公開問題を地域・年度・前半後半で区別しています。地域共通問題を含み、全国の独立した問題を網羅する集計ではありません。受験する地域の最新版の手引きと案内を併せて確認してください。
2026年度 関西広域連合 後半の概要
消化器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 消化器系 / 唾液 / 食道 / 胃腺 / 小腸
消化器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 唾液には、デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素であるリゾチームが含まれる。 b 食道の上端と下端には括約筋がある。 c 胃腺からは塩酸(胃酸)のほか、トリプシノーゲンなどが分泌されている。 d 小腸は全長6~7mの臓器で、空腸、回腸、結腸の3部分に分かれる。
解答・解説を表示
解答
3
解説
消化器系では、各器官が分泌する消化酵素の種類と、消化管の各部分の区分を正しく区別することが大切です。同じ「消化酵素」でも、作られる場所と働きは違います。管の名前や分け方も、似た言葉に注意して覚えましょう。
解き方
- 各記述で、消化酵素の名前と器官のつくりが合っているかを一つずつ確かめる。
- a(誤)、b(正)、c(誤)、d(誤)となる組合せを選択肢から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- a・c・dが誤りで、bだけが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aとcが誤りで、bが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- bが正しく、cとdが誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- デンプンをデキストリンや麦芽糖に分解する消化酵素はプチアリン(唾液アミラーゼ)であり、リゾチームは殺菌作用を示します。
- b:正
- 食道の上端と下端には括約筋が存在し、内容物の逆流を防いでいます。
- c:誤
- トリプシノーゲンを分泌するのは膵臓(膵液)です。胃腺から分泌されるタンパク質消化酵素の前駆体はペプシノーゲンです。
- d:誤
- 小腸は十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれます。結腸は大腸の一部です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 小腸は十二指腸・空腸・回腸の3部からなり、結腸は大腸の一部です。
間違えやすいところ
- 唾液アミラーゼ(プチアリン)と、殺菌作用をもつリゾチームを混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「消化器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
呼吸器系の構造と運動
人体の働きと医薬品 · 呼吸器系 / 咽頭 / 喉頭 / 肺胞 / 呼吸運動
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 喉頭は、鼻腔と口腔につながっており、消化管と気道の両方に属する。 b 咽頭は、発声器としての役割もあり、呼気で咽頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。 c 呼吸運動は、肺を構成する筋組織の拡張・収縮により行われる。 d 気管支が細かく枝分れした末端は、ブドウの房のような構造となっており、その球状の袋部分を肺胞という。
解答・解説を表示
解答
4
解説
呼吸器系では、咽頭と喉頭の役割の違いと、肺は自分で動けず呼吸筋に動かされる点が大切です。咽頭は消化管と気道の両方に属し、喉頭は声を出す器官です。肺そのものに筋肉はなく、横隔膜や肋間筋の動きで空気を出し入れします。
解き方
- 咽頭と喉頭の説明が入れ替わっていないか、肺に筋肉があるかを確かめる。
- a(誤)、b(誤)、c(誤)、d(正)から、選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとbが誤りで、dは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- bとcが誤りで、dは正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- aが誤りで、dが正しいので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 鼻腔と口腔につながり消化管と気道の両方に属するのは「咽頭」の説明です。
- b:誤
- 発声器としての役割を担い、声帯があるのは「喉頭」の説明です。
- c:誤
- 肺自体には筋組織がなく自力で動けないため、呼吸運動は横隔膜や肋間筋などの呼吸筋によって行われます。
- d:正
- 気管支の末端にあるブドウの房のような球状の小袋を肺胞といい、ガス交換の場となっています。
覚えるポイント
- 咽頭は消化管と気道の交差点、喉頭は発声器官(声帯)を持ちます。
間違えやすいところ
- 肺そのものに筋肉があると思い込まず、横隔膜や肋間筋が呼吸で肺を動かす点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「呼吸器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.3 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
循環器系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 循環器系 / 心臓 / 血管 / 動脈と静脈
循環器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 心臓の心室には、血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁がある。 b 肺でガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房・左心室)に入り、そこから全身に送り出される。 c 動脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、静脈の多くは体の深部を通っている。 d 毛細血管には、一定の間隔で弁があり、血液の逆流を防いでいる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
循環器系では、心臓の中の血液の流れ方と、動脈・静脈の違いをおさえることが大切です。肺で酸素を取り込んだ血液は左心房・左心室を通って全身へ送られます。動脈は体の深い所を、静脈は皮膚の近くを通ることが多く、逆流を防ぐ弁は静脈にあります。
解き方
- 心室の弁と、肺から全身への血液の流れを確かめ、aとbを正とする。
- 動脈・静脈の通る深さと、逆流を防ぐ弁がある血管を調べ、cとdを誤とする。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aが正しく、cとdが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが正しく、dが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- 心室には心房から血液を取り込む側(房室弁)と、動脈へ送り出す側(動脈弁)にそれぞれ逆流防止の弁があります。
- b:正
- 肺で酸素を取り込んだ血液は肺静脈を通って左心房・左心室に入り、大動脈から全身に送り出されます。
- c:誤
- 血圧の高い動脈は体の深部を通り、静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く見られます。
- d:誤
- 血液の逆流を防ぐ弁(静脈弁)が一定間隔で存在するのは静脈(特に四肢の静脈)であり、毛細血管ではありません。
覚えるポイント
- 動脈は深部、静脈は表層近くを走行し、逆流防止弁を持つのは静脈です。
間違えやすいところ
- 毛細血管に弁があるとする記述や、動脈と静脈の位置が逆になった記述に注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「循環器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
血液の成分と働き
人体の働きと医薬品 · 血液 / 赤血球 / 白血球 / 血小板 / 血漿タンパク質
血液に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 赤血球は、銅と結合したタンパク質であるヘモグロビンを含んでいる。 b 白血球の中でリンパ球は最も数が多く、白血球の約60%を占めている。 c 血小板は、損傷した血管からの血液の流出を抑える仕組みにおいて重要な役割を担っている。 d 血漿に含まれるアルブミンには、血液の浸透圧を保持する働きがある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
血液の成分では、赤血球・白血球・血小板・血漿のそれぞれの働きと数の割合が大切です。ヘモグロビンは鉄と結びついて酸素を運びます。白血球で最も多いのは好中球で、アルブミンは血液の浸透圧を保ちます。
解き方
- ヘモグロビンを作る元素と、白血球で最も多い成分を確かめ、aとbを誤とする。
- 血小板の止血の働きと、アルブミンが浸透圧を保つ働きを確かめ、cとdを正とする。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、dが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aとcの正誤が逆なので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、cが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- ヘモグロビンは銅ではなく「鉄」と結合したタンパク質であり、酸素運搬を担います。
- b:誤
- 白血球の中で最も数が多く約60%を占めるのは好中球です(リンパ球は約35%)。
- c:正
- 血小板は血管壁の損傷部位に凝集して血栓を形成し、止血において重要な役割を担います。
- d:正
- 血漿タンパク質の主成分であるアルブミンは、膠質浸透圧を保持して血液中の水分を維持する働きがあります。
覚えるポイント
- ヘモグロビンは鉄を含み、白血球の約60%を占めるのは好中球です。
間違えやすいところ
- 白血球の割合(好中球が約60%、リンパ球が約35%)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「循環器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.4 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
腎臓及び副腎の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / 腎臓 / ネフロン / 内分泌系 / 副腎
腎臓及び副腎に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。 b 腎小体では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過され、原尿として尿細管に入る。 c 腎臓では、赤血球の産生を促進するホルモンが分泌される。 d 副腎髄質では、アルドステロンが産生・分泌される。
解答・解説を表示
解答
3
解説
腎臓と副腎では、尿ができる仕組みと、分泌されるホルモンの違いが大切です。ネフロンは腎小体と尿細管からなり、ここで原尿が作られます。腎臓は赤血球を作るよう促すホルモンを出し、副腎皮質と副腎髄質ではそれぞれ別のホルモンが作られます。
解き方
- ネフロンのつくり、原尿の生成、赤血球を作るホルモンを確かめ、a・b・cを正とする。
- アルドステロンを出すのが「副腎皮質」であることを確かめ、dを誤とする。
- 選択肢 1不正解
- cが正しく、dが誤りなので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが正、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りなので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:正
- ネフロン(腎単位)は腎小体(糸球体とボーマン嚢)と尿細管から構成される腎臓の基本機能単位です。
- b:正
- 腎小体の糸球体から血液中の老廃物等が濾過されて原尿が生成され、尿細管へと送られます。
- c:正
- 腎臓からは骨髄での赤血球産生を促進するホルモンであるエリスロポエチンが分泌されます。
- d:誤
- アルドステロン(電解質コルチコイド)を分泌するのは副腎皮質です。副腎髄質からはアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。
覚えるポイント
- アルドステロン(電解質コルチコイド)は副腎皮質から分泌されます。
間違えやすいところ
- 副腎皮質のホルモン(ステロイド)と、副腎髄質のホルモン(カテコールアミン)を混同しないようにしましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「泌尿器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
尿路の構造と排尿のメカニズム
人体の働きと医薬品 · 泌尿器系 / 尿管と尿道 / 排尿の仕組み / 排尿障害
尿路に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 左右の腎臓と膀胱は尿道でつながっている。 b 尿の排泄においては、膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が押し出される。 c 女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。 d 高齢者は、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下し、また、膀胱の容量が小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
尿路では、尿が通る道の順番と、排尿のしくみが大切です。尿は腎臓→尿管→膀胱→尿道の順に進みます。排尿時は膀胱括約筋がゆるむと同時に排尿筋が縮み、女性は尿道が短いため、細菌が膀胱まで届いて感染しやすいです。
解き方
- 腎臓と膀胱をつなぐ管が「尿管」であることを確かめ、aを誤とする。
- 排尿筋と括約筋の動き、女性の体の特徴、高齢者の変化を確かめ、b・c・dを正とする。
- 選択肢 1不正解
- aとbの正誤が逆で、dが正しいので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、cとdが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが正しいので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 腎臓と膀胱をつなぐ管は「尿管」です。「尿道」は膀胱に溜まった尿を体外へ排出するための管です。
- b:正
- 排尿時には、膀胱括約筋が緩むとともに膀胱壁の排尿筋(平滑筋)が収縮して尿が排出されます。
- c:正
- 女性の尿道は男性に比べて短いため、体外から侵入した細菌が膀胱に到達しやすく膀胱炎などの尿路感染を起こしやすいです。
- d:正
- 加齢に伴い括約筋の制御機能低下や膀胱容量の減少、筋緊張の低下等が生じるため、尿失禁を起こしやすくなります。
覚えるポイント
- 腎臓と膀胱をつなぐのは「尿管」、膀胱から外へ出すのが「尿道」です。
間違えやすいところ
- 尿管と尿道の名前を取り違えないように、しっかり確認しましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「泌尿器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.5 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
目の構造と機能・眼精疲労
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 目 / 涙液 / 眼瞼 / 眼精疲労
目に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、リンパ液から涙液を産生する。 b 涙液には、角膜に酸素や栄養分を供給する働きはない。 c 眼瞼(まぶた)は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。 d 神経性の疲労、睡眠不足、栄養不良等が要因となって、慢性的な目の疲れに肩こり、頭痛等の全身症状を伴う場合を眼精疲労という。
解答・解説を表示
解答
5
解説
目では、涙液が血液から作られ角膜に酸素と栄養を届けること、まぶたの特徴、眼精疲労の定義が大切です。角膜には血管がないため、涙液が栄養を運びます。長引く疲れに肩こりや頭痛を伴う状態を眼精疲労といいます。
解き方
- 涙腺が血液から涙を作ることと、涙が角膜に酸素・栄養を届けることを確かめ、aとbを誤とする。
- まぶたの傷つきやすさと、眼精疲労の定義を確かめ、cとdを正とする。
- 選択肢 1不正解
- aとbはどちらも誤りの記述なので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aは誤りで、dが正しい記述なので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、dが正しい記述なので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4不正解
- bは誤りで、cが正しい記述なので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 5正解
- cとdが正しい記述で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- 涙腺は「血液」から涙液を産生します。リンパ液から産生されるわけではありません。
- b:誤
- 角膜には血管が通っていないため、涙液によって酸素や栄養分が供給されています。
- c:正
- 眼瞼(まぶた)は皮下組織が極めて少なく薄いため、外力により内出血や裂傷、浮腫を生じやすい特徴があります。
- d:正
- 単なる目の疲れ(眼疲労)と異なり、休息しても回復せず肩こりや頭痛等の全身症状を伴う慢性的状態を眼精疲労といいます。
覚えるポイント
- 角膜には血管がなく、涙液が酸素と栄養分を供給しています。
間違えやすいところ
- 涙液は「リンパ液」ではなく「血液」から作られる点に注意しましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「感覚器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
鼻及び耳の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 感覚器系 / 鼻出血 / 嗅覚 / 耳管 / 平衡感覚
鼻及び耳に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 鼻中隔の前部は、毛細血管が少ないことに加えて粘膜が厚いため、傷つきにくく鼻出血を起こしにくい。 b 鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞(嗅細胞)を、においの元となる物質の分子(におい分子)が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝わる。 c 小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し、感染しやすい。 d 乗物酔いは、前庭で感知する平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
鼻と耳では、鼻中隔前部や嗅覚のしくみ、子供の耳管の特徴、乗り物酔いの仕組みが大切です。鼻中隔の前部は血管が多く粘膜が薄いため、出血しやすい部位です。子供は耳管が太く短く水平に近いため中耳炎を起こしやすく、乗り物酔いは前庭の平衡感覚の乱れで起こります。
解き方
- 鼻中隔前部の血管の多さと粘膜の薄さを確かめ、aを誤とする。
- 嗅細胞の働き、子供の耳管のつくり、前庭と乗り物酔いの関係を確かめ、b・c・dを正とする。
- 選択肢 1不正解
- aとbの正誤が逆で、dが正しいので正しくありません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、bが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 3不正解
- aが誤りで、cとdが正しいので、この組合せは正しくありません。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- cが正しいので、この組合せは正しくありません。
答えの内訳
- a:誤
- 鼻中隔の前部(キーゼルバッハ部位)は毛細血管が豊富に集まり粘膜が薄いため、傷つきやすく鼻出血を起こしやすい部位です。
- b:正
- 鼻腔上部にある嗅上皮の嗅細胞がにおい物質に反応し、その興奮が嗅神経を経て大脳の嗅覚中枢へ伝わります。
- c:正
- 乳幼児の耳管は成人よりも太く短く水平に近いため、鼻咽頭の病原体が中耳へ侵入し中耳炎を起こしやすいです。
- d:正
- 乗物酔いは内耳の前庭系(前庭・半規管)で感知される加速度や傾き情報と視覚等の情報が矛盾・混乱することで生じます。
覚えるポイント
- 小児の耳管は成人に比べて「太く、短く、水平に近い」ため中耳炎を起こしやすいです。
間違えやすいところ
- 鼻中隔前部(キーゼルバッハ部位)は血管が多く粘膜が薄いため、出血しやすい点を覚えましょう。
出題の前提:手引き(令和5年4月改訂版)第2章「感覚器系」
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.6 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
皮膚の構造と体温調節機能
人体の働きと医薬品 · 皮膚組織 / 体温調節 / 汗腺
皮膚に関する次の記述について、( a )~( c )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選べ。 「皮膚は、体温を一定に保つため重要な役割を担っている。体温が( a )始めると、皮膚を通っている毛細血管を流れる血液量が( b )ことで、体外へより多くの熱を排出する。また、全身に分布する( c )から汗を分泌して、その蒸発時の気化熱を利用して体温を下げる。」
