

化粧下地
ファンデーションの前に表面や色味を整える製品。
ファンデーション
肌全体の色むらを補うベースメイクの製品。
コンシーラー
気になる一部分を補正するベースメイクの製品。
フェイスパウダー
ファンデーションの後に重ね、余分な皮脂を抑えて化粧崩れを防ぐ粉状の製品。
体質顔料
タルク・マイカなど、色をつけるよりも、のびや付着性、感触を整えるための粉体。

確認問題

確かめようSPF20の下地とSPF30のファンデーションでSPF50?

いいえ。SPFは単純に足し算できません。

化粧下地で表面を整え、ファンデーションで色むらを補い、コンシーラーで部分を補正する。

下地とファンデーションのSPF値を足せば、その合計が実際のSPFになる。

リキッドファンデーションを使うとき、コンシーラーは一般にファンデーションの後に使う。

気になる一部分を補正するために使うものは?

リキッドファンデーションを使う場合、コンシーラーを使う一般的なタイミングは?

肌全体を整える工程と、気になる一部分を補う工程を分けると、必要以上にせず目的を達成できます。

で表面や色味を整え、で全体の色むらを補い、必要な部分をコンシーラーで補正するという役割分担があります。

粉体、油分、水分などの組合せによりパウダー・リキッド・クリーム等のが変わります。剤型は使い心地の目安ですが、仕上がりは処方や塗布量にも左右されます。

色と質感で見え方を調整する

色の三属性とは、色相・明度・彩度の3つの性質で、色を客観的に比較する手掛かりになります。

エルくんが説明する図解。色相の赤青、明度の明暗、彩度の鮮やか/くすみを三列比較。
赤と青の違いは色相、明るい灰色と暗い灰色の違いは明度、鮮やかな赤とくすんだ赤の違いは彩度です。

同じ色名でも、明るさや鮮やかさで印象は変わります。色を三つの性質に分けると比較しやすくなります。

色と質感で見え方を調整する
色の要素意味
色相赤・黄・青などの色みの違い
明度明るさ。高いほど白に、低いほど黒に近い
彩度鮮やかさ。低いほどくすんで見える
補色色相環で向かい合う色。赤とグリーン、黄とパープル、青とオレンジ

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に赤と青の色見本を横並びに置き、間を両矢印で結んで「色相」と記す。仕切りや別の比較は入れず、赤と青の違いに焦点を絞る。
覚えること:赤と青の違いは色相

赤と青の違いは色相、明るい灰色と暗い灰色の違いは明度、鮮やかな赤とくすんだ赤の違いは彩度です。

明るさや影、つやの出方を調整すると立体感の見え方が変わります。照明の色や強さでも見え方が変わるため、使用する環境を意識します。

特定の色を使えば誰でも必ず同じ仕上がりになるわけではありません。元の肌色、光、量、周囲の色との関係を考えます。

色の三属性・錯視・顔型別の配置

色の三属性・錯視・顔型別の配置の図解。中央に丸顔の顔図を大きく置き、頬骨の高い位置から口角へ向かう縦長のチークと、塗る向きを示す矢印を重ねる。矢印とチークは頬の内側に収め、唇までは伸ばさない。
覚えること:丸顔は頬骨の高い位置から口角へ縦長

色は色相・明度・彩度で比べます。色相環で向かい合う補色は色みを打ち消し合うため、赤みにはグリーン、黄ぐすみにはパープル、青ぐまにはオレンジを使います。暖色や明るい色は前に出て大きく、寒色や暗い色は後ろに下がって小さく見えやすく、ハイライトとシェーディングはこれを利用します。

協会サイトの2級例題では、丸顔をすっきり見せるチークは頬骨の高い位置から口角へ向かう縦長に入れます。準2級例題の眉は、眉山と眉尻を決め、眉山から眉尻、次に眉山から眉頭へ描き、眉頭は薄くします。配置の目的と顔型を結び付けて選びます。

