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日本化粧品検定 · 学習ガイド

水性成分・油性成分と剤型

水中油型と油中水型とは

水中油型と油中水型とは、水と油のどちらが連続相になるかで分けられる乳液やクリームの剤型です。

水の中に油滴が分散するO/Wと、油の中に水滴が分散するW/Oを比べる図。
O/Wは水の中に油滴が、W/Oは油の中に水滴が分散した状態です。乳液やクリームという製品名だけで乳化型は決まりません。

化粧品は一つの有名成分だけでできているのではありません。水・油・粉体などを安定して使える形へ組み合わせます。

水性成分・油性成分と剤型
成分・剤型主な働き・特徴
水性成分溶媒・保湿など
油性成分柔軟・蒸散抑制など
O/W水が連続相、油が液滴
W/O油が連続相、水が液滴

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央で縦に仕切った1つの透明な模型を描く。左は水の中に油の細かな粒が分散する水中油型、右は油の中に水の細かな粒が分散する油中水型とし、左右で連続相と粒が入れ替わることを示す。
覚えること:水中油型は水、油中水型は油が連続相

水と油をそのまま混ぜると分離しやすいですが、乳化剤等を用いて片方を細かな粒として分散させると乳液やクリームの基礎になります。

水中油型は水が連続相で油が分散し、油中水型は油が連続相で水が分散します。剤型・使用感・安定性は処方全体の関係です。

油分が多いという一情報だけで保湿力や刺激性を断定しないようにします。成分同士の組合せと使用量も関係します。

処方を水相・油相・分散相で見る

処方を水相・油相・分散相で見るの図解。画面中央の容器を縦に仕切り、左は水の中に油滴が散るO/W型、右は油の中に水滴が散るW/O型として並べる。左右で背景の色と液滴の色を入れ替え、どちらが連続相かを示す。
覚えること:O/Wは水、W/Oは油が連続相

化粧品は水性成分(水・エタノール・グリセリンやBGなどの多価アルコール)、油性成分(油脂・ロウ・炭化水素・エステル油・シリコーン等)、粉体、界面活性剤、高分子、防腐剤・酸化防止剤、香料などを組み合わせます。少量の成分名だけから製品の性質は決められません。

O/W(水中油)型は水が連続相で油滴が分散し、W/O(油中水)型は油が連続相で水滴が分散します。乳化は液滴を分散させ、可溶化は少量の油性成分を透明に近い形で水相へ取り込みます。乳液・クリーム・化粧水は見た目だけで全成分の割合や乳化型を断定しません。

処方を水相・油相・分散相で見る
油性成分の分類特徴例
油脂脂肪酸とグリセリンのエステル。動植物から得るオリーブ油、マカデミアナッツ油、シア脂
ロウ(ワックス)高級脂肪酸と高級アルコールのエステル。固形が多いが液状もあるミツロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油
炭化水素炭素と水素だけからなり、酸化されにくい。表面を覆うミネラルオイル、ワセリン、スクワラン
エステル油脂肪酸とアルコールを合成したもの。軽い感触に調整しやすいミリスチン酸イソプロピル、トリエチルヘキサノイン
シリコーンケイ素を含み、のびがよく撥水性があるジメチコン、シクロペンタシロキサン
高級脂肪酸・高級アルコール乳化の安定や硬さの調整ステアリン酸、セタノール
処方を水相・油相・分散相で見る
その他の配合成分主な目的例
水性成分溶媒・保湿・清涼感水、エタノール、グリセリン、BG
高分子増粘・ゲル化・皮膜形成・保湿カルボマー、キサンタンガム、ヒアルロン酸Na
有機合成色素(タール色素)鮮やかな発色。使える種類は省令で限定赤色202号、黄色4号
無機顔料着色(酸化鉄)、白さと隠蔽(酸化チタン)、のびや感触(体質顔料)酸化鉄、酸化チタン、タルク、マイカ
天然色素動植物由来の色カルミン、β-カロテン
パール剤真珠のような光沢雲母チタン、オキシ塩化ビスマス
防腐剤微生物の増殖を防ぐパラベン、フェノキシエタノール
酸化防止剤油性成分などの酸化を防ぐトコフェロール、BHT
香料香りづけ・原料臭のマスキング天然香料、合成香料

試験に出る

  • 水中油型(O/W)は水が連続相で油が分散し、油中水型(W/O)は油が連続相で水が分散する。
  • 乳化は一方を細かな粒にして分散させること、可溶化は少量の油性成分を透明に近い状態で水に溶かし込むこと。
  • 油性成分は油脂・ロウ・炭化水素・エステル油・シリコーンなどに分かれ、ホホバ油は名前に「油」とあってもロウに分類される。
  • ワセリン・ミネラルオイル・スクワランは炭化水素で、酸化されにくく表面を覆う働きがある。
  • 色材は有機合成色素(タール色素)・無機顔料・天然色素に分かれ、パール剤は雲母チタンなどで真珠のような光沢を出す。
  • 防腐剤(パラベン・フェノキシエタノール等)は微生物の増殖を防ぎ、酸化防止剤(トコフェロール等)は油性成分などの酸化を防ぐ。
  • 油分の多さだけで保湿力や刺激性を断定できない。

重要な言葉

水中油型
水が連続相で、油が細かな粒として分散する剤型。
油中水型
油が連続相で、水が細かな粒として分散する剤型。
乳化
水と油の一方を細かな粒にして、もう一方へ安定して分散させること。
可溶化
少量の油性成分を界面活性剤の働きで透明に近い状態のまま水に溶かし込むこと。
油脂
脂肪酸とグリセリンのエステル(トリグリセリド)。オリーブ油・シア脂など。
ロウ(ワックス)
高級脂肪酸と高級アルコールのエステル。ミツロウ・キャンデリラロウのほか、液状のホホバ油も含む。
炭化水素
炭素と水素だけからなる油性成分。ミネラルオイル・ワセリン・スクワランなど。
シリコーン
ケイ素を含む油性成分。のびがよく撥水性があり、ジメチコンなどがある。
タール色素
有機合成色素。化粧品に使えるものは省令で定められ、赤色202号のように表示される。
防腐剤
開封後などに入り込む微生物の増殖を防ぐ成分。パラベン・フェノキシエタノールなど。
旧表示指定成分
2001年4月に全成分表示が義務化される前、表示が義務付けられていた102種類(香料を加えて103種類)の成分。

確認問題

確かめよう水中油型で外側を連続して満たすのは水と油のどちら?

水(水相)です。

水中油型では水が連続相となる。

油分が多い製品ほど必ず保湿力が高く刺激も強い。

ホホバ油は、名前に「油」とあるので油脂に分類される。

パラベンやフェノキシエタノールは防腐剤として使われる。

水が連続相で油が分散している剤型は?

油性成分の分類で、ホホバ油が該当するのは?

化粧品のパール剤として使われる代表的な成分は?

化粧品は一つの有名成分だけでできているのではありません。水・油・粉体などを安定して使える形へます。

水と油をそのまま混ぜると分離しやすいですが、等を用いて片方を細かな粒として分散させると乳液やクリームの基礎になります。

は水が連続相で油が分散し、は油が連続相で水が分散します。剤型・使用感・安定性は処方全体の関係です。

油分が多いという一情報だけで保湿力や刺激性を断定しないようにします。成分同士の組合せとも関係します。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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