解答・解説を表示
解答
4
解説
皮膚は体温を一定に保つための放熱器官です。体温が上がり始めると、皮膚の毛細血管に流れる血液が増えて熱を体外へ逃がします。さらに汗をかき、その蒸発で体温を下げます。
解き方
- 体温を下げる反応がいつ起こるか(体温が上がり始めたとき)を考え、aとbを決める。
- 全身にあり体温調節の汗を出すエクリン腺と、わきの下などに多いアポクリン腺の違いからcを決める。
- 選択肢 1不正解
- 体温が上がったときは血流量が増えてエクリン腺から汗を出すので、下がり・減る・アポクリン腺は誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 熱を逃がすのは体温が上がり始めたときなので、aの「下がり」が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 体温調節の汗を全身で出すのはエクリン腺で、アポクリン腺は主にわきの下などにあるので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは「上がり」、bは「増える」、cは「エクリン腺」となり、文の流れに合う正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 熱を外へ出すには血流量が「増える」必要があり、汗腺もエクリン腺なので誤りです。
答えの内訳
- a:上がり
- 体外へ熱を放出して体温を下げる生理反応は、体温が「上がり」始めたときに生じます。
- b:増える
- 体温上昇時には皮膚表面の毛細血管が拡張して血流量が「増える」ことで、体外へ熱を放散します。
- c:エクリン腺
- 全身に分布して体温調節のための汗を分泌する汗腺は「エクリン腺」です。
覚えるポイント
- エクリン腺は全身に分布し体温調節に関与する汗腺である
- アポクリン腺は腋窩や陰部など毛根に付随して分布する
間違えやすいところ
- エクリン腺とアポクリン腺の場所や役割を混同しやすい。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の皮膚の構造と機能(体温調節機構)に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.7 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
骨格系の構造と機能
人体の働きと医薬品 · 骨の構造 / 造血幹細胞 / 有機質と無機質 / 関節面
骨格系に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 骨の基本構造は、骨質、骨髄、関節軟骨の三組織からなっている。 b 赤血球、白血球、血小板は、骨髄で産生される造血幹細胞から分化することにより、体内に供給される。 c 骨組織を構成する無機質は骨の強靭さを保ち、有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与える。 d 骨の関節面は、弾力性に富む柔らかな軟骨層に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
骨は「骨質・骨膜・骨髄・関節軟骨」の4つからできています。無機質(カルシウムなど)が硬さを、有機質(コラーゲンなど)が強さやしなやかさを与え、組み合わさって骨の強度を保ちます。
解き方
- 骨を作る組織(骨質・骨膜・骨髄・関節軟骨の4つ)を確かめ、aの正誤を判断する。
- 骨髄で血を作るはたらきと、無機質・有機質それぞれの性質を整理し、b・c・dの正誤を判断する。
- 選択肢 1正解
- aは誤り、bは正しく、cは誤り、dは正しく、この組合せが正しいです。
- 選択肢 2不正解
- cは無機質と有機質の役割が逆で誤り、dは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- aは骨膜が抜けていて誤り、bは造血幹細胞について正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bは正しく、cは誤りなので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aは骨の基本構成に骨膜が欠けていて誤りなので、この組合せは不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 骨の基本構造は、骨質、骨膜、骨髄、関節軟骨の四組織から成り立っているため誤りです。
- b:正
- 赤血球、白血球、血小板は骨髄の造血幹細胞から分化・増殖して血中に供給されるため正しいです。
- c:誤
- 無機質(炭酸カルシウム等)が硬さを与え、有機質(コラーゲン等)が強靭さ・弾力性を保つため記述が逆です。
- d:正
- 骨の関節面は弾力性のある軟骨層(関節軟骨)で覆われ、衝撃緩和と滑らかな運動を可能にしています。
覚えるポイント
- 骨の基本構造は骨質・骨膜・骨髄・関節軟骨の4組織
- 無機質が骨に硬さを与え、有機質が強靭さを保つ
間違えやすいところ
- 無機質(硬さ)と有機質(強さ・しなやかさ)の説明が入れ替わっていないか注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の骨格系の構造と働きに基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
脳と神経系の生体機能
人体の働きと医薬品 · 脳の代謝 / 血液脳関門 / 末梢神経系 / 神経伝達物質
脳や神経系の働きに関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a 脳において、ブドウ糖の消費量は全身の約25%、酸素の消費量は全身の約50%を占める。 b 血液脳関門とは、脳の毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液内の組成変動から保護するように働く機能のことをいう。 c 末梢神経系は、体性神経系と自律神経系に分類され、自律神経系は、交感神経系と副交感神経系からなる。 d 副交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、ノルアドレナリンである。
解答・解説を表示
解答
3
解説
神経系は中枢神経系と末梢神経系に分かれます。自律神経系(交感神経と副交感神経)はそれぞれ決まった神経伝達物質を出して臓器のはたらきを調整します。交感神経はノルアドレナリン、副交感神経はアセチルコリンを出します。
解き方
- 脳が使うブドウ糖は全身の約20%、酸素も約20%と確かめ、aが誤りだと判断する。
- 副交感神経の末端から出る物質はアセチルコリンと確かめ、dが誤りだと判断する。
- 正しい記述であるbとcの組合せ(選択肢3)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aの酸素消費量は約50%ではなく約20%で、ブドウ糖の数値も誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aの消費割合が誤りなので、この組合せは不適です。
- 選択肢 3正解
- b(血液脳関門の説明)もc(末梢神経系の分け方)も正しく、この組合せが正解です。
- 選択肢 4不正解
- dは副交感神経の伝達物質がノルアドレナリンではなくアセチルコリンなので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- dの神経伝達物質についての記述が誤りなので、この組合せは不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 脳における消費量は、ブドウ糖が全身の約20%、酸素が全身の約20%を占めるため誤りです。
- b:正
- 血液脳関門は、脳毛細血管が中枢神経の間質液環境を血液成分の急激な変動から保護するバリア機能です。
- c:正
- 末梢神経系は体性神経系と自律神経系に分かれ、自律神経系は交感神経系と副交感神経系から構成されます。
- d:誤
- 副交感神経の節後線維末端から放出される神経伝達物質はアセチルコリン(ノルアドレナリンは交感神経節後線維)です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 脳のエネルギー代謝:ブドウ糖も酸素も全身の約20%を消費する
- 副交感神経節後線維末端の神経伝達物質はアセチルコリン
間違えやすいところ
- 交感神経(ノルアドレナリン)と副交感神経(アセチルコリン)が末端から出す物質を混同しない。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の脳や神経系の働きに基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.8 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の吸収経路と特徴
人体の働きと医薬品 · 消化管吸収 / 受動拡散 / 外用薬の全身移行 / 坐剤の吸収
薬の吸収に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 内服薬の有効成分によっては、消化管の粘膜に障害を起こすことがあるため、食事の時間と服用時期との関係が、各医薬品の用法に定められている。 b 一般に、内服薬の有効成分の小腸からの吸収は、濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象である。 c 皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、皮膚表面から循環血液中に移行する量が少ないため、適用部位以外にアレルギー性の副作用が現れることはない。 d 坐剤は、有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
医薬品の吸収は投与経路で変わります。内服薬は主に小腸で濃度の高い方から低い方へ自然に移ります(受動拡散)。坐剤は直腸の粘膜から吸収され、内服より速く全身にはたらきます。
解き方
- 内服薬が消化管を守ることと受動拡散について、a・bが正しいと確かめる。
- 外用薬でもアレルギー反応が体の他の部分に現れることがあるため、cを誤りと判断する。
- 坐剤は肝臓を通る割合が少なく全身の血液に入りやすいので、dを正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aは正しいですが、cは塗った場所以外にもアレルギー症状が出ることがあるので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは受動拡散について正しい記述ですが、cが誤りなのでこの組合せは不適です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しい記述なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdは正しいですが、cが誤りなのでこの組合せは不適です。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは正、cは誤り、dは正となり、これが正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 消化管粘膜障害の防止や吸収効率のため、食前・食後など服用時期が規定されています。
- b:正
- 低分子成分の多くは、消化管内と血中との濃度勾配に従って受動拡散により吸収されます。
- c:誤
- 外用薬であっても、アレルギー反応や血中移行により適用部位以外にも副作用を生じる恐れがあります。
- d:正
- 坐剤は直腸粘膜から吸収され、肝初回通過効果を一部回避して血中に速やかに移行します。
覚えるポイント
- 小腸からの有効成分吸収の多くは受動拡散による
- 外用薬でも適用部位以外にアレルギー症状等の副作用が生じることがある
間違えやすいところ
- 「外用薬なら全身にアレルギー副作用は絶対出ない」と決めつけないよう注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命(吸収)に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬の代謝と排泄(生体内運命)
人体の働きと医薬品 · 肝初回通過効果 / 代謝的活性化 / 水溶性変化 / 腎機能低下
薬の代謝、排泄に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a 経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、門脈を経由して肝臓に運ばれ、肝臓に存在する酵素の働きにより代謝を受ける。 b 肝初回通過効果とは、全身循環に移行する有効成分の量が、消化管で吸収された量よりも、肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなることをいう。 c 医薬品の有効成分が代謝を受けると、作用を失ったり(不活性化)、作用が現れたり(代謝的活性化)、あるいは体外へ排泄されやすい脂溶性の物質に変化したりする。 d 腎機能が低下した人では、正常な人に比べて有効成分の尿中への排泄が早まるため、医薬品の効き目が十分に現れず、副作用も生じにくい。
解答・解説を表示
解答
1
解説
口から飲んだ薬は小腸で吸収されたあと、門脈を通って肝臓へ運ばれ、肝臓で代謝されます(肝初回通過効果)。代謝で脂溶性の物質は排泄されやすい水溶性に変わり、主に腎臓から尿へ出されます。
解き方
- 門脈と肝初回通過効果の意味(a・b)が正しいと確かめる。
- 代謝で排泄しやすい水溶性に変わることから、cが誤りだと見抜く。
- 腎臓のはたらきが落ちると排泄が遅れて副作用が出やすくなることから、dが誤りだと判断し、組合せを決める。
- 選択肢 1正解
- aもbも正しい記述で、これが適切な組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは「脂溶性」ではなく「水溶性」に変わるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cの、排泄されやすい物質(水溶性)に変わるという部分が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは腎機能が落ちると排泄が遅れて副作用が出やすくなるので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cもdも誤った記述なので、この組合せは不適です。
答えの内訳
- a:正
- 消化管で吸収された成分は門脈を通って肝臓へ運ばれ、薬物代謝酵素により代謝を受けます。
- b:正
- 肝初回通過効果により、吸収された薬物の一部が肝臓で代謝され全身循環への移行量が減少します。
- c:誤
- 代謝を受けると体外へ排泄されやすい「水溶性」の物質に変化するため「脂溶性」は誤りです。
- d:誤
- 腎機能低下時は排泄が遅延するため、血中濃度が高く維持され、効き目が強く出たり副作用が生じやすくなります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 代謝により薬物は排泄されやすい「水溶性」物質に変化する
- 腎機能低下では排泄が遅延し、血中濃度上昇や副作用が生じやすくなる
間違えやすいところ
- 代謝で「脂溶性」になるか「水溶性」になるかを反対に覚えないよう注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命(代謝・排泄)に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.9 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬の体内動態と血中濃度・薬効
人体の働きと医薬品 · 有効域 / 最高血中濃度 / 用量反応関係 / 中毒域
薬の体内での働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 医薬品が効果を発揮するためには、有効成分がその作用の対象である器官や組織の細胞外液中あるいは細胞内液中に、一定以上の濃度で分布する必要がある。 b 全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が有効域に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。 c 医薬品を摂取すると、血中濃度はある時点で最高血中濃度に達し、その後は低下していくが、これは医薬品の有効成分の代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。 d 一度に大量の医薬品を摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
薬の効果と安全は血液中の濃度で決まります。有効な濃度の範囲を保つように使い方が定められています。濃度が高くなりすぎても効果は頭打ちになり、副作用だけが増えます。
解き方
- 薬が効く場所への分布(a)と、血中濃度を有効な範囲に保つこと(b)の正誤を確かめる。
- 血中濃度がピークのあとに下がる理由(代謝・排泄の速さが吸収・分布を上回る)(c)を確かめる。
- ある濃度以上では効果がそれ以上強くならないこと(d)を確かめ、すべて正しいと導く。
- 選択肢 1不正解
- dも正しい記述(効果が頭打ちになり中毒の範囲に入る)なので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cは血中濃度が下がる仕組みとして正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bは用法・用量を決める目的として正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aは薬が効くための基本として正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dはどれも正しい記述で、これが正解です。
答えの内訳
- a:正
- 薬効発現には標的組織・細胞周囲で有効成分が最小有効濃度以上に達する必要があります。
- b:正
- 血中濃度を有効域(最小有効濃度と最小中毒濃度の間)に保つために用法・用量が設定されています。
- c:正
- 最高血中濃度到達後は、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るため血中濃度が低下します。
- d:正
- ある濃度を超えると薬効は頭打ち(上限)となり、それ以上は毒性・副作用のみが増加します。
覚えるポイント
- 最高血中濃度到達後は「代謝・排泄速度 > 吸収・分布速度」となって濃度が低下する
- 一定以上の血中濃度では薬効は頭打ちとなり有害作用のリスクが増加する
間違えやすいところ
- 「血中濃度が高いほど、いくらでも効果が強くなる」と誤解しやすい。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の薬の生体内運命(血中濃度と薬効)に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.10 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外用剤の剤形と特徴
人体の働きと医薬品 · クリーム剤 / 外用液剤 / 貼付剤 / スプレー剤
医薬品の剤形及びその一般的な特徴に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a クリーム剤は、油性基剤に水分を加えたもので、皮膚への刺激が強いため、傷等への使用は避ける必要がある。 b 外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きにくいという特徴がある。 c 貼付剤は、適用部位に有効成分が一定時間留まるため、薬効の持続が期待できる。 d スプレー剤は、手指等では塗りにくい部位や、広範囲に適用する場合に適している。
解答・解説を表示
解答
3
解説
外用薬(軟膏・クリーム・液剤・貼付剤など)は、成分のとどまりやすさ、刺激の強さ、患部の乾きやすさ、塗る範囲の広さなどで使い分けます。たとえば液剤は乾きやすく、貼付剤は成分が長くとどまります。
解き方
- 外用薬のもとになる基剤の性質を比べ、液剤は蒸発しやすく「乾きやすい」のでbを誤りと判断する。
- クリーム剤の刺激(a)、貼付剤の持続性(c)、スプレー剤の使いやすさ(d)が正しいと確かめる。
- 正・誤・正・正の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aとcは正しい記述ですが、bが誤りなのでこの組合せは不適です。
- 選択肢 2不正解
- bは乾きやすいので誤り、dはスプレー剤の特徴として正しいので、この組合せは不適です。
- 選択肢 3正解
- aは正、bは誤り、cは正、dは正となり、これが正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dはスプレー剤の利点として正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bは誤りで、cは正しいので、この組合せは不適です。
答えの内訳
- a:正
- クリーム剤は乳化剤等を含むため刺激性が軟膏より強く、傷口やただれへの使用は避けます。
- b:誤
- 外用液剤は水分やアルコールの蒸発が速く、軟膏やクリームに比べて「患部が乾きやすい」特徴があります。
- c:正
- 貼付剤は支持体により有効成分が局所に長時間保持され、持続的な薬効が期待できます。
- d:正
- スプレー剤は直接手を触れずに広範囲や手の届きにくい部位へ均一に散布・塗布できます。
覚えるポイント
- 外用液剤は速やかに乾燥する(乾きやすい)
- クリーム剤は軟膏に比べて皮膚刺激が強く、傷への使用は避ける
間違えやすいところ
- 外用液剤の特徴を「乾きにくい」と反対に覚えないよう注意する。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の剤形ごとの違い・特徴(外用剤)に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.11 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の副作用と専門家の対応
人体の働きと医薬品 · 重篤副作用の頻度 / 重篤副作用疾患別対応マニュアル / 受診勧奨 / 相互作用・生活習慣
医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 一般に、重篤な副作用は発生頻度が高く、医薬品の販売等に従事する専門家にとっても遭遇する機会が多いので自然と知識が身につく。 b 「重篤副作用疾患別対応マニュアル(厚生労働省作成)」の対象に、一般用医薬品に起因する副作用は含まれていない。 c 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して、一般用医薬品による副作用と疑われる症状について医療機関の受診を勧奨する際に、当該一般用医薬品の添付文書等を見せて説明するなどの対応をすることが望ましい。 d 一般用医薬品による副作用は、医薬品服用時のアルコール飲用等が原因で起こる場合がある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
