SPFとPAとは
SPFとPAはどちらも紫外線防御の指標ですが、SPFは主にUV-B、PAは主にUV-Aを対象とします。

日焼け止めの二つの指標は、同じものを違う単位で表したわけではありません。対象の紫外線を対応させます。
| 表示 | 意味・基準 |
|---|---|
| SPF | 主にUV-Bによるサンバーンの防止効果。最小紅斑量の比で、50を超えると「SPF50+」 |
| PA+ | UV-A防止効果がある(UVAPF 2以上4未満) |
| PA++ | UV-A防止効果がかなりある(4以上8未満) |
| PA+++ | UV-A防止効果が非常にある(8以上16未満) |
| PA++++ | UV-A防止効果が極めて高い(16以上) |
| 重ね塗り | SPFの数値は足し算できない |
基本の仕組み

SPFは主にUV-Bによる赤くなる日焼けを防ぐ効果、PAはUV-Aに対する防御効果の指標です。数字とプラスの数を別々に読みます。
紫外線には波長の異なる種類があり、肌への影響も異なります。指標は定められた試験条件で測られ、日常の使用効果は塗る量や落ち方にも左右されます。
SPFをそのまま「何時間塗り直さなくてよい」という固定時間へ換算しないようにします。
UV-B・UV-A・試験値の読み方

紫外線は波長の長い順にUV-A(約315〜400nm)、UV-B(約280〜315nm)、UV-C(280nm未満)に分けます。UV-Cはオゾン層などで吸収され地表にほぼ届きません。UV-Bは主に表皮で赤くなる日焼け(サンバーン)を、UV-Aは真皮まで届き黒くなる日焼け(サンタン)や光老化に関わります。
SPFは、塗った肌と塗らない肌で赤くなるのに必要な最小の紫外線量(最小紅斑量:MED)の比です。PAはUV-Aで黒くなる反応から求めた値で4段階に分けます。SPF30の下地とSPF20のファンデーションを重ねてもSPF50にはならず、SPFは連続使用可能時間でもありません。帽子や日陰も組み合わせます。
| 紫外線防止剤 | 代表成分 | しくみ・特徴 |
|---|---|---|
| 紫外線吸収剤 | メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなど | 紫外線を吸収して熱などに変える。白浮きしにくいが、まれに肌に合わない |
| 紫外線散乱剤 | 酸化チタン、酸化亜鉛 | 粉体が紫外線を反射・散乱させる。肌への負担が少ないとされるが白浮きしやすい |
試験に出る
- UV-Aは約315〜400nm、UV-Bは約280〜315nm、UV-Cは280nm未満(化粧品分野では320nmを境とする資料もある)。
- UV-Cはオゾン層などで吸収され、地表にほとんど届かない。
- SPFは主にUV-Bによるサンバーンを防ぐ指標で、最小紅斑量(MED)の比から求める。
- PAは主にUV-Aに対する防御効果の指標で、PA+〜PA++++の4段階。
- SPFとPAは同じものを別単位で表したものではない。
- SPFは50を超えると「SPF50+」と表示し、重ねても数値は足し算できない。
- 紫外線吸収剤は吸収して変換、散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)は反射・散乱で防ぐ。
重要な言葉
- SPF
- 主にUV-Bによる日焼けを防ぐ効果の指標。
- PA
- 主にUV-Aに対する防御効果の指標。
- UV-A・UV-B・UV-C
- 紫外線を波長で分けた3種類。長い順にUV-A・UV-B・UV-Cで、UV-Cは地表にほぼ届かない。
- 最小紅斑量(MED)
- 紫外線を当てて皮膚が赤くなるのに必要な最小の量。SPFの算出に使う。
- 紫外線散乱剤
- 酸化チタンや酸化亜鉛などの粉体で、紫外線を反射・散乱させて防ぐ成分。
- 紫外線吸収剤
- 紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変えて放出する成分。
確認問題
確かめようPAは主にUV-Bへの指標?
いいえ。UV-Aに対応します。
PAは主にUV-Aに対する防御効果の指標である。
SPFの値をそのまま何時間持つかという時間に換算できる。
UV-Cはオゾン層などで吸収され、地表にはほとんど届かない。
紫外線の種類と作用の組合せとして適切なものは?
PAが主に対応する紫外線は?
紫外線散乱剤として使われる成分は?
日焼け止めの二つの指標は、同じものを違う単位で表したわけではありません。対象のを対応させます。
は主にUV-Bによる赤くなる日焼けを防ぐ効果、はUV-Aに対する防御効果の指標です。数字とプラスの数を別々に読みます。
紫外線には波長の異なる種類があり、肌への影響も異なります。指標は定められたで測られ、日常の使用効果は塗る量や落ち方にも左右されます。
出典・参考資料
試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。
- 日本化粧品検定:各級の内容と試験範囲 ↗
- 日本化粧品検定:受験案内 ↗
- 日本化粧品検定:公式教材 ↗
- 日本化粧品工業会:紫外線防止 ↗
- 日本化粧品工業会:肌の汚れを落とす洗浄料 ↗
- 日本化粧品工業会:紫外線防止とSPF・PA・耐水性 ↗
- 日本化粧品検定:級別の例題 ↗
- 日本化粧品工業会:紫外線用語(SPF・PA・吸収剤・散乱剤) ↗
- 日本化粧品工業会:UV耐水性の表示に関するQ&A ↗
- 日本化粧品工業連合会:耐水性測定法基準の制定(2022年11月) ↗
- 日本化粧品工業連合会:紫外線防止効果測定法基準の改定とPA++++表示の追加 ↗
- 環境省:紫外線環境保健マニュアル2020 ↗
- 厚生労働省:化粧品の効能の範囲の改正について(平成23年7月21日) ↗
編集:Pinternet Works · 更新日:
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