界面活性剤とは
界面活性剤とは、水になじむ親水基と油になじむ親油基を一つの分子に持ち、水と油の境界に働く成分です。

水と油が混ざりにくい境界へ働くのが界面活性剤です。一つの分子に水になじむ部分と油になじむ部分を持ち、界面張力を下げます。
| 種類(電荷) | 主な用途 | 成分例 |
|---|---|---|
| 陰イオン(アニオン) | 洗顔料・シャンプー・ボディ洗浄料 | 石ケン素地、ラウレス硫酸Na |
| 陽イオン(カチオン) | リンス・コンディショナー、殺菌 | ベヘントリモニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド |
| 両性 | 洗浄料の補助(泡質の調整・刺激の緩和) | コカミドプロピルベタイン |
| 非イオン(ノニオン) | 乳化・可溶化・クレンジング | ポリソルベート80、ステアリン酸グリセリル |
基本の仕組み

親油基を油汚れへ、親水基を水側へ向けると、油を水の中へ分散させやすくなります。洗浄だけでなく乳化や可溶化にも使います。
水に溶けたときの電荷で陰イオン(アニオン)・陽イオン(カチオン)・両性・非イオン(ノニオン)の4種類に分けます。洗浄料やコンディショナーなど用途の傾向はありますが、成分・濃度・処方全体で性質が変わります。
界面活性剤が入る製品はすべて強い刺激性を持つ、という一括りはできません。分類名だけで安全性を断定しません。
洗浄・乳化・可溶化を分ける

界面活性剤は親水基と親油基を一分子に持ち、界面張力を下げて洗浄、乳化、可溶化、分散などに働きます。洗浄では油汚れを水で流しやすくし、乳化では油滴と水の境界を安定させ、可溶化では香料など少量の油性成分を水に取り込みます。
陰イオンは泡立ちと洗浄力から洗顔料・シャンプー(石けんを含む)に、陽イオンはマイナスに帯電した毛髪に吸着するためリンス・コンディショナーや殺菌剤に、両性は洗浄料の補助に、非イオンは乳化・可溶化に多く使われます。刺激性は成分名だけでなく濃度・組合せで判断します。
試験に出る
- 界面活性剤は親水基と親油基を一分子に持ち、水と油の界面張力を下げる。
- 働きは洗浄・乳化・可溶化・分散・起泡など、用途によって使い分ける。
- 水に溶けたときの親水基の電荷で、陰イオン(アニオン)・陽イオン(カチオン)・両性・非イオン(ノニオン)の4種類に分ける。
- 陰イオンは洗浄料・シャンプー(石けんを含む)、陽イオンはリンス・コンディショナーや殺菌、両性は洗浄料の補助、非イオンは乳化・可溶化に多い。
- 陽イオン界面活性剤はマイナスに帯電した毛髪に吸着し、柔軟・帯電防止に働く。
- HLBは親水性と親油性のバランスを示す指標で、値が大きいほど親水性が高い。
- 分類名だけで刺激性や安全性を断定できない。
重要な言葉
- 親水基
- 界面活性剤の分子のうち、水になじむ部分。
- 親油基
- 界面活性剤の分子のうち、油になじむ部分。疎水基とも呼ぶ。
- 可溶化
- 本来水に溶けにくい少量の油性成分を、界面活性剤の働きで透明に近い状態のまま溶かし込むこと。
- 界面張力
- 水と油のように混ざらない物質の境界面で、面積をできるだけ小さくしようとする力。
- HLB
- 界面活性剤の親水性と親油性のバランスを数値で示す指標。値が大きいほど水になじみやすい。
確認問題
確かめよう親水基は油だけになじむ部分?
いいえ。親水基は水になじむ部分で、油になじむのは親油基です。
界面活性剤は親水基と親油基の両方を持つ。
界面活性剤が入る製品はすべて強い刺激性を持つ。
リンスやコンディショナーに主に使われるのは陰イオン(アニオン)界面活性剤である。
界面活性剤の分子で、水になじむ部分は?
水中でイオンにならず、乳化や可溶化に多く使われる界面活性剤は?
水と油が混ざりにくい境界へ働くのが界面活性剤です。一つの分子に水になじむ部分と油になじむ部分を持ち、を下げます。
を油汚れへ、を水側へ向けると、油を水の中へ分散させやすくなります。洗浄だけでなく乳化や可溶化にも使います。
界面活性剤が入る製品はすべて強い刺激性を持つ、という一括りはできません。分類名だけでを断定しません。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 日本化粧品検定:各級の内容と試験範囲 ↗
- 日本化粧品検定:受験案内 ↗
- 日本化粧品検定:公式教材 ↗
- 日本化粧品工業会:乳化と可溶化 ↗
- 日本化粧品工業会:保湿とエモリエント ↗
- 日本化粧品工業会:肌の汚れを落とす洗浄料 ↗
- 日本化粧品工業会:紫外線編 ↗
- 厚生労働省:化粧品の効能の範囲の改正について(平成23年7月21日薬食発0721第1号) ↗
- 日本化粧品工業会:化粧品等の適正広告ガイドライン(2020年版) ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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