一般用医薬品でも重篤な副作用が起きることがあります。しかも頻度はまれなので、専門家は日ごろからマニュアルなどで知識を学ぶ必要があります。受診をすすめる時は添付文書などを使って説明します。
解き方
- 重篤な副作用はめったに起きないことと、知識を学ぶ必要があることから、aを誤りと判断する。
- 厚生労働省の対応マニュアルには一般用医薬品も含まれるので、bを誤りと判断する。
- 受診をすすめる時の添付文書の提示(c)と、飲酒などによる影響(d)が正しいと確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aもbも誤りなので、この組合せは不適です。
- 選択肢 2正解
- aは誤り、bは誤り、cは正、dは正となり、これが正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- cは受診をすすめるうえで適切な対応で正しいので、この組合せは不適です。
- 選択肢 4不正解
- aとbは誤りで、cとdは正しいので、この組合せは不適です。
- 選択肢 5不正解
- aは誤りで、dは正しいので、この組合せは不適です。
答えの内訳
- a:誤
- 重篤な副作用は発生頻度が低く遭遇機会が稀であるため、日頃からの能動的な学習が必要です。
- b:誤
- 厚生労働省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」には一般用医薬品による副作用も対象に含まれています。
- c:正
- 医師の診断を助けるため、服用薬の添付文書等を持参して説明するよう促す対応が推奨されます。
- d:正
- アルコール飲用による代謝阻害や中枢抑制の増強などが副作用の原因となり得ます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 重篤副作用は発生頻度が低いため、日頃から意識的に知識を深めておく必要がある
- 受診勧奨の際は医薬品の添付文書を持参させることが望ましい
間違えやすいところ
- 「重篤副作用疾患別対応マニュアル」は医療用だけでなく一般用医薬品も対象だと見落とさない。
出題の前提:手引き「第2章 人体の働きと医薬品」の医薬品の副作用(重篤な副作用と対応)に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.12 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
全身的に現れる医薬品の副作用
人体の働きと医薬品 · ショック(アナフィラキシー) / 重篤副作用 / 皮膚粘膜眼症候群(SJS) / 中毒性表皮壊死融解症(TEN)
全身的に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種で、一旦発症すると急速に悪化することが多い。 b 肝機能障害が疑われても原因と考えられる医薬品を漫然と使用し続けると、不可逆的な病変(肝不全)を生じ、死に至ることもある。 c 皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告した医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。 d 皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症のいずれも発生は非常にまれであるが、一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがある。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品の重い副作用には、アナフィラキシー(即時型アレルギー)、肝不全、重い皮膚粘膜障害(SJS・TEN)などがあります。どれも急に悪くなったり命に関わったりするため、早く気づいて正しく対応することが大切です。
解き方
- 記述a・b・dについて、それぞれの病態や今後の経過の特徴が正しいかどうかを確かめる。
- 記述cについて、ライエル症候群と呼ばれるのは中毒性表皮壊死融解症(TEN)であると確かめ、誤りだと判断する。
- 選択肢 1不正解
- cを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- a・b・c・dの正誤がすべて逆なので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤としているので間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)=皮膚粘膜眼症候群、ライエル症候群=中毒性表皮壊死融解症(TEN)
間違えやすいところ
- SJSとTENの別名(医師の名前にちなんだ呼び方)の組み合わせを逆にしないよう気をつける。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(医薬品の副作用)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.13 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
精神神経系に現れる医薬品の副作用
人体の働きと医薬品 · 精神神経症状 / 無菌性髄膜炎 / 医薬品の適正使用
精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a 副作用として現れる精神神経症状は、医薬品を大量服用した時に限って発生する。 b 医薬品の副作用と疑われる精神神経症状が現れた場合、原因と考えられる医薬品を中止せずに、医師の診察を受けるなどの対応が必要である。 c 医薬品の副作用と疑われる無菌性髄膜炎の症状が現れた場合、早期に原因医薬品の使用を中止すれば、速やかに回復し、予後は比較的良好であることがほとんどであるが、重篤な中枢神経系の後遺症が残った例も報告されている。 d 医薬品の不適正な使用によって、倦怠感や虚脱感等を生じることがあるので、医薬品の販売等に従事する専門家は、販売する医薬品の使用状況にも留意する必要がある。
解答・解説を表示
解答
5
解説
精神神経系の副作用は、普通の使い方や量でも現れることがあります。疑わしい症状が出たら、まず原因となりそうな医薬品を使うのをやめるのが基本です。
解き方
- 記述aについて、普通の使い方や量でも精神神経の症状が出ることがあるので誤りだと判断する。
- 記述bについて、副作用が疑われるときは原則として使用をやめる必要があるので誤りだと判断する。
- 記述cとdが正しい内容であると確かめ、正解を導く。
- 選択肢 1不正解
- aもbもどちらも誤った記述なので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- cもdも正しい記述で、正しい組み合わせです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 無菌性髄膜炎は早期に使用中止すれば予後良好なことが多いが重篤な後遺症例もある。
間違えやすいところ
- 「大量に服用したときだけ」という限定した言い方を見落とさないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(精神神経系に現れる副作用)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.14 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
間質性肺炎の病態と特徴
人体の働きと医薬品 · 間質性肺炎 / 発症時期 / 初期症状 / 肺線維症
医薬品の副作用として現れる間質性肺炎に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 間質性肺炎とは、気管支又は肺胞が細菌に感染して炎症を生じたものである。 b 一般的に、医薬品の使用開始から1~2時間程度で起きることが多い。 c 発症すると、体内は低酸素状態となり、呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)、発熱等の症状を呈する。 d 症状は一過性に現れ、自然と回復することもあるが、悪化すると肺線維症に移行することがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
間質性肺炎は細菌の感染ではなく、肺胞の壁(間質)が炎症を起こす病気です。ふつうは使い始めてから1〜2週間ほどで起き、息切れや空咳などの症状が出ます。
解き方
- 記述aについて、細菌の感染ではなく肺胞の間質という部分の炎症なので誤りだと判断する。
- 記述bについて、発症の時期は「1〜2時間」ではなく「1〜2週間ほど」なので誤りだと判断する。
- 記述cとdが間質性肺炎の特徴として正しいと確かめる。
- 選択肢 1不正解
- aを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- bを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが正、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a・bを正、cを誤としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aを正、cを誤としているので間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 間質性肺炎の発症時期の目安は「1~2週間程度」、症状は「空咳(痰の出ない咳)」と息切れ。
間違えやすいところ
- 「1〜2時間」というアナフィラキシーのような短い時間と「1〜2週間」を混同しないようにする。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(呼吸器系に現れる副作用)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
泌尿器系に現れる医薬品の副作用
人体の働きと医薬品 · 排尿困難 / 抗コリン作用 / 尿閉
泌尿器系に現れる医薬品の副作用に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a 副交感神経系の機能を亢進する作用がある成分が配合された医薬品を使用すると、膀胱の排尿筋の収縮が抑制され、尿が出にくい、尿が少ししか出ない、残尿感がある等の症状を生じることがある。 b 医薬品による排尿困難が進行すると、尿閉や下腹部が膨満して激しい痛みを感じるようになるが、これらの症状は、前立腺肥大の基礎疾患がある男性にのみ現れる。 c 排尿困難や尿閉の症状が現れたときには、原因となる医薬品の使用を中止することにより症状は速やかに改善することが多い。 d 尿勢の低下等の兆候に留意することは、排尿困難の初期段階での適切な対応につながる。
解答・解説を表示
解答
5
解説
副交感神経の働きを抑える抗コリン作用などを持つ成分は、膀胱の排尿筋をゆるめて排尿困難を起こします。これは前立腺肥大の男性だけでなく、女性や持病のない人にも起こります。
解き方
- 記述aについて、排尿困難を起こすのは副交感神経の亢進ではなく「抑制(抗コリン作用)」なので誤りだと判断する。
- 記述bについて、前立腺肥大のある男性だけでなく、女性や持病のない人にも起こるので誤りだと判断する。
- 記述cとdが正しいと確かめ、正解の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aもbもどちらも誤った記述なので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- aが誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 3不正解
- bが誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 4不正解
- bが誤った記述なので当てはまりません。
- 選択肢 5正解
- cもdも正しい記述で、正しい組み合わせです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 排尿筋収縮を抑制するのは「抗コリン作用(副交感神経抑制)」であり、「男性にのみ」ではない。
間違えやすいところ
- 副交感神経の亢進と抑制は取り違えやすいので、排尿筋をゆるめるのは抗コリン作用と覚えて整理する。
出題の前提:試験問題の作成に関する手引き(泌尿器系に現れる副作用)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.15 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品医療機器等法第1条の目的規定
薬事に関する法規と制度 · 法第1条(目的) / 指定薬物 / 保健衛生 / 研究開発
次の記述は、医薬品医療機器等法第1条の条文である。( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選べ。なお、同じアルファベットの( )の中には、同じ字句が入る。 この法律は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による( a )上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、( b )の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の( c )の促進のために必要な措置を講ずることにより、( a )の向上を図ることを目的とする。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品医療機器等法第1条はこの法律の目的を定めています。重要なキーワードは「保健衛生上の危害」「指定薬物の規制」「研究開発の促進」の3つです。
解き方
- 法第1条の「これらの使用による(保健衛生)上の危害の発生及び拡大の防止」から、aは「保健衛生」だと特定する。
- 続いて「(指定薬物)の規制に関する措置」から、bは「指定薬物」だと特定する。
- 最後に「(研究開発)の促進のために必要な措置」から、cは「研究開発」だと特定し、当てはまる選択肢2を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが「適正使用」になっているので間違いです。
- 選択肢 2正解
- aに「保健衛生」、bに「指定薬物」、cに「研究開発」が正しく入っています。
- 選択肢 3不正解
- bが「麻薬及び向精神薬」になっているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- aが「公衆衛生」、cが「適正使用」になっているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aが「公衆衛生」、bが「麻薬及び向精神薬」、cが「適正使用」になっているので間違いです。
覚えるポイント
- 法第1条:目的は「保健衛生の向上」、規制対象に「指定薬物」、促進対象に「研究開発」。
間違えやすいところ
- 「公衆衛生」と「保健衛生」、「適正使用」と「研究開発」という言葉の混同に注意する。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第1条
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.16 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
登録販売者制度の規定
薬事に関する法規と制度 · 販売従事登録 / 登録証の交付 / 登録の消除 / 外部研修
登録販売者に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 販売従事登録を受けようとする者は、販売従事登録申請書を、販売従事登録を受けようとする者の本籍地の都道府県知事に提出しなければならない。 b 都道府県知事は、販売従事登録を行ったときは、当該販売従事登録を受けた者に対して、登録証を交付しなければならない。 c 登録販売者は、一般用医薬品の販売又は授与に従事しようとしなくなったときは、60日以内に、登録販売者名簿の登録の消除を申請しなければならない。 d 店舗販売業者は、その店舗において業務に従事する登録販売者に対し、都道府県知事に届出を行った者(研修実施機関)が行う研修を毎年度受講させなければならない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
販売従事登録は、働こうとする店の所在地の都道府県知事に申請します。登録の消除申請は30日以内に、外部の研修実施機関は厚生労働大臣への届出が必要です。
解き方
- 記述aについて、申請先は「本籍地」ではなく「販売等に従事しようとする薬局・店舗の所在地」の都道府県知事なので誤りだと判断する。
- 記述bについて、販売従事登録をしたときの登録証の交付義務は正しいので正と判断する。
- 記述cについて、登録の消除申請は「60日以内」ではなく「30日以内」なので誤りだと判断する。
- 記述dについて、研修実施機関は「都道府県知事」ではなく「厚生労働大臣」に届け出た者なので誤りだと判断する。
- 選択肢 1不正解
- aを正としているので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- a・c・dを正、bを誤としているので間違いです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- a・cを正、bを誤としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤、c・dを正としているので間違いです。
覚えるポイント
- 販売従事登録申請先は勤務地都道府県、消除申請は30日以内、研修機関の届出先は厚生労働大臣。
間違えやすいところ
- 研修実施機関の届出先(厚生労働大臣)を「都道府県知事」と取り違えないよう注意する。
出題の前提:医薬品医療機器等法施行規則第159条各号、関連通知
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.17 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の定義と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 製造販売業と製造業 / 承認制度 / 日本薬局方 / 不正表示・不良医薬品
医薬品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 医薬品は、厚生労働大臣により「製造業」の許可を受けた者でなければ製造販売をしてはならない。 b 製造販売しようとする医薬品は、品目ごとに、厚生労働大臣に届け出たものでなければならない。 c 日本薬局方とは、都道府県知事が、保健医療上重要な医薬品について、必要な規格・基準及び標準的試験法等を定めたものである。 d 医薬品の販売業者は、不正表示医薬品及び不良医薬品を販売の目的で陳列してはならない。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品を市場に出して流通させるには「製造販売業」の許可と、品目ごとの「承認」が必要です。また日本薬局方は厚生労働大臣が定めます。
解き方
- 記述aについて、医薬品の製造販売には「製造販売業」の許可が必要なので誤りだと判断する。
- 記述bについて、品目ごとに厚生労働大臣の「承認」を受けなければならず、届出だけでは足りないので誤りだと判断する。
- 記述cについて、日本薬局方を定めるのは「都道府県知事」ではなく「厚生労働大臣」なので誤りだと判断する。
- 記述dについて、不正表示医薬品や不良医薬品を販売目的で陳列することは禁止されているので正と判断する。
- 選択肢 1不正解
- a・bを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 2不正解
- b・cを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cを正としているので間違いです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- aを正、dを誤としているので間違いです。
覚えるポイント
- 「製造業」と「製造販売業」の区別、承認と届出の区別、日本薬局方は厚生労働大臣が定める。
間違えやすいところ
- 「製造業」の許可だけで製造販売ができると勘違いしないようにする。
出題の前提:医薬品医療機器等法第12条、第14条、第41条、第55条
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.18 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品及び要指導医薬品の定義と区分
薬事に関する法規と制度 · 一般用医薬品 / 要指導医薬品 / 検体検査薬 / 特定要指導医薬品
一般用医薬品及び要指導医薬品に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。 a 一般用医薬品及び要指導医薬品は、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているものである。 b 検体の採取に身体への直接のリスクを伴う検査薬(例えば、血液を検体とするもの)は、一般用医薬品又は要指導医薬品として認められていない。 c 要指導医薬品の効能効果の表現は、診断疾患名(例えば、胃炎、胃・十二指腸潰瘍等)で示される。 d 適正な使用のために薬剤師の対面による販売又は授与が行われることが特に必要な要指導医薬品として、厚生労働大臣が薬事審議会の意見を聴いて指定する要指導医薬品を「特定要指導医薬品」という。
解答・解説を表示
解答
1
解説
一般用医薬品と要指導医薬品の効能効果は、診断の病名ではなく、ふつうの人が自分で判断できる症状などで示します。また、血液を採る検査のように体に直接リスクのある検査薬は認められていません。
解き方
- 記述aとbが、一般用・要指導医薬品の定義と検査薬の範囲として正しいと確かめる。
- 記述cについて、需要者が自分で選んで判断できるよう、診断の病名ではなく症状などで分かりやすく示されるので誤りだと判断する。
- 記述dについて、法律の定めによる特定要指導医薬品の定義として正しいので正と判断する。
- 選択肢 1正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 2不正解
- a・b・dを誤、cを正としているので間違いです。
- 選択肢 3不正解
- cを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 4不正解