色の三属性・錯視・顔型別の配置
ポイントメイク目的・使い方のポイント
アイブロウ顔の印象を決める。眉山から眉尻、眉山から眉頭の順に描き、眉頭は薄く
アイシャドウ目元に色と陰影をつける。明るい色は膨らんで、暗い色は引き締まって見える
アイラインまつげの生え際に入れ、目の輪郭をはっきりさせる
マスカラまつげを長く・濃く見せる。ウォータープルーフはリムーバーで落とす
チーク血色と立体感を与える。丸顔は頬骨の高い位置から口角へ縦長に
リップ唇に色とつやを与える。リップライナーで輪郭を整える

試験に出る

  • 色は色相(色み)・明度(明るさ)・彩度(鮮やかさ)の三属性で比べる。
  • 色相環で向かい合う色が補色。赤みにはグリーン、黄ぐすみにはパープル、青ぐまにはオレンジを使って目立たなくする。
  • 協会サイトの2級例題では、血行不良による青ぐまのカバーにはオレンジ系のコンシーラーを選ぶ。
  • 暖色は前に出て(進出色)、明るい色は大きく(膨張色)見えやすい。寒色・暗い色は後退・収縮して見える。
  • 協会サイトの2級例題では、丸顔のチークは頬骨の高い位置から口角へ向けて縦長に入れる。
  • 協会サイトの準2級例題では、眉は眉山と眉尻を決め、眉山から眉尻、次に眉山から眉頭へ描き、眉頭は薄くする。
  • 照明の色や強さ、元の肌色で仕上がりの見え方は変わる。

重要な言葉

色相
赤と青のような色味の違いを表す属性。
明度
明るさ・暗さを表す属性。
彩度
色の鮮やかさ・くすみを表す属性。
補色
色相環で向かい合う色の組合せ。重ねると互いの色みを打ち消し合う。
コントロールカラー
補色の関係を利用して肌の赤み・くすみなどを整える色付きの化粧下地。
ハイライト・シェーディング
明るい色で高く見せたい部分を、暗い色で引き締めたい部分を強調し、立体感を出す技法。

確認問題

確かめよう鮮やかさを表すのは明度?

彩度です。明度は明るさです。

彩度は色の鮮やかさを表す。

特定の色を使えば、誰でも必ず同じ仕上がりになる。

眉は眉頭から描き始め、眉頭を最も濃くすると自然に仕上がる。

赤みを目立たなくするには、補色のグリーンのコントロールカラーが使われる。

明るさを表す色の属性は?

赤と青の違いを表す属性は?

血行不良による青ぐまをカバーするのに効果的とされるコンシーラーの色は?

丸顔をすっきり見せるチークの入れ方は?

同じ色名でも、明るさや鮮やかさで印象は変わります。色をに分けると比較しやすくなります。

赤と青の違いは、明るい灰色と暗い灰色の違いは明度、鮮やかな赤とくすんだ赤の違いは彩度です。

明るさや影、つやの出方を調整すると立体感の見え方が変わります。の色や強さでも見え方が変わるため、使用する環境を意識します。

メイク道具の衛生と落とし方

メイク道具の衛生とは、スポンジやブラシなどに残る化粧品や皮脂を落とし、清潔に保つことが仕上がりと肌を守るという考え方です。

エルくんが説明する図解。使用→材質に合う洗浄→乾燥→清潔保管の循環。
スポンジに古いファンデーションが固まっていると均一に塗りにくくなります。材質に合った方法で洗い、十分乾かして保管します。

道具に残った化粧品や皮脂は、仕上がりと衛生の両方へ影響します。清潔な道具を使うこともメイクの工程です。

メイク道具の衛生と落とし方
道具・工程使い方・衛生のポイント
スポンジ・パフ広い面を均一に塗る。汚れたら洗って十分乾燥
ブラシ粉体をのせ、境界をぼかす。洗浄後は形を整えて乾燥
マスカラ・アイライナー・口紅目元・口元に直接触れるので共用しない
ポイントメイクリムーバーウォータープルーフなど落ちにくい部分を先に落とす

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。左から「材質に合う洗い方」→「十分乾かす」→「保管」の順に矢印でつなぐ。右側では、十分乾いたスポンジをエルくんが収納容器に入れる一場面にする。
覚えること:材質に合う方法で洗い、十分乾かして保管

