本文へ移動

宅地建物取引士 · 学習ガイド

2022年10月 宅建士試験の問題・解答解説

令和7年度の50問について、独自要約・公式正答・関連する知識を整理しています。問題文と選択肢の原文は公式PDFで確認してください。教材の法令基準日と出題年度の法令基準日は異なります。

2022年10月試験の概要
30:00

問題番号から選ぶ

二重譲渡における背信的悪意者からの転得者の対抗関係

民法等 · 二重譲渡 / 対抗要件 / 背信的悪意者からの転得者

民法の規定、判例および提示された判例文に基づき、所有者甲から乙が不動産を買い受けて未登記の間に、丙が甲から二重に買い受け、丙から転得者丁が買い受けて登記を完了した場合の法律関係として、正しいものはどれか。

解答・解説を表示

解答

3

解説

不動産の物権変動は登記が対抗要件となりますが、背信的悪意者は登記の欠缺を主張する正当な利益を有しない第三者として排除されます。背信的悪意者からの転得者については、転得者自身が第一買主との関係で背信的悪意者と評価されるか否かによって対抗関係が決まります。

解き方

  1. 提示された判例文から、背信的悪意者からの転得者が対抗力を有するための要件を読み取ります。
  2. 転得者自身が第一買主に対して背信的悪意者であるときは対抗できないという判例の規範を各選択肢に当てはめます。
選択肢 1不正解
背信的悪意者は登記の欠缺を主張する正当な利益を有しないため、登記を備えていても第一買主に対抗できません。
選択肢 2不正解
背信的悪意者ではない第二買主Cに対しては、第一買主Bであっても登記が未了であれば所有権を対抗できません。
選択肢 3正解
判例文のとおり、転得者D自身がBに対する関係で背信的悪意者と評価されるときは、Dは登記を完了していてもBに対抗できません。
選択肢 4不正解
単なる悪意者(Bが登記未了であることを知っている者)は背信的悪意者には該当せず、先に登記を備えれば所有権を対抗できます。

覚えるポイント

  • 背信的悪意者からの転得者は、転得者自身を基準として背信的悪意者か否かを個別に判断する。

間違えやすいところ

  • 単なる悪意者と背信的悪意者を混同しないように注意する。単なる悪意者は登記があれば対抗できる。

出題の前提:令和4年4月1日現在施行の民法および判例(最判平8.10.29)

出典:不動産適正取引推進機構『2022年10月 宅建士試験』
公式問題・正解番号表 p.3 ↗(www.retio.or.jp)

2022年10月 宅建士試験

参照した公式資料

不動産適正取引推進機構が公開した2022年10月 宅建士試験の問題・解答資料です。