- bを誤、cを正、dを誤としているので間違いです。
- 選択肢 5不正解
- aを誤としているので間違いです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 要指導・一般用医薬品の効能効果は「診断疾患名」ではなく「症状等」で表現される。
間違えやすいところ
- 医療用医薬品と違い、自分では判断しにくい診断の病名そのもので効能効果が示されることはないと覚えておく。
出題の前提:医薬品医療機器等法第4条第5項第4号、第36条の5、関連通知
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.19 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
毒薬及び劇薬の規制と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 毒薬・劇薬 / 保管管理 / 譲渡手続き
毒薬及び劇薬に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 毒薬及び劇薬は、単に毒性、劇性が強いものだけでなく、薬効が期待される摂取量(薬用量)と中毒のおそれがある摂取量(中毒量)が接近しており安全域が狭いため、その取扱いに注意を要するもの等が指定される。 b 劇薬を貯蔵、陳列する場所には、かぎを施さなければならない。 c 毒薬を、18歳未満の者その他安全な取扱いに不安のある者に交付することは禁止されている。 d 劇薬を一般の生活者に対して対面販売又は譲渡する際に、当該医薬品を譲り受ける者から交付を受ける文書には、当該譲受人の職業の記載は不要である。
解答・解説を表示
解答
4
解説
毒薬と劇薬は、体への作用が強く、安全域(薬が効く量と中毒になる量の差)が狭いため、法律で厳しい取扱いルールが決められています。毒薬の施錠管理、交付できる年齢の制限、譲渡証書の作成などが定められています。安全域が狭いと、少しの量の違いで危険が生じるからです。
解き方
- 記述aは、薬が効く量と中毒になる量が近いこと(安全域の狭さ)を指定の理由とする内容で、正しいと判断します。
- 記述bの施錠義務は毒薬だけに課され、劇薬は他の物と区別して保管する義務なので、施錠が必要とする記述は誤りです。
- 交付を制限する年齢は「14歳未満」なので、18歳未満とする記述cは誤りです。
- 劇薬を譲るときの文書には譲受人の品名や数量、使用目的、氏名、住所、職業などの記載と押印が必要なので、職業は不要とする記述dは誤りです。
- 選択肢 1不正解
- bとcを正しいとしている点が誤りです。劇薬に施錠義務はなく、交付を制限する年齢は14歳未満です。
- 選択肢 2不正解
- cを正しいとしている点が誤りです。交付が禁止されるのは14歳未満の者などです。
- 選択肢 3不正解
- bとdを正しいとしている点が誤りです。劇薬に施錠義務はなく、譲渡の文書には職業の記載が必要です。
- 選択肢 4正解
- aが正しく、b(劇薬は施錠不要)、c(14歳未満が対象)、d(職業の記載が必要)が誤りなので、この組合せが適切です。
- 選択肢 5不正解
- aを誤りとしている点が不適切です。記述aは毒薬・劇薬の指定基準として正しい内容です。
覚えるポイント
- 毒薬は鍵を施す義務があるが、劇薬は施錠義務はなく他の物と区別して貯蔵・陳列する。
- 毒薬・劇薬を交付してはならない年齢制限は「14歳未満の者」である。
間違えやすいところ
- 毒薬と劇薬の保管方法を混同し、劇薬にも施錠が必要だと思い込みやすい。
- 交付を制限する年齢を18歳未満と間違えやすい(正しくは14歳未満)。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(法第44条、第46条、第47条)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.20 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
生物由来製品の定義と指定基準
薬事に関する法規と制度 · 生物由来製品 / 感染症リスク / 指定対象
法第2条第10項に規定される生物由来製品に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 生物由来製品の中には、医療機器は含まれない。 b 生物由来製品は、製品の使用による感染症の発生リスクに着目して指定される。 c 生物由来製品には、植物に由来するもののみを原料又は材料として製造されるものもある。 d 一般用医薬品である漢方処方製剤の中には、生物由来製品に指定されているものがある。
解答・解説を表示
解答
3
解説
生物由来製品は、人やその他の生物(植物を除く)に由来するものを原料とする製品のうち、感染症の危険を防ぐために指定される製品です。使う人に感染症を起こすおそれがあるかどうかに注目して選ばれるからです。
解き方
- 記述aについて、生物由来製品には医薬品や医薬部外品、化粧品だけでなく医療機器も含まれるので誤りです。
- 記述bについて、生物由来製品は感染症の危険に注目して指定されるので正しいです。
- 記述cについて、植物だけを原料とする製品は生物由来製品から除かれるので誤りです。
- 記述dについて、今のところ一般用医薬品や要指導医薬品で生物由来製品に指定されたものはないので誤りです。
- 選択肢 1不正解
- aを正しいとしている点が誤りです。生物由来製品には医療機器も含まれます。
- 選択肢 2不正解
- a、c、dを正とし、bを誤りとしている点が不適切です。
- 選択肢 3正解
- a(誤:医療機器を含む)、b(正)、c(誤:植物は除く)、d(誤:一般用医薬品に指定例はない)となるので正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aとcを正しいとしている点が誤りです。植物だけを原料とする製品は除かれます。
- 選択肢 5不正解
- cとdを正しいとしている点が誤りです。漢方処方製剤に生物由来製品の指定例はありません。
覚えるポイント
- 生物由来製品の定義において、原材料から「植物」は除外されている。
- 生物由来製品には医療機器も含まれるが、一般用医薬品で指定されたものはない。
間違えやすいところ
- 生物由来製品に医療機器が含まれないと勘違いしやすい。
- 生薬や植物エキスを使った製剤も生物由来製品に含まれると誤解しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第10項
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
指定濫用防止医薬品の対象成分
薬事に関する法規と制度 · 指定濫用防止医薬品 / 濫用等のおそれのある医薬品 / 配合成分
次の成分(その水和物及びそれらの塩類を含む。)を有効成分として含有する製剤のうち、法第36条の11第1項の規定に基づき厚生労働大臣が指定する指定濫用防止医薬品(外用剤を除く。)に該当するものについて、正しいものの組合せを選べ。 a ジフェンヒドラミン b ジヒドロコデイン c アスピリン d アセトアミノフェン
解答・解説を表示
解答
1
解説
乱用されるおそれがある医薬品(指定濫用防止医薬品)には、依存性(やめたくてもやめにくくなる性質)や中枢神経に作用する成分が指定されています。コデイン、ジヒドロコデイン、エフェドリン、プソイドエフェドリン、ブロモバレリル尿素、メチルエフェドリン、ジフェンヒドラミンなどです。厚生労働大臣が決めています。
解き方
- 指定濫用防止医薬品の成分と比べ、aのジフェンヒドラミンが該当することを確認します。
- bのジヒドロコデインも該当する成分であることを確認します。
- cのアスピリンとdのアセトアミノフェンは熱や痛みをやわらげる成分で、指定濫用防止医薬品には指定されていません。
- したがって、aとbの組合せである選択肢1が答えになります。
- 選択肢 1正解
- ジフェンヒドラミンもジヒドロコデインも指定濫用防止医薬品に指定されているので正しいです。
- 選択肢 2不正解
- アスピリンは指定濫用防止医薬品に指定されていないので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- アスピリンは指定濫用防止医薬品に当てはまらないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- アセトアミノフェンは指定濫用防止医薬品に当てはまらないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- アスピリンもアセトアミノフェンも指定濫用防止医薬品に当てはまらないので誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 指定濫用防止医薬品には、ジヒドロコデインやジフェンヒドラミンなどが指定されている。
- アスピリンやアセトアミノフェンなどの一般的な解熱鎮痛成分は指定濫用防止医薬品ではない。
間違えやすいところ
- アレルギー薬の成分であるジフェンヒドラミンが乱用防止成分に含まれることを見落としやすい。
- 熱や痛みの薬の主な成分がすべて濫用防止医薬品に指定されていると混同しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第36条の11第1項、厚生労働省告示
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.21 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の直接の容器等の法定記載事項
薬事に関する法規と制度 · 法定表示事項 / 法第50条 / 外箱・直接の容器
法第50条の規定に基づき、一般用医薬品の直接の容器又は直接の被包に記載されていなければならない事項について、誤っているものを選べ。ただし、厚生労働省令で定める表示の特例に関する規定は考慮しなくてよい。
解答・解説を表示
解答
5
解説
法第50条は、直接の容器や直接の包みに必ず書かなければならない事項を定めています。製造販売業者の名称、製造番号、リスク区分、有効成分の名前と分量、「店舗専用」の文字などが含まれます。一方、効能・効果は添付文書などに書く事項で、容器には入りません。
解き方
- 各選択肢が、医薬品医療機器等法第50条で容器などに書くと決められた事項に当たるか確認します。
- 選択肢1(リスク区分)、2(「店舗専用」の文字)、3(有効成分名・分量)、4(製造番号・製造記号)は、いずれも法第50条の記載事項です。
- 選択肢5の「効能、効果又は性能」は法第52条(添付文書などに書く事項)にあり、法第50条には含まれないので、これが誤りです。
- 選択肢 1不正解
- 法第50条で、リスク区分を示す字句は書くことが義務づけられているので、この記述は正しいです。
- 選択肢 2不正解
- 配置販売品目以外の一般用医薬品の「店舗専用」の文字は、法第50条で書くことが義務づけられています。
- 選択肢 3不正解
- 日本薬局方に載っていない医薬品の有効成分の名前と分量は、法第50条で書くことが義務づけられています。
- 選択肢 4不正解
- 製造番号または製造記号は、法第50条で容器などに書くことが義務づけられています。
- 選択肢 5正解
- 「効能、効果又は性能」は法第52条(添付文書などに書く事項)にあり、容器に書く事項ではないので、誤っているものとして正解です。
覚えるポイント
- 直接の容器等への記載義務(第50条):リスク区分、製造番号、「店舗専用」文字、成分・分量など。
- 効能・効果や用法・用量は「添付文書等」への記載義務(第52条)であり、容器等の第50条法定事項ではない。
間違えやすいところ
- 外箱や容器に効能・効果が印刷された製品が多いため、法第50条で必ず書く事項だと混同しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第50条、第52条
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬部外品の製造販売と取扱い
薬事に関する法規と制度 · 医薬部外品 / 製造販売承認 / 販売業許可 / 防除用医薬部外品
医薬部外品に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬部外品を製造販売する場合は、厚生労働大臣が基準を定めて指定するものを除き、品目ごとに承認を得る必要がある。 b 医薬部外品の直接の容器又は直接の被包には、「医薬部外品」の文字の表示が義務付けられている。 c 衛生害虫類(ねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物)の防除のため使用される製品群は、「指定医薬部外品」の表示が義務付けられている。 d 医薬部外品は、医薬品のような販売業の許可は必要なく、一般小売店において販売することができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬部外品は、原則として品目ごとの承認が必要で、「医薬部外品」と表示する義務があります。一方、販売業の許可は要らず、一般の小売店で売ることができます。衛生害虫を防ぐ目的のものは「防除用医薬部外品」と表示します。
解き方
- 記述aについて、厚生労働大臣が決めた基準に合うものを除き、品目ごとの承認が必要なので正しいです。
- 記述bについて、直接の容器や包みに「医薬部外品」と表示することが義務づけられているので正しいです。
- 記述cについて、衛生害虫を防ぐ製品は「防除用医薬部外品」と表示するのであって、「指定医薬部外品」ではないため誤りです。
- 記述dについて、医薬部外品は医薬品の販売業の許可がなくても一般の小売店で売れるので正しいです。
- 選択肢 1不正解
- dを誤りとしている点が不適切です。医薬部外品は許可なく一般の小売店で売ることができます。
- 選択肢 2正解
- a(正)、b(正)、c(誤:防除用医薬部外品と表示)、d(正)となるので、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bとdを誤りとしている点が不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aとbを誤り、cを正しいとしている点が不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aとbを誤り、cを正しいとしている点が不適切です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 衛生害虫の防除を目的とする医薬部外品は「防除用医薬部外品」と表示する。
- 医薬部外品は販売業の許可が不要で、一般のコンビニやスーパー等でも販売できる。
間違えやすいところ
- 「防除用医薬部外品」と、以前に医薬品から移った「指定医薬部外品」の意味や表示を混同しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第2項、第59条
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.22 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
化粧品の定義と規制
薬事に関する法規と制度 · 化粧品 / 効能効果の標榜 / 配合制限 / 不良化粧品
化粧品に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。 a 化粧品の成分本質(原材料)について、いかなる場合であっても医薬品の成分を配合してはならない。 b 化粧品は、医薬品的な効能効果の表示・標榜が認められていない。 c 化粧品には、人の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことを目的とするものがある。 d 不良化粧品及び不正表示化粧品の販売は禁止されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
化粧品は、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚・毛髪を健やかに保つ、作用の緩やかなものです。そのため、身体の構造や機能に影響を与える目的や、医薬品のような効能効果の表示は認められていません。
解き方
- 記述aは誤り。医薬品の成分でも、化粧品基準で厚生労働大臣が認めた範囲内なら配合できる場合があります。
- 記述bは正しい。化粧品では、医薬品のような効能効果を表示したり宣伝したりすることは認められていません。
- 記述cは誤り。身体の構造や機能に影響を与えることを目的とするものは医薬品などで、化粧品ではありません。
- 記述dは正しい。不良な化粧品や、正しくない表示の化粧品を販売することは法律で明確に禁止されています。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りです。基準の範囲内で医薬品成分の配合が認められる例外があります。
- 選択肢 2不正解
- aとcがどちらも誤りなので、この組合せは適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- cが誤りです。身体の構造や機能への影響を目的とするものは化粧品ではありません。
- 選択肢 4正解
- bとdが正しいので、この組合せが適切です。
- 選択肢 5不正解
- cが誤りなので、この組合せは適切ではありません。
覚えるポイント
- 化粧品は人の身体の構造・機能に影響を及ぼす目的を持ってはならない。
- 化粧品の基準に基づき、厚生労働大臣が認めた範囲内で一部の医薬品成分等の配合が認められる例外がある。
間違えやすいところ
- 化粧品には決して医薬品の成分を配合できないと、例外がないかのように誤解しやすいです。
- 化粧品の中にも身体の構造や機能に影響を与えるものがあると、取り違えやすいです。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第2条第3項、第62条(準用規定)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
特別用途食品の根拠法と制度
薬事に関する法規と制度 · 特別用途食品 / 健康増進法 / 消費者庁
特別用途食品に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選べ。 乳児、幼児、妊産婦又は病者の発育又は( a )若しくは回復の用に供することが適当な旨を医学的・栄養学的表現で記載し、かつ、用途を限定したもので、( b )に基づく許可又は承認を受け、「特別の用途に適する旨の表示」をする食品であり、( c )の許可等のマークが付されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
特別用途食品は、健康増進法第43条第1項に基づいて、乳児や妊産婦、病者などの発育や健康の保持・回復に役立てるための特別な表示をする食品です。消費者庁長官の許可のマークが付されます。
解き方
- 食品なので「疾病の治療」ではなく「健康の保持」または回復に使うものであることを確認します(a=健康の保持)。
- 特別用途の表示を支える法律は食品衛生法ではなく「健康増進法」です(b=健康増進法)。
- 特別用途食品の表示の許可などを担当するのは厚生労働省ではなく「消費者庁」です(c=消費者庁)。
- 以上から、a:健康の保持、b:健康増進法、c:消費者庁の組合せである選択肢4が答えです。
- 選択肢 1不正解
- aが疾病の治療、bが食品衛生法なので誤りです。食品で疾病の治療効果をうたうことはできません。
- 選択肢 2不正解
- a、b、cのすべてが当てはまらないので不適切です。
- 選択肢 3不正解
- aが疾病の治療、cが厚生労働省なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- a:健康の保持、b:健康増進法、c:消費者庁のすべての語が正しいです。
- 選択肢 5不正解
- cが厚生労働省なので誤りです。許可のマークを担当するのは消費者庁です。
覚えるポイント
- 特別用途食品の根拠法は「健康増進法」である。
- 特別用途食品の表示許可およびマークの発行主体は「消費者庁」である。
間違えやすいところ
- 根拠となる法律を「食品衛生法」と間違えやすい。
- 許可する役所を「厚生労働省」と間違えやすい(実際は消費者庁)。
出題の前提:健康増進法第43条第1項
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.23 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬局の定義・管理及び薬剤師不在時間
薬事に関する法規と制度 · 薬局 / 名称独占 / 薬剤師不在時間 / 薬局管理者
薬局に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品を取り扱う場所であって、薬局として開設の許可を受けていないものについては、病院又は診療所の調剤所を除き、薬局の名称を付してはならない。 b 薬局において、一般用医薬品を取り扱うためには、薬局の開設許可と併せて店舗販売業の許可も受ける必要がある。 c 薬局の開店時間のうち、当該薬局において調剤に従事する薬剤師が、当該薬局以外の場所においてその業務を行うため、やむを得ず、かつ、一時的に当該薬局において薬剤師が不在になる時間を薬剤師不在時間という。 d 薬局の管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう、その薬局に勤務するその他の従業者を監督しなければならない。
解答・解説を表示
解答
1
解説
薬局は、調剤と医薬品の販売・授与を行う場所です。薬局の開設許可があれば、別に店舗販売業の許可を受けなくても一般用医薬品を売ることができます。薬局の名前は決められた場所以外では使えず、薬剤師不在時間や管理者の監督義務も法律で厳しく決められています。
解き方
- 記述aについて、法第6条の薬局の名称独占(病院や診療所の調剤所を除く)の決まりと一致するので正しいです。
- 記述bについて、薬局の開設者は別に店舗販売業の許可を受けなくても医薬品を売れるので誤りです。
- 記述cについて、やむを得ず一時的に調剤を担当する薬剤師が不在になる時間を薬剤師不在時間というので正しいです。
- 記述dについて、薬局の管理者は働いている人を監督する義務があるので正しいです(法第8条第1項)。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(誤:店舗販売業の許可は不要)、c(正)、d(正)となるので、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bを正しく、dを誤りとしている点が不適切です。
- 選択肢 3不正解
- bを正しく、cとdを誤りとしている点が不適切です。
- 選択肢 4不正解
- aを誤り、bを正しいとしている点が不適切です。
- 選択肢 5不正解
- aを誤りとしている点が不適切です。薬局の名称独占の例外は病院や診療所の調剤所だけです。
覚えるポイント
- 薬局の開設許可があれば、別途店舗販売業の許可を受けなくても一般用医薬品を販売できる。
