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日本化粧品検定 · 学習ガイド

保湿を支える水分と油分

保湿とは

保湿は、水分を保つ成分と、油分で表面を覆う成分を組み合わせて支えられます。

保湿成分が水分を抱える働きと、油分が肌表面を覆う働きを並べて示す図。
グリセリンなどは水分保持を助け、油性成分は皮膚からの水分蒸散を抑え、なめらかさを与える働きに関わります。

保湿製品の違いは、肌へ水分を与え保持する作用と、表面を覆いなめらかにする作用から考えます。

保湿を支える水分と油分
剤型・表示意味・使い方
保湿成分水分を引き寄せ保持
油性成分蒸散を抑え、なめらかにする
乳液水分と油分を含む
クリーム一般に乳液より油分が多い

基本の仕組み

基本の仕組みの図解。中央に肌の断面を大きく描く。肌の中では「グリセリンなど」から水分へ向かう矢印で水分保持の補助を示し、肌表面の「油性成分」の上には細い上向き矢印で水分蒸散が抑えられる様子を示す。
覚えること:グリセリン等は保水補助、油分は蒸散抑制

グリセリンなどは水分保持を助け、油性成分は皮膚からの水分蒸散を抑え、なめらかさを与える働きに関わります。

化粧水・乳液・クリームは水分と油分、保湿成分などの組合せが違います。製品名だけで役割を完全に分けず、処方と表示を確認します。

どの製品でも必ず同じ順番が正解とは限りません。使い方の指定と組み合わせを確認し、量を増やすほどよいと考えないようにします。

水分保持と蒸散抑制の組合せ

水分保持と蒸散抑制の組合せの図解。下部に肌の断面を横長に描き、グリセリンへ水分が集まる矢印を置く。肌表面にはワセリンの膜を重ね、外へ向かう蒸散の矢印が膜で抑えられる様子を示す。
覚えること:保湿剤は水を保持、油分は蒸散抑制

グリセリン、ヒアルロン酸、アミノ酸などの保湿成分は水を引き寄せ保持し、ワセリンなどの油性成分は水分蒸散を抑える役割があります。化粧水、乳液、クリームはそれぞれ水・保湿剤・油分の割合や剤型が異なります。

協会サイトの準2級例題では、一般にクリームは乳液より油性成分が多いこと、乾燥しやすい目元は重ねづけし、皮脂が多い鼻・額は少なめにすることを扱います。顔全体へ一律の量を塗るより、部位の乾燥・皮脂と製品の使用法を合わせて調整します。

水分保持と蒸散抑制の組合せ
分類代表成分主な働き
ヒューメクタント(水性の保湿剤)グリセリン、BG、ヒアルロン酸Na、アミノ酸水分を引き寄せて抱え込む
エモリエント(油性成分)スクワラン、植物油、エステル油肌を柔らかくし、なめらかさを与える
表面を覆う油性成分ワセリン、ミネラルオイル膜を作り、水分の蒸散を防ぐ
細胞間脂質を補う成分セラミド角層の細胞間脂質を補い、バリアを支える
水分保持と蒸散抑制の組合せ
区分目的・作用表示できる効能の例
化粧品身体を清潔・美化し、皮膚や毛髪を健やかに保つ。作用は緩和厚労省通知の56項目の範囲(例:肌にうるおいを与える、皮膚の乾燥を防ぐ、試験で確認した場合の乾燥による小ジワを目立たなくする)
医薬部外品(薬用化粧品)承認された有効成分を配合し、防止・衛生などを目的とする。作用は緩和承認された効能(例:肌荒れを防ぐ、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ、にきびを防ぐ)
医薬品病気の診断・治療・予防治療をうたう効能は医薬品の範囲。化粧品・医薬部外品は「治す」「シミを消す」とはうたえない

試験に出る

  • 保湿は水分を保つ作用と、油分で表面を覆う作用に分けられる。
  • ヒューメクタント(グリセリン、ヒアルロン酸Na等)は水分を抱え込む。
  • エモリエントは肌を柔らかくなめらかにし、ワセリン等は膜で水分蒸散を防ぐ。
  • 化粧水・乳液・クリームは水分と油分の組合せが違い、一般にクリームは乳液より油分が多い。
  • 化粧品の効能は厚労省通知の56項目の範囲で表現する。
  • 医薬部外品(薬用化粧品)は承認された有効成分と効能を持つが、治療はうたえない。
  • 順番は製品ごとの指定を確認し、量を増やせばよいとは限らない。

重要な言葉

ヒューメクタント
水分を保持して肌にうるおいを与える成分の総称。
エモリエント
油分で表面を覆い、なめらかさを与える働き。
グリセリン
水分保持を助ける代表的な保湿成分。
ワセリン
石油由来の半固形の油性成分。肌表面に膜を作り、水分の蒸散を防ぐ。
効能の範囲
化粧品が表示・広告できる効能として厚生労働省通知が定めた56項目。

確認問題

確かめよう保湿には水分を保持する成分と油性成分の両方が関わる?

はい。異なる働きを組み合わせます。

保湿には、水分を保持する成分と油分が関わる。

同じ順番で使えばどの製品でも正しい。

化粧品は「乾燥による小ジワを目立たなくする」と、試験で効果を確認しなくても表示できる。

肌表面に膜を作り、水分蒸散を防ぐ働きが最も強いのは?

医薬部外品ではない化粧品が表示できる効能は?

保湿製品の違いは、肌へ水分を与え保持する作用と、表面を覆いなめらかにするから考えます。

などは水分保持を助け、油性成分は皮膚からの水分蒸散を抑え、なめらかさを与える働きに関わります。

化粧水・乳液・クリームは水分と油分、保湿成分などの組合せが違います。製品名だけで役割を完全に分けず、と表示を確認します。

出典・参考資料

試験の公式案内と、この記事の参考にした学習資料です。

編集:Pinternet Works · 更新日:

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