本文へ移動

宅地建物取引士 · 学習ガイド

2009年10月 宅建士試験の問題・解答解説

令和7年度の50問について、独自要約・公式正答・関連する知識を整理しています。問題文と選択肢の原文は公式PDFで確認してください。教材の法令基準日と出題年度の法令基準日は異なります。

2009年10月試験の概要
30:00

問題番号から選ぶ

錯誤による意思表示の無効要件と主張権者

権利関係 · 意思表示 / 要素の錯誤 / 動機の錯誤

民法第95条本文(法律行為の要素に錯誤があったときは無効とする規定)に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。

解答・解説を表示

解答

4

解説

意思表示の錯誤において、動機の錯誤が法律行為の要素となるためには、動機が明示または黙示に表示されて法律行為の内容となっていることが判例上求められます。

解き方

  1. 意思表示の内容となる動機が相手方に表示される方法(明示または黙示)の判例基準を確認する。
  2. 黙示的に表示された場合でも法律行為の要素になり得るため、要素とならないとする選択肢4を誤りと判定する。
選択肢 1不正解
民法第95条但書により、表意者に重大な過失があったときは、表意者自らその無効(現行法では取消し)を主張することはできません。
選択肢 2不正解
判例によれば、表意者自らが錯誤無効を主張する意思がないときは、原則として第三者が意思表示の無効を主張することはできません。
選択肢 3不正解
判例によれば、動機が意思表示の内容とされ、かつ相手方に明示的に表示された場合は、法律行為の要素となります。
選択肢 4正解
動機は明示的に表示されるだけでなく、黙示的に表示されて意思表示の内容となった場合であっても法律行為の要素となり得ます。

覚えるポイント

  • 動機の表示は明示的だけでなく黙示的な表示であっても要素の錯誤となり得る。

間違えやすいところ

  • 黙示の表示では動機の錯誤が成立しないと誤認しやすい点に注意が必要です。

出題の前提:平成21年4月1日現在施行の民法規定及び判例

出典:不動産適正取引推進機構『2009年10月 宅建士試験』
公式問題・正解番号表 p.2 ↗(www.retio.or.jp)

2009年10月 宅建士試験

参照した公式資料

不動産適正取引推進機構が公開した2009年10月 宅建士試験の問題・解答資料です。