- 病院や診療所の調剤所を除き、薬局開設許可を受けていない場所に「薬局」の名称を付してはならない。
間違えやすいところ
- 薬局で一般用医薬品を売るのに、店舗販売業の許可も必要だと誤解しやすい。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第6条、第7条、第8条、施行規則第1条第2項
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.24 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
店舗販売業の業務範囲と管理者の責務
薬事に関する法規と制度 · 店舗販売業 / 店舗管理者 / 調剤の禁止 / 分割販売
店舗販売業に関する記述について、正しい組合せを1つ選べ。 a 店舗販売業者では、医薬品をあらかじめ小分けし、販売する行為は認められていない。 b 店舗管理者が薬剤師であれば、その店舗において登録販売者に第一類医薬品を販売させることができる。 c 店舗管理者は、保健衛生上支障を生ずるおそれがないよう、その店舗の業務につき、店舗販売業者に対して必要な意見を書面により述べなければならない。 d 店舗販売業に従事している薬剤師は、その店舗で調剤を行うことができる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
店舗販売業は、一般用医薬品や要指導医薬品を生活者に売る業態で、調剤はできません。薬局とは違うからです。また、第一類医薬品は薬剤師が自分で対面で説明して売らなければならず、登録販売者に売らせることはできません。
解き方
- 各記述(a〜d)が法律上正しいかを一つずつ確かめます。
- 「a:正、b:誤、c:正、d:誤」となる選択肢4を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 記述bが誤りで、記述cは正しいので、この組合せは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- 記述dが誤りです。店舗販売業では薬剤師でも調剤はできません。
- 選択肢 3不正解
- 記述aは正しく、記述bは誤り、記述cは正しいので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aは正しく、bは誤り(第一類医薬品を登録販売者に売らせることはできない)、cは正しく、dは誤り(店舗販売業で調剤はできない)で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- 記述aは正しく、記述dは誤りなので、誤った組合せです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 店舗販売業では調剤を行うことはできず、あらかじめの小分け陳列販売も認められません。
間違えやすいところ
- 店舗管理者が薬剤師でも、第一類医薬品を登録販売者に代わりに売らせることはできません。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第25条、第28条、第36条の9等
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.25 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
配置販売業の許可要件と販売方法
薬事に関する法規と制度 · 配置販売業 / 都道府県ごとの許可 / 分割販売の禁止 / 配置従事者の届出
配置販売業に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 一般用医薬品を配置により販売又は授与するときは、配置しようとする区域をその区域に含む都道府県ごとに、配置販売業の許可を受けなければならない。 b 配置販売業者は、医薬品を開封して分割販売することができる。 c 配置販売業者は、配置以外の方法により医薬品を販売してはならない。 d 配置販売業者又はその配置員は、配置販売業者の氏名及び住所、配置販売に従事する者の氏名及び住所並びに区域及びその期間を、配置販売に従事した日から15日以内に、配置販売に従事する区域の都道府県知事に届け出なければならない。
解答・解説を表示
解答
2
解説
配置販売業は、購入者の家に医薬品を前もって預け、後で使った分だけお金を受け取る「先用後利」が基本の業態です。容器を開けて分けて売ることは禁止されています。配置員の届出は、業務を始める前に都道府県知事へ出さなければなりません。
解き方
- 記述a〜dが法律上正しいかを確かめます。
- aは正、bは誤(分割販売はできない)、cは正、dは誤(15日以内ではなく前もって届け出る)と判断します。
- 正しい組合せ(a、c)の選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。配置販売業者は医薬品を開けて分けて売ることは禁止されています。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは開けて分けて売ることの禁止に反するので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが誤りです。配置に従事したことの届出は「前もって」出す必要があります。
- 選択肢 5不正解
- dは後から15日以内ではなく「前もって」届け出るため誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 配置販売業者による医薬品の開封・分割販売は禁止されており、配置従事届はあらかじめ提出します。
間違えやすいところ
- 店舗販売業と違い、配置販売業では医薬品を開けて分けて売ることは全く認められていません。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第30条〜第33条
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.26 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
指定濫用防止医薬品の販売時における確認事項
薬事に関する法規と制度 · 指定濫用防止医薬品 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / 販売時の確認事項 / 法施行規則第159条の18の5
法施行規則第159条の18の5の規定に基づき、店舗販売業者が指定濫用防止医薬品であるプソイドエフェドリン塩酸塩を含有する一般用医薬品(かぜ薬としての効能又は効果を有する製剤)を店舗で販売するときに、その店舗で勤務する薬剤師又は登録販売者に確認させなければならない事項の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 年齢 b 当該医薬品を購入しようとする者が18歳未満の場合は、当該者の氏名 c 当該医薬品を購入しようとする者又は使用しようとする者の当該医薬品及び当該医薬品以外の指定濫用防止医薬品の購入又は譲受けの状況 d 当該医薬品をその店舗で購入しようとする者が、7日分を超えて当該医薬品を購入しようとする場合は、その理由
解答・解説を表示
解答
3
解説
乱用のおそれがあるとして厚生労働大臣が指定した医薬品(指定濫用防止医薬品)を売るときは、薬物乱用を防ぐため、薬剤師か登録販売者が決まった事項を確認することが法律で義務づけられています。確認するのは、年齢、若い人の氏名、他店での購入状況、適正な量を超える場合の購入理由などです。
解き方
- 法施行規則第159条の18の5に定められた確認事項を確かめます。
- 年齢、18歳未満のときの氏名、他店での購入状況、多量購入時の理由がすべて確認事項に当たると判断します。
- 全項目が「正」となる選択肢3を選びます。
- 選択肢 1不正解
- aとdも確認しなければならない事項に含まれるので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bは18歳未満の若い人の場合の確認事項として正しいので誤りです。
- 選択肢 3正解
- a、b、c、dはすべて法律で定められた確認事項で、適切な組合せです。
- 選択肢 4不正解
- bとdも確認事項に含まれるので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aとcも法律で定められた確認事項なので誤りです。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 指定濫用防止医薬品の販売時は、年齢・18歳未満の氏名・他店購入状況・多量購入の理由等を確認します。
間違えやすいところ
- 若い人(18歳未満)の氏名確認は、乱用を防ぐための大切な義務項目です。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第159条の18の5
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.27 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬局・店舗における医薬品の陳列方法
薬事に関する法規と制度 · 医薬品の陳列 / 要指導医薬品 / 第一類医薬品陳列区画 / 指定第二類医薬品の陳列距離 / 混在陳列の禁止
医薬品の陳列に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a 要指導医薬品と一般用医薬品は、混在しないように陳列しなければならない。 b 店舗販売業者は、鍵をかけた陳列設備又は購入する者等が直接手の触れられない陳列設備に陳列する場合を除いて、第一類医薬品を薬局等構造設備規則に規定する第一類医薬品陳列区画の内部の陳列設備に陳列しなければならない。 c 指定第二類医薬品は、鍵をかけた陳列設備に陳列する場合を除き、薬局等構造設備規則に規定する「情報提供を行うための設備」から10メートル以内の範囲に陳列しなければならない。 d 薬局開設者であれば、第三類医薬品と医薬部外品を混在して陳列することができる。
解答・解説を表示
解答
1
解説
医薬品はリスク区分(要指導医薬品、第一類、第二類、第三類)ごとに分けて陳列しなければなりません。医薬部外品や食品などと混ぜて並べることは禁止されています。また、指定第二類医薬品は、鍵をかけた設備などの場合を除き、情報提供のための設備から7メートル以内に陳列します。
解き方
- 記述a:要指導医薬品と一般用医薬品を分けて陳列する義務を確かめます(正)。
- 記述b:第一類医薬品の陳列の決まり(鍵付き設備など以外は陳列区画の中)を確かめます(正)。
- 記述c:指定第二類医薬品の距離の決まりを確かめます(基準は7m以内なので「10m」は誤)。
- 記述d:第三類医薬品と医薬部外品を混ぜて陳列できるかを確かめます(混ぜて並べるのは禁止なので誤)。
- 「正・正・誤・誤」である選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(誤:7メートル以内)、d(誤:混ぜて陳列は不可)の判断が正しく合っています。
- 選択肢 2不正解
- dが誤りです。第三類医薬品でも医薬部外品と混ぜて陳列することはできません。
- 選択肢 3不正解
- bは正しい決まりなので、bを誤りとするこの選択肢は適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正しく、cとdが誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、cが誤りなので適切ではありません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 指定第二類医薬品の陳列は情報提供を行うための設備から「7メートル以内」です。
間違えやすいところ
- 指定第二類医薬品の距離の基準(7m以内)を10mと間違えないように注意しましょう。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則第218条の3、第218条の4等
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.28 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
特定販売(インターネット販売等)の広告・運営ルール
薬事に関する法規と制度 · 特定販売 / ホームページの表示事項 / 使用期限の表示 / 発送場所の制限
店舗販売業者が行う特定販売に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、都道府県知事(その店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)及び厚生労働大臣が容易に閲覧することができるホームページで行わなければならない。 b 特定販売を行うことについて広告をするときは、医薬品の薬効群ごとに表示しなければならない。 c 特定販売を行うことについてインターネットを利用して広告をするときは、ホームページに特定販売を行う一般用医薬品の使用期限を見やすく表示しなければならない。 d 特定販売を行う店舗に注文された医薬品がない場合、別の店舗から発送することができる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
特定販売(通信販売)をするときは、広告を出すホームページに、薬局や店舗の許可の情報、医薬品のリスク区分に応じた表示、売る医薬品の使用期限などを分かりやすく示さなければなりません。また、医薬品は許可を受けたその薬局や店舗から発送しなければならず、別の店舗から送ることは認められていません。
解き方
- 記述a:行政庁が容易に見られるホームページで行う義務を確かめます(正)。
- 記述b:広告で示す区分を確かめます(薬効群ごとではなく「リスク区分ごと」なので誤)。
- 記述c:ホームページに使用期限を表示する義務を確かめます(正)。
- 記述d:別の店舗から発送できるかを確かめます(注文を受けた店舗から発送する必要があるので誤)。
- 正しい記述の組合せ(a、c)の選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。特定販売の広告では「リスク区分ごと」に見やすく示す必要があります。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは「リスク区分ごと」の表示義務なので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが誤りです。注文を受けた店舗以外の別店舗から発送することは認められていません。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りです。医薬品は必ず注文を受けたその店舗から発送しなければなりません。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 特定販売ではリスク区分ごとの表示・使用期限の表示が必要であり、別店舗からの発送は不可です。
間違えやすいところ
- 広告での区分表示は「薬効群ごと」ではなく「リスク区分(第1類・第2類・第3類など)ごと」です。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律施行規則別表第1の2等
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品等適正広告基準
薬事に関する法規と制度 · 医薬品等適正広告基準 / 漢方処方製剤の広告 / 医薬品と他製品の併記 / 推薦広告の禁止
医薬品等適正広告基準に関する記述について、誤っているものを1つ選べ。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品等適正広告基準では、効能効果が確実だと保証する表現や、医師などの推薦広告は禁止されています。食品や雑貨と間違えられないようにする決まりもあります。チラシなどで食品や雑貨と一緒に載せることは、はっきり区別してあれば認められています。
解き方
- 医薬品等適正広告基準の各項目(漢方製剤の生薬の説明、他品目との併載、自己治療の表現、確実性の保証、推薦広告)と照らし合わせます。
- チラシなどで食品や雑貨と医薬品を一緒に載せることは、はっきり区別してあれば認められることを確かめます。
- 誤っている記述である選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- 漢方処方製剤は全体として作用するため、生薬ごとの効能効果を挙げて説明するのは不適当で、正しい記述です。
- 選択肢 2正解
- 同じ紙面に医薬品と他の製品を一緒に載せることは、はっきり区別してあれば認められるので、誤り(正解の選択肢)です。
- 選択肢 3不正解
- 医師の診断・治療が必要な病気に自己治療が可能と誤解させる広告は認められておらず、正しい記述です。
- 選択肢 4不正解
- 効果や安全性が確実だと保証する表現は虚偽・誇大広告とみなされるので、正しい記述です。
- 選択肢 5不正解
- 医療関係者や公的機関による公認・推薦などの広告は、事実であっても原則不適当とされており、正しい記述です。
覚えるポイント
- チラシへの医薬品と食品・雑貨等の同一紙面掲載は、明確に区別されていれば認められます。
間違えやすいところ
- 「同じ紙面に載せること自体が禁止」と誤解しやすいですが、区別して表示すれば載せられます。
出題の前提:医薬品等適正広告基準(平成29年9月29日薬生発0929第4号厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.29 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の適切な販売方法と景品・組合せ販売
薬事に関する法規と制度 · 景品類の提供 / 乱用防止と購入理由の確認 / 組合せ販売 / 配置販売の現金売り
医薬品の販売方法に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a キャラクターグッズ等の景品類を提供して販売することに関しては、不当景品類及び不当表示防止法の限度内であれば認められる。 b 医薬品の販売等に従事する専門家は、医薬品を多量に購入する者等に対して、プライバシーに配慮し、積極的に事情を尋ねることは避けるべきである。 c 購入者の利便性のため、異なる複数の医薬品又は医薬品と他の物品を組み合わせて販売又は授与する場合は、購入者等に対して情報提供を十分に行える程度の種類の範囲内であって、かつ、組み合わせることに合理性が認められるものでなければならない。 d 配置販売業において、医薬品を先用後利によらず現金売りすることは、配置による販売行為に当たる。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品を売るときは、乱用や使いすぎを防ぐため、たくさん買う人には購入の理由などを進んで確認しなければなりません。また、配置販売業は「先用後利」が基本なので、その場で現金と引き換えに売る現金売りは配置販売には当たりません。
解き方
- 記述a:景品表示法の範囲内で景品を提供できるかを確かめます(正)。
- 記述b:たくさん買う人への対応を確かめます(事情の確認を避けるべきとする点は誤)。
- 記述c:複数の医薬品や物品を組み合わせて売るときの要件を確かめます(正)。
- 記述d:配置販売業での現金売りの位置づけを確かめます(配置販売行為に当たらないので誤)。
- 正しい記述(a、c)の組合せの選択肢2を選びます。
- 選択肢 1不正解
- bが誤りです。たくさん買う人には、適正使用を確かめるため進んで事情を尋ねる必要があります。
- 選択肢 2正解
- aとcが正しく、適切な組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは進んで事情を確認する必要があるので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- bとdが誤りです。配置販売業での現金売りは配置による販売行為に当たりません。
- 選択肢 5不正解
- dが誤りです。先用後利によらない通常の現金販売は店舗販売業の許可が必要で、配置販売に当たりません。
覚えるポイント
- 医薬品を多量購入しようとする購入者には、積極的に使用目的や事情を確認しなければなりません。
間違えやすいところ
- 配置販売業者が訪問したときの「現金売り」は配置販売と認められず、無許可販売などの違反になります。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第30条等、薬局並びに店舗販売業及び配置販売業の業務を行う体制を定める省令
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.30 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
薬事監視指導及び行政処分・回収義務
薬事に関する法規と制度 · 立入検査・質問 / 構造設備改善命令 / 廃棄・回収命令 / 自主回収
法に基づく行政庁による監視指導及び処分に関する記述の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。なお、本問において、「都道府県知事」とは、「都道府県知事(薬局又は店舗販売業にあっては、その薬局又は店舗の所在地が保健所を設置する市又は特別区の区域にある場合においては、市長又は区長。)」とする。 a 都道府県知事は、薬事監視員に、薬局開設者が医薬品を業務上取り扱う場所に立ち入り、関係者に質問させることができる。 b 都道府県知事は、店舗販売業者に対して、その構造設備が基準に適合せず、又はその構造設備によって不良医薬品を生じるおそれがある場合においては、その構造設備の改善を命ずることができる。 c 厚生労働大臣は、薬局開設者に対し、不正表示医薬品、不良医薬品等について、廃棄、回収その他公衆衛生上の危険の発生を防止するに足りる措置を採るべきことを命ずることができる。 d 医薬品の製造販売業者が、その医薬品の使用によって保健衛生上の危害が発生し、又は拡大するおそれがあることを知ったとき、これを防止するための措置として回収を行う際には、行政庁による命令が必要である。
解答・解説を表示
解答
1
解説
行政庁(厚生労働大臣や都道府県知事など)は、健康への危害を防ぐため、立ち入り検査、改善命令、業務停止命令、不良品の廃棄・回収命令などの権限を持っています。また、製造販売業者は、医薬品による危害が起きる、または広がるおそれがあると知ったときは、行政の命令を待たずにすぐ自主回収などの必要な措置を取らなければなりません。
解き方
- 記述a:薬事監視員の立ち入り検査・質問の権限を確かめます(法第69条、正)。
- 記述b:都道府県知事などによる構造設備の改善命令の権限を確かめます(法第72条、正)。
- 記述c:厚生労働大臣などによる廃棄・回収などの緊急命令の権限を確かめます(法第70条、正)。
- 記述d:製造販売業者が回収を始める要件を確かめます(命令を待たずに自分で始める義務があるので「命令が必要」は誤)。
- 「正・正・正・誤」である選択肢1を選びます。
- 選択肢 1正解
