保湿成分とは
保湿成分とは、水分を保持する・細胞間の脂質を補う・表面を覆うなど、異なる働きで肌のうるおいを助ける成分の総称です。

保湿成分は同じ役割だけを持つわけではありません。水分を保持する、細胞間の脂質を補う、表面を覆うという違いで整理します。
| 働き | 主な成分例・注意 |
|---|---|
| 水分を抱え込む(ヒューメクタント) | グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、アミノ酸、PCA-Na |
| 細胞間脂質を補う | セラミド |
| 表面を覆い蒸散を抑える(エモリエント) | ワセリン、ミネラルオイル、スクワラン |
| 塗布したコラーゲン等 | 角層で保湿する。真皮の同名成分にはならない |
基本の仕組み

グリセリンやヒアルロン酸等は水分保持に関わり、セラミドは角層細胞間脂質の構成成分、スクワラン等の油性成分はエモリエント作用に関わります。
成分名と働きを結び付けると、似た製品を役割から比較できます。化粧品中の成分の働きと、体内で同じ名前の物質が持つ働きは区別します。
コラーゲン入り化粧品を塗れば、そのまま真皮のコラーゲンになるとはいえません。化粧品の浸透範囲は角層までと考え、製品での配合目的を確認します。
吸湿・細胞間脂質・閉塞の三役

グリセリン・ヒアルロン酸・アミノ酸などは水を保持する保湿剤です。セラミドは角層の細胞間脂質の一成分で、水分蒸散を抑えるバリアに関わります。ワセリン・スクワランなどの油性成分は表面を覆い、なめらかさや蒸散抑制に役立ちます。
同じ「保湿」でも水を抱え込む、細胞間を補う、表面を覆う働きを分けます。塗ったコラーゲンやヒアルロン酸は角層で水分を保つもので、真皮の同名成分を直接補充するものではありません。化粧品の広告で「浸透」と表現できるのは角層までです。
試験に出る
- 保湿成分は、水分を抱え込む(ヒューメクタント)、角層の細胞間脂質を補う、油分で表面を覆う(エモリエント)の3つの働きで整理する。
- グリセリン・BGなどの多価アルコール、ヒアルロン酸Na、アミノ酸、PCA-Naは水分を抱え込む。
- セラミドは角層の細胞間脂質の主成分で、水分の蒸散を防ぐバリアに関わる。
- ワセリン・ミネラルオイル・スクワランなどは表面を覆い、水分の蒸散を抑える。
- 化粧品の「浸透」は角層までで、広告で浸透をうたうときは作用部位が角層であることを明示する。
- 塗ったコラーゲンやヒアルロン酸は角層で水分を保つ成分で、真皮の同名成分を補充するものではない。
重要な言葉
- ヒアルロン酸
- 水分を抱え込む保湿成分。化粧品ではヒアルロン酸Naとして配合されることが多い。
- スクワラン
- スクワレンに水素を添加して安定させた炭化水素。エモリエント作用に関わる。
- エモリエント
- 油分で表面を覆い、なめらかさを与える働き。
- ヒューメクタント
- 水分を抱え込んで保持する保湿成分の総称。グリセリン・ヒアルロン酸Naなど。
- セラミド
- 角層の細胞間脂質の主成分。水分の蒸散を防ぐバリアに関わる。
- 浸透(化粧品広告)
- 化粧品で表現できる浸透の範囲は角層まで。広告では作用部位が角層であることを明示する。
確認問題
確かめよう化粧品のコラーゲンは真皮へそのまま補充される?
いいえ。化粧品の作用は角層までで、真皮のコラーゲンを補充するとは断定できません。
セラミドは角層細胞間脂質の構成成分である。
コラーゲン入り化粧品を塗ると、そのまま真皮のコラーゲンになる。
ワセリンは水分を抱え込むヒューメクタントの代表である。
エモリエント作用に関わる油性成分は?
角層の細胞間脂質の主成分で、バリア機能に関わる保湿成分は?
保湿成分は同じ役割だけを持つわけではありません。水分を保持する、細胞間の脂質を補う、表面を覆うというで整理します。
や等は水分保持に関わり、セラミドは角層細胞間脂質の構成成分、スクワラン等の油性成分はエモリエント作用に関わります。
コラーゲン入り化粧品を塗れば、そのまま真皮のコラーゲンになるとはいえません。化粧品のは角層までと考え、製品での配合目的を確認します。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 日本化粧品検定:各級の内容と試験範囲 ↗
- 日本化粧品検定:受験案内 ↗
- 日本化粧品検定:公式教材 ↗
- 日本化粧品工業会:乳化と可溶化 ↗
- 日本化粧品工業会:保湿とエモリエント ↗
- 日本化粧品工業会:肌の汚れを落とす洗浄料 ↗
- 日本化粧品工業会:紫外線編 ↗
- 厚生労働省:化粧品の効能の範囲の改正について(平成23年7月21日薬食発0721第1号) ↗
- 日本化粧品工業会:化粧品等の適正広告ガイドライン(2020年版) ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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