スポンジに古いファンデーションが固まっていると均一に塗りにくくなります。材質に合った方法で洗い、十分乾かして保管します。

ブラシやスポンジは、毛・素材・用途によって洗浄方法が異なります。目や唇に使う道具は共有を避け、製品や道具の使用説明に従います。

濡れたまま密閉する、傷んだ道具を使い続けるなどの扱いを避けます。落とし方もメイクの耐水性等に対応させます。

道具の選択・洗浄・メイク落とし

道具の選択・洗浄・メイク落としの図解。1つの洗面台を中心に、左に「素材に合う洗浄」、中央にエルくんがすすぐ道具、右に乾燥させる場所を配置し、左から右へ矢印で順序を示す。右下には「湿ったまま密閉しない」を添える。
覚えること:素材に合う方法で洗い、すすいで十分乾燥

スポンジは広い面を均一に、ブラシは粉体を薄く広げたり境界をぼかしたりするのに使います。毛やスポンジの素材に合う方法で洗い、洗剤をすすいで十分に乾燥させます。目元・口元の道具は共有を避け、傷んだものは交換します。

メイク落としはアイメイク・リップなど落ちにくい部分と顔全体を分け、製品の耐水性に合うクレンジングを選びます。強い摩擦でこすり落とさず、洗浄後は必要な保湿を行います。パフやブラシに残った皮脂・化粧品は仕上がりと衛生を損なうので、保管時に湿ったまま密閉しません。

試験に出る

  • 道具に残る化粧品や皮脂は、仕上がりの悪化と雑菌の繁殖につながる。
  • スポンジやパフは汚れたら専用クリーナーや中性洗剤で洗い、十分に乾かしてから保管する。
  • ブラシは毛の素材に合う方法で洗い、形を整えて乾かす。
  • マスカラ・アイライナーなど目元や口元に使う製品・道具は共用しない。
  • ウォータープルーフのマスカラなど落ちにくいポイントメイクは、専用のポイントメイクリムーバーで先に落とす。
  • 強くこすらず、落とした後は必要な保湿を行う。

重要な言葉

スポンジ
ファンデーションなどを広い面へ均一に塗るための道具。汚れやすく、こまめな洗浄が必要。
ブラシ
粉体をのせたり境界をぼかしたりするための道具。毛の素材に合う方法で洗う。
ポイントメイクリムーバー
アイメイクや口紅など落ちにくい部分用のメイク落とし。油分を含む二層タイプなどがある。
ウォータープルーフ
汗や水に強く落ちにくいよう設計されたメイク。専用のリムーバーで落とす。
パフ
パウダーなどを肌にのせるための道具。皮脂を吸うため汚れやすい。

確認問題

確かめよう洗った直後なら濡れたまま密閉してよい?

いいえ。十分に乾燥させてから保管します。

洗ったスポンジは十分乾かしてから保管する。

濡れたまま密閉して保管しても衛生上問題ない。

ウォータープルーフのマスカラは、洗顔料で強くこすって落とすのがよい。

道具を洗った後の適切な扱いは?

ウォータープルーフのマスカラを落とす方法として適切なものは?

道具に残った化粧品や皮脂は、仕上がりと衛生の両方へ影響します。清潔なを使うこともメイクの工程です。

に古いファンデーションが固まっていると均一に塗りにくくなります。材質に合った方法で洗い、十分乾かして保管します。

濡れたまま密閉する、傷んだ道具を使い続けるなどの扱いを避けます。落とし方もメイクの等に対応させます。

覚えるポイント

  • ベースメイクの役割:化粧下地で表面を整え、ファンデーションで全体の色むらを補い、コンシーラーで部分を補正し、フェイスパウダーで仕上げます。SPFは重ねても足し算できません。
  • 色と質感で見え方を調整する:色は色相・明度・彩度で比べ、色相環で向かい合う補色で色みを打ち消します。赤みにはグリーン、青ぐまにはオレンジを使います。
  • メイク道具の衛生と落とし方:スポンジやブラシは素材に合う方法で洗って十分乾かし、目元・口元の道具は共用しません。落ちにくいポイントメイクは専用リムーバーで落とします。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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