- a(正)、b(正)、c(正)、d(誤:命令を待たずに自主回収などの措置を取る義務がある)で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは法第70条に基づく正しい権限で、dは誤りなので適切ではありません。
- 選択肢 3不正解
- cは正しい記述なので適切ではありません。
- 選択肢 4不正解
- aとbが正しいので適切ではありません。
- 選択肢 5不正解
- aが正しく、dが誤りなので適切ではありません。
覚えるポイント
- 製造販売業者は、危害発生・拡大防止のための回収を行政庁の命令を待たず自主的に実施する義務があります。
間違えやすいところ
- 回収は行政庁からの命令が必要なのではなく、おそれを知った時点ですぐ始めなければなりません。
出題の前提:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律第68条の11、第69条、第70条、第72条
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.31 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の適正使用情報と一般用医薬品の情報提供
医薬品の適正使用と安全対策 · 適正使用情報 / 添付文書の保存 / 情報提供の方法 / 記載内容の改訂
医薬品の適正使用情報と一般用医薬品の購入者等に対する情報提供に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品は、効能・効果、用法・用量、起こり得る副作用等、その適正な使用のために必要な情報(適正使用情報)を伴って初めて医薬品としての機能を発揮するものである。 b 医薬品の販売等に従事する専門家が、購入者等へ情報提供を行う際は、個々の生活者の状況に関わらず、添付文書に記載された全ての項目を効率的に説明しなければならない。 c 医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等が一般用医薬品の購入後、その医薬品を使い終わるまで、添付文書等は必要なときいつでも取り出して読むことができるよう大切に保存する必要性を説明することが重要である。 d 一般用医薬品の添付文書や外箱表示の記載内容が改訂された場合、実際にそれが反映された製品が流通し、購入者等の目に触れるようになるまでには一定の期間を要する。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品は、薬そのものだけでなく適正使用情報と一体になって初めて働きます。そのため、情報提供では購入者一人ひとりの状況に合わせた説明が必要です。
解き方
- 記述a・c・dが、適正使用情報と添付文書に関する基本事項と合っているかを確かめる。
- 記述bは「全ての項目を一律に説明する」としている点が、購入者の個別の事情への配慮に反するので誤りと判断する。
- 正・誤・正・正の組合せである選択肢2を正解とする。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっていて、正誤の組合せが合っていません。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 3不正解
- bは全ての項目を一律に説明するものではないので誤りです。
- 選択肢 4不正解
- dは流通に時間差があるため正しく、誤りではありません。
- 選択肢 5不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっていて、正誤の組合せが合っていません。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品は適正使用情報(効能効果、用法用量、副作用等)を伴って初めてその安全かつ有効な機能を発揮できます。
- b:誤
- 全ての項目を一律に説明するのではなく、購入者等の個々の状況に応じて必要な情報を重点的かつ適切に提供することが求められます。
- c:正
- 医薬品を使い終わるまで、副作用の初期症状等の確認のために添付文書をいつでも取り出せるよう大切に保存するよう説明することが重要です。
- d:正
- 改訂された記載内容が流通段階を経て実際の店頭製品に反映されるまでには一定のタイムラグが生じます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 添付文書の情報提供は購入者の状況に合わせて重要事項を的確に行う
- 添付文書は使い終わるまで保管するよう指導する
間違えやすいところ
- 添付文書の全項目をもれなく説明するのが適切だと勘違いしやすい。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.32 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の添付文書の記載事項
医薬品の適正使用と安全対策 · 添付文書の記載項目 / 改訂箇所の明示 / 製品の特徴 / 用法用量の注意事項 / 保管及び取扱い上の注意
一般用医薬品(一般用検査薬を除く。)の添付文書等に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 添付文書は、必要に応じて随時改訂がなされ、重要な内容が変更された場合には、改訂年月を記載するとともに、改訂された箇所を明示することとされている。 b 医薬品を使用する人に、その製品の概要を分かりやすく説明することを目的として、製品の特徴が記載されている。 c 誤りやすい使用方法の指摘、小児に使用させる場合の注意等、用法・用量に関連する使用上の注意事項がある場合には、用法及び用量の項目に続けて、これと区別して記載されている。 d 医薬品を別の容器へ移し替えると、誤用の原因となるおそれや、医薬品として適切な品質が保持できなくなるおそれから、保管及び取扱い上の注意には、「他の容器に入れ替えないこと。」と記載されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の添付文書には、法律で決められた決まった形と書き方があります。改訂の表示、用法・用量の注意、保管の注意は、それぞれ分けてはっきり書かれます。
解き方
- 記述a・b・c・dの内容を、添付文書の記載の決まりと一つずつ照らし合わせる。
- すべての記述が正しいことを確かめる。
- すべて「正」となっている選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- dは誤用を防ぐため正しく書かれており、誤りではありません。
- 選択肢 2不正解
- cは用法・用量と区別して書かれるので正しく、誤りではありません。
- 選択肢 3不正解
- bは製品の特徴の書き方として正しく、誤りではありません。
- 選択肢 4不正解
- aは改訂年月や改訂箇所の表示について正しく、誤りではありません。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dの記述はすべて正しく、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 添付文書は随時改訂され、重要事項の改訂時には改訂年月と改訂箇所の明示が義務づけられています。
- b:正
- 製品の特徴は、使用者に製品の概要や特徴を分かりやすく説明するために記載されています。
- c:正
- 小児の注意や誤用防止などの用法用量に関連する注意事項は、「用法及び用量に関連する注意」として区別して記載されます。
- d:正
- 誤用防止や品質保持の観点から、保管及び取扱い上の注意に「他の容器に入れ替えないこと」と記載されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 重要な改訂時は改訂年月と改訂箇所を明示する
- 保管上の注意に「他の容器に入れ替えないこと」が記載される
間違えやすいところ
- 用法・用量に関連する注意が「してはいけないこと」だけにまとめられていると勘違いする。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.33 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
添付文書における「使用上の注意」の記載
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / してはいけないこと / 相談すること / 併用禁忌 / 妊婦の記載基準
一般用医薬品(一般用検査薬を除く。)の添付文書等における「使用上の注意」に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 「使用上の注意」、「してはいけないこと」及び「相談すること」の各項目の見出しには、それぞれ例示された標識的マークが付されていることが多い。 b 「使用上の注意」として記載される内容は、その医薬品に配合されている成分等に由来することも多く、使用上の注意の内容について、配合成分等の記載からある程度読み取ることも可能である。 c 医療用医薬品との併用について、医療機関で治療を受けている人が、治療のために処方された医薬品の使用を自己判断で控えることは適当でないため、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目に、「医師(又は歯科医師)の治療を受けている人」等として記載されている。 d 「相談すること」の項目に「妊娠又は妊娠していると思われる人」と記載されている医薬品は、ヒトにおける具体的な悪影響が判明しているものに限定されている。
解答・解説を表示
解答
4
解説
添付文書の「してはいけないこと」は、重い事故を未然に防ぐための禁止事項です。「相談すること」は、医師や専門家に事前に確かめるべき人を定めています。
解き方
- 記述aとbが、使用上の注意の形や成分由来の書き方として正しいことを確かめる。
- 記述cの「医師の治療を受けている人」は「相談すること」に入るので誤りと判断する。
- 記述dの妊婦への注意は動物実験の結果なども含むので、「限定されている」は誤りと判断する。
- 正・正・誤・誤の組合せである選択肢4を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cとdの内容が誤っているので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとbが正しく、cとdが誤っているので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aとbは正しく、dは誤っているので不正解です。
- 選択肢 4正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 5不正解
- bは正しく、cは誤っているので不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 「してはいけないこと」には×印や赤色、「相談すること」には感嘆符等の標識的マークが付されています。
- b:正
- 使用上の注意は配合されている有効成分の薬理作用や副作用等に由来するため、配合成分から推測が可能です。
- c:誤
- 「医師(又は歯科医師)の治療を受けている人」は、「してはいけないこと」ではなく「相談すること」の項目に記載されます。
- d:誤
- ヒトでの悪影響が証明されたものだけでなく、動物実験で催奇形性等の報告がある場合なども含めて広く記載されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 医師の治療を受けている人は「相談すること」に記載される
- 妊婦の記載は動物実験等の所見に基づく場合も含まれる
間違えやすいところ
- 通院中の人が「してはいけないこと(禁忌)」に一律に当てはまると混同しやすい。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.34 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の外箱・製品表示
医薬品の適正使用と安全対策 · 外箱の法定表示 / 相談勧奨の記載 / 保管上の注意事項 / 使用期限の表示義務
一般用医薬品(一般用検査薬を除く。)の製品表示に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 外箱等には法の規定による表示事項のみを記載することとされ、他の法令に基づいた製品表示がなされていることはない。 b 専門家への相談勧奨に関する事項について、記載スペースが狭小な場合には、「使用が適さない場合があるので、使用前には必ず医師、歯科医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」等と記載されている。 c 購入者によっては、購入後すぐ開封せずにそのまま保管する場合や持ち歩く場合があるため、添付文書を見なくても適切な保管がなされるよう、その容器や包装にも、保管に関する注意事項が記載されている。 d 使用期限の表示については、適切な保存条件下で製造後1年を超えて性状及び品質が安定であることが確認されている医薬品において、法的な表示義務はない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の外箱や直接の容器には、法律で決まった表示だけでなく、関係する別の法律による表示や、安全に使って保管してもらうための実用的な表示も書かれます。
解き方
- 記述aは他の法令(高圧ガス保安法等)による表示もあるので誤りと判断する。
- 記述bとcは、手引きに書かれた表示の要領と合った正しい内容だと確かめる。
- 記述dの安定期間は「1年」ではなく「3年」なので誤りと判断する。
- 正しい記述の組合せ(b、c)である選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤っているので不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとcが正しく、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤っているので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤っているので不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 外箱等には医薬品医療機器等法だけでなく、高圧ガス保安法や資源有効利用促進法など他の法令に基づく表示も必要に応じてなされます。
- b:正
- 外箱等の表示スペースが狭小な場合、簡略化された相談勧奨文(使用前には必ず相談してください等)が記載されます。
- c:正
- 開封前や携帯時の適切な保管を促すため、外箱や直接の容器等にも保管に関する注意事項が記載されています。
- d:誤
- 法的な使用期限の表示基準は「製造後3年」を超えて性状及び品質が安定な医薬品において表示義務が免除される規定(一般用は通常自主記載)であり、1年ではありません。
覚えるポイント
- 他の法令(リサイクル識別マークや高圧ガス表示等)に基づく表示もなされる
- 薬事法上の使用期限免除基準は「製造後3年」
間違えやすいところ
- 製造後の安定期間の基準「3年」を「1年」と混同する。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.35 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
安全性速報(ブルーバレット)の概要
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全性速報 / 緊急安全性情報 / 情報伝達の期間 / ブルーバレット
安全性速報に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 一般的な使用上の注意の改訂情報よりも、迅速な注意喚起や適正使用のための対応の注意喚起が必要な状況にある場合に作成される。 b 厚生労働省からの命令、指示、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成される。 c 製造販売業者から医療機関や薬局等へは、3か月以内に情報伝達される。 d イエローレターとも呼ばれている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
安全性速報(ブルーバレット)は、すばやい注意喚起を目的とし、1か月以内に伝えられます。緊急安全性情報(イエローレター、4週間以内)との違いをはっきり区別します。
解き方
- 記述aとbが、安全性速報の目的と作成のきっかけとして正しいことを確かめる。
- 記述cの伝達期間は「3か月以内」ではなく「1か月以内」なので誤りと判断する。
- 記述dの呼び名は「ブルーバレット(ブルーレター)」で、「イエローレター」は緊急安全性情報なので誤りと判断する。
- 正・正・誤・誤の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bが誤、cが正、dが正となっていて、正誤が合っていません。
- 選択肢 2不正解
- cの伝達期間は1か月以内なので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが正、cが誤、dが誤で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- aが誤、dが正となっていて、正誤が合っていません。
- 選択肢 5不正解
- a・bが誤、c・dが正となっていて、正誤が合っていません。
答えの内訳
- a:正
- 安全性速報は、通常の改訂情報よりも迅速な注意喚起が必要な場合に発出されます。
- b:正
- 厚生労働省の命令・指示や、製造販売業者の自主決定等に基づいて作成・配布されます。
- c:誤
- 情報伝達の期間は原則として「1か月以内」です(3か月以内ではありません)。
- d:誤
- 安全性速報は「ブルーバレット(ブルーレター)」と呼ばれ、「イエローレター」は緊急安全性情報です。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 緊急安全性情報=イエローレター(4週間以内)
- 安全性速報=ブルーバレット/ブルーレター(1か月以内)
間違えやすいところ
- イエローレターとブルーバレットの伝達期限や名前を取り違える。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.36 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品等の安全性情報等の伝達手段
医薬品の適正使用と安全対策 · PMDAホームページ / PMDAメディナビ / 医薬品・医療機器等安全性情報 / 緊急安全性情報の伝達方法
医薬品等の安全性情報等に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 独立行政法人医薬品医療機器総合機構のホームページには、一般用医薬品に関連した情報として添付文書のほかに、医薬品等の製品回収に関する情報等が掲載されている。 b 医薬品医療機器情報配信サービス(PMDAメディナビ)は、医薬関係者のみが利用可能である。 c 厚生労働省は、医薬品(一般用医薬品を含む)、医療機器等による重要な副作用、不具合等に関する情報をとりまとめ、「医薬品・医療機器等安全性情報」として情報提供を行っている。 d 緊急安全性情報は、医療機関等への直接配布だけでなく、電子メールによる情報伝達も認められている。
解答・解説を表示
解答
3
解説
医薬品の安全性情報は、PMDAや厚生労働省からすばやく提供されています。PMDAメディナビなどの電子配信サービスは、専門家だけでなく一般の人も利用できます。
解き方
- 記述a・c・dが、手引きに書かれた通りの正しい事実であることを確かめる。
- 記述bのPMDAメディナビは「一般の人も利用できる」ので誤りと判断する。
- 正・誤・正・正の組合せである選択肢3を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤、bが正、cが誤となっていて、正誤が合っていません。
- 選択肢 2不正解
- aが誤、bが正、dが誤となっていて、正誤が合っていません。
- 選択肢 3正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組合せです。
- 選択肢 4不正解
- dは電子メールでの伝達も認められているので正しく、誤りではありません。
- 選択肢 5不正解
- bは誰でも利用できるので誤りで、cは正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- PMDAのホームページには添付文書のほか、医薬品等の製品回収情報や患者向けガイドなどが掲載されています。
- b:誤
- PMDAメディナビは、医薬関係者に限らず一般の生活者・国民も誰でも登録して利用することができます。
- c:正
- 厚生労働省は副作用・不具合情報を集約し、「医薬品・医療機器等安全性情報」として広く情報提供しています。
- d:正
- 緊急安全性情報の伝達は、直接配布のほかダイレクトメール、ファクシミリ、電子メール等により行われます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- PMDAメディナビは誰でも無料で登録・利用できる
- 緊急安全性情報は電子メールやFAXでの伝達も可能
間違えやすいところ
- PMDAメディナビの登録資格が医師・薬剤師などの専門家だけに限られていると思い込む。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.37 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬関係者からの副作用等報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 副作用等報告制度 / 登録販売者の位置づけ / 因果関係の判断 / 報告期限の有無
法第68条の10第2項の規定(医薬関係者からの副作用等報告制度)に基づく医薬品の副作用等の報告に関する記述について、正しいものの組合せを1つ選べ。 a 医薬品等によるものと疑われる、身体の変調・不調、死亡を含む日常生活に支障を来す程度の健康被害について報告が求められている。 b 登録販売者は、報告を行う医薬関係者として位置づけられている。 c 医薬品との因果関係が明確でない場合は、報告の対象とはならない。 d 報告の必要性を認めた場合には、保健衛生上の危害の発生又は拡大防止の観点から、報告する期限が定められている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
法第68条の10第2項の医薬関係者からの副作用等報告では、登録販売者も報告する立場です。因果関係がまだはっきりしなくても、すみやかに報告します(法律で決まった期限はありません)。
解き方
- 記述aとbが、報告の対象の基準と登録販売者の役割として正しいことを確かめる。
- 記述cは因果関係がはっきりしなくても報告の対象になるので誤りと判断する。
- 記述dは医薬関係者からの報告に法律上の期限がないので誤りと判断する。
- 正しい記述の組合せ(a、b)である選択肢1を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aとbが正しく、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- cは因果関係がはっきりしなくても報告の対象になるので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cが誤っているので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- dは医薬関係者からの報告に明文の期限がないので誤りです。
- 選択肢 5不正解
- cとdはどちらも誤っているので不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 医薬品等によるものと疑われる重篤な健康被害(日常生活に支障を来す程度や死亡等)について報告が求められます。
- b:正
- 登録販売者は、医師、歯科医師、薬剤師等とともに報告を行う医薬関係者として明確に位置づけられています。
- c:誤
- 因果関係が必ずしも明確でない場合であっても、副作用等が疑われる場合には広く報告の対象となります。
- d:誤
- 医薬関係者からの副作用等報告には、企業からの報告のような厳格な報告期限は法令上定められていません(速やかな報告が求められます)。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 登録販売者は副作用等報告を行う医薬関係者である
- 因果関係が明確でなくても疑いがあれば報告する
- 医薬関係者からの報告には法的な期限は定められていない
間違えやすいところ
- 医薬関係者からの報告にも、企業の報告のような15日や30日などの厳しい期限があると混同する。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.38 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
企業からの副作用等の報告制度
医薬品の適正使用と安全対策 · 企業からの報告義務 / 非重篤症例の報告 / 製造販売後調査 / 感染症定期報告制度
企業からの副作用等の報告制度に関する記述について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a 医薬品の市販後においても、常にその品質、有効性及び安全性に関する情報を収集することが、医薬品の適切な使用を確保する観点からも、企業責任として重要なことである。 b 製造販売業者は、その製造販売をした医薬品によるものと疑われる副作用症例のうち、使用上の注意から予測できないものでも非重篤の国内事例であれば、法第68条の10第1項の規定に基づく報告義務はない。 c 既存の医薬品と明らかに異なる有効成分が配合された一般用医薬品については、5年を超えない範囲で厚生労働大臣が承認時に定める一定期間、承認後の使用成績等を製造販売業者等が集積し、厚生労働省へ提出する制度(再審査制度)が適用される。 d 生物由来製品を製造販売する企業に対しては、当該製品又は当該製品の原料又は材料による感染症に関する最新の論文や知見に基づき、当該製品の安全性について評価し、その成果を定期的に国へ報告する制度が導入されている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
製造販売業者には、法第68条の10第1項により、重い・軽いを問わず副作用情報を報告する義務があります。生物由来製品には感染症定期報告が義務づけられています。
解き方
- 記述aが、製造販売業者の市販後の安全確保の仕事として正しいことを確かめる。
- 記述bは予測できない軽い国内事例も報告の対象になるので誤りと判断する。
- 記述cの「再審査制度」は医療用医薬品の制度で、一般用医薬品にはそのまま当てはまらないので誤りと判断する。
- 記述dの生物由来製品に関する感染症定期報告制度の記述が正しいことを確かめる。
- 正・誤・誤・正の組合せである選択肢5を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- cが誤、dが正なので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが正、bが誤、cが誤なので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aが正、cが誤なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤、dが正なので不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- 市販後も継続して有効性・安全性等の情報を収集することは製造販売業者の重要な責務です。
- b:誤
- 使用上の注意から予測できない非重篤な国内事例であっても、法第68条の10第1項に基づき報告義務(定期報告等)があります。
- c:誤
- 再審査制度は医療用医薬品に適用される制度であり、新有効成分含有一般用医薬品には再審査制度ではなく「製造販売後調査(安全性点検)」等の制度(承認時に定める一定期間)が課されます。
- d:正
- 生物由来製品を取り扱う企業には、最新の論文や知見に基づき安全性を評価して定期的に報告する「感染症定期報告制度」が定められています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 企業報告では未知非重篤副作用も定期報告の対象となる
- 生物由来製品を取り扱う企業には感染症定期報告制度がある
間違えやすいところ
- 一般用医薬品に医療用医薬品の「再審査制度」がそのまま当てはまると勘違いする。
出題の前提:試験問題の記載内容および厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に基づく。
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.39 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品副作用被害救済制度の概要と給付請求
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付対象 / 販売証明書
医薬品副作用被害救済制度に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品又は健康食品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用に対し、被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運営が開始された。 b 医薬品を適正に使用して生じた健康被害であっても、特に医療機関での治療を要さずに寛解したような軽度のものについては給付対象に含まれない。 c 製品不良など、製薬企業に損害賠償責任がある場合の健康被害についても救済制度の対象となる。 d 要指導医薬品又は一般用医薬品の使用による副作用被害への救済給付の請求に当たっては、その医薬品を販売等した薬局開設者、医薬品の販売業者が作成した販売証明書等が必要となる。
解答・解説を表示
解答
4
解説
医薬品副作用被害救済制度は、適正に使ったのに起きた重い健康被害を、すばやく救済する公的な制度です。入院して治療を受ける程度以上が対象になります。会社に損害賠償責任がある場合や健康食品は対象外です。
解き方
- 制度の目的・対象になる範囲・請求の手続きをたよりに、各文の正誤を判断する。
- aは誤、bは正、cは誤、dは正となる組み合わせを選択肢の中から選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aを正としていますが、健康食品は対象外なので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aを正、dを誤としていますが、どちらも逆なので誤りです。
- 選択肢 3不正解
- cを正、dを誤としていますが、どちらも逆なので誤りです。
- 選択肢 4正解
- aが誤、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- bを誤、cを正、dを誤としており、正しい組み合わせではありません。
答えの内訳
- a:誤
- 本制度の対象は医薬品(医薬品医療機器等法に基づく許可医薬品)であり、健康食品は救済制度の対象外です。
- b:正
- 給付の対象となるのは、入院を要する程度の医療を受ける場合などの重篤な健康被害であり、医療機関での治療を要さず寛解した軽度の健康被害は含まれません。
- c:誤
- 製品不良など製薬企業に損害賠償責任(民事責任)がある場合には、損害賠償により補償されるべきものであるため、本救済制度の対象から除外されます。
- d:正
- 要指導医薬品や一般用医薬品による副作用被害の救済給付を請求する際は、当該医薬品を販売等した薬局開設者や店舗販売業者等が発行した販売証明書等の提出が必要です。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 救済制度の対象は許可医薬品の適正使用による健康被害であり、健康食品や製品欠陥による損害賠償責任事案は除外される。
間違えやすいところ
- 健康食品も正しく摂れば救済制度の対象になると勘違いしやすいので気をつける。
出題の前提:医薬品副作用被害救済制度の給付対象要件及び請求手続き(医薬品医療機器等法関連規程)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.40 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品副作用被害救済制度における各種給付の請求期限
医薬品の適正使用と安全対策 · 医薬品副作用被害救済制度 / 給付の種類 / 請求期限
医薬品副作用被害救済制度の給付に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医療手当の給付の請求期限は、医療費の支給の対象となる費用の支払いが行われたときから5年以内である。 b 遺族年金の給付は、請求期限がない。 c 医療費の給付の請求期限は、請求に係る医療が行われた日の属する月の翌月の初日から5年以内である。 d 障害児養育年金の給付は、請求期限がない。
解答・解説を表示
解答
3
解説
給付の請求期限は種類ごとに決まっています。医療費と医療手当は「医療を受けた月の翌月1日から2年以内」です。遺族年金・遺族一時金・葬祭料は「死亡したときから5年以内」、障害年金と障害児養育年金は期限なしです。
解き方
- 医療費・医療手当、遺族への給付、障害への給付に分けて、それぞれの請求期限を確かめる。
- aは誤(正しくは2年以内)、bは誤(5年以内)、cは誤(2年以内)、dは正(期限なし)と判断する。
- 選択肢 1不正解
- bとcを正、dを誤としており、dが逆なので誤りです。
- 選択肢 2不正解
- bを正としていますが、遺族年金には5年の請求期限があるので誤りです。
- 選択肢 3正解
- aが誤、bが誤、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- aとbを正としていますが、どちらも誤りなので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aとcを正としていますが、どちらも誤りなので不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 医療手当および医療費の請求期限は、費用の支払い等から「5年以内」ではなく「医療が行われた日の属する月の翌月の初日から2年以内」です。
- b:誤
- 遺族年金・遺族一時金・葬祭料の請求期限は「請求期限がない」のではなく「死亡のときから5年以内」です。
- c:誤
- 医療費の給付請求期限は「5年以内」ではなく「医療が行われた日の属する月の翌月の初日から2年以内」です。
- d:正
- 障害年金および障害児養育年金については、支給要件を満たしている限り請求期限は定められていません(請求期限なし)。
覚えるポイント
- 医療費・医療手当は「2年以内」、遺族関連は「5年以内」、障害関連は「期限なし」と整理して記憶する。
間違えやすいところ
- 医療費の請求期限を遺族への給付と同じ「5年」と混同しないよう気をつける。
出題の前提:医薬品副作用被害救済制度における給付の種類及び請求期限に関する規定
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.41 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
一般用医薬品の安全対策の歴史的経緯
医薬品の適正使用と安全対策 · 安全対策 / 小柴胡湯 / 塩酸フェニルプロパノールアミン / 間質性肺炎
一般用医薬品の安全対策に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 小柴胡湯は、インターフェロン製剤の併用例による間質性肺炎が報告されたことから、1994年1月、インターフェロン製剤との併用を禁忌とする旨の使用上の注意の改訂がなされた。 b 慢性肝炎患者が小柴胡湯を使用して、間質性肺炎を発症し、死亡を含む重篤な転帰に至った例もあったことから、1996年3月、厚生省(当時)より関係製薬企業に対して緊急安全性情報の配布が指示された。 c 2003年8月までに、塩酸フェニルプロパノールアミンが配合された一般用医薬品による脳出血等の副作用症例が複数報告されたことなどから、厚生労働省は関係製薬企業等に対し、プソイドエフェドリン塩酸塩等への速やかな切替えを指示した。 d 一般用かぜ薬全般において、まれに間質性肺炎の重篤な症状が起きることがあり、その初期症状は、かぜの諸症状と区別が難しいため、症状が悪化した場合等には服用を中止して医師の診療を受ける旨の注意喚起がなされている。
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の安全対策では、重い副作用が起きたときに大事な措置が取られてきました。添付文書の改訂や緊急安全性情報の配布、リスクの高い成分(PPA)をより安全な代替成分(PSE等)に切りかえることなどです。
解き方
- 小柴胡湯について、1994年の改訂(インターフェロン併用の禁忌)と1996年の緊急安全性情報の指示を照らし合わせる。
- 塩酸フェニルプロパノールアミンの切替え指示と、かぜ薬の間質性肺炎の注意を確かめ、すべて正しいと判断する。
- 選択肢 1不正解
- dを誤としていますが、dは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2不正解
- cを誤としていますが、cは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 3不正解
- bを誤としていますが、bは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 4不正解
- aを誤としていますが、aは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5正解
- a、b、c、dのすべてが正しい記述です。
答えの内訳
- a:正
- 小柴胡湯とインターフェロン製剤の併用による間質性肺炎の報告を受け、1994年1月に併用禁忌とする使用上の注意の改訂が行われました。
- b:正
- 小柴胡湯を慢性肝炎患者が使用して間質性肺炎で死亡例等が発生したため、1996年3月に緊急安全性情報(イエローレター)の配布が指示されました。
- c:正
- 塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)配合製剤による脳出血症例の報告を受けて、厚生労働省はプソイドエフェドリン塩酸塩等の代替成分への速やかな切替えを指示しました。
- d:正
- かぜ薬による間質性肺炎の初期症状(発熱、空咳、息切れ等)は感冒症状と紛らわしいため、症状悪化時には服用を中止して受診を促す注意喚起がなされています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 小柴胡湯の間質性肺炎(1994年併用禁忌、1996年緊急安全性情報)、PPAの脳出血による代替措置(2003年)は頻出年号・事例。
間違えやすいところ
- 小柴胡湯とインターフェロンの併用禁忌(1994年)と緊急安全性情報(1996年)の年号や経緯を混同しないようにする。
出題の前提:一般用医薬品の主な安全対策の歴史的経緯(厚生労働省公表資料・試験問題作成の手引き)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.42 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
医薬品の適正使用のための啓発活動
医薬品の適正使用と安全対策 · 啓発活動 / 薬と健康の週間 / 薬物依存 / 登録販売者の役割
医薬品の適正使用のための啓発活動に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~10月23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。 b 薬物依存は、一般用医薬品によって生じることはない。 c 医薬品の適正使用の重要性等に関して、小中学生のうちからの啓発が重要である。 d 登録販売者には、適切なセルフメディケーションの普及定着、医薬品の適正使用の推進のため、啓発活動に積極的に参加、協力することが期待されている。
解答・解説を表示
解答
2
解説
医薬品を正しく使ってもらうため、「薬と健康の週間」(10月17日~23日)などの啓発活動が行われています。登録販売者などの専門家は、若い世代を含む生活者に正しい知識を伝える役割が求められます。
解き方
- 「薬と健康の週間」の期間(10月17日~23日)が合っているかを確かめる。
- 一般用医薬品でも薬物依存が起きるか、若い世代への啓発、登録販売者の役割について正誤を判断する。
- 選択肢 1不正解
- dを誤としていますが、dは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- bを正、cとdを誤としており、合っていないので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aを誤、bを正としており、どちらも逆なので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aを誤、bを正、cを誤としており、合っていないので不正解です。
答えの内訳
- a:正
- 毎年10月17日~10月23日の1週間は「薬と健康の週間」と定められ、国、自治体、関係団体等による啓発イベントや広報活動が行われています。
- b:誤
- 一般用医薬品であっても、依存性のある成分(コデイン類、エフェドリン類等)の濫用等により薬物依存が生じる恐れがあります。
- c:正
- 医薬品の適正使用についての知識や意識は、小中学生など若年層のうちから学校教育や啓発活動を通じて育むことが重要とされています。
- d:正
- 登録販売者は、地域の健康づくりを担う医薬関係者として、適正使用の推進や啓発活動への積極的な参加・協力が期待されています。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 「薬と健康の週間」は10月17日~23日。一般用医薬品でも濫用等により薬物依存が生じる。
間違えやすいところ
- 一般用医薬品は作用がおだやかなので依存は起きないと思い込まないこと。
出題の前提:医薬品の適正使用のための啓発活動に関する指針
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.43 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アスピリン配合剤の「してはいけないこと」
医薬品の適正使用と安全対策 · アスピリン / 使用上の注意 / してはいけないこと / 禁忌
アスピリンが配合された一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に記載することとされている対象者について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 緑内障の診断を受けた人 b 出産予定日12週以内の妊婦 c 本剤又は他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を使用(服用)して、喘息を起こしたことがある人 d 18歳未満の人
解答・解説を表示
解答
3
解説
アスピリン(アスピリンアルミニウムを含む)には、服用してはいけない人がはっきり決められています。妊娠後期の胎児の動脈管収縮やアスピリン喘息、15歳未満の小児のライ症候群のリスクがあるからです。
解き方
- それぞれの人がアスピリンの添付文書の「してはいけないこと」に当てはまるかを確かめる。
- b(出産予定日12週以内の妊婦)とc(喘息を起こしたことがある人)が正しい禁忌の対象だと確認する。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3正解
- bとcの両方が正しい組み合わせです。
- 選択肢 4不正解
- dが誤り(正しくは15歳未満)なので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 5不正解
- dが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 「緑内障の診断を受けた人」は、抗コリン成分等が配合された医薬品で「相談すること」等に記載される項目であり、アスピリンの禁忌ではありません。
- b:正
- 妊娠末期の投与により動脈管の早期閉鎖や分べん遅延等のリスクがあるため、「出産予定日12週以内の妊婦」は服用しないこととされています。
- c:正
- アスピリン喘息等の重篤なアレルギー発作を誘発するおそれがあるため、本剤やかぜ薬・解熱鎮痛薬で喘息を起こしたことがある人は服用しないこととされています。
- d:誤
- ライ症候群の発症リスクから禁忌とされる小児の年齢区分は「15歳未満の小児」であり、「18歳未満の人」ではありません。
覚えるポイント
- アスピリンの禁忌:出産予定日12週以内の妊婦、アスピリン喘息既往者、15歳未満の小児(ライ症候群関連)。
間違えやすいところ
- 小児の禁忌の年齢は「15歳未満」で、「18歳未満」や「12歳未満」と間違えないこと。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領(アスピリン)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.44 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
運転操作禁止の記載対象成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 運転操作の禁止 / ジフェンヒドラミン / ロペラミド / ジヒドロコデイン
一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないこと」と記載することとされている内服薬の成分の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a ジフェンヒドラミン塩酸塩 b ロペラミド塩酸塩 c イブプロフェン d ジヒドロコデインリン酸塩
解答・解説を表示
解答
5
解説
眠気やめまい、目のピント調節の麻痺を起こす内服成分は、乗物や機械の運転操作が禁止されています。抗ヒスタミン成分、一部の鎮咳成分、抗コリン成分、鎮静成分、一部の止瀉薬(ロペラミド塩酸塩)などが当てはまります。
解き方
- それぞれの成分に、眠気などの中枢をおさえる副作用による運転禁止の決まりがあるかを確かめる。
- a(正)、b(正)、c(誤:解熱鎮痛成分だけでは当てはまらない)、d(正)の組み合わせを選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- bを誤、cを正としており、どちらも逆なので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- bを誤、cを正、dを誤としており、合っていないので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、cを正、dを誤としており、合っていないので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aとbを誤としていますが、どちらも正しいので不正解です。
- 選択肢 5正解
- aが正、bが正、cが誤、dが正で、正しい組み合わせです。
答えの内訳
- a:正
- ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン成分は、強い中枢抑制作用(眠気)を引き起こすため、運転操作をしないことと記載されます。
- b:正
- ロペラミド塩酸塩は止瀉薬成分ですが、中枢移行に伴い眠気やめまいを生じるおそれがあるため、運転操作をしないことと記載されます。
- c:誤
- イブプロフェン単剤自体には眠気を催す作用がないため、単独では「運転操作をしないこと」の対象成分には該当しません。
- d:正
- ジヒドロコデインリン酸塩は麻薬性鎮咳成分であり、副作用として眠気が現れるため、運転操作をしないことと記載されます。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- ロペラミド塩酸塩は下痢止めだが、眠気等を生じるため運転操作禁止の対象となる点に注意。
間違えやすいところ
- イブプロフェンなどの解熱鎮痛成分そのものに運転禁止があると思い込まないこと(複合剤で禁止されるのは抗ヒスタミン成分などの配合による)。
出題の前提:添付文書等における「使用上の注意」別表(乗物又は機械類の運転操作をしないこと)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.44 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
アルミニウム含有成分と長期連用禁止
医薬品の適正使用と安全対策 · アルミニウム脳症 / アルミニウム骨症 / 長期連用しないこと / 制酸成分
一般用医薬品の胃腸薬の添付文書等において、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を生じるおそれがあるため、「長期連用しないこと」と記載することとされている医薬品成分の正誤について、正しい組み合わせはどれか。 a アルジオキサ b テプレノン c 合成ヒドロタルサイト d スクラルファート
解答・解説を表示
解答
2
解説
アルミニウムを含む医薬品成分は「長期連用しないこと」と書かれます。長く使い続けるとアルミニウムが体にたまり、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症を起こすおそれがあるからです。
解き方
- 示された胃腸薬の成分がアルミニウムを含むかどうかを見分ける。
- a(アルジオキサ:含む=正)、b(テプレノン:含まない=誤)、c(合成ヒドロタルサイト:含む=正)、d(スクラルファート:含む=正)から選択肢2を導く。
- 選択肢 1不正解
- aを誤、bを正、dを誤としており、合っていないので不正解です。
- 選択肢 2正解
- aが正、bが誤、cが正、dが正で、正しい組み合わせです。
- 選択肢 3不正解
- aを誤、bを正、cを誤としており、合っていないので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- dを誤としていますが、dは正しいので、この組み合わせは誤りです。
- 選択肢 5不正解
- bを正、cを誤としており、合っていないので不正解です。
答えの内訳
- a:正
- アルジオキサはアルミニウムを含む胃粘膜保護修復成分であり、アルミニウム蓄積による脳症・骨症のリスクから「長期連用しないこと」とされています。
- b:誤
- テプレノンは胃粘膜保護成分ですが、アルミニウムを含まないため「長期連用しないこと」の理由(アルミニウム脳症等)には該当しません。
- c:正
- 合成ヒドロタルサイトはアルミニウムを含む制酸成分であり、アルミニウム脳症・骨症を防ぐため「長期連用しないこと」と記載されます。
- d:正
- スクラルファートはアルミニウムを含む胃粘膜保護成分であり、アルミニウムの体内蓄積を防ぐため「長期連用しないこと」と記載されます。
覚えるポイント
- アルミニウム含有成分(アルジオキサ、スクラルファート、合成ヒドロタルサイト等)は「長期連用しない」「透析療法を受けている人は服用しない」。
間違えやすいところ
- テプレノンのようなアルミニウムを含まない胃薬成分と、アルミニウムを含む成分を混同しないようにする。
出題の前提:添付文書等における「使用上の注意」記載要領(アルミニウム含有製剤)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.45 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
外用鎮痛消炎薬(フェルビナク配合液剤)の「してはいけないこと」
医薬品の適正使用と安全対策 · フェルビナク / してはいけないこと / 喘息 / 長期連用しないこと
次の表は、ある一般用医薬品の外用鎮痛消炎薬(液剤)に含まれている成分の一覧である。 [100g中] ・フェルビナク:3.0g ・ℓ-メントール:3.0g この外用鎮痛消炎薬の添付文書等の「してはいけないこと」の項目中に記載することとされている対象者又は事項について、正しいものの組み合わせはどれか。 a 前立腺肥大による排尿困難の症状がある人 b 喘息を起こしたことがある人 c 透析療法を受けている人 d 長期連用しないこと
解答・解説を表示
解答
4
解説
フェルビナクなどの外用のNSAIDs(非ステロイド性抗炎症成分)は、皮膚から吸収されてアスピリン喘息を起こすおそれがあります。そのため喘息を起こしたことがある人には使ってはいけません。副作用を防ぐため長期連用も禁止です。
解き方
- 配合されている成分がフェルビナク(NSAIDs)とℓ-メントールであることを確かめる。
- フェルビナクの「してはいけないこと」として、アスピリン喘息の誘発を防ぐ(b)と、安全のための長期連用禁止(d)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aとcが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 3不正解
- cが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
- 選択肢 4正解
- bとdの両方が正しい組み合わせです。
- 選択肢 5不正解
- cが誤っているので、この組み合わせは不正解です。
答えの内訳
- a:誤
- 「前立腺肥大による排尿困難」は、抗コリン成分等で尿閉を悪化させるおそれがある場合に記載されるもので、フェルビナク外用剤には該当しません。
- b:正
- フェルビナクなどの非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)は、経皮吸収によりアスピリン喘息発作を誘発するおそれがあるため、「喘息を起こしたことがある人」は使用しないこととされています。
- c:誤
- 「透析療法を受けている人」は、アルミニウム含有製剤などの腎排泄型成分で禁忌とされる項目であり、本製剤には該当しません。
- d:正
- フェルビナク等のNSAIDs外用鎮痛消炎薬は、漫然と使用し続けると皮膚症状や全身的な副作用が生じるおそれがあるため、「長期連用しないこと」と記載されています。
覚えるポイント
- 外用NSAIDs(フェルビナク、インドメタシン、ジクロフェナク等)は「喘息を起こしたことがある人」「長期連用しないこと」が共通の重要注意点。
間違えやすいところ
- 外用薬でも皮膚から吸収されて喘息発作を起こすため、内服薬と同じく喘息の人への禁忌があることを見落としやすい。
出題の前提:一般用医薬品添付文書の「使用上の注意」記載要領(フェルビナク外用剤)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.46 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
スコポラミン臭化水素酸塩水和物と緑内障の関係
医薬品の適正使用と安全対策 · 使用上の注意 / 抗コリン作用 / 緑内障 / 眼圧上昇
スコポラミン臭化水素酸塩水和物が配合された一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「緑内障の診断を受けた人」と記載されている理由について、( a )~( c )に入る字句の正しい組合せを1つ選べ。 スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、( a )作用によって、房水流出路が( b )なり、眼圧が( c )し、緑内障を悪化させるおそれがあるため、「緑内障の診断を受けた人」は、「相談すること」とされている。
解答・解説を表示
解答
1
解説
抗コリン作用を持つ成分は、眼圧を上げて緑内障を悪化させることがあります。なぜなら、瞳孔(ひとみ)を広げることで、房水(目の水)の出口を狭くするからです。その結果、眼圧が上がるおそれがあります。
解き方
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物のはたらきが「抗コリン作用」だと確かめる。
- 抗コリン作用で瞳孔が広がると、房水の出口が「狭く」なり、眼圧が「上昇」する流れを当てはめる。
- 「a:抗コリン、b:狭く、c:上昇」の組合せを選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aに抗コリン、bに狭く、cに上昇が入り、文の流れと薬のはたらきにぴったり合います。
- 選択肢 2不正解
- 出口が狭くなると眼圧は「上昇」するので、cの「低下」が誤りです。
- 選択肢 3不正解
- 瞳孔が広がると出口は「狭く」なるので、bの「広く」が誤りです。
- 選択肢 4不正解
- スコポラミンはアセチルコリンの受け皿をふさぐので、aは「抗コリン」が正しく、「コリン」は誤りです。
- 選択肢 5不正解
- aの「コリン」、bの「広く」、cの「低下」はすべて誤りです。
答えの内訳
- a:抗コリン
- スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、アセチルコリンの働きを抑える抗コリン作用を持ちます。
- b:狭く
- 抗コリン作用によって散瞳が生じ、虹彩根部が隅角へ押し出されることで房水流出路が狭くなります。
- c:上昇
- 房水の排出が妨げられる結果、眼圧が上昇し、緑内障を悪化させるおそれがあります。
関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 抗コリン作用は散瞳を引き起こし、房水流出路を狭めて眼圧を上昇させる。
間違えやすいところ
- 眼圧が上がるのか下がるのか、出口が広がるのか狭まるのかを混同しやすい。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(基礎疾患等と医薬品成分)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.47 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
「してはいけないこと(次の人は使用・服用しないこと)」と対象者
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 禁忌 / プソイドエフェドリン塩酸塩 / オキセサゼイン / アセトアミノフェン / ロートエキス
一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に記載することとされている医薬品成分と対象者との関係について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a アセトアミノフェン ― 糖尿病の診断を受けた人 b ロートエキス ― 透析療法を受けている人 c プソイドエフェドリン塩酸塩 ― 高血圧の診断を受けた人 d オキセサゼイン ― 15歳未満の小児
解答・解説を表示
解答
5
解説
一般用医薬品の「してはいけないこと」は、重い副作用や症状の悪化を防ぐためにあります。そのため、特定の病気の人や年齢の人が使えないように、はっきりと決められています。
解き方
- アセトアミノフェンに「糖尿病の人は使えない」という決まりがあるか調べる。ないので誤りと考える。
- ロートエキスに「透析を受けている人は使えない」という決まりがあるか調べる。透析で禁止なのはアルミニウムを含む薬なので、誤りと考える。
- プソイドエフェドリン塩酸塩は血圧を上げるので、高血圧の人は使えない。正しいと考える。
- オキセサゼインは15歳未満の小児では使えない。正しいと考える。
- 組合せ「誤、誤、正、正」(選択肢5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- aが誤りで、dは正しい内容なので不正解です。
- 選択肢 2不正解
- aが誤りで、cは正しい内容なので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- 透析を受けている人への禁止はロートエキスではなく、アルミニウムを含む薬なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- bが誤りで、cは正しい内容なので不正解です。
- 選択肢 5正解
- aは誤、bは誤、cは正、dは正で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:誤
- アセトアミノフェンにおいて「糖尿病の診断を受けた人」は「してはいけないこと」には記載されません(プソイドエフェドリン等では「相談すること」とされます)。
- b:誤
- 透析療法を受けている人が「してはいけないこと」とされるのは、主にアルミニウム含有成分(スクラルファート等)であり、ロートエキスではありません。
- c:正
- プソイドエフェドリン塩酸塩は交感神経刺激作用により血圧を急激に上昇させるおそれがあるため、「高血圧の診断を受けた人」は服用しないこととされています。
- d:正
- 局所麻酔作用を有するオキセサゼインは、小児における安全性が確立していないため「15歳未満の小児」は服用しないこととされています。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- プソイドエフェドリン塩酸塩は高血圧・心臓病・甲状腺機能障害等で「服用しないこと(禁忌)」。
間違えやすいところ
- ロートエキスで禁止される「緑内障・排尿が難しい人」と、透析で禁止される「アルミニウム」を混同しないよう注意します。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.48 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
「相談すること」に記載する基礎疾患と医薬品成分
医薬品の適正使用と安全対策 · 相談すること / ジプロフィリン / 酸化マグネシウム / エテンザミド / メチルエフェドリン塩酸塩
一般用医薬品の添付文書等において、「相談すること」の項目中に「次の診断を受けた人」として記載することとされている基礎疾患と医薬品成分との関係について、正誤の正しい組合せを1つ選べ。 a てんかん ― ジプロフィリン b 心臓病 ― 酸化マグネシウム c 胃・十二指腸潰瘍 ― エテンザミド d 甲状腺機能障害(甲状腺機能亢進症) ― メチルエフェドリン塩酸塩
解答・解説を表示
解答
1
解説
「相談すること」の「次の診断を受けた人」は、その成分のはたらきで病気が悪くなるおそれがあるときに書きます。だから、成分ごとに注意すべき病気が決まっています。
解き方
- ジプロフィリンが中枢を興奮させ「てんかん」の発作を起こすおそれがある注意を確かめる(正)。
- 酸化マグネシウムで相談が必要な病気は「腎臓病」で、「心臓病」は誤りだと判断する(誤)。
- 解熱鎮痛成分エテンザミドが胃を刺激するため「胃・十二指腸潰瘍」で注意が必要だと確かめる(正)。
- アドレナリン作動成分メチルエフェドリンが「甲状腺機能障害」で注意が必要だと確かめる(正)。
- 組合せ「正、誤、正、正」(選択肢1)を選ぶ。
- 選択肢 1正解
- aは正、bは誤、cは正、dは正で、正しい組合せです。
- 選択肢 2不正解
- bは誤りで、dは正しい内容なので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- bは誤りで、cとdは正しい内容なので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、bは誤りなので不正解です。
- 選択肢 5不正解
- aは正しい内容なので不正解です。
答えの内訳
- a:正
- ジプロフィリン(キサンチン系)は中枢神経興奮作用があり、てんかん発作を誘発するおそれがあるため、「てんかん」の診断を受けた人は「相談すること」とされています。
- b:誤
- 酸化マグネシウムで「相談すること」とされている診断は「腎臓病」であり、高マグネシウム血症を防止するための注意です(心臓病ではありません)。
- c:正
- エテンザミドなどの解熱鎮痛成分は胃粘膜障害を引き起こすおそれがあるため、「胃・十二指腸潰瘍」の診断を受けた人は「相談すること」とされています。
- d:正
- メチルエフェドリン塩酸塩(アドレナリン作動成分)は交感神経刺激作用により基礎代謝を高め心拍数を増加させるため、「甲状腺機能障害」の人は「相談すること」とされています。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- 酸化マグネシウムは高マグネシウム血症リスクのため「腎臓病」で相談する。
間違えやすいところ
- メチルエフェドリンと甲状腺、ジプロフィリンとてんかんの組合せを逆にしないよう注意します。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(相談すること)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.49 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
「してはいけないこと」における「胃酸過多の症状のある人」
医薬品の適正使用と安全対策 · してはいけないこと / 胃酸過多 / カフェイン / 眠気防止薬
一般用医薬品の添付文書等において、「次の人は使用(服用)しないこと」の項目中に、「胃酸過多の症状のある人」と記載することとされている医薬品成分・薬効群等の正誤について、正しい組合せを1つ選べ。 a カフェインを含む成分を主薬とする眠気防止薬 b 水酸化アルミニウムゲルが配合された胃腸薬 c 大黄甘草湯 d オキセサゼインが配合された胃腸薬
解答・解説を表示
解答
5
解説
カフェインは胃を刺激して、胃酸の出る量を増やします。そのため、胃酸過多や胃潰瘍の症状がある人は、症状が悪くなるおそれがあり「してはいけないこと(服用しないこと)」に決められています。
解き方
- カフェインが胃酸の分泌を促すため、胃酸過多の症状がある人は服用が禁止されていると確かめる(正)。
- 制酸成分の水酸化アルミニウムゲル、瀉下薬の大黄甘草湯、局所麻酔成分のオキセサゼインが胃酸過多で禁止になるか確かめる(いずれも誤)。
- 「aだけ正(正、誤、誤、誤)」の組合せ(選択肢5)を選ぶ。
- 選択肢 1不正解
- 水酸化アルミニウムゲルは胃酸を中和する制酸剤なので、胃酸過多で禁止にはならず誤りです。
- 選択肢 2不正解
- aは正しく、bとcは誤りなので不正解です。
- 選択肢 3不正解
- aは正しく、cとdは誤りなので不正解です。
- 選択肢 4不正解
- aは正しく、dは誤りなので不正解です。
- 選択肢 5正解
- aは正、bは誤、cは誤、dは誤で、正しい組合せです。
答えの内訳
- a:正
- カフェインには胃液分泌を促進する作用があるため、胃酸過多の症状のある人は「使用(服用)しないこと」とされています。
- b:誤
- 水酸化アルミニウムゲルは制酸成分であり、胃酸を中和する作用を持つため「胃酸過多」の人に使用が禁じられることはありません。
- c:誤
- 大黄甘草湯は瀉下薬であり、「胃酸過多の症状のある人」が使用禁止(禁忌)とされているわけではありません(授乳婦や体の虚弱な人等への注意があります)。
- d:誤
- オキセサゼインは局所麻酔作用により胃酸分泌抑制・鎮痛作用を示す胃腸薬成分であり、「胃酸過多の症状のある人」が使用禁止とされているわけではありません。

関連する分野を学ぶ
覚えるポイント
- カフェインを含む眠気防止薬は、胃酸分泌促進作用があるため「胃酸過多の人」および「胃潰瘍の診断を受けた人」は服用しない。
間違えやすいところ
- 胃腸薬の成分が胃酸過多で禁止になると考えがちですが、禁止なのは眠気防止薬のカフェインです。
出題の前提:手引き「医薬品の適正使用と安全対策」別表(してはいけないこと)
出典:関西広域連合『2026年度 関西広域連合 後半』
令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) p.50 ↗(www.kouiki-kansai.jp)
2026年度 関西広域連合 後半
参照した公式資料
関西広域連合が公開した2026年度 関西広域連合 後半の問題・解答資料です。
- 令和8年度 登録販売者試験問題(後半) (PDFファイル: 438.2KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・51ページ)
- 令和8年度 登録販売者試験 解答(例) (PDFファイル: 68.7KB) ↗ — www.kouiki-kansai.jp(PDF・